ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 道は手ずから夢の花

まあびっくするほど忙しい日々が続き、一向に日記が書けずにいました。
ひとつ前に11月の初旬のお出かけ日記を書きましたが、あれ以降まったく友達にも逢えてないし、買い物すらほとんど行けてません。
多分まだまだしばらくムリで、最後の日曜日に音大時代の友人に久々に会えるかどうか?・・・という感じです。
あっ!木曜日に玉置さんのライブに行くんだった!
うっかりしてたら忘れてしまいそうなくらい忙しいの。あぶない!あぶない!
こんなに楽しみにしてるのに(笑)

そんな中、とっても遅くなってしまいましたが、とりあえずこれだけは書かなければ!というものから書きます。
ニューシングルの超個人的な感想です。
レビューとすら言えない感じの文章なので、とても恥ずかしいですが、お時間がある方は続きを読むからどうぞ〜♪

道は手ずから夢の花【通常盤】

道は手ずから夢の花【通常盤】

予約の頃に散々貼ったので、今回は貼るのはやめようかとも思ったのですが、偶然通りすがりに、万が一目にされる方がいらっしゃるかもだし、通常盤のみ貼っておきます。

すでに「道は手ずから夢の花」はライブで聴いていて、耳馴染んでいることもあって、シングル発売をとても楽しみにしてました。

やってきたCDはまずは「花と花」の動画から見たわたしですが(笑)その後、麗しい初回AのPVを何度か見て、そのあとはひたすらCDを聴いています。
どの曲もとっても気に入ったので、すべての曲をプレイリストにして、延々リピート三昧です。

今年は12月がびっくりするほど忙しくなることがもう決まっていて(文字通り「師走」だったり遊びだったり、笑)ならばとここ2週間ほど、一生懸命大掃除第一弾をしていて、作業の道々、とり憑かれたようにこのシングルを聴いてました(笑)

昨年の「夢見れば〜♪」もそうでしたが、この季節、わたしは表題曲はただただ楽しい曲というよりも、ちょっとピリっと背筋が伸びる系の方が歓迎で。
多分それは季節の移ろいにより、だんだんに冷えていく空気にそぐう感じとか、年末になればなるほど仕事柄とっても忙しくなるので、安易にふわふわして失敗しないようにしなくては・・・という気持ちがあったりもして(笑)

今年は特に社会情勢もとても不安定だし、人の心もなんとなく例年に増して荒れている気がして。
今こそこの歌を聴きたい!と思える曲がシングルの表題曲でほんとによかったなんて思っています。

さて。

まずは1曲ずつ感想を書こうかな。

・道は手ずから夢の花
この曲はライブでガツーンと捉まえられてから、すでにずいぶん聴きこんでいると思うのですが、何度聴いても詞がむずかしくて、何度も何度も歌詞カードとにらめっこしました。
(実は多分音楽が好きな人はこういう試行錯誤も好きなはず!)

「なんとなく」ではこの曲に失礼な気がして、一生懸命わたしなりに解釈してみたことを書きますが、信用しすぎないでくださいね(笑)
実はあんまり国語は得意ではありません(笑)

でも知りたいわかりたいという気持ちにまかせて、いろいろと書いてみます。


道は無数にあって、人はみんな、自分が信じた道を行く。
その道は延々続くように見えるし、ゴールはまったく見えないけれど、誰もが自分の掲げたゴールを目指して歩いてる。

「ララバイラライライ」はそんな「とぼとぼと自分の道をひたすらに歩く」孤独で疲れ果てた人たちを包み込むおかあさんの低い声で歌われる子守唄。
大丈夫、無心に歩いてごらんなさい。
無心に踊ってごらんなさい。

ふたりは「踊る」がキーワードとそれぞれ語り、つよしさんは「歌に合わせて踊るように未来を創る」というフレーズが好きだと語ってました。

わたしなりにこのあたりを加味してこの詞を広げるならば・・・

偶然の出会いによってある瞬間に踊り(ムーブメント)が始まり、それは誰かが振付けたあらかじめ決まった踊りではなくて、その場のイマジネーションでどんどん変化していく踊りで。

たとえばコウイチさんが踊り出したのを見て、つよしさんも踊りだす。

つよしさんの踊りに触発され、イマジネーションが広がってコウイチさんがさらに踊りを進化させる。

そしてふたりの踊りがどんどん相互に作用しつつ、あるいは別の方向に枝葉を広げ、それぞれの踊りを進化させて、新しい世界観が広がってゆく。

それは受身だったり、踊りを他人事のように眺めているだけでは、始まっていかないし、決して膠着した事態は動かないのだけれど、いったん踊り始めて、無心に自分だけの踊り(人生)を探しながら専心していると、自然と道は拓けてゆく。

行き止まりだと思っても、また先に道は生まれ、また新しい出会いによって先の道がおのずと見つかってゆく。

ある日小さく蒔かれた花の種は、花開く日を待っている。

ちょっとくらい踏まれたくらいじゃびくともせず、その成長はたゆまず続く。

人生もまた少しくらいくじけても踏まれても、ひたすらに無心に踊っていれば誰の花も、自然の摂理に従って、ある日花開く日がやってくる。

その日は果てしなく遠く見えても、その道が限りなく続いているように見えても・・・大仰に考え過ぎず、何処行く?何処吹く?風まかせ・・・くらいの気持ちでいたらいい。

手ずから歩き、踊り、出会いのレールを繋いで、また踊っているうちに、きっとその人にとっての理想のゴールにたどり着く・・・

踊れ、歩け、自分の道を。



そんなイメージを持って聴いてます。

どうなのかなぁ?あっているのかしら?


この歌は音楽番組でもすでに披露されましたが、Mステの歌がとりわけとてもよかったです。

コウイチさんの力強いアプローチと、つよしさんのしなやかなアプローチ。

一見すると表現の方法が違うようにも見えるのですが、そこがまた「道」はあくまでも十人十色なイメージと合致しているようにも思えて、とてもいいと思いながら聴いていました。

ライブツアーを経て、あちらこちらの発言からかんがみるに、多分コウイチさんという人は作り手の強いエネルギーを感じる音楽にとても魅力を感じる人なのだなぁと思っていて。
たとえば吉井氏の「ホタル」がそうであるように、つよしさん作の「陽炎」がそうであるように。

その強いエネルギーを自分の情熱に変えて表現するのがとても上手で、自分としても気持ちよく感じている気がしていて。
CDでもそうだったけど、Mステの歌唱が一番そこが顕著に出ていたかも?と思いました。

その隙のない風貌から、一見王様のように泰然自若として見えるけれど、その実、熱い血潮が流れていて、とても情熱的なイメージ。

一方のつよしさんは、会報でPVを撮ったときも、強く訴えるのではなくて、やわらかく気づきを求めるようなイメージで繊細に表現したと言っていて。

わたしのイメージでは、作者の安藤さんのテイストは壊さずに、「その心」をそのまま自分へと憑依させてはいるけれど、それをつよしさんの声帯という変換機を通して、もうちょっと「何処行く?何処吹く?」的自由さとゆらぎを表現した気がして・・・

いえいえ、想像なんですけど。他の彼女の曲を聴いた感じでは、安藤さんはもうちょっといい意味で泥臭く、地に足をつけて真正面から表現される方なのかなぁ?と思っていて、つよしさんの歌はもうちょっと質量が軽い(歌を軽んじているという意味ではないです!念のため。)感じかなぁ?と想像しました。

(このあたりはもうちょっとしたら堂本兄弟スペシャルで答えが出そうで楽しみ♡あくまでも現時点では妄想です、笑)

なんだかいろいろなイメージが沸いておもしろかったです。

コウイチさんがあらかじめ決まっていた楽譜を半音下げたり、アレンジをしなおしてもらったりしていたなんて製作上の裏話もとても興味深かったし、つよしさんが「歌に合わせて踊るように未来を創る」に着目し、共感した話もとてもおもしろかったです。

この歌を作られた安藤さんが、Mステをご覧になったあとで、KinKi Kidsの声の伸びがすごかったとおっしゃってましたが、イントロのところのつよしさんの「道は手ずから拓け〜♪」の「拓け」の声の出し方、そして声の伸び、フレーズの尻尾のところの処理の仕方が芸術的に美しくて、ハッとしました。

以前に専門書で見た「歌声」のグラフの「フレーズ処理」のお手本みたいではありませんか!!

そういえば、つよしさんの歌唱に対してコウイチさんが「ロングトーンが生きる人」と表現していたことも思い出しました。実にそうだなぁ。

一方のコウイチさんは自分の声について「低い音が出る」と言及してましたけど、この曲の持つ力強さを担っているのは断然コウイチさんな気がして。
確かに安定的なしっかりした声で支えているイメージです。

つよしさんの繊細で作者の細かいニュアンスを残らず伝える工芸品のような部分と、コウイチさんの鍛冶屋が真っ赤に燃える鉄を打ったかのような、強くて芯がしっかりしている部分が同時に鳴って、バランスよく成立しているのもこの曲のおもしろいところだなぁと思います。

やさしく大丈夫だよ!と包んでくれるようなララバイ的包容力と、手ずから拓けと突き放すような厳しさが上手に共存している感じ。

ふたりがそれぞれに「こういうのがシングルになればいいな」と思っていたというのも素敵だなぁと思います。

それぞれに違う感性を持ちつつも、根底にあるものはやっぱりどこか共通している気がするのです。

だから、そうやって違うところを均(なら)してしまわずに同居させたまま表現しているのに、全体として聴くとちゃんと一環した歌として成立しているのだと思うのです。

Mステではとにかく歌声を期待していて。

それは散々にライブツアーで歌い込んできているからで。
昔のスターは毎週のようにベストテン番組で歌いこむのが常だったから、どんどん目に見えて歌が上手くなる人がたくさんいたけれど、今の歌手は断然テレビカメラの前で歌うことに慣れてなくて。

一度か二度披露しておしまいということが多かったり。
大概ライブツアーはその後にやってくることが多いから、歌いこなれた状態で生歌を聴く機会なんてそうあったもんじゃない!!

そんなこんなで絶好の機会がやってきた!!と愉しみにしていたら、それ以上のものが来たという感じ。

それぞれすごくいい感じに歌っていたけれど、途中から結構長いユニゾンが、ブレスまでぴったりで美しかったこと。
彼らの特性として、あからさまに目を合わせたりはしていないのだけれど(笑)常に相方の存在や息遣いや表現をとなりで感じ、呼吸を絶妙に合わせながら歌っているのが伝わって、とても素敵でした。

圧巻だったのは、なんといっても最後のところで、ふたりの声が重なって同じ「道は手ずから拓け〜♪」と歌ったところ、ふたつの声は声質が違ってはっきりふたつに聴こえるのに、これまたほんとその伸び具合といい、最後の収め方といい、息遣いといい、あまりにもぴったりと揃っていて、これまた芸術的で今年のふたりを象徴するパフォーマンスだったかも!!と感動してしまいました。

ほんとはさ、このあとにさ、もっといい掛け合いのところがやってきてさ!
そこがまたふたりそれぞれに特徴的で全然違うのに、どこかテイストがちゃんと合わせてあって、ああ、この人たち、本当に声だけで勝負しているんだなぁと思えるところもあって、幻想的でとても素敵なの!!

ここが一番の聴きどころなのになぁ・・・ぶちぶちぶち・・・とは思うけど。

まっ仕方ない・・・と思うしかないわけで(涙)

時間が短いということに対しては、コウイチさんがあえてピコ太郎さんをネタにさせてもらって切り込んでましたけど(笑)ほんともったいない!!と思わされました。

それでもやっぱりキラリと光る表現が随所にあって、見れてよかったなぁと思いましたよ。

どうぞMステでしかご存知ない方は、CDで一度お聴きください!!と声を大にして言いたいですけれど・・・

そこのところは置いておいて。

生放送でこのクオリティーってなかなかに出せないと思うし、そういうのに次第に価値を見出していない番組の創り手さんたちも増えたであろうことを考えると、ほんとに凄いなぁと思うのです。

そして音楽ファンはそういうのを見たいわけで。

できることならば、やっぱり歌番組には、ちゃんと歌を届けて欲しいです。

そういうものを求めてMステを見ている音楽ファン層のことも置き去りにしないで欲しいなあと切に切に願います。

とはいえ、彼らの歌には少なくとも与えられた時間の中でできる表現はすべてやろうという気概が感じられたし、実際にそれが歌からとても伝わってきて、とても心に残りました。

それにしてもこの曲はとても幻想的でどこかふわふわと流れるのに、ずっしりと現実的な手触りもあっておもしろいなぁと思います。

実は週末、ものすご〜く自己嫌悪に陥るような、あきらかに考えの足りない失敗を数々引き起こしてしまって。
久々眠れないくらい心底凹んだのですが、そういう時にもこの曲はよく聴いてました。

真っ暗闇で、まるで先が見えないと思う時にも聴ける音楽があるというのはとてもとても心強いです。

この話はまた別途書きたいと思いますが、そういう曲に出会えていてよかったとしみじみと思っています。


続いて、他の楽曲に関しても触れておきます。


・マフラー
この曲は初回盤Bの「花と花」とともに入っているカップリング曲です。

一番意外な曲でした。

マフラーというタイトルから、ふわふわした、温かい曲が来るかと思いきや!!!

つよしさんの歌いだしのなんとせつなく物哀しいことと言ったら!!

映像とバランスを取ったの?と思うくらい(違いますから、笑)ほの暗いトーンです。

最初だけ聴いたら「神田川?」と思ったわたしはやっぱり昭和の女だわ(笑)

っていうか、一見すると昭和のかほり・・・もするような(笑)

「ことさらに陽だまりなど 暖かかった」とか表現も独特だなぁと思います。

で、短調(マイナーコード)なのかと思いきや、「ここ」という劇的な転調箇所があるわけでもなく、ありゃりゃ?いつの間にか長調の進行になってる?と思っていたら・・・

大サビは目の前が急に開けるかのようなさわやかな長調で(笑)

そのまま明るく完結するのかと思いきやそうでもなくて、やっぱり翳りが見えてきて・・・雲行きがあやしくなって暗くも明るくもなりきれない・・・みたいな。

歌詞を見ると、決して哀しい未来が暗示されているわけでもなく、マフラーを通して愛を確認しているわけですが・・・

やっぱり何度聴いても独特で不思議な1曲です。妙に引っ掛かるなぁ。

作曲と編曲が日本の方じゃないからなのかな?
とても独特でおもしろいつくりだなぁと思いました。

作家さんを検索したら、嵐の曲やセクゾンちゃんたちの曲も出てきて、他のジャニーズの曲を何曲か書いてらっしゃる方でもあるのかな?

先に曲があったとしたら、この曲を聴いてこの詞をあてた久保田洋司氏が凄いわ!と思ったり。

何度も何度も聴いていくと、全体としてやっぱり決して哀しい歌じゃなくて、君と僕はマフラーを通して愛を確認し合っていて、とてもしあわせな歌でもあるのだけれど。

不思議!!


そして、ここからは、通常盤です。


・Pure Soul
この曲のおもしろさは、なんといってもふたりがソロでは決して選ぶことがなさそうなテイストだろう・・・と分かりきってしまうくらいわかってしまうところで(笑)

どうかするとこういうのを求めたら、あのふたりならせせら笑ってフンっ!とか言われそうだけど(笑)ファンとしてはとてもとても聴きたいタイプの曲。

今回ライブツアーを経て、今まであまりよくわからなかった、新しいKinKi Kidsの魅力を再発見した感があるのだけれど、それはどんちゃん堂島孝平氏によってもたらされ、確立したと思っていて。

長調(メジャーコード)で、ウキウキするような曲だったり、ミディアムテンポでふわっとしていたり、明るかったり。
この曲のように、とても甘くてシルクの手触りのような夢見心地になれる歌・・・でもある気がします。

今まで典型的と言われていたパターンは、どこかマイナーコードに彩られて、蒼かったり碧かったり青かったり。
いくつになっても少年性が滲んでて、痛みにひりひりしたり、孤独に耐えたり、こんな俺ではあるけれど・・・なんてさみしく言ったりしていたけど。

こういうパターンでもきんきとしてとっても素敵に成り立つではありませんか!!(超失礼!!)

そもそもイントロのキラキラ感からしてすでに期待でいっぱいになります。

あなたの夢の中へ 忍び込んでゆけたら

こんな言葉を吐くKinKi Kidsはまったく想像もできないですが(あえて吐くなら女の子にじゃなくて、相方に向けてくらいじゃないの?という気もしないではないけど、笑)、うわぁ、こんな歌詞を歌うKinKi Kidsもいい!!と素直にそう思いました。

この曲を聴いて思い出した既存の曲は、鈴木雅之氏の歌う「夢で逢えたら」かな。
あの曲はもっとおおらかな気がするから、あれよりも、もうちょっと繊細で心の琴線に触れる感じ。

「まどろむ横顔 頬に月明かり」なんて言葉選びもとても素敵だなぁ。

素敵なドライブソングがまたひとつ増えました。この曲は個人的にも長〜く愛していくことになる予感しかしません。

わたしは「夜の首都高」にはさまざまな思い出や夢があって(笑)いい気持ちでかっ飛ばす助手席で、「この夜を止めてくれ」的妄想をよくするのですが(笑)この曲が世に出たからには、今度からはきっとそんな妄想ドライブのお供BGMはきっとこれだと思われます(笑)

そして独特のとても素敵な浮遊感があって、そんなところはちょっと「Night Flight」あたりを思い出す。
この曲とセットでライブとかでやらないかなぁ?と思わされます。

そしてKinKi Kidsが歌うこの曲は表題曲「道は手ずから夢の花」とは180度違う表現で、とてもとても気に入りました。

この2曲を同じシングルに入れられるKinKi Kidsって凄いです。



・パズル
この曲は、季節柄、わたしがレッスンで今一番たくさん指導している「合唱曲のピアノ伴奏」の曲たちにとても近いテイストなので、とても親しみを持って聴ける曲となってます。
(現在進行形で、なんと今年は5曲も教えてるんです!わたし!笑)

途中で入るストリングスの音、とりわけあたたかいチェロかな?の音色がとても好きです。

こういうシンプルで素直に思いを伝える曲は、まっすぐに歌うのがとてもむずかしいです。

これまたわたくし事になってしまうのですが、レッスンでは、生徒たちに指導しながらわたしが歌詞を歌うことが多くて、歌いやすい伴奏かどうか、聴きやすい伴奏かどうか・・・というのを生徒と一緒に検証するために、よく歌います。

わたしはいい声ではないので、全然うまく歌えませんが、こういう曲はクセのある声で歌うとぶち壊しなので、なるべく清らかな声を選んで、まっすぐに歌おうとしたほうがいいわけで。

確かな音程と引っ掛かりのないなめらかな歌唱が求められるわけですが、これがなかなかむずかしいです。

自分の歌声にがっかりした後で(笑)つよしさんもコウイチさんの歌うこの曲を聴くと、お手本のように、なんて素直なまっすぐな声なんだ!!とほんと心底驚かされます。

つよしさんはここ数年、どんどんこういう素直な発声の使い方が上手になっている気がしていたのですが、コウイチさんもまた素直な発声でこんなに自然に素敵に歌うようになったんだ!と再確認しました。

彼らの場合、DからEアルバムのあたりが、一番クセが強かったかな?と思います。
歌う曲の質によっては、あえて癖がある声を選んだり、個性的な表現を選ぶことも全然ありだと思うけど・・・

この曲ではほんとにふたりがあらゆる癖を封印してまっすぐに歌ってます。

この手法が中途半端だと素人の歌になっちゃうし、ごまかしがまったくきかないから、これをプロの歌として成立させるのは、普通の曲よりもずっとむずかしいんじゃないかな。

コウイチさんのハモを取るときの声もまた素晴らしく素直でまっすぐで、合唱のお手本のような歌声で。

思わずわたくし、高校の合唱部でコウイチさんが先輩だったら、きっと妹ポジションくらいのところで一生懸命近づいて仲良くなろうとはするけれど、恋愛には発展せず、でも実は心の中では勝手にひとり大好きで、言えないままに卒業式が来るに違いない・・・というせつない片思いし妄想までしましたよ。わはは!

一方のつよし先輩は多分、その音楽性に惚れ込みすぎて、神さまのような存在過ぎて、声も掛けられないまま3年間を終えるんだろうな。

で、卒業式の日、最後の最後に一番下のボタンあたりをもらいに行くかも(笑)
生涯お守りにさせてください・・・的な(笑)

どっちにしても、やっぱりきっと好きとは言えない・・・ああ、哀しい乙女心(笑)

げほげほげほ。

おっと話が逸れちゃった。

わたしは合唱をやっていたこともあって、こういう正統派でまっすぐに気持ちを歌う楽曲も大好きなのですが、先日生徒とたまたま話したことがあって。

それは歌には「美しい言霊」的な要素もあるから、繰り返し歌うことで、自分もまた心が美しくあれる気がする・・・というような話で。

「ねえ、せんせ?こうやってさ、きれいな歌詞を毎日歌ってたら、自然にみんな、きっと心も美しくなれると思うの!」と言ったミサキちゃんのひと言にはっとさせられたことを思い出します。

この曲にもそういう力を感じます。

こういう混迷の時代にこそ、こういう曲が必要なんだと思います。

ああ、新しい夢がまたひとつ生まれてしまいました。

ふたりでNHK合唱コンクールの課題曲とか作らないかなぁ。
あれも意外とおいしいの(笑)

今の彼らなら、育ちゆく人たちのいい道しるべにもなれそうな気がするし、幅広い層に支持される要素をたくさん持っている気がします。

それにしても今年は本当にKinKiファンにとってしあわせな一年でありました。
すでに10年分くらい楽しんだ気もしますが・・・まだまだ続くのがうれしいな。

ほんとうにがんばってたくさん働いてくれているKinKiさんたちには感謝しかない今日この頃!

ファンも何かでお返しができるといいのになぁ。

心からのありがとうをふたりに!!