ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

TU FUNK ALL STARS CON!CER-TU Zepp ブルーシアター六本木 堂本剛 13:00公演 その4

ここのところ、家族のことや生徒のことで、不測の事態、考えなくてはならないことが山ほどできてしまい、なんだかちゃんと余韻に浸れていなかったみたいで・・・
もったいない参加の仕方になってしまったことを、とても不本意に感じていました。

ですが、一昨日よりあの日の記憶を必死で手繰っているうちに、いろいろと思い出してきて、ついに今朝は頭の中でいろいろな音が鳴りつつ目が覚めました。
わたしは実際にライブに参加している瞬間もとても好きですが、脳内で楽しい音楽が鳴りながら目が覚める余韻の時間もとても好きで。
本当にしあわせな気持ちで目が覚めました。

ああ、もうオーラスなんだなぁと、ちょっと残念だけど、晴れ晴れとした気持ちでいます。
どうぞ今日もつよしさんにとって、みなさまにとって充実の一日となりますように。

それにしてもなぜ、今日になってあの日の音たちが大挙して押し寄せてきたかというと・・・

その中にこれから書く新曲のワンフレーズというのがあって、それはひとえに、なけなしの頭で、音符をメモったことにより思い出したわけなのですが・・・

芋づる式にいろんな記憶が蘇り、あんな音、こんな音の名残が頭の中で回り始め、やっと「ああ。参加したんだなぁ」という実感と共に感慨深く思いました。

ライブについて記録していくことは、ここ数年あたりまえのようにしていることですが、年と共に?思い出す作業はあまりに骨が折れるし、実は、向いてないなぁと思うことが多いです(笑)

でもでも、一生懸命思い出そうとする作業そのものが、わたしにとっては「ライブ」の一部なのだとあらためて思っている今日この頃です。

じゃなきゃ、ほんとにもったいない!!

そんな風に思うのです(笑)

とてもあいまいな記憶を辿っている割には、たくさんの方に読んでいただいているようで、時々怖くなったり、恥ずかしくなったりもしていますが・・・
こんな中途半端な文章を読んでくださるみなさまには、心からの感謝をお伝えしたいと思います。

というわけで、アンコールから。
再度客電が落ち・・・

最初、十川さんだけが出て来られて、そのまんまキーボードを弾き始めます。
エッジの効いたピアノはとてもソウルフルで、まるで黒人霊歌?・・・ゴスペルでも始まるの?という風に聴こえました。

珍しいパターンだなぁと思っていたら、弾いている途中からみなさんがグッズのTシャツを着て、三々五々という感じに現れます。
斬新な登場だなぁ(笑)

ちなみにホーン隊はこの曲では不参加でした。

で、バラードなのは間違いないけど、多分知らない曲だなぁと思っていると・・・

どうも8分の6拍子らしい雰囲気です。

8分の6拍子は大きくとると2拍子系の音楽で、それぞれの拍には八分音符が三つずつ。
だから3拍子?と間違われることも多いけど、わたしは8分の6だと思いました。

☆I've found my voice(新曲)

この曲はなんとなくそう歌っているんじゃないか?という歌詞だけをつなぎ合わせても、とんでもなく素敵です。

これだけの日を跨いで来たのだから」や「Rainbow Wing」や「今あなたと生きてる」みたいな代表曲のひとつになりそうな気配。

一見すると8分の6だから、ゴンドラが左右に揺れるような、揺らぎのあるリズムですが、歌詞の中身は決然としていて、とっても中身が詰まったオトナの歌で。

彼の曲の中で8分の6拍子の名曲というと「埃」がすぐに浮かんできますが、もっと壮大で今の年齢になってこそ生まれた歌という感じ。

最近たまたま読み返していたからか、ココロ見の桜の回がふと心に浮かび、「彼方(タイムマシーン)」が思い出され・・・
ああ、時を経て、また彼は一歩先へと足を踏み出したのだなぁと思いました。

最初の方は
「誰かのせいにして振り出しへと戻っていく」
かな?
そんな歌詞をメモってました。

そして、詞が進むにつれ

「I've found my voice」

とか

「I've found my place」

という言葉が入っていて。

「あたしが決めた未来」

とか

「あたしに捧ぐ未来」

とか

「愛しているの 人生を」

とか。

断片的に書きなぐったのはそんなセンテンス。

女性詞で構成されていて、たとえば「風と共に去りぬ」のような壮大な映画の一シーンの中で、スカーレットが何もかも失くしたところで流れてもまったく違和感がないような、そんなイメージを持ちました。

なぜ、そんなイメージになったかというと・・・


自分はもう自身の(心の)声を聞いてしまったから、それを携え、声に従って生きていく。
だからもう(自分のことは)置いて行ってくれても大丈夫だよ。
自分はもう自分の人生を十分に愛せるようになったから。


きっとこんな風に言っているのだと思いました。


晴れやかに『決意』を歌うような感じ・・・だったと思います、多分。

苦労して苦労してたどり着いた場所に今立っていて、道は半ば。

でも、きっとこれからもそうやって踏みしめて先へ行くのだろうなぁと未来の展望が見えるような歌。

この新譜を聴きながら、この人は本当にいい年の取り方をしてきたんだなぁと惚れ惚れしながら眺めてました。


「あなたの声 言葉 ぬくもりのそばにいさせて」「愛して あなたで愛して」と「歩き出した夏」でひたむきに切実に歌っていた少年は、もうどこにもいません。

自分の足で立って自立した、大人の歌でした。


なんだか胸を衝かれ、びりびりと心の芯に響いてくるような曲でありました。


途中で印象的なブレイクが入ったり、魅惑のロングトーンがあったりして、彼の歌唱力の凄さも存分に堪能できるし、バンドの音も全体として黒っぽくて。

幅広い世代の心を掴む歌に仕上がっていると思いましたが、とりわけ、わたしたちから上の年代の、ある程度人生を重ねてきた人たちにとって、実感的にわかる、心打たれる曲に仕上がっているのではないかとも思いました。

レレレ↑ミミ↑ファ↓ミ↓レ↓ド

と書きなぐっていて・・・

しかも2回・・・とわたしメモ。

何度か歌ってみると、多分最後のところのキメの印象的なフレーズかな。(もちろん移動ドです。)
そんな気がしています。

わたしの回での話ではないですが、いつぞやかのレポで、今音源を録っていると言っていたそうで。
だとすると多分この曲が新譜の目玉の一つになるんだろうなぁと思います。

なんとなくミュージックフェアとか、歌番組で歌ってるところが容易に想像できる雰囲気。

たとえばつよしさんが出演されるものじゃなくても、誰か年配の大女優さんが主演を務める「半生記」的な映画やドラマの主題歌としてもぴったりかも?という楽曲です。

あまりにもこの曲が素敵だったので、これを今回チケットがなくて参加できなかったみなさまと一緒に聴ける日がくることを心から祈ってます。
歌詞を見ながら聴いたら泣きたくなるかも?

この曲がそばにあれば、人生において、今後どんなとんでもない不測の事態がやってきて、絶望に襲われたとしても・・・なんとか支えにして乗り越えていけるかも?

そんなわたしたち自身の「心」や「人生」をも支える1曲になりそうな予感がしました。

この曲が世の中に出て行く瞬間が、とてもとても楽しみです。



あとで詳しく書きたいですが、この日のつよしさんは「たとえ、たったひとりになっても、音楽を続ける」ととても力強くも頼もしい宣言をしました。

ここまではっきりとそう宣言をしたのはもしかしたら初めてかもしれない?なんて思いながら感慨深く聴いていたのですが・・・


わたしは心の中で一見彼の宣言とは真逆のことを思っていて。

職業柄もあると思うけど、わたしはわたしでこの曲を聴きながら強く決意を固めたことがあって。

『わたしは誰も置いていきたくないし、もう無理とは言いたくない。ご縁があったすべての生徒たちを、残らずみんな連れて、ずっと裾野の音楽を支えていきたい!』

そんなことを思っておりました。

だからと言って、「ひとりでもやる」と決意したつよしさんとなんら矛盾するところはなく。

それぞれの道をまっすぐに歩いていくという気持ちのありようは一緒だと感じていて。

あなたはあなたの道、わたしはわたしの道という側面もありながら、お互いまっすぐに歩いて行きましょう!!ととても心強く感じるという不思議なことが起こっておりました。

多分こういう気持ちにさせてくれるところがつよしさんの本質的に素敵なところで。

手はつないでいるけれど、行く道は十人十色。人生は、自分の思った道をそれぞれが一人で歩くもの。
決してお互いよりかかったり、甘えたりするものじゃないけど、だからと言って遠ざかるわけでもなく。

この距離感の絶妙さに胸を打たれておりました。

さて。

この曲について、友人ののんのんさんが、とても素敵なブログを上げてらして、これを読んだとき、わたしは参加前だったのですが、ぜひぜひ彼女の発信した内容をふぇるまーたでも紹介させてくださいとお願いしました。

彼女とわたしは、年もほぼ一緒だし、ファンスタンスがとても似ていて、物事に対する感じ方もとてもよく似ています。
ライブでは偶然よく顔を合わせますが、ちゃんとお会いすることは滅多にないものの、心が繋がっていると感じている方のお一人です。

彼女のブログは、ファンブログという側面のみじゃなくて、もっと社会的に大事な役割を担っている場所でもあるので、リンクを貼らせていただくことは叶わなかったのですが、抜粋なら紹介してもいいよ!と言ってくださったので、みなさまにも、わたしがとてもとても感動した彼女の言葉をおすそ分けをさせていただくことにしました。

以下、彼女の文章の抜粋です。

歌詞の中には I've found my placeというのもありました。
つまり自立ってことだよね。

その後のMCでも「一度きりの人生(彼はよくこの言葉を使うけど)、人と同じように、人と合わせて生きるなんてしょーもない。自分の心の声にしたがって生きるべき」っていうようなことを言ってた。
ほんとにそうだと思う。

自立っていうと経済的なことって思う人が多い。
首相もこの前、国会で生活保護の問題で切り込まれたとき、そういう意味で「まずは自立優先」みたいなことを繰り返してて嫌な気持ちになったけど。

そうじゃないよね。
いろんなふうに言えるけど。
経済的にも精神的にも助けは求めていい、むしろ助けを求められる、そういう人や場所を確保できていることが自立。
そうできる環境にいるからこそ、自分はこれでいい、自分はこう生きていくと思える、それが自立だと思います。
彼は自分の心の中にも周囲にもそういうものを見つけたんだね。

そしてこう続きます。

人を頼っちゃいけないんじゃない、弱さを見せちゃいけないんじゃない。
人は本来弱いもの。
だから寄り添わないといけない。
リアルに交わらないといけない。

わたしは彼と直接話したりすることは一生ないだろうけど、
でもこうやってファンでいることがわたしにとっての支えのひとつだし、リアルな交わりなんだよね。
依存とは違う。僕に依存しないでって彼は最近よく言うけど、
自分で立って、その上で寄り添いあう。

ああ、ほんとうに彼のことが好きだなと、色っぽいしぐさでリズムをきざむ彼を見ながら思ったのでした。

のんのんさん、長く紹介させていただいて、すみません。

でもとてもとても共感したので、言葉のまま、紹介させていただきました。


と、ここまで書いてお気づきでしょうが、1曲のことしか書いてません(笑)

この後長めのMCがあるのですが、ここから後でまたガラっと印象が変わるのです。

くすくす笑いながら、心の中でツッコミながら楽しく聞いた部分とここを一緒にするのは違うと思ったので、あえてここで切ることにしました。

どっちのつよしさんも魅力的なんですけどね。

わたしにしては、かなり飛ばしつつここまで来ましたが、今日はこれから家族のことで出かけるので、続きのアップは明日以降になるかもです。