10月22日から24日まで、奈良に行ってきました。
久々にこの画像を載せておこう。
この画像をこれまで何度アップしてきたことでしょう(笑)
これは、京都駅の近鉄の改札を入ったところにあります。
今回は近鉄特急が出発する時間は席に座らずに、ドアのそばでしっかりと「縁を結いて」の発車ベルを聴いてきました。
もうすぐ変わる??というウワサを聴いたので、思わず携帯に音を保存しちゃったりなんかして(笑)
センチメンタルジャーニー・・・には全然なっておりませんが・・・(笑)
わたしはずいぶん奈良には行っているし、秋の旅をするなら別のところでもいいかなぁ?と正直思ったのですが、オットがどうしても奈良がいい!と言い。
気がつけば、オットの奈良愛に負けてるかもしれないと思う今日この頃(笑)
もちろんそう言われれば、わたしもまったく異存はないので、いそいそと出かけてきました。
今回二泊して、一泊は久々の吉野、もう1泊は天川にしたのですが、このふたつの山は、一見そんなに距離がないから、気候も近いのかな?と関東から勝手にイメージしていたら、ぜ〜んぜん違いました。
吉野はほとんど埼玉と同じ陽気で、上着要らずと言ってもいいくらいでしたが、天川は降り立った途端「寒い!!」というのが第一印象で。
吉野の朝も天川の朝も、ほぼ同じくらいの時間に朝拝に参加させてもらったのですが、ダウンジャケット一枚分くらい、気候が違いましたよ。
紅葉は吉野はまだまだ。
天川は龍泉寺がとても綺麗でした。
それにしても「本当に天川好きね〜」と言われそうですが、本当に大好きな場所になりました。
なんでそんなに好きなの?と先日も聞かれたのですが・・・
ふと思ったのが、わたしにとっては天川は(赤毛の)アンにとってのアヴォンリーなの。
本当のふるさとではないけれど、心のふるさとと言ってもいいところ。
ここのところ、いつも泊まっている宿は、お洒落な宿でもなければ、誰かさんゆかりの場所とかでも全然ないのですが(笑)
宿のおかみさんがマリラみたいな、ちょっとシャイなおばあちゃんで。
初めてお会いした折には、ちょっと無愛想にも見えるくらいだったのが、だんだんに時間をかけて、少しずつ親しくなって、とても情の深い方だと知りました。
たとえば、わたしたち夫婦はとてもコーヒーが好きで。
山に行くと朝最初にコーヒーを飲むのはなかなかハードルが高いので、いつもひとり分のドリップの小袋をたくさん持って行きます。
前回、紙コップを忘れてしまい、すみませんと言いながら、小さな旅館の湯のみを借りてコーヒーを入れたのですが・・・
散策を終えて戻ってきたら、部屋の湯のみセットが、きれいなペアのコーヒーカップと入れ替えられてありました。
勝手にコーヒーを飲んでる行為そのものが褒められたものじゃないと思うのですが、黙ってわたしたちが使いやすいように、コーヒーカップと取り替えてくださるその気持ちがうれしくてありがたくて。
とてもとても感謝したのは言うまでもなく。
そういう気遣いがとても上手にできる方で。
だんだんに距離が縮まるにつれて、はにかんだようなその笑顔とか、ちょっとおどけて何かおっしゃったり、お茶目な一面も垣間見れて、お顔を見るととてもとてもほっとするのです。
大将は好々爺といった風情の天川のことをなんでも知ってらっしゃる方だし、若いご主人も明るくて一生懸命で。
ここの宿で時間を過ごすのがとても楽しみになっています。
まさしく田舎のおばあちゃんちを訪れる気分。
小さな子どものわたしが出てきて、とっても素直におだやかに、旅の時間を過ごします。
そもそもが天川村に入る長いトンネルを車で走っているくらいから、期待で胸がはちきれそうになり(笑)川合の交差点を曲がるあたりから、山々の雄大な景色ひとつひとつに挨拶したい気持ちになります(笑)
アンよろしく、ひとつひとつの山や景色に「輝きの湖水」とかね・・・名前でもつけていきたい気分。
マシューと一緒に馬車で走りながら、アンはこんな気持ちだったのかしら?なんて、そんなことを思いながらひた走る時間はとてもしあわせで。
そうそう。アンもアヴォンリーに入るとひとりごとが増えてましたが、わたしもそうで。
旅の相棒がオットなので、わたしがうっとりと何か言っていても、ガン無視してくれるのもありがたく(笑)
「きれい!」「ただいま〜っ!」「うわぁ、緑濃い!」「壮大!」「この水音!!」「この葉っぱなに?!」「あっ鳥だ!!」などなど・・・
小さい声でつぶやきっぱなし(笑)うるさいです(笑)
大和八木でレンタカーを借りるのもいつものパターンなのですが、奈良旅の時に限り、オットがいつもわたしにBGMの主導権を渡してくれるのもhappyな要因で(笑)
わたしが何も言わなくても、オットがトランスミッターを持ってきてくれていて。
車に乗ると、はいどーぞ!とウォークマンとつないでくれます。
普段家の近所で車に乗るときは、ほぼオットが好きなラジオのPodcastを聞く日常ですが、旅では思いっきりわたしのウォークマン三昧。
別に何を聴いてもいいのですが、不思議と天川に上がるとつよしさんのソロの音楽が聴きたくなるのもいつものこと。
オットもこれにはまったく異論を唱えずで、天河弁財天に行くときは「縁を結いて」が必須だし!とオットも言うのがおもしろいです。
わたしが洗脳しちゃったかも?(笑)
今回はシャッフルにしていても、なぜかウォークマンが「埃」と「縁を結いて」と「彼方(タイムマシーン)」を推してきたので、これら3曲と、Misiaさんと歌った「I've found my voice」と「街」と「赤い鼓動のHeart」ばかりを聴いていた気がします。
オットが運転に疲れてくる時間帯になると、玉置さんやノラジョーンズや、クラプトンなんかを入れたりもしましたけど。
ほぼつよしさん三昧。
そしてぼんやりと来し方行く末に思いを馳せる。
わたしの中では、つよしさんソロはちょっとオトナな思考をするときのお供にも最適な気がしてます。
これが家に帰ってきた途端、またBGMがKinKiに戻ったりもしていて。今はラジオでかかったり、ライブで聴いた新曲に夢中でもあったり。昨日初めて聴けたカップリングたちを何度も聴いたり。
そんなところも不思議なのですが、わたしの中に、いろんなスイッチがあるみたいで、そのノーコントロールなスイッチング込みでとても楽しんでいるわたしがいて。
とてもおもしろいなぁと思ってます。
おっと話が逸れちゃった!
久々吉野にも行ったら、また発見がありました。
かの地もやっぱり好きだなぁ。
意外と山深いようでそこまででもなく。里から近いところにあるから、歴史の重要な表舞台にもたくさんなっていて。
義経とか持統天皇とかいろんな方々に思いを馳せたり。
長い歴史の中で、この地は何を目撃してきたんだろう?実は今知られている事実とされることが、本当の史実とずいぶん違うぞ!なんてこともあったりするのだろうか?なんていろんなことを思いました。
それにしてもこんなにも奈良に通う未来はまったく想像もしてませんでした。
関西に来るのは、これが最初で最後かも?と思っていた、高校生のわたしに盛大にツッコミたくなる今日この頃。
本当は北海道だって沖縄だってハワイだって行きたいのになぁ〜と言いながら、きっと次も奈良に行くような気がします(笑)