ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 堂本剛 平安神宮LIVE 2016 8月26日(金) その3

そしてラスト。

この日記はその2からの続きです。
これだけの日を跨いで来たのだから
この曲ですよ?この超有名曲。
今まで何度も何度も聴いてきて、生でだって控えめに言って、10回?いやいやいや、もっとずっとたくさん聴いていると思う曲です。
にもかかわらず、最初何が始まったのかさっぱりわからなかったのですよ!!
びっくりです。

とてもとても美しい浮遊するようなイントロのメロディーはSWING-0さんかなぁ?
途中から十川さんのピアノの音も重なってほんとうに美しいです。

わたしが聴いた限り、このあたりは今までのどのライブとも違う、新しいアレンジだった気がします。

始まったらテンポはかなりスローでしたが、歌い方はわりとリズムにジャストで、そんなにしつこくは感じず・・・
このあたり、絶妙だなぁと思いました。

この人、本当に歌い手として優れてるなぁ。
ものすご〜く歌に引き込まれていそうで、ちゃんと冷静な心を保ってて、歌全体を見渡しつつ細部まで表現してる。

きっとクラシックの世界へ行っていたとしても、どうかするとクラシックの世界へ行っていた方が、縛りもなく海外にも出たりもしてたかも?

いっそうちの音大のキャンパスで逢いたかったよ!(・・・年代が違い過ぎます・・・ちーーーーん!!!笑)

コーラスさんたちの声が包容力があってほんとに気持ちいいなぁ〜大好き・・・なんて思っていたら・・・

残念なことに・・・

一番佳境に入るあたり。

「争いに教えられるもの」のあたりかな。

この辺りで雨が本気を出してきて(笑)ついに土砂降りになっちゃって、これは合羽を着ずにはいられないぞ!という事態になってしまいました。

あ〜あ。

もちろんみんな、お客さんも慣れてますから・・・視線はつよしさんにロックオンのまま、黙っててきぱきとバックから合羽を取り出し、さっさと装着して何事もなかったかのようにライブへと集中を切らさずに戻っていきます。

(それでもご本人は、あとのMCの初っ端で「この曲の途中でみんながいっせいにがさごそと合羽を着た!」と拗ねてましたけど、うひひ。)

でもね、でもね、視線はまったく逸らしてないのですよん!?

で、ここで雨・・・というところで終わっているわたしメモ(笑)

さすがに土砂降りの中でメモれないってば!!(笑)

スタッフさんも出てきて、機材とか、後ろの方のみなさまの楽器のケアをしたり、静かに、でも忙しそうに立ち働いてらっしゃいました。

この曲でもレーザーが素晴らしく美しくって。
さらにシャボン玉の演出がありました。

雨の中で健気に発射されるシャボン玉たちが、レーザーに当たって、一粒ひとつぶキラキラと光って、まるでカラフルな宝石のようで・・・
この日はそんなに風はなかったと思うのですが、しゃぼん玉は風に乗って、わたしたちの方まで運ばれてきて。
なんだかほんとうに美しくってため息ものです。

ああ、ついにつよしさんってば、ついに雨まで味方につけましたね!!

その視覚的な美しさと歌声の透明感、ぬれそぼるつよしさんの眼福さ加減(むふっ♡)そしてもちろんもちろん、とっても真摯な歌の表現に、なんだかとってもじーーーん!としてました。

ああ、清らかな心でいたいなぁ・・・ってしみじみと。
怒りを覚えるような理不尽なことが起こったり、不運が重なったり、うまくいかないことが多いと、なかなか平常心ではいられないけど。

これだけの日を跨いで来たのだから・・・と胸を張って堂々と言えるようなわたしでありたいな。

コーラス隊の歌うところ、フレーズはわりと聴きなれたバージョンで、落ち着いて安心して浸れる感じ。
ラスト近くなるに連れてわりとオリジナルに近かったかも。

雨は残念だったけど、この曲には土砂降りが意外と似合うとも思っていて(笑)

人生ってそうやって、いろんなことを乗り越えていくものよね〜!
つよしさん、心は一緒に乗り越えているからね〜

な〜んて思いながら(笑)気持ちよく浸ってましたよ。

Nah Na〜♪の応酬もとても温かくて。

雨に滲むステージを見上げながら、とてもとても心穏やかに聴きました。

ああほんと、この曲はいいな。きっとこれからも折に触れて歌われていくのだろうな。
わたしもなにかにつけて思い出すんだろうなぁ。

そんなことを感慨深く思っているうちに曲が終了。

とうとう最後のセッションを残すだけなってしまったのがわかり・・・

音楽に大興奮することはあっても、キャーっとなるのはここでおしまいだろうなぁと、ちょっと一息ついていたら・・・


いやいやいや。


まだまだとんでもない隠し玉が残されていたのでした(笑)

この後、一同大興奮!!な超目玉なできごとが起こるのです。




☆セッション
セッションはホーン隊のファンファーレからスタートしました。

つよしさんのライブのおしまいがセッションになってずいぶん経ちます。
最初の頃のセッションこそ、ぎこちなかったり、どこへ行くの〜!?な時も時折あったような気がしますが、最近のセッションは本当に完成度が高いなぁと思います。

どう転がっても、曲としてちゃんとなだらかに繋がるし、とてもドラマチックだし。
これ、散々みんなで練ってきた1曲です!と言われても納得する気がします。

つよしさんの指示出しもすっごく的確で、一見とても自由に動いているようで、かなりよく見てベストなところでベストな人に振っているし、近年、キメフレーズみたいないいフレーズがところどころで出てきたり、そのフレーズが他の楽器へと受け継がれたり、どんどん高度になっている気がして楽しいです。

なによりみんながとてもリラックスしたいい顔で集中しているのが伺われて、その癖にその表現はびっくりするほどハイレベルで。

時々誰かのリミッターが外れちゃうと、次々ドミノのようにハイレベルにみんなのリミッターが外れてゆき・・・誰もがとても生き生きと楽しそうなの。

つよしさんは、タオルで何回か、雨に濡れていくギターを神経質をぬぐいつつ、ぬぐいつつ。
きっと楽器のことを考えて、ひやひやしてるんだろうなぁと心配にもなりましたが・・・
横のあきらかにつよしさんより年下のお嬢さんが「いやん、かわいい@@ぬぐってる!!」とにこにこ。
気の毒でも、やっぱりかわいいつよしさん。

他の方々も楽器やアンプ、大丈夫だったかなぁ?とあとで心配になってしまいましたが、ここまで来てこうなってしまっては、もう最後まで行くっきゃない!!・・・という雰囲気です。

金管は多分大丈夫そうだけど、ギターはどうかなぁ?ドラムは?なんて気になりつつ。

でもみなさんさすがプロ。
さほど動じた姿も見せず、楽しそうに演奏してらっしゃいました。

とっても楽しみにしていたのは、トランペットの溝田さんの音で、多分つよしさんソロでは初参加の方だなぁと思ったので、わくわくしながら待ってました。

ジャジーでカッコイイフレーズを鳴らされてましたよ。
すでに溶け込んでらして、きっとこの方ともお付き合いが長くなっていくのかも?と思っていたら、もうすでにお付き合いがある方なのですね。

ご本人のツイッターでも、どうやらKinKiさんの昨年のブラスアレンジとかにも関わってらした方のようだったし、つよしさんとも実は10代の頃からのご縁があるようで・・・もしかしたらいずれそんな話も聞けるかしら?
わたしは元々境目を感じていない方だし、これからの展開もいろいろと楽しみだなぁ。

そしてそして。

いつものように、みなさんの素晴らしいソロがどんどんコンダクターつよしさんの統率の元、受け継がれ、素敵に展開してゆき・・・

SWING-Oさんも思わず「Singing in the rain〜♪」なんて歌っちゃうくらいにじゃんじゃん雨が降ってきて。

こりゃ、こうなりゃ一緒だ!!状態に陥り、こちらもナチュラルハイになった頃・・・

つよしさんが一旦後ろの方に下がり・・・ポンっとどこかに飛び乗ったと思ったら・・・

なんと、ギターを弾いたつよしさんを乗せた地面がどんどんどんどんせり上がって行くではないですか!!!

ジャニーズのコンサートではよく使われる、最初に使ったのがKinKiだから「光剛山」と言われているそうな、あの高〜く上がるリフターが、ここ、平安神宮さんに持ち込まれていたのです。

もちろん初日だから、つよしさんが最後リフターに乗るなんて、誰一人知りません。

そんな会場で、どんどんせりあがっていくリフター。
一心不乱にギターをかき鳴らすつよしさん。

この時の会場の驚きっぷりときたら、一時(いっとき)完全に豪雨を忘れました(笑)

隣は多分10代から20代前半のお嬢さんふたり組だったのですが、ひゃーひゃー!キャーキャー!言ってましたよ。

もちろんわたしたちも叫ばないまでも、大興奮、大興奮。

いや〜ん!なんてカッコイイの。

豪雨にも負けず、高所にも負けず(笑)エレキギターを弾きまくるつよしさん。

いつしか雨に濡れて髪の毛がオールバックになっていて、男前度200%!!

土砂降りの中で、ぐいぐいと攻撃的なフレーズを奏でるつよしさんは、まるで断崖絶壁に立って吼えるたてがみをおもいっきり逆立てた「獅子」のようでした。

もしくは・・・

相当上に上がっているから、どうかすると大極殿の屋根の上に立って弾いている神様のようにも見えて(笑)

そのカッコイイことときたら!!

あたりまえだけど掴まる手すりもないし、怖いなんて言ってられないわけですけど。

顔色ひとつ変えず、てっぺんでかき鳴らすつよしさんがどんなに勇敢でオトコマエに見えたかはみなさま、容易に想像できるかと!!

そして、こんな風に弾いてる人を下から見上げるなんてことは滅多にないから・・・
穴のあくほどガン見しちゃいました。

「大好きーーーっ!!」と近くの人が叫んでらっしゃいましたけど、わたしもよ!わたしもよ!とみんな思っていたに違いない(笑)

ああ、ほんとにごちそうさまでした♡


そんなこんな、まだ興奮冷めやらぬ中、曲の終わりは、ファンもステージのバンドのみなさま方も、多分スタッフさんたちも・・・
すべての視線が上にいるつよしさんに注がれているんだなぁ・・・なんて思ったら鳥肌がたちました。

スゴイ!!

その視線を全部受け止めて、

そしてかっこよく〆るつよしさんの頼もしいことと言ったら!

そのくせ光剛山から降りてきたつよしさんの第一声ったら・・・

「びっしょびしょやん!」

でした(笑)

あれっ!?急に甘えたな声になったぞ!?

そしてさらに「どういうこと?びっしょびしょなのに、誰も来てくれへん!」って(笑)
この辺りは完全に拗ねモードで、わたしたち客席はくすくす笑いながらギャップ萌え(笑)

そしてこっち(つよしさん)はびっしょびしょなのに、わたしたちファンは、「これだけの〜」の途中で合羽を着たな!という、前に書いた、あのMCへとつながっていくのです(笑)

続くMCの中身は、雨で正直メモも取れなかったし、あんまりよく覚えてないのですが。

覚えているところだけそのエッセンスとおぼしきところを書くと・・・


・他人のせいにするのではなくて、一旦自分のせいにして、自分が変わってみればいい。
人は変えられないけど、自分は変えられる。変わってみたら、違う景色が見えてくる・・・

・発言には気をつけて!
自分のひとことがおおごとになってしまうことも多々ある世の中だ。

・一度きりの人生だから、人に賛同するのではなくて、自分の道を歩いていこう!

というような話をしていたような気がします。

(あくまでもニュアンスです!)

最後の最後、「思うがままに演奏してくれた素晴らしい仲間を紹介します!」と誇らしげに言ったつよしさんにうながされて、バンドのみなさまが前に整列します。

そして、つよしさんが例年どおり「合同参拝をします!」と宣言すると、誰からともなくみんなが一斉に合羽のフードを後ろによけて、脱帽します。

この辺の流れも鮮やかで、会場中が「あ、うん」の呼吸で動いていて、すごいなぁ、つよしファン!と感動したところでした。

3日目に参加された方のレポで、こんなのがありました。

初日、雨の中でみんなで合同参拝する時、カッパのフードを皆が取って参拝したのを、スタッフの方々が見ていて、感動したとつよしさんに伝えてくださったのだそうです。
「つよしくんのファンはそういう心があるね」と言ってくださったとのこと。

ああ、わたしが思ったことは、スタッフさんもまた思ったことでもあるんだなぁとうれしかったです。

見てる人は見てるのだなぁ。

そして、つよしさん自身は、みんなを先導して参拝しているわけだから、この光景は見ておらず。

それをわざわざ、後ろはこうだったと伝えてくださったスタッフさんにも感謝だし、喜んでファンにさらにそのエピソードを伝えてくださったつよしさんにも感謝だなぁと思いました。

言うまでもなく、例年のごとく、二礼、二拍手、一礼は、あの広い会場でぴったりと揃っていて。
みなさん普通に手慣れているし、豪雨の中でも自然と背筋がピンとして、深々と頭を下げます。

ああ、こういう場所特有のマナーだったり、儀礼だったりするものを、センターの人もバンドのみなさまも、スタッフさんたちも、そしてわたしたち客席の隅々までもが、とても大事に思ってて。
思うだけじゃなくて、自然とみんなで当然のこととして実践できるのって素敵なことだなぁとしみじみとそう思ったので、そう書き残しておきたいです。

そして、メンバーが次々紹介され、紹介された方からはけて行き・・・

最後にひとり残ったつよしさんが客席にお別れの挨拶をして・・・手を振りながらはけていくのもいつものこと。

こちら側からもみんなぶんぶんと手を振って、双方お名残惜しく「バイバーイ!!」な感じも「らしいなぁ」と思います。
なんとなくみんながファミリーな感じ。

実はほんとは全然身近なんかじゃなくて、とっても遠いはずのステージの上のスターと、ファンなのだけど・・・

ちゃんと人と人として、大切に想い合っている感じもあって。

また来年もこんな風に、みんなで集えたらいいなぁ・・・なんて思いました。

さて。

そんなこんな・・・

わたしのつたない感想は、これでおしまいです。

ムダが多くて、長々と書きました。

でも今回こそは、ちゃんと忘れないうちに書きたかったのです。

先日来、たくさんの方に拍手やら、拍手コメントやらをいただいてます。

いつもいつも、本当にありがとうございます。

y.s.さま。いつもコメントを残してくださって、本当にありがとうございます!
けろよんさん、コメント代わりのメール、うれしく読ませていただきました。

どれもありがたく拝見してます。

さて。

楽しかった思い出を胸に・・・

気持ちを切り替えていきましょ!!

もうすぐ9月です。

ホタルもいい曲だったなぁ。

フレッシュな気持ちで・・・9月も存分に楽しんでいきましょ!



☆バンドメンバー
キーボード    SWING-Oさん、十川ともじさん
ギター      竹内朋康さん、佐藤タイジさん
ベース      鈴木渉さん
パーカッション  スティーヴエトウさん
ドラム      DUTTCHさん
トロンボーン   SASUKEさん
トランペット   溝田喬士さんさん
サックス     かわ島崇文さん
コーラス     平岡恵子さん、TIGERさん、オリビアさん
ダンサー     TAMAさん、HACHIさん

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。