ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 堂本剛 平安神宮LIVE 2016 8月26日(金) その2

この日記は先にアップしたその1からの続きです。

長くて読みづらくてすみません。

あとこの後にもうひとつ、その3があって終了です。


☆TUKU FUNK
一瞬の静寂・・・

からの。

つよしさんがワウをたくさん使った、とっても和なフレーズでギターソロ。
久々の「和」テイストに、心ときめいて、うれしいなぁと思いつつ。

もしや?と思っていたら「ずんちゃかずんちゃかずんちゃか ちゃーん♪」・・・と知っているリズムやフレーズが始まって、あっこれだ!とわかりました。

「TUKU FUNK」です。

赤と青のレーザーがなんとも美しくて、光の洪水のようだと思いながら見てました。

百花繚乱とわたしメモ。
そんな感じだったの。

極彩色の花々や、華やかなりし頃の京の都の景色、照明に浮かび上がる平安神宮の建物のイメージが浮かんでは消え、浮かんでは消え。

この日のセットリストの中では、この部分がとりわけ華やかに感じたのだと思います。

そしてクレッシェンドして一旦締め・・・風の音が流れたあとで。

また一瞬静かになって、スティーヴが前に出てきたと思ったら、ものすご〜くカッコイイ「竹のソロ」がありました。
セットだと思っていた竹の一群を叩いているように見えたのだけれど、そうだったのかなぁ?それとも既存の楽器だったのかしら?

とっても小気味のいい音を叩いていて、気持ちいい!と思っていたら、続いてDuttchさんのドラムソロが引き取って、カッコイイと思っているうちに、またたく間にまた元のフレーズへと戻っていく。

ドラマチックだなぁ。

この曲もどんどん進化していって、最初の頃とは全然別物でした。

月が見えたらよかったんだけど・・・

な〜んて言ってられないくらい、今にも泣き出しそうな空。

どこまでもつのかしら?・・・なんてことがそもそもよぎったのがマズかったかも(笑)
事態は思ったよりずっと切迫しておりました(笑)

もちろんまだこの時は想像さえしてません!降らないと思ったのに〜




音楽を終わらせよう

「レーミー♪」

と最初に書いてあって、実を言うとそこからずらっとたくさん音符が並んでいるわたしメモ。

つよしさんがキーボードの前に座ったので、何の音だろう?と耳を澄ましたらD(デー)の音が鳴ったとわかり。
ものすご〜く正直に言うと、しばし、ずっとつよしさんが弾いたままの音符を聴音してました。
なにやってんだ!!レインのバカ!!(笑)(笑)(笑)

「レーミー」はいっぱい書いてあって、そのほかにも「レミソラレミソラ」とか「ラシソ ラシレ」とか・・・

「ラドソファレラ」な〜んていうのもありました。

ブルーレイなどで答え合わせができることになったら、ぜ〜んぜん間違ってるかもしれないけど。
(それはちょっと洒落にならないけどね!レインせんせ!・・・と、小声で言っとこ、笑)

最初の方は、なんだかゆったりとしたピアノ曲、「TUKU FUNK」じゃなくて「月(つく)」みたいな音が鳴らされてました。

もしくは「RAIN」かな。

竹の先にあかりが灯って幻想的な雰囲気を醸してます。

きっとこれはインストだなと思っていたら、つよしさんがちょっと立ち歩いてまた戻ってきて。
(マイクを取って来た?と思ったのですが、そんなはずないですね。マイクは最初からセッティングされてたでしょ!でもなにかを取りに行ったのは確かだと思う!)

追記:
この部分について、その後ツイッターで見えていた方に教えていただきました。

やっぱりあのとき、歩いて取りに行ったのはマイクだったそうです。むふふ。
直前までキーボードで美しい音を鳴らしてて、さて歌うぞ!という段になって「あれ?マイクは?」と気がついたのかしらん。

初日だしね。

コウイチさんも言ってたけど、ハプニングに顔色ひとつ変えないつよしさんがここでも発動してたんだなぁと感慨深くそう思いました。

思い出してみても、ものすご〜く冷静でまったくのポーカーフェイスで、何事もなかったように歌に入りましたから(笑)

これを教えていただいてから、思い出すたびニヤニヤしてます。
カッコイイ!そしてかわいい@@つよしさんってば。


ズズチャズ ズズチャズ・・・みたいなリズムボックスみたいな音に乗せて、最初はつよしさん、フェイクっぽい声を入れていて。

これが高音で浮遊する感じで素敵〜とは思ったものの、まだその時はインストだと思っていて(笑)

大極殿の屋根には、確か、この曲でさまざまなお花の映像が映し出されていたような気がします。

シクラメンとか薔薇とかひまわりとかチューリップとか・・・

何度かの助走的フレーズを経て・・・

ある瞬間、やおら歌い出したのでびっくり。

しかも「どうしたんだ〜い♪」ってこれは!!!
これはアレではありませんか!!

音楽を終わらせよう」だ!!

擦り切れるほどリピートしたMステからこっち、今になってこの曲が「ここ」で歌われるとは思っていなかったので、しばらく呆けたように呆然と聴いてました。

この曲と言えば、曲そのものよりも、この曲ができたころのつよしさんの心境。
彼のソロ活動が、完全に軌道に乗ったんじゃ?と思い始めた頃にあらわれた、絶望感とか、失望感とか・・・
漠然とですが、断片的に覚えているどれもがどちらかと言えばネガティヴなので。

いつかまたライブで聴きたい!歌って欲しい!と思いながらも、聴かなくてはならないような心境に彼が二度と陥らないで欲しいというのも切実に思っていて。

なんだかとっても混乱したのですが・・・

かなり歌詞が替えられていて、そっか、これは彼自身というよりも「この時代」「ご時勢」を歌っているのだ!と気がついて。

ああ、この曲ほど「今年」にふさわしい曲はそうそう見つからないかもしれない・・・と膝を打ちました。

まさしく「どうしたんだい 時代よ」です。

なぜかあちこちで頻発する凶悪な事件。

あちらでもこちらでも、どうみても偏った報道や世論。

さまざまな分野で、見えている世界と見せられている世界がずれて見える現状。

ちょっとでも隙や弱みを見せれば、たちまち総叩きにあう世の中。

持つ者が持たざる者を攻撃したり搾取したりするえげつない世界。

百回言えばウソもほんとになるのか・・・

誠実ってなに?
正直ってなに?

オトナってなに?
年長者としての知恵とかプライドはどこ行った?

なにかひとつだけの出来事のことを言ってるんじゃなくて、すべからく一事が万事・・・

日本だけのことじゃなくて世界中のあちこちで、どこかヘン!?と首を傾げることが起こってる。

なんだか世の中、どこもかしこもおかしくありませんか???

・・・

これはもちろんつよしさんが言った話ではなくて、わたしがメディアや新聞やネットを見てここ最近思っていることですが・・・

聴き取れた限りの歌詞を思い出してみても、そんな感じに思えてなりませんでした。

(とはいえ、これは勝手にわたしが思ったことで、解釈が違うかもしれないので、まんまつよしさんの思いという風には取らないでくださいね。あくまでも想像です。)

ちなみにどんな言葉が印象に残ったかというと・・・

「僕らが 僕らを傷つける笑顔を 終わらせよう」

これは深いぞ!(と書いてあるわたしメモ、笑)
帰りにひとりになった新幹線の中で、夜ふとんに入ってから、不意にこの歌詞のことを思い出すのですが、口の中で何度も転がしてしまいます。

ほんとにね。「僕らが 僕らを傷つける笑顔を 終わらせよう」です。

終わらせたいです。
安易に浮かべちゃダメだ・・・曖昧な笑顔を・・・

途中のフレーズは聞き取れず・・・

「信じられない時代(君)を」「感じられない時代(僕)を」
( )バージョンもあったということです。

「一緒に行こう」というのも、何度かあったな。

「どうしたいんだろう 未来を」
「どうしたいんだろう 未来の僕らを」

「この意味のわからない怖さから とかれよう 一緒に行こう!」 
(解く・・・かな?多分)


「意味がわからない怖さ」というのは、最近まさしくわたしが日常的に感じていることなので、この歌には本気で共感しました。

SONGSあたりに、歌詞のまんま載せてくださらないかしらん!!
この歌の歌詞は、こんなディクテーションが怪しいわたしの文字なんかじゃなくて、彼が意図したとおり、そのまんまに知りたいと切実に思いました。

そもそもこの歌で、この時代を表現しようと思ったのが見事だし、ベストマッチのような気がして。
さらに不安とか怒りとか、そういう感情を迷わず音楽に昇華した、彼自身の芸術家魂と、弱さに寄り切られない「強さ」が突き刺さって・・・

個人的には最も刺さった曲のひとつとなりました。

歌詞はともかくとして、アレンジはわりと原曲に忠実な感じ。

いろいろと訴えかけられるものこそありましたが、この歌がまた聴けてうれしかったです。

音楽って快いものだけじゃないな。心地よいものがいい音楽ってわけでもないな。
どす黒い感情を抱かせるものもあれば、攻撃的な気持ちになる場合もあるし。
歌われたり、表現されることによって、整理されたり昇華される気持ちもある。

みたいなことを考えながら聴いていました。

この辺、もっと突き詰めて突き詰めて・・・わたしの生徒たちに上手に伝えられたらいいのに・・・
というような、新しい宿題も抱えてしまった気がしました。

なんにせよ、ものすご〜く心が動いたのは確かで、この1曲のためだけだったとしても、京都に出かけて行ってよかったなぁと思ってます。
(全曲そんなだけど、笑)

最後の方で夕焼けの映像が印象的でした。

気がつけばコーラス隊がとてもとてもやさしい旋律をハミングでハモっていて、この声が包容力があってとても素敵でした。

一番最後に殴り書きで「ミーファーレー×2」×? 5度上「シーーーー♪」の美しいロングトーンって書いてました。

なんだこれ?(わたしがわからなきゃ、誰もわからん!)

一度しか見てないので、間違っているかもしれないと前置きして書きますが、最初のがアウトロで、後のがつよしさんのラストの声・・・だと思います。

多分・・・ね。
(違ってたらごめんなさい・・・いつか答え合わせができるときがきたら修正します。来るといいなぁ〜)




☆Paint it, fill it with love
「ラ↑ド↑ソ↓♯ファ↓レ↓ラ↑ミ〜♪」
「ソ↑ド↑ミ↓レ↓シ↓ソ↑ド〜♪」「ドド シっラー♪」(こっちには??がついてたから、間違ってるかも?)

とフレーズが例によって殴り書いてあるのですが、あってるのかしら?

このフレーズ確かホーンなのですが、ものすご〜くかっこよくて、めちゃめちゃ心に残って、何度もトレースしたくて書き写したのですが、違ってるかも。力不足でちゃんと聴き取れきれなくて、くやしーっ!!ってなったヤツ(笑)

このフレーズのあとで、あっ!!と気がつきました。

「Paint it, fill it with love」だ!!

この曲も超スローでした。
原曲はものすご〜く疾走感がある曲なのに、真逆のテンポです。

なのに、どうしてこんなにダレずに、曲としてちゃんと成立するのか?・・・と不思議になるくらい。
でもすっごくイイ!!これはこれで全然アリ。

むしろ新鮮。超素敵!・・・と思わされます。

音がとにかく分厚くて、コーラスさんたちもつよしさんの声にハモリながら奥行きのある肉付けされたメロディーを作っている感じ。

原曲が「さーーーーっ!」とあっという間に塗りつぶす感じなら、こっちはねっとりと隅々まで分厚くベタ塗りするようなイメージ・・・

とか書いてるし!!!(笑)

どんなんじゃ!

そういえば、この曲あたりで、ぽつぽつと雨が降ってきたんじゃなかったかな?
いやいや、気のせいだ!・・・と最初は思おうとしたのですが、途中でだんだん思い込めないくらい、あきらかな雨粒が見えてきた・・・と思ったら・・・

つよしさんが歌詞を替えるではありませんか!!

「塗りつぶせ すべて雨で〜♪」

ええーーーーっ!?

それで雨という既成事実が決定的になって、さらに雨が張り切りだしたような気さえしましたよ!?

やめとけばよかったのに〜

いやいやいや(笑)

若干後ろの方がガサゴソして、合羽を着始めた方が何人かいましたけど、わたしはまだがんばってました!・・・この時点では。

ただし・・・もう破いた紙に全部書いてしまっていて、手に持っていたのがいつも仕事で使っているレッスン手帳で。
この手帳が濡れてごわごわになったら困るだろうなぁ〜とは思ってました(笑)

でも書きたいし、でも濡らしたくないし・・・と闘いつつ、時々シャツの中に手帳を入れてみたり、椅子と身体で挟んでみたり。

おっと、そんなことはどうでもよかった。

これはギターソロがえらくかっこよかったのが印象的でした。

で、最初のメモ書きしたフレーズとともに、原曲のルイスのあの不安定な、不安になるような、心もとない気持ちを連れてくるソロパートを踏襲している感じ。

聴いて抱く気持ちがそっくりでした。

平安神宮バージョンは、とにかく色っぽかったですけれども。


照明は赤と青・・・って書いてあるのはこの曲かなぁ?

追記:
ツイッターでBさまより教えていただきました!

「甘く沁む愛で〜♪」の歌詞のところで照明が青と赤に変わったのですって。

思い出してみても、ものすご〜く印象的な、くっきりとした赤と青でした。
もっかい見たい!味わいたい!
脳内で巻き戻しとか早送りとか、できたらいいのになぁ〜

Bさま。ありがとうございました〜♡

☆NIPPON
キーボードが「わぅわぅわぅわぅわぅ〜っ!」みたいな不思議なフレーズを鳴らし、それに続いて鳴らした和音もモノクロームなイメージのちょっと不思議な和音で。

リズムもちょっと不思議で。

これこそがちょっと現代曲っぽいインストかしら?・・・と例によって何度か目の「インストかしら?」を思っていたら、ホーン隊がちょっとジャジーでノリのよいキメ旋律を奏で・・・
(ここも聞き取れそうだったのですが、聴音するのがめんどくさくなって、やめました!今となってはわからない、笑)

つよしさんが歌い出したら、メロディーというよりも、歌詞でこれだ!とわかりました。

ぶらりドレミファソって 夜空に浮いてる赤い月〜♪

キャーっ!!大好き「NIPPON」だ!!!

リズムが軽やかで、キメがはっきりしていて、ちょっとステップが踏めちゃいそうな感じ。
ゆったりとクラップしながら、左右に揺れつつ聴きたい感じ。

曲はNIPPONだけど、今回の演奏はイメージとしては同じアルバムに入ってた「Raindrop Funky」に近いと思ったのは、この軽やかさゆえかな?

こんな風に自由に重たくも軽やかにもアレンジしていくから、油断がなりません。

どっちもいいなぁ〜

確かまたtamaちゃんとHACHIさんが出てきて、扇を持って踊ってました。ひらひらと蝶のように舞い踊るおふたり。
すごく素敵でした。

そしてNIPPONの部分はコーラスとのハモリで。

歌っているうちに、聴きなれたフレーズが流れてきて、あっ!これ知ってる!と書き残したのがこれ。

「ドっ ラっ ミレっドー ソラ ドドララミレっドー♪」×2

絶対に聴いたことある!と思いつつ、なんだかわからなかったのですが、終わってからツイッターをのぞいたら、すぐにわかった方が「平安結祈と一緒!」とおっしゃってて、ああ!そうだった!と思いました。

そっか、あの時とここのフレーズは同じアレンジだったのね。

とはいえ、家に帰って聴きなおしてみた限りでは、だいぶ印象が違います。そういうのもおもしろいなあ〜と思いました。
フレーズは一緒でも生バンドの演奏は一期一会なんだなぁ。

しかもこのバンドは完全生で、その日の全員のコンディションや勢いや流れでどうにでも転ぶのです。

そういう瞬間を何度も目撃しているから、何度も何度でも見たくなるのだと思うのです。

見れるものならね。可能ならばね!


でもでもでも。

わたしは十分にオトナだし(笑)そうも言っていられないので、一度きりをとことん楽しみ反芻し、毎回とことん楽しみ尽くしてやるぞ〜っと思っておりまする!!・・・ちゃんちゃん!

というわけで、いよいよ終盤。

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます!
退屈してないといいのですが・・・

その3へ続きます。