ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

2016年6月 奈良旅の記録 その11 夜の天川村から翌朝

やっと二日目ラストまで来ました!
あとはこの日記と、翌日分はひとつにまとまるかなぁ?という感じ。
その12で終わりにしたいなぁとは思っておりますが・・・

なぜ急にこんなピッチになったかというと・・・
ちょっと恥ずかしいのでこっそり言いますが(ここで言っている時点でもうこっそりではない!)・・・
オットがいろいろと旅の話をしていたら、どうしても「夏の天川に行きたい!」と言い出して。

いろいろと予定を調整したら、ここしかなくて、もちろんわたし的にも、もうちょっと後ろへずれちゃうと、なんやかんやKinKi祭りも始まって(そんな理由ですか?って感じですけど、わたしにとっては大事なの、笑)家を空けたくなくなる気もするし・・・ということで、週末、急遽また行くことになったからです。

ええーーーっ!?まだ体調はイマイチ完全じゃないし、せっかく旅に出るなら、別のところでいいんじゃない?伊勢神宮とかさ、出雲大社とかさ、厳島神社とかさ〜と一応抵抗してみたのですが、オットはガンとして奈良がいいと言い・・・

もちろん妻も大好きなのですが、あなた、この間も友達と行ったじゃない!わたしも行ったところだし!と言ったら、夫婦では行ってないし・・・とかわけのわからないことを言い(笑)

結局のところオットがなんやかんや、すべてやってくれるというので、今回はお任せで付いて行くこととなりました。
ちょっと色合いは違うのですが、夫婦で趣味がかぶっているので、時としてこういうことが起こります(笑)

次回、もう旅日記は書かないと思うけど、なぜか今年はいろんな組合わせで、何度も奈良に吸い寄せられる我が家です。

さて。



夕ご飯は和食で、こんな感じでした。
ごはんは、天川のお米に赤米が混ぜであるそうですが、これが絶品でしたよ。
すっごくおいしいです!ほんとおいしい!とご主人に言ったら奈良のお米なんですよ〜ってうれしそうに教えてくださいました。

おかずも手の込んだ創作料理が多くて、見かけと違う歯ごたえにびっくりしたり、ジューシーだったり、複雑な味付けがしてあって、大満足。


そしてこれで全部だと思って画像を撮ったら、追加でこのてんぷらがやってきたのですが、これもまたおいしかったです。

洞川温泉の旅館で食べるごはんは、いつも食べきれないほどたくさん出て、残すのは申し訳ないし、でもおなかがはちきれそうだし・・・となるのですが、ここのご飯はそれと比べるともうちょっと量的におなかにやさしく(笑)・・・女性はうれしいかも。
なにより味が抜群だったことを書いておきます。

夕飯を食べたあとは、お風呂に入ってから部屋でゆっくりウォークマンの音源を聴きながら、今日一日の反芻会。

突発的に「あの方々、やさしかったね〜」祭りが開催されます。まだまだ興奮冷めやらず。

かと思うと不意に流れてきたつよしさんの歌声にふたりして黙り込んだりため息をついたり(笑)
だってここは、天川なんだよ〜♪という感慨。

夜のしじまに静かに流れる美声に酔いしれる瞬間は、ほんとにほんとに至福のひと時でありました。

次なる夢は、東西の仲良しさんたちみんなとここに来て、女子会をすること。
この気持ち、みんなで味わえたらどんなに楽しいことでしょう!

いつか叶うといいなぁ。

さて。

かなり夜も更けてきて、せっかくここに泊まっているのだから、お参りに行こうよ!と、おもむろに動き出すわたしたち。

静かに足音を立てないように階段を降りて、靴を履きました。

さすがに雨は完全に上がってましたが、残念ながら雲がたくさんあって、あんまり晴れてはいませんでした。
雲はかなりの速さで流れているんですけどね〜

満天の星空、見たかったね〜それは次回のお楽しみにしよう・・・なんて話しつつ。

神社の周りは灯りは24時間灯っているからいついらしても大丈夫ですよ・・・とは巫女さんがおっしゃってたけど、怖いかなぁ?大丈夫かしら?なんて最初はおそるおそるだったのですが・・・

結論から言うと、ちっとも怖くはありませんでした(笑)

そりゃそうかも。

神さまがこの地をしっかりと守ってくださっているのだから。

そんな気持ちで、しずしずと階段を上がります。


暗いのであんまり画像は撮れなかったのですが、ちょっとは夜の神社の雰囲気がわかるかしら?

都会と違って周りに無駄な灯りがないから、漆黒の夜という感じで、その中に浮かび上がる神社の本殿の美しいこと。

誰にも会うこともなく、ふたりきりだったので、結構ゆっくりお参りしてきたのですが、手を合わせているときに、山の方から、なにやら野生の声がして、わたしはマレーシアのジャングルのことを思い出しておりました。
かの地でもかなり山を登って行って、ジャングルの中にあるロッヂに泊まったことがあります。

ここは日本で熱帯雨林のジャングルとはまた全然違う環境だけど、きっと山の懐には、たくさんの生き物が生息しているのだろうと思います。

つづれ折りの山々越しに鳴き交わしているのは、猿の声?鳥?それともけもの?
遠くの生き物の気配にちょっとドキドキしながらも、無事、お参りを済ませ・・・

階段を降りてしばらく、天河さんの敷地の中で、小声で時々会話しながら、静かに雲が流れるのを眺めてました。

星がひとつ、ふたつ・・・

時々雲の切れ間から現れます。

携帯のカメラを向けても、どうやっても拾えないくらい、遠くて小さいのですが、キラっと光るさまはとても美しかったです。

月が見えたらいいんだけど・・・と不意に見上げたら、ふたり同時に気がつきました。

ああーーーーっ!!あれは!!



それがこの画像です。

本当に一瞬だけ顔を出した月。
やわらかい光でしたが、急に明るくなってびっくり。
なんだかとってもドラマチックでした。
「ラー↑ドー↑ソ↓ミ〜♪」と頭の中で突然流れ出したのは、KinKiさんの名曲「月光」のイントロでした。
相当刷り込まれてるなぁ〜わたしの脳みそ(笑)


部屋に帰ったのは、もう深夜。

寝る支度をしていたら、もう本当にまぶたがどんどん下がってくるほど眠たくて・・・

レインさん、速攻寝ちゃいましたね〜と翌朝ショコラ嬢に笑われました(笑)

そんなショコラ嬢も、ほどなくあっという間に寝ちゃったそうです。


さて。

どれだけ熟睡したんだか、翌朝は6時40分からの朝拝に参加させていただくために、6時前には起きたのですが、めざめは最高でした。

朝食前にお参りに行きます。


駐車場側から神社に向かって歩いていると、電線に・・・たくさんとまっていたのはすずめじゃなくて、み〜んなツバメでした。
で、目を凝らしたら、いくつもツバメが巣を作っていて、びっくりするほど出入りが激しいです。
もしかしたら、そろそろ巣立ちの準備期間で、ヒナが飛ぶ練習をしてるのかも?

朝拝は、3人の宮司さんたちが、太鼓や笛を吹いたり、とてもとてもいい声で祝詞や般若心経をあげてくださいます。

いつもながら、朝のとてもいい空気に包まれて、鳥の声を聞きながら、一緒にお参りをするのは清清しくて、気持ちがいいです。
この時間にここにいさえすれば、誰でも参加できるのがうれしいです。

この日は火曜日だったし、特別な日ではなかったのですが、わたしたちのほかにも数名の方が参加されてました。
そして、朝拝が終わると、わたしたちもお神酒とほんのちょっとだけこんぶをいただきます。

さらに、周辺をお散歩したり、裏側から歩いてみたり、しばらく散策しました。


一枚だけかろうじて撮っていた一の鳥居。
後ろからだけど。
金魚のいた太鼓橋もちら写り。
っていうか、かなりへんてこな画像を撮ったなぁ。


これらは狛犬さん。ちゃんと「阿吽」になってます。
ショコラ嬢が、なんかかわいくないですか?って喜んでました。
犬を見ると、目を細め、思わず駆け寄って愛でるショコラ嬢。
狛犬でも発動するのね〜むふふ。


そして、昨日、まったく全貌が撮れなかった坪内の大銀杏が、こちらからなら撮れるんじゃ?と気がついて、撮ってみました。
上の方に見えているのが大銀杏です。
すっごく大きいのは伝わるかと!

この地区で撮った画像の最後は、最後はオマケの「とびだし坊や」。
よく通学路に置いてある看板です。
名づけの親はみうらじゅん氏。

ちょうど直前に「ナイブーム」特集を見て、みうらじゅん氏に心を寄せていたので、彼が収拾しているとびだし坊やの看板のことを思い出しました。

見仏記の取材あたりで、いとうせいこうさんと訪れているに違いないから、きっと同じものをみうらさんは画像に収めてらっしゃるんじゃないかな?と、自己満足で撮ってみました。むふふ。

朝食を食べて、ささっと片づけをしたら、バスの通る「天川川合」までペンションのオーナーさんが送ってくださることになっていて。
本当に至れり尽くせりだなぁと感謝しつつ、乗せていっていただきました。

「またいらしてくださいね!」とおっしゃっていただきましたが、きっとまた行くと思います。
本当にお世話になりました〜

バスの時刻は天川川合発、10時14分ですが、できたらその前に、「小路の駅 てん」さんに寄りたいと思っていて、その話をしたら、ちょっと早めに送ってあげよう!とご主人。

でも「てん」さんは10時からですよね〜と言うと「人がいれば、開けてるんじゃないかな?」とおっとりとおっしゃり。

9時40分くらい、ちょっと早めにかの地に送り届けていただいたら、果たしてちゃんと開いていて、「どうぞどうぞ!」と快く招き入れてくださるお店の方。

ああ、やっぱりここの方もやさしいな。

おかげさまで、わたしたちは、ゆっくりじっくりとおみやげを見たり、写真集や絵葉書、ジャムやおそうめんをチェックすることができました。

そうこうしているうちに、あっという間に時間が経って、あと10分くらいでバスが来るので、バス停に向かいます。


ここが川合。昨日バスで通ったところです。

ここからの景色はなかなかに絶景です。山々の景色だけで、すでに心がはやります。
まっすぐに行くと、登山コース。

左に折れてちょっと行くとみたらい渓谷があります。
そしてもっともっとバスで走っていくと、洞川地区へ。終点は洞川温泉街です。

右に折れるバスに乗ると、村の生活に密着した公的な建物、昨日泊まったペンションのある中央地区から西部地区方面へ。

わたしたちは、三日目はぎりぎりまで洞川地区を歩いて回ることにしていたので、終点までバスに乗って行きます。


バス停の反対側に、こんなに手の込んだ作品がありました!
これ、一瞬で通り過ぎちゃうのはもったいないほどの力作なんですけど!
もっとよく見えるところにあったらいいのにね〜なんて余計なお世話なことを思いつつ。

霧雨の中、バスがやってきて、無事、乗り込みました。

いえいえ、この日は決して荒天ではありませんでした。
山の天気は変わりやすい・・・ってことですね。
この後はどんどんいいお天気になって、気持ちよく散策できましたよ。