いつも日記にたくさんの反響をくださってありがとうございます。
みなさまの反響がわたしにとっての支えかも?と感謝しつつ。
書きたいことが溜まっているので、今日はできるだけ書きたいな!と思ってます。
KinKi日記ものちほど書きます。
さて。
今日最初の日記はお仕事日記です。
ここのところ、気が重い話が多くてあんまり書いてませんでした。
でも今の気持ちに正直に、やっぱり残しておこうと思いました。
というわけで、興味がある方のみどうぞ!
うちの教室には、どうしても時間が守れないという子がふたりいます。
たとえば小学生のうちならば、最後の手段はご両親に言って「ちゃんと守るように声を掛けてあげてください。」と言ったりもするのだけど。
片方のあいこちゃんは、4月から中学生になったし。
もう片方はバリバリの社会人、何度かふぇるまーたにも登場している幼稚園の先生のKちゃんで。
わたしは「中学生になったらどんなことも本人に言うし、決め事も基本本人と決める」を信条としているので、
とにかく何度でも「遅れないで!」「ドタキャンしないで!」「連絡をしないで休まないで!」としつこくしつこく注意するという方法を取ってきました。
そして、やっと成果が出始めて、ここ数ヶ月はうまくちゃんちゃんと来始めたなぁと思っていた頃、たまたま台風が来て・・・
当日の生徒たちからは「どうしましょう?」とすぐに連絡があり、即答で滞りなく日延べしたものの・・・
その翌日、たまたまレッスンだったふたりが、台風一過、何の影響もないにもかかわらず、なんの連絡もなく来なかったという。
なんだか挫折感でいっぱいの出来事でした。
Kちゃんの方は、幼稚園の敷地の中が葉っぱやら枝やら、ゴミだらけでずっと、先生たちみんなが夏休みにも関わらず、出勤して片付けをしていたとかで。
夢中になるといつも、ひとつのことしか考えられなくなる子なので、やっぱり行けません!と連絡があったのがすでにレッスン開始予定時刻から6時間後のことでした。
あいこちゃんの方は、あまりに来ないのでこちらから連絡したら「きのう台風だなぁと思ってたら、レッスンノートなくしちゃって、いつがレッスンだかわからなくなってました。」って(笑)
え?台風とレッスンノート失くしたと言う事実、その間にはどういう関係が?
「意味がわからない」・・・と言ったら「えへへへへ。」って。
なんなのだ?その笑いは!!
そんなふたりですが、共通していることとして、練習はいつだってちゃんとしてあって。
来たら来たで、とてもわたしのレッスンを楽しんでくれているのも伝わるし。
実際ちゃんと上手になってる。
なのに、時間の概念というものがまるでおかしいのです。
今までたくさんの生徒を見てきましたが、こんな子たちは初めてで。
さらに一度にふたりもそんな子たちがいるという事態も初めてで。
何度「こちらにもこちらの都合がある」と言っても、「わかります。すみません。」と一応あやまるものの、やっぱり次も盛大に遅刻したり、翌日になって「うっかり忘れちゃいました!」となる。
ほんとに「わかります!」なんだろか?(笑)
幼稚園の先生の方は、去年以来滞っているお月謝が2か月分あることに今さらながらに気がついたりして。
当月分は払ってくれるけど、残した分は毎月「ちょっと待ってください!」とそのまんまで。
このまんま来なくなったら、あの分は踏み倒しなんだろか?と考えたらちょっとカチンときたのも本当で。
一方のあいこちゃんの方は、あまりにも時間にルーズなので、まだ中1だし、とうとうおかあさまに電話をしたら、なんとなんと
「あいこは5人兄弟で、まだまだ後が控えてるし、実はわたし、ピアノはやめたらって言ってるんですよ〜
だから、先生、やめなさい!って言ってくれていいです。むしろ先生が言ってくれないとこの子、ちっとも聞かないから。」
って。
ええーーーっ!?そういう話じゃないんだけど。
さらにさらに。
「やめないにしても、この子、ちっとも勉強しないし、部活もピアノも全部やりたいってどれも捨てられないし、レッスンを月2回にしてもらうくらいでちょうどいいかも。二ヶ月分でひと月の月謝にしてもらえたら大丈夫ですから・・・」って。
要は「30分レッスンを月2回にして月謝を半額!」と値切られてしまった(汗)
さすがにこんなことを言う人ははじめてで、びっくりしすぎて呆然!
やっぱりおかあさまからして、この家の常識と我が家の常識はちょっとかけ離れているかもで・・・
反論しようにも、言いたいことだけ言って押し切られてしまった・・・
そもそも「安かろう悪かろう」といわれるくらい(以前にこの話は書きましたよね〜笑)安いうちの教室の月謝なので、これを半額にっていうのは、中1のあいこちゃんの1ヶ月の小遣いよりも安いくらいなんじゃないかと思うのですよ?
まっいいんですけど(涙)
要は一回のレッスン時間はたったの30分でおしまいで(本来中級レベルの子は45分レッスンあるいは1時間レッスンなのですが、このお宅は今まで通りがいいということで、30分4回で指導してきました。)しかも次に来るのは翌々週。
月2回、たった30分ずつの1時間で、果たして来る価値があるレッスンがわたしにできるのか?という問題でもあって。
常識的にはとてもムリだけど、ムリとは言いたくない気持ちもあって。
ものすご〜く胃が痛いですが、ここは踏ん張りどころだなぁと思っていたら・・・
おとなりのトモが超冷静にひとこと。
「無理難題に耐えながらも、一生懸命やってるわたしってカッコイイって酔ってる?」
ぶんぶん首を振るわたし(笑)
さらにさらに
「悪いオトコにつかまって、都合よく利用され、ひたすら貢がされ、それでも相手のためになっていると思い込んでひたすら耐えてる内縁の妻風情?」
「やめな!やめな!ストレスが溜めるだけだよ?」
って(笑)まあはっきりと。それはそうさ、確かにそうだけど〜♪(笑)
ガーン!!
いろいろガーンですけれども。言われてみればそうかもだ!言い得て妙!!(笑)(笑)(笑)
そんなこんな、そのことがあってから、わたしの方は「もうヤダ!」が極限状態だったわけですけど、翌日にはしれっとあいこちゃん本人が電話してきて「台風の分の振替はいつにしましょうか?」って(笑)
「合唱コンクールのピアノ伴奏のオーディションを受けたいので、見て欲しいんです!」と言われてしまった(笑)
そういう時の電話はまったく屈託がなくて、普通にやる気満々で、次への意欲に満ちていて、ほんと不思議。
だったらなんで、そう簡単にレッスンを忘れるのさ!!
そうこうしているうちに、幼稚園の先生の方の子からもメールがきて。
「先生、この間はごめんなさい。やっと落ち着いたのでレッスン行ってもいいですか?」
それが京都直前の話。
先週末は京都行きを理由に断ったので。
仕切りなおしで、今日は日曜日ですが、今日ならレッスンがない日だから、わたしも少しは心に余裕があるしで、夕方ふたりが続いてやってくることになっています。
あるいはふたりとも来ない可能性もあるわけですが・・・
今日来なかったらちょっとまじめに考えるかも。
そんなもやもやした気持ちを抱えたままで行った京都だったので、どうなることかと思ってたのですが、意外と気持ちの切り替えは簡単で、ぜ〜んぜん楽しめたし、実はわたし、意外といい加減かも?と思ったりもしてますが・・・(笑)
折りしも今、友人のNさんにもオススメいただいて、芥川賞の「コンビニ人間」を半分くらい読みました。
「普通」というのは一体なんだろう?ということを徹底的に考えさせられる本ですが、この本を読んでいると、わたしの常識という概念は、一体どこまでが常識で、どこからが勝手な思い込みなんだろう?と思い知らされます。
今のところ、完全に主人公に心を寄せられないまでも、そういう社会の既成概念とは違う「自分」を自覚しつつ、なんとかそれでも社会の一員たろうとする主人公に幸あれ・・・と思うわたしもいて。
それがわたしとは関係のない世界で起こっていることだと簡単に理解しよう!できるかも?できるはず!と思えるけど。
たとえばちょっとした世の中的には異分子的なものを持った子が、うちの生徒で、身近で生活に影響が及ぶと途端にこんな風にネガティブに考えちゃうんだ!という自分への絶望感もあったりもして。
要はわたしも勝手なのかも?とことん付き合うと決めたなら、決して弱音を吐くなよ!という気持ちもあり・・・
だからと言ってピアノ教室ではわたしさえ我慢すればなんとかやっていけたとしても、よそではそんな理屈はとうてい通用しないわけで。
そこに本人がちゃんと気付き、ちゃんと向き合わなければ、結局のところ、彼女たちが先の人生で困ることになるだろう・・・とも思うものの、たった30分ではそんな話ができるわけもなく。
いろいろとフクザツな心境を抱えているわけです。
ああ、まだまだ未熟!
いえいえ、日々、こんな思いばかりではありません。
もうちょっといい話、楽しい話もたくさんあるし、もっともっと難題も。
なかなかに厳しい毎日ですが、どこかで気持ちをまとめておきたいので、続いてレッスン日記2を書きます。