ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「ミラノコレクション ふたたび」の訂正 および再考察

先の日記でも追記しましたが・・・

「Arisaさんが、つよしさんの『決意』にインスパイヤされて『Controvento』という歌が生まれたのではないか?と書きました。


ところがそれはわたしの勘違いで、実は「Controvento」の方が先だったことがわかりました。


新しく先の日記でも触れたヨーロッパ在住の友人が調べてくださったところによれば、Arisaさんの「Controvento」は2014年にすでに発売されていました。

実は前の日記を書く時にもここはちょっと曖昧な部分で。

youtubeで楽曲は聴けても、ここだけでは、発売した時や作詞作曲などもわかりません。


普段、日本のなんやかんやを書く時は、あらためて人物や楽曲に関して検索して間違いがないように念には念を入れるのですが…


今回はイタリア語だし、イタリアの音楽ニュースを検索するにも限界があって、あまりわからないままに、見切り発車で日記にしてしまったのでした。

前のエントリーの追記をご覧になっていない方もいらっしゃるかもと思ったので、

この部分については、再度、訂正して、おわびさせてください。


すみませんでした。


しかも、友人から再度ヨーロッパの友人にもらった情報によれば、この曲はArisaさんご自身が作られた曲ではなくて、「Giuseppe Anastasi」という方の提供曲でした。


だとすると、どういうことだろう?ということを出発点にもう一度戻って、このコラボレーションについて考えてみました。



最初、この考察を書くにあたり、一旦、前の日記の間違った情報も入ってしまっている部分を消去しようと思ったのですが…


たまたまその作業をしようとしていた時に帰ってきたオットが「なにしてるの?」と聞いてきて。


前の日記を読んでもらい、今わかった事実と「だとしたらどうだと思うのか?」という考察を聞いてもらったら。


「何も前のも消さなくていいんじゃないの?」

「残しておいた方がいいのでは?」

「どっちもそもそも「考察」なんだから、古いのは訂正だけしてそのままにして、新しいのは新しいのとして再度『再考察』の日記にすればいいんじゃ?」と言うのです。


で、かなり迷ったのですが、最終的に「こうなんじゃ?」に至った道筋として、あちらも残しておくことに決めました。


ファンでもなく完全に冷静な第三者のオットがそう言うのならそうかもしれない思ったし、

あえて前の日記では、間違いの部分に注釈を入れるだけにして、そのままにしてあります。

さて。


実は順番は逆でした。


というか、Arisaさんの「Controvento」が生まれた時には、もう「決意」もリリースはされていましたが、この2曲は別々にイタリアと日本で、それぞれ存在していました。


その事実を知ったというところから再度、考察を始めます。


しかし。


そのことで、今回の考察の根本が崩れたわけでもなくて。


ArisaさんがNAKASHIMA氏の依頼を受けて、彼のコレクションのつよしさんのBGMに歌を載せることになった時。


やっぱり最初に「決意」のDVDは見たのではないかと思ったところまでは一緒で。



最初、資料として?Arisaさんがつよしさんの「決意」のDVDを見てみたら、直感的に、この曲の世界観がご自分がリリースした「Controvento」の世界観と、感覚的にとても近いように感じたのではないかと思ったのです。


わたしが感じたように、この2曲は曲調や和音や、短調で始まるところもよく似ているし。


「決意」の主人公の女性の映像と「Controvento」の歌詞に描かれている女性の置かれている立場も似ていて。



もしかしたらArisaさんは、「決意」のインストに歌詞をつけて歌にするなら「Controvento」の詞がぴったりはまるのではないか?


「あの音」に即興で詞を載せるなら、これしかない!!くらいに直感的に思われたのではないかしら。


そして実際に歌詞を乗せてみたら「あまりにもぴったりだった!!」というのが真相ではないかしら。


インストに当てる詞としてもぴったりだったし、NAKASHIMA氏が言いたいことともぴったりだった。


Arisaさんが「決意」を聞いて「Controvento」にたどり着いたのだとしたら、それはそれでスゴイことだなぁと思うのです。



友人は『マッシュアップ』という言葉を使っていました。


納得です!!



ちなみに『マッシュアップ』の定義は…wikipediaによれば

2つ以上の曲から片方はボーカルトラック、もう片方は伴奏トラックを取り出してそれらをもともとあった曲のようにミックスし重ねて一つにした音楽の手法である。

と書かれています。


考えてみたら、似たようなことは、つよしさんもこれまでにライブでやったりしています。

どこかの曲の途中で「ハイヤー!!」って挟んでみたり。


あの曲とこの曲の融合??みたいなのもこれまでにあったような気がします。


(とっさにこれ!って曲名が出て来ない鳥頭!笑)



いずれにしても、少なくとも「イタリア人女性のArisiaさんの感性」と「日本人男性のつよしさんの感性」が音楽の上で響き合って「この曲にこの詞」という奇跡のコラボレーションが実現したことは確かで。



第三者の誰かが両方の曲をたまたま知っていて、この曲にこの詞を持って来ようと画策したと考えるよりは。


この「決意」に触れたArisaさんが、直感的にこの曲に載せるなら「Controvento」だ!!ととらえたという方が断然自然な気がします。


そして実際このコラボレーションは、とても成功しているように見えます。


それが証拠にわたしが、もしかしたらつよしさんの曲に触発されて「Controvento」ができたのかもしれないと思ったほどに違和感がなかったわけだし。


芸術家の感性が、国籍も(年齢もかな?)性別も越えて、奇跡的に響き合った・・・としたらそれはそれでスゴイなぁと思うのです。



と、ここまで考えてくるとまさしくそれが『NAKASHIMA氏がこのショーで伝えたかったこと』ともつながっていくのではないか??


そんな風にも思えてきました。



肌の色も国籍も性別も…もはやそんなことはどうでもいい。



ミラノコレクションだからと言って、自分が日本人だということを強調して他のデザイナーさんたちと差別化する必要なんてないんだ!!


いつもと同じく自分らしくあるだけ。


自分のこれまでに蓄えた経験と技術と、その過程で培ってきた感性を信じてクリエーションをしさえすれば。


きっと伝わるはず。



今年のショーのトピックスに書いてあったことともつながるなぁと思ったので、そう書いておきます。


と、ここまで書いて、まだまだ消化不良で唸っていたら・・・


「いっそ、つよしくんのラジオにでもメールして真相を聞いてみたら?」

とオット(笑)

「ちょっとラジオ聴いてくる!」と言って席を立つ去り際に、オットが真顔でそう言いました(笑)

いやいやいや。

最近あちらこちらで、ラジオにメールしてみたら?と言われることが多いです。


しか〜し!!


実際は万が一にもご本人に読まれたら恥ずかしいので、いまだメールというアクションは一度も起こせないでいます。

(相変わらずの自意識過剰、笑)