ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良旅の記録 その1

このエントリーは奈良旅の記録です。
この週末、10月23日〜25日まで、オットと奈良旅に行ってきました。
実はもうひとつ、直前の火曜日に仲良しの空さんと鎌倉へも小旅行のようなもの?をしていて、そちらについてもめちゃめちゃ楽しかったので、書きたいことがいっぱいあるのですが、こちらはもうひとつ、絡めて書きたい小旅行の記録があるので、先に奈良を書きます。

鎌倉はどんなんだったかな?そっちを早く知りたいよ!とおっしゃる方は、Circular Rainbowlの空さんが例によって、わたしがとろとろやってる間に素早く鮮やかにあげてらっしゃるので、文字の色を変えてある所から、空さんちへGo!です。

さらにもうひとつ前に久々にレッスン日記を上げてます。
こちらもあわせてどうぞ!

それからそれから・・・まだまだ今朝になっても社会科見学について読んでくださった方から反響をいただいて、うれしく思ってます。
何を書くのも遅くてすみません。

そんなのんびりなわたしを、辛抱強く待っていてくださるみなさまには、本当に感謝しかありません!今後ともどうぞよろしくです♪
さて。
10月23日から25日まで、二泊三日で奈良に行ってきました。
今年の旅を決めるにあたって、わたしは別に奈良にこだわらなくても?出雲とか伊勢もいいな?とか、ちょっと思ったのですが「どうしても奈良がいい」と言ったのはむしろオットで、しかもどこへ行きたい?と聞いたらふたつ返事で「天川一択!!」ということだったので、天川村洞川温泉に二泊することに決めました。

実はここのところ毎年天川に行っていますが、二泊するのは初めてです。
いつもは一泊は天川でも翌日は吉野だったり、奈良市だったりするのが常なのですが、今回二泊したことがとてもよかったように思いました。

多分直前までわたしがとてもバタバタしていて、心に余裕がなかったのもあるのだと思うのですが、わたしは、なんだか旅に出る心の下準備みたいなものが皆無で、イマイチ気持ちが切り替わっておらず。

オットにどこか寄りたいところはある?と聞かれたときに「当麻寺當麻寺)かなぁ?」と言ったのも本当に思いつき。

高校生の時に万葉のふるさとを訪ねる旅ということで、修学旅行の班行動で行ったきりだし、ここのそばには二上山があり、二上山と言えば、最近マンガで読んだ持統天皇の生涯を描いた「天上の虹」で重要な登場人物にして、大好きな大津皇子のお墓があるところだ!!くらいの予備知識しか持たずに出かけました。

対してオットは、その當麻寺のひとことで、ずいぶんあちこち調べまくったそうで、下調べは完璧。

新幹線の中で「これを読んでおくように・・・」とすっごく分厚いコピー用紙を渡されたのですが、眠気に勝てず爆睡する妻(笑)
しょうがないなぁと、京都もほど近くなった頃、言葉で見所などをいろいろ説明されました。
ほんとごめん、ダメダメで(笑)


いつもルートで大和八木駅のそばでレンタカーを借りたのですが、そこからわりと行きやすいところに當麻寺周辺があるということで「大丈夫、任せて!」というオットにほんとにすべておまかせで出発しました。

今回の旅で、もうひとつ、すっごくよかったことが、初めてレンタカー屋さんで軽自動車が借りられたということです。
天川や吉野に行くとき、普通車だととても道が狭くて動きづらくて、困ってました。
今回は小型車だったので、ほんとうに楽。どこへもすいすい入って行けるし、山道ですれ違うのもとっても楽。次回からもきっと軽自動車にすると思います。

いきなり到着した日に当麻へ行ったのですが、この日はあちこちで野焼きが行われていて、どこも藁の焼ける匂いが漂ってました。
わたしはこの匂いが嫌いじゃなくて、小さい頃山口の片田舎に住んでいた頃を思い出すので、むしろなつかしい気持ちでいっぱいで、とても郷愁を感じてました。

さらに、コスモスがとても綺麗で、見つけるたびに「見てみて〜コスモス!」とオットに訴えていたら、最後には「もうわかったから」と言われてしまいました(笑)

そしてそして・・・天川に到着してから聞いたわけなのですよ!!
つよしさんが藤原京跡近くでこの日、まさしくロケをしていたらしいという情報を!!

すごいニアミスをしてしまいました(笑)(笑)(笑)

実は見足りなくて、三日目にふたたび当麻に寄ったのですが、その時に標識を見たら、多分最短距離にいたときには、10キロ足らずの距離のところを走行していた模様です。

こんな偶然あるのね〜

わたしはさほど「ご本人に会いたい!!」というタイプのファンではないので、そこまで残念には思いませんでしたが、何よりうれしく思ったのは、同じようにコスモスを見て「綺麗!!」って思ったかしら?とか。
同じように野焼きのあの匂いを嗅いだかな?というようなこと。

そういう知覚?の共有・・・みたいなことが起こっていたとしたら楽しいな!しあわせだな!と思うのです。

とはいえわたしにはわたしの生活があるし、わたしはわたしの旅の途中なわけで、そんなに引き摺ることもなく。
わりとあっさりとオットとの珍道中に心が戻っていきました(笑)

さて。

当麻寺関連は、三日目の方に一緒にまとめるとして、とりあえず夕方5時半くらいに到着した天川村のことを書きます。

3時半くらいに当麻を出て、渋滞に引っ掛かったりもしたので、天川村に着くのは6時半くらいかなぁ?なんて思っていたら、意外と早く到着して、着いたらまだ日が落ちる前、夕暮れ時に洞川温泉郷へ。

村の入り口の大きな鳥居をくぐるころには、あちこち紅葉している葉っぱが目立ち始め、やっぱり山の上は紅葉が早いんだなぁと実感します。
なんて美しいのでしょう。

(その辺の画像は翌日のところでいっぱい載せます!)

家で車に乗るときは、オットが好きなラジオを聴くことが多いのですが、なぜか旅先でレンタカーを借りるときは、いつも何も言わなくてもオットが家からウォークマンとつなげる事ができるアダプターを持って行ってくれるのが常で、今回もレンタカーに乗るや否や、さぁどうぞ!とわたしのウォークマンと繋げてくれました。

当麻周辺を走っているときはずっと玉置さんのソロ曲をかけてました。
「カリント工場の煙突の上に」とか「花咲く土手に」とか、玉置さんがふるさとを歌った歌を中心に。
熱唱しながら奈良の広い道路をひた走るオットとわたし(笑)

空も大地も広々としていて、少し傾きかけたお日さまがとても大きく見えます。

この日はとっても暖かで、当麻周辺はまだ緑が若干多めで、緑といってもいろんな色があるんだね〜なんて目を楽しませてもらいながら、でも何かしゃべっていると、すぐに大喜利状態になって、つまらないことでいちいちげらげら笑っている我が家なのでありました(笑)

ここは奈良の地であると同時に、玉置さんのふるさと、北海道も思い出すね〜なんて言いながら。
(ちなみにオットは新入社員の頃、札幌営業所にいたので、北海道も若干ふるさと的位置づけです。)

そして、あらためて北海道が創作の原点で、ふるさと(や母も)歌う玉置さんと奈良が創作の原点で、どんなに離れてもやっぱり奈良に魂を半分置いているつよしさんと、その共通点を思ったりしているわたしなのでした。

対して我が家は転勤族だったので、わたしにはふるさとらしいものはありませんが、こうして奈良に足しげく通い、そして今住んでいる埼玉にもどっしりと根を下ろしているし、特に子どもを生んで、たくさんの生徒と向き合うになってからは、「わたしがいるところがふるさとよ!」「なにかあったらいつでもここへ帰っておいで。」くらいのどーんとした気持ちで生きてるかも?繊細とはほど遠いやね!?な〜んて思い至ってふふふと笑う。

オトコはいつもふるさとを想い、オンナは「そこ(今いるところ)」にふるさとを作っていく・・・のかも?えへへ。

オンナは強し!・・・かも?ね(笑)(笑)(笑)

で、山道に入る辺りから、「つよしくんにしないの?」とオット。

最初はどちらも好きだし、オットも喜んでるならどっちでもいいやとそのまんま玉置さんを聴いていたのですが、そうしたらさらにオットが「ねえレイン、つよしくんにしていいんだよ?」と畳み掛ける。

あれれ?もしかして催促されてる?ってことで、途中でつよしさんの曲にチェンジ!

なんとなくオットの中でも天川の山道を入っていくときはつよしさんの曲を聴くというのが儀式化しているのかも?(笑)

そんなわけで、そこからは遠慮なく「TU 」アルバムを聴きながら山道をひた走ります。

これが、天川弁才天の朝行に向かうときは、当然のように「縁を結いて」になり「赤いSinger」になるのもいつものこと。
そしてなにげにとなりで熱唱しているオット(笑)(笑)(笑)

今回のアルバムはノリノリでひたすら楽しい曲も多いから、歌詞はとってもいい加減ですが、なんとなく「らしく」歌うオット。
くすくす笑いながら、ライブのおもしろおかしいエピソードのいくつかを、オットにもご披露してしまいました(笑)

途中でちらちらクラプトンなんかも挟みつつ・・・ギターのフレーズ、ベースのフレーズ、いろいろめちゃくちゃに歌いながら、さすがに見慣れた「虹トンネル」をくぐりました。

な〜にやっているんだか(笑)


今回の宿はこちら、洞川温泉街の久保治さんというところに泊まったのですが、アットホームでとても居心地がよかったです。

外側は歴史を感じる建物ですが、お部屋は改築したのかな?とっても新しくて綺麗でした。

びっくりしたのが部屋数で、おこたの部屋、寝室のほかにももうひとつ部屋がありました。
間違えたんじゃないの?というくらい広かったです。
ここならきっと家族で余裕で泊まれるなぁという感じ。
次はアネやオトートも連れてきたいです。

いつも食事の量が多くて、おなかが死ぬほどいっぱいになってしまうのですが、ここはお料理もわりと煮物系が多くて、そこまでおなかがパンパンにならず助かりました(笑)

オットはチェックインするやいなや、とっとと温泉に入ってビールを飲んでのんびりしていたので、わたしはひとりで散策に。


水音を聞きながら、暮れなずむ山と水辺の景色を眺めつつ歩く時間の気持ちよさったら、格別です。
そしてこの日は金曜日、平日だったので人も少なめで、とても静かでした。


宿から龍泉寺まで徒歩2分くらいなので、たらたら歩いてちょろっと龍泉寺に入ってみると、もうすでにもみじが紅葉していて、美しくて息を飲みます。

宿に帰って宿の温泉に入り、この日は鶏肉のお鍋が夕飯だったのですが、旅先で食べるお鍋はとってもおいしかったです。

そしてせっかくだから星空を見に行く?とありったけの服を着こんで、またお散歩へ。

日が完全に落ちたあとの山の空気はびっくりするほど冷たくて、ちょっとだけひるみましたが、寒さなんて忘れてしまうくらい、気持ちのよい夕べでした。


この日はなんといっても月がものすご〜く主張していて、その明るさにびっくりしました。
まだ満月ではなかったですが、かなり大きなお月様。
月明かりって明るいんだね〜と言いながら、しばし空を見上げるオットとわたし。

画像では黒く映っているのが山々で、周辺をぐるりと高い山に取り囲まれているのですが、これが山口県で幼い頃を過ごしたわたしにとっては本当に落ち着く光景で・・・

やっぱり山を近くに感じられる暮らしっていいなぁと思います。
もちろんいいことばかりじゃなくて、近年災害も多いし、何かひとつ起こると大事ですが、それでもやっぱりわたしは山のある暮らしにとっても心惹かれます。

サーフィンが大好きで、学生時代ずっと休みのたびに沖縄の民宿のヘルパーをしていたオットも、最近ではすっかり山派になったそうです。
実は初めて聞いたのですが、次回は大峰山登山に挑戦したいという野望を持っているようです。


もうひとつ、温泉街のちょうちんの灯り。
これまた幻想的でとても美しいのですが、何回来ても、千と千尋の神隠しの世界に迷い込んだような気持ちになります。

それらの灯りに邪魔されて、最初あんまり星は見えなかったのですが、ふと「もしかしたらごろごろ水の方へもうちょっと歩けば、町の灯りが減って星が見えるんじゃない?」という話になって、ややしばらく歩いて行ってみたら・・・

やっぱり思ったとおりで、びっくりするほどたくさんの星が輝いてました。

埼玉では絶対に見れない景色です。

で、大きい星やら小さめの星。とびきり明るいのやら、暗めに小さく輝く星。

星にもいろいろあるんだなぁというあたりまえのことに気づかされました。

画像に撮れないのがとても残念だったのですが、瞬きシャッターにいっぱい刻み付けて旅館へ。

まだ9時過ぎくらいの時間だったのですが、もう眠くてたまりません。

いつもならそろそろアネや仕事がある日のオットが帰ってくるかな?というくらいの時間なのに、あたりの静けさもあって、もうまぶたがくっつきそう(笑)

というわけで、子ども達に「無事家に帰ってきた?」とそれぞれメールをして、返信が来るや否や、寝てしまいました。

アリエナイ!!

実はお酒でも飲みながらテレビでも見てのんびり?なんて思っていたのに、とんでもなかったです(笑)
山の夜は早いです。

すご〜く健全に就寝。

翌朝は恒例の天川弁才天への朝のおつとめに参加させていただこうと思っていたので、ちょうどよかった・・・かも?

やっぱりもったいなかったけれども(笑)

そんなこんなで一日目が終了しました。