ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 うましうるわし奈良の10年

前にも一度貼ったのですが、やっと本が届いたので、再度貼りなおします。

☆まずはamazonさん。

「うましうるわし奈良」の10年

「うましうるわし奈良」の10年

☆そして楽天さんです。

amazonさんの商品の説明のところには、こんな風に書かれています。

内容紹介
JR東海の「うましうるわし奈良」のキャンペーンが始まってから、2016年で10年。首都圏を中心にテレビCMが放映され、駅では四季折々のポスターを目にした人も多いかと思います。 10年という節目を機に、これまでのポスターから写真とコピーを抜粋し、1冊にまとめました。美しい仏像と風景が、奈良へと誘います。 そして、イラストレーターの田中ひろみさんには仏像の面白さを、文筆家の甲斐みのりさんには奈良をご案内いただきます。たまにはふらりと奈良に行ってみようか─そんな気持ちになる1冊です。

(「BOOK」データベースより)
JR東海のキャンペーン「うましうるわし奈良」が始まって、早10年。いま、ふたたびの奈良へ。

昨年、情報が出て三日後くらいには購入ボタンを押したのですが、なかなか届かず。
年末には一度「注文が殺到したので、このままだと商品が確保できない可能性もあります。」という不穏なメールがきて、ドキドキしていたのですが、無事届いて本当によかったです。

しかもとてもドラマチックなことに、あの雪の月曜日。
配送業者さんには、こんな日にわざわざ持ってきていただいたことが、とてもとても申し訳なかったのですが、なんだか運命的な気もして(大げさ、笑)ドキドキしながら開けてみると・・・

想像以上にすばらしい写真の数々に、なんだか言葉を失ってぽーーっとしてしまいました。
なんて素敵なんだ。

ここのところ、メディアを追っていると、いろいろと心がざわざわするばかりで、心も荒れがち・・・と思っていたのですが、この本はページを繰っているだけで、とても穏やかでやさしい気持ちを運んできます。

大好きな奈良の大好きな場所が、次々と紹介されているのですが、なんて美しく撮られているのでしょう。

JR東海のCMは例年、いつ、何をしていても、BGMになっている音楽が流れるだけで反射的に画面を見てしまい・・・挙句、秒殺で惹きこまれてうっとりするのですが、それもそのはず!と納得させられました。

これが心を奪われずにいられようか!な写真の数々。

わたしは近年風景の写真集が大好きになって、たとえば寝る間際などにめくってみる本がいくつかあるのですが、今まで一番気に入っている写真集は、赤毛のアンのふるさと、プリンスエドワード島のものでした。

あの写真集も見ているだけで、その場に行って風の匂いをかいだり、海を感じたり、広がる農地の真ん中に佇んでいるような気持ちにさせてくれるすばらしいものなのですが、この「うましうるわし奈良の10年」に出てくる写真たちは、もっとずっとなつかしい気持ちを運んでくるものたちです。

仏像は決して身近なものじゃないはずだし、奈良は埼玉からこんなに遠いのに。

わたし的に、何より驚いたのが、ここに出てくる写真の場所、ひとつ残らず行ったことがない場所がなかったということで・・・
わたし、そんなに奈良に行ったっけ?という感じですが、意外と行っていた模様(笑)

のみならず、あれ?わたしの好きな場所をわざわざ選んでくれました?と言いたくなるくらい、好みのど真ん中をつく一冊です。

仏像で言えば阿修羅さまや東大寺の四天王。薬師寺の日光月光さまや、美しい中宮寺の菩薩半跏像。長谷寺の十二面観音さまに金峯山寺蔵王大権現。

景色で言えば飛火野の悠然と草を食む鹿たち。
興福寺遠景の「あをによし」ってこのイメージなのね・・・の写真とか。
平城宮跡西大寺の大きな写真の美しさたるや・・・あそこへはもちろん滅多には行けないのだけれど、行かなくてもこの写真さえあれば、いつでも心の中で会いに行けるような・・・そんな気持ちにさせてくれるすばらしいものでした。

そのほかにも秋篠寺のふかふかの苔のベッド。
石舞台とどこまでも青い空に白い雲。
吉野の金峯山寺を真ん中に、山々に広がる雲海のなんとも神秘的で美しい景色。
大好きな二上山の美しいその姿。
大神神社三輪山に、神秘的に輝く、まっすぐでまっしろな日ざし。

一部を紹介したに過ぎませんが、どの写真もうっとりと何時間でも見ていたくなるようなものばかりです。

これを手元に置いていつでも見れるということのしあわせ。
本当に買ってよかったです。

そうそう、最後の方に田中ひろみさんの仏像探訪のページがあったり、甲斐みのりさんという方の、奈良探訪のページでは、庚申堂やカナカナさん、奈良ホテルを紹介するページもあって、ね?ね?わたしたちにとってもお宝の山でしょ?

それはもう、大興奮の一冊だったわけですが・・・

レインさん、何か大事なことを忘れてはいませんか?

むふふ。

そうなんです。

実を言うとわたくし、あえて「はじめに」を飛ばして、まず最後までページを繰ったのでした。

もちろん読みたくないわけないし、わたしを実際にこんなに奈良好きにしてくれた、そのきっかけを作ってくれた人は、間違いなく「堂本剛さん、その人」なわけですから。

でも、なんとなく最初は「彼のファンだから」という視点をわざと感じずにページを繰りたいと思ったので、あえてそこは飛ばして読みました。

で。

最後の最後。

戻ってきてつよしさんの文章を読んでみたら、これがとても素敵な文章で。

ひとりの人が書いた文章が、写真や記事に負けない存在感を持って心に迫ってきました。

多分わたしが最初からつよしさんのファンじゃなかったとしても、この文章を読んだら多分彼という人や彼がどういう音楽を創っているのかに興味を持ったことと思います。

文章の中では、こんなことを語られてます。

つよしさんは旅をしていると日常の「時間」とは違い「時」がゆっくり進むように感じるそうです。

奈良は言わば「今の東京」(今で言えば東京のように政治や文化の中心地)で、東京から奈良へ戻ると、時の移り変わりを感じるそう。
そしてかの地には、古代から海外の文化に影響を受けつつ独自のものを生み出してきたという歴史があって。

ゆったりとした「奈良タイム」の中にいると、心が無になって、ありのままでいいのだと教えられ、自分自身の姿を客観視したり、自分を成長させる何かを見つけられると感じているそうです。

この本のページを繰ることで、そういったことを感じたり、奈良に行きたいと思ってもらうきっかけになればとも語ってらっしゃいました。

(かなり要約しちゃったので、わかりづらい文章になってしまいましたが、本当の文章はもっとずっと美しく、リズムもよくまとまってます。)

なんだかとっても納得して、本当にそうだなぁと思いました。そして早速ため息をつきつつ叫んでます。

「あぁ〜っ!!奈良に行きたい!!」

どこでもドア、誰か貸していただけませんか?(笑)(笑)


さて。


これを読んで手に入れようと思ってらっしゃる方の中に、わたしのように売り切れに阻まれて、なかなか手に入らない方もいらっしゃることと思います。

実は、わたし、もしかしたら本が手に入らないかもしれないと思ったときに、発売元のウェッジさんに問い合わせをしましたところ、とてもご丁寧にお返事を返していただきました。

この場をお借りして、本当にその節はお世話になりました・・・と御礼を言いたいと思います。

まずは、amazonさんから、手に入らない可能性もあります・・・というメールが来たことについて。

通販サイトには、予想外に注文が殺到してしまったので、今、徐々に発送作業をされているそうです。
時間が多少かかるかもしれないけれど、手に入らないということはなさそうでした。

また、お急ぎの方は、ウェッジさんへ直接注文することもできるそうです。
その際は、書籍代のほかに送料(うちの地区へは432円)が掛かるそうです。

近隣の書店に在庫がない場合でも書店から注文することも可能だそうです。
「注文いただいてから、10日前後で書店に配送することが出来ます。」とのことでした。

三省堂紀伊國屋ジュンク堂といった大型書店であれば在庫している可能性は非常に高いそうです。
ただし売行き好調書籍なので、在庫状況を確認のうえ、来店したほうがいいかも?とも言われてました。

結果的に、わたしはamazonさんの到着を待ったのですが、いろいろと手段もありそうですし、すぐに手に入れたい方は、問い合わせをされるのもいいかもしれません。

いずれにしても、超オススメの本です。

まだ手にしてらっしゃらなくて、迷っている方がいたら、ぜひぜひ。自信を持ってオススメいたします。