ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 オトートの誕生日



オトートは今年の7月22日で26歳になりました。

早いものだなぁと振り返っています。


誕生日当日は、好きな声優さんのライブビューイングで忙しく、本人が飛び回っていたので、翌日、23日にケーキを焼いて、ワインを開けて、家族でお祝いをしました。


もうお祝いムードよりも友達の方が大事なアネとオトートですが、なぜか誕生日の手作りケーキはいらないとは言わなくて。

毎年母の手作りケーキを食べるということだけが今でも残ってしまっていて。

例年彼はフルーツたっぷりのショートケーキ系をご所望なのですが。

他の家族はみんな生クリームが厳しいお年頃になっていて(笑)

今年はいろいろと頭をひねって、そんな家族みんなの希望を叶えるべく。

レアーチーズケーキと果物のゼリーを重ねたこんなケーキにしてみました。


手間はかなりかかったけど(2度ゼラチンで固める工程があるので、笑)生クリームは200ccで済んだし。

サワークリームクリームチーズを混ぜたので、意外とヘルシーにできあがりました。

本当はもう1種類、ケーキを作っていて。

それは両親の引っ越しの時にも持って行ったオレンジケーキなのですが、画像を撮るのを忘れました。

まだオレンジは残っていて(オレンジを使い切りたいがために何個も焼く羽目になっている、笑)もう一台焼くつもりなので、その時にまた画像を載せたいです。


さて。


ケーキ話はこれくらいにして。

26歳になったオトートは、今の会社に入って1年半。

前の会社が本当にひどかったので、同じ部署で2年目を迎えられるしあわせを噛みしめてました。

今のところでも、もちろんどんな仕事であっても仕事そのものはそれなりに大変だし、朝も6時半には出かけなくてはならず、電車の中でもいろいろあったりもして。

たまに怒ったり悔しがったり、凹むことも多々ありますが、特別扱いも腫れ物扱いもされず、健常者に混ざって仕事ができることはとてもしあわせだと思っているそうです。

前の会社ではまったくできなかったような、上司と野球など趣味の話をしたり、社外の人の理不尽さをみんなで「そうだ!そうだ!」と気持ちを共有できたりするのも、とてもしあわせなことだと言っています。


一方で、週末はライブだ、ライブビューイングだ、野球だ!映画だ!舞台挨拶だ!…と、相変わらず飛び回っていて。

オタク友達もたくさんできて、Twitterで知り合った方々とライブ後に飲み会をしたり。

泊めてもらって、ブルーレイ上映会をしたり。

学生時代の友人たちとも、わりと頻繁に遊んだりもして。

まぁ、片時たりとも、家にじっとしていやしない!という生活です。

このマグロ体質、誰に似たの?と思うのですが、そういうと必ず「おかあさんだろ!」「おかあさんしかない!」と誰からも言われます(笑)


どこの駅のどの辺りにエレベーターやエスカレーターがあるとか、障がい者にやさしい仕様になっているとか、知り尽くしていて。

どこにでも恐れずに出かけて行くし、場合によっては運営に頼んででも、古い球場のエレベーターを使わせてもらったり。

手すりがある場所を尋ねたり。

ムリだと思ったらムリをせずにタクシーに乗ったり。

場合によっては、借りられる手はお願いして借りたりもしながら、精力的に遊んでもいて。

ありがたいことに、病気の進行がほとんどないからできることですが。

本人が手間暇惜しまず、出かけることをいとわずなのが、進行を抑える一助になっているのか。

進行が抑えられているから、出かけられるのが…どちらが先かはわかりませんが。

元々のわりと楽天的な性格もあって、怒り狂っても長続きせず、また七転び八起で出かけて行くのを、頼もしく思っています。


20年前、病気の宣告を受けた頃には、こんなしあわせな未来が待っているとは夢にも思っておらず。

「しあわせ」というものの尺度は人それぞれだと思いますが。

現状では本当に神様ありがとうございます!!という気持ちでいっぱいです。


こういう記念の日に、以前の日記を読み返すというのをよくやるのですが…

こんなの(2004年の誕生日)とか!こんなの(2005年3月)とか!見てみると、本当に元気にここまで来れて本当によかったなぁとつくづく思います。


そんな折も折、数日前、たまたまワイドショーを張っている時に、「筋ジスとがんは、昨年あたりから完治が射程距離に入ってきた!」というのをやっていました。

わたしが知る限り、筋ジス関連で「完治」という言葉を聞いたのははじめてで、たいそう興奮しました。


ただ…

続きの話がもっと聞きたかったのですが、その後、患者数からすると圧倒的に困っている人が多いであろう、がんの話しにシフトして行ってしまい、筋ジスの話はあまり聞けなかったのが、残念ではありましたけど。

現在、動物実験ではもう完全に完治が見えていて、きっとそう遠からずのうちに、これらの病気は治る病気になるだろうということでした。


ああ、うれしいな。

希望の光が見えてきました。

本人も周りもヤケになったりせず、ここまで日々大事に重ねてきて、本当によかったです。

ここから先も、穏やかな日常と、希望がつながる日々が続きますように。


実を言うと…

この話にはもうちょっと続きがあって、もう大まかに書き終わっているのですが…

続きはオトート絡みの話だけれど、ちょっと母のオタク活動(笑)KinKiと絡めて書きたいので、一旦ここまででアップします。