ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

秋の奈良旅の記録 金峯山寺 朝拝

このエントリーは、前の日記からの続きで、金峯山寺の朝拝のことを書きます。

宿がかのお寺から徒歩5分とないところにあったので、とても便利で、朝拝は6時30分から。
その時間に間に合うようにお寺にいれば、誰でも参加することができます。

この日も外国の方も含む、たくさんの方々が朝も早くから待っていました。

行ったことがある方はご存知だと思うのですが、金峯山寺はとても大きいお寺なので、もうちょっとアップで大きさを強調するように撮ってみたのがこれ。

時間になるとお寺の中に案内されて、今はそのお姿は見えないようになっていますが、金剛蔵王大権現を正面に、お坊さんたちがずらーっと居並ぶ場所から少し下がったところ、畳の上に座り、お経の書いてある小さな冊子を渡されます。

お坊さんはたくさんいらして、太鼓の前に座っていらっしゃる方。ほら貝を持ってらっしゃる方々。
若いお坊さんたち、年配のお坊さんたち。そして女性の方もいらっしゃいました。

太鼓のドーンドーンというおなかに響く音。
数名で一斉に吹かれるほら貝の節回しはぴったりと揃っていて・・・
聞こえた音を、階名にしてメモりたくなる悪い癖(笑)
ほら貝の音にはちゃ〜んと音程があって、リズムを合わせるのはもちろん、ユニゾンで演奏?できるんだ!というのにも驚きました。

ラー↑ミー↑ラーで始まるので「ツァラトゥストラはかく語りき」(2001年宇宙の旅でも使われた曲です。)みたいだね!とあとでオットに言ったら罰当たり!!と言われましたが、オットだって、お経を読む人たちの中のさぁ、リードボーカルの人がさ!とか言ってて(笑)

罰当たりはお互いさまな夫婦なのでありました(笑)

でも、ほんとまるで声も含めていろいろな楽器が合奏をするバンド?オーケストラ?みたい。

お経の方はオットが最近結構真面目に勉強しているので、知っている一節が出てきて興味深かったり。
お坊さんの読経について周りの人と一緒にお経を読んでいるだけで心が落ち着いて背筋が伸びて気持ちがいいです。
じっと座っていた時間は30分くらいかな?
最近ではいつの間にか足がしびれなくなったなぁなんてこともちらちら頭をよぎりつつ(笑)

早朝の静かなお堂の中でとてもいい時間を過ごすことができました。

そうそう。途中で一人ずつ前に出てお焼香をするという場面もあって、ドキドキしました。

たとえばご真言なども、わたしはさっぱり覚えられない方なのですが、オットはわりと簡単に覚えてしまうので、そらんじている姿を横目で見つつ、何度聞いても覚えられない自分にびっくりしてみたり(笑)

お経が終わると、全員で、お坊さんたちについて、行列を作り、広いお堂の中をぐるっと一回りしながら般若心経を唱えます。

このお寺には、金剛蔵王大権現のほかにもたくさんの仏像があって、ひとつずつ、朝のご挨拶をしながら回る時間もとても静かで気持ちがよかったです。

朝拝が終わったあとで、外に出ると山々が霧にけぶっていて、とても美しい山の景色が広がっていました。

本堂から少し行ったところに愛染堂があるのですが、前を通ったら、西洋人の若者が一生懸命お経を唱えてらっしゃるのに遭遇してびっくり。
外国の方の中にも信心深い方がいらっしゃるのだなぁ。

その方の邪魔をしないように、愛染堂はあとからお参りすることにして、前日にお参りした脳天神社方面をのぞむと、こちら側がまた美しくて思わずパチリ。

うしろの方では、同世代よりもうちょっと上かな?くらいの女性の一段が、とっても楽しそうにキャッキャしていて、早朝から元気だなぁとオットと目だけで会話(笑)

この朝拝に出るのは2回目なのですが、とても気持ちがいいので、オススメです。