ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 刺繍の楽しみ


これ、完成形をアップしたかどうか忘れたのですが、最近あれはどうなりましたか?と聞かれたので、一応あげておきます。
多分GWくらいには完成していた気がするのですが、終わったの、いつだっただろう?
もうすっかり忘れてました(笑)
毎週ちょっとずつ仕上げていき、こちらの額は21週で完成となりました。

で、新しいのがこれ。

途中で体調不良などあって、ふた月くらいまったくやる気になれずで、ものすご〜く溜めてしまい、今やっと9月21日の分をやっています。
36週目の課題をやってます。

これでもずいぶんがんばって追いついた方で、実を言うと10月の初旬はまだ7月分をやってました(笑)

奈良の旅の途中も刺繍を持っていって、ちょこちょこやって、やっとここまで追いついたのです。

こっそり言うと、ちょっと残念に思っていることがあって・・・

それはこの刺繍のくまのデザインがイマイチかわいくない・・・

げほげほげほ。

とりあえず真ん中のクマの瞳の色が鮮やか過ぎたので、ノーマルな色に変えてみたのですが、やっぱりイマイチなのですよね〜

とはいえ、見るたびイマイチイマイチと言いながらも、今は36号なので、もう36週分は一連の刺繍の課題と取り組んできたことになります。
三日坊主の常連のわたしにしてはちょっとがんばってるんじゃない?

今は(勝手に、笑)追い詰められている感想などがないので(笑)秋の夜長にいそいそと刺繍のセットを出してやってます。

幸いにも今期はドラマが豊作なので、ドラマを見ながら手芸三昧。

そうこうしているうちに今日は「道は手ずから夢の花」のフラゲ日だし、今週はMステやCDTVもあるし。
ベストヒット歌謡祭2016」にKinKi Kidsご出演の話もやってきて、これを皮切りにどんどん出てくるかしら?
ウキウキしてきました。

しか〜し!!

残念なことに、ベストヒットの日が玉置さんのライブともろにバッティングしているの(涙)


なんでなんだよ〜だよ〜だよ〜だよ〜だよ〜

まっ!そんなもんだ。

玉置さんの方はおそろしく席がよくて、音も抜群なホールなので、今からとても楽しみです。

で、ここからはちょっと哀しい話です。
今年に入ってから、一軒置いたおとなりの奥さんの調子が思わしくないんじゃないかな?と思われる感じで、とても気になっていました。

うちの近所はわりと年齢を問わず、みんな仲がいいのですが、このお宅だけは一代上の世代からあんまりご近所付き合いをされない家みたい。

こんなに近くに25年も住んでいるのに、ゆっくり話したことは数えるほどしかありませんでした。

旦那さんも挨拶もそこそこに家に入ってしまう方だけど、奥さんもまたとてもおとなしい方。

オトートと同級生の男子がいて、参観日に顔を合わせたり、子ども会に一緒に送って行ったり。
お互いが班長さんの時に、自治会費の集金でちらっと話したり。
そんな時も、3人以上になるとほとんど話をされません。
にこにこと聞き役になって、その場を和ませる方だったことを覚えています。

そのくらいのおつきあいだったのに、ひとつだけ、忘れられない思い出があって・・・

それは子ども達が小学校の多分高学年くらいの頃、参観日で隣りに立って授業を見て。
授業が終わって帰ろうという段になって・・・

不意に滅多に口を開かない彼女がなぜかとってもさりげなく「わたし、乳がんなの!」と打ち明けてくださったのでした。
もしかしたら、その前にわたしがオトートの病気のことを何か言ったのかもしれない?

どうしてそういう話になったのかはまったく覚えていないですが、とにもかくにもその瞬間だけは、とても心を割って話したことを思い出します。

その前後の話はまったく覚えていないのに、その部分だけがいつまでも心に残って、いまだにその時の彼女の声のトーンとか表情までよく覚えているのです。


いきなりそんな重たい話になって、もちろんとってもショックだったのですが、その後もずっと元気で給食センターでバリバリ働いていらっしゃるようだったから、元気になられたんだなぁ、よかったよかった!そんな風に思っていたのでした。

その話を聞いて以来、彼女と距離が縮まったかというとそうでもなく。
家の前ですれ違っても、すぐに引っ込んでしまわれるし。
子ども達のクラスが離れたら、ほとんど話をすることもなくなっていました。

それが20年前くらいのお話です。

そんな彼女がここ1年くらい、どうも調子が悪いらしい・・・というのが近所のおばちゃんたちから聞こえてきて・・・
髪の毛ウイッグだよね?なんて話も聞こえてきて・・・

気になって仕方ないものの、相変わらず「体調どう?」とも聞けるほどの距離感でもなく。
本当に内気な方なので、ご自分から井戸端トークに入って来られることもなく・・・
ご夫婦とも、おうちの前に出て来られても、すぐに引っ込んでしまうから。

ずっとどうしてるかなぁ?大丈夫かな?でも、おばあちゃんもいらっしゃるし、何かお手伝いできますか?と聞くのはかえって失礼かしら?・・・
常に気になるのに、どうすることもできずにいたら・・・

初夏くらいから、姿がまったく見えなくなって、もしや入院してらっしゃるのかな?
早くよくなるといいなぁと思いつつ、おばあちゃんとお会いしてもそんな話は一切されず、こちらからも何も聞けず。

夜になってもとても静かだし、特にここ一月くらいは夜遅くにご主人や娘さんが車で出かけることも多いようで、よけいに気になっていたら・・・

金曜日、近所のおじいちゃんに呼び止められました。

「あそこの若奥さん、亡くなったの知ってる?」「もう家族葬ですべて終わってるらしいよ?」とおっしゃるので、ほんとにびっくり。

どうやら亡くなられてからもう1週間以上が経っていて、お向かいのおじいちゃんが「何かあったの?」と聞くまで、だれ一人として、ご近所もそのことを知らずにいたようでした。

こちらから言わなければきっとこれからも知らないまま・・・と思うと本当にびっくりだったわけですが・・・

日曜日意を決してご近所の同世代の友人たちと3人で手だけでも合わせたいのですが・・・と伺わせていただきました。

亡くなったことはことさらに伝えないで・・・というのは故人のたっての希望だったのよ・・・とおばあちゃん。
本当に最期まで、ひっそりと静かな方だったなぁ。

勇気を出してお宅に伺ってみたら、おばあちゃんがいろいろとお話してくださいました。

お嬢さんとご主人がずっと一日おきに病室に通っていた話。

最期ぎりぎりまで、わりと元気で、あれ食べたい!これ食べたい!と食べることを楽しみにされてて、意識もはっきりされていたという話。

となりに住んでいたトモによれば、家の中からはいつもご夫婦やご家族で大きな声で笑ったり、楽しそうな音がしてきてたよ?
ご夫婦でよく夜遅くなってからお散歩したり、家族みんな食べることが大好きだから、家族でしょっちゅう焼肉に行ったりもしてたよ?

外では静かだったけど、家の中ではよく盛り上がってる声がしたし。

と、知らなかった日常の話が少しだけ聞けました。

トモのところの長女が彼女の娘と親友だったこともあり、トモはわたしよりずっといろいろなことを知っていて。
ずっとお姑さんたちと住んでらして、あえてあんまりご近所と絡まないようにされていたのかもしれないし、親族もみんな近くに住んでいたので、よけいなことは言わないように気をつけてらしたのかもしれないね?

なんて。

今となっては想像でしかないわけですが・・・

ご近所ではほとんど声を聞くことがなかったけど、おうちの中では明るい方だったんだなぁ。

ああ、どうしてもっとちゃんとしゃべっておかなかったかな?
そんな話をしつつ、静かにお参りをして帰ってきました。

どうぞ心やすらかに。

幸いにも彼女のうちの子ども達はふたりとも成人していて、おねえちゃんは入院されてから、ずっと家事一切を引き受けて仕事もしながらがんばっていたそうだし。
オトートと同級生の息子さんは、京都で働いているのだそうで。

おばあちゃんも、身体はあちこちがたが来てるのよ〜とおっしゃりつつも、とてもしっかりとお家を守っていらっしゃるようだったし。

やっぱりほとんど人付き合いをされないご主人は、外との接触を好まない分、奥さんをとても大切に守り、とても仲の良いご夫婦だったそうで・・・

かの奥さんは、きっとすべてを見届けて、安心して旅立たれたのだろうと思いました。

明日は何があるかわからない・・・という気持ちを強く持った週末になりました。
小さいことにこだわりすぎず、日々、大事に生きないといけないな・・・としみじみと思いました。

誰にでもやってくる最期の瞬間に悔いを残さないようにしたいです。