ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 堂本剛 平安神宮LIVE 2015 9月11日&12日 その5

やっと最後まできました。

どうにもまとめる時間が取れなくて、一度完全に「もういっか〜♪」と終わったことにしようとしたわたしですが(笑)次の日記でお茶を濁そうと、書きかけていたときに、いつもパワーをくださる仲良しさんのkonoha嬢が、とっても心をくすぐる、わたしがいただくにはもったいない言葉をたくさん散りばめた温かい感想をくださったので、もうひとがんばりすることができました。
Special Thanks!!konohaさん。
さて。
このエントリーでは、ライブが終わってから最後までを書きます。
全部のプログラムが終わって音が鳴り止んだところで「皆さん今日はありがとうございました。」とつよしさん。
そしてつよしさんに促されて後ろの方からもメンバーさんが持ち場を離れ、みんな前方に集合して横一列になります。
そのまんまで少しだけ、つよしさんがマイクを持っておしゃべりします。

初日には
「今年はおそらく…3日ともお空が味方をしてくれるんじゃないでしょうか。」と言ってましたが実際そうなりました。本当によかったです。
そして雨具の心配がいらないライブってこんなに楽なのか!!という感慨。
(用意した雨具は前日に地元でがっつり使うことになったという皮肉な展開もありましたけど、京都が晴れでよかった、笑)

わたしが参加した二日間では、一日目の方が綺麗に晴れていて、青空がとても印象に残りましたが、一方でこの日はちょっと肌寒くて、ライブ途中でいろいろと徐々に羽織りました。

二日目は曇り空でした。
MCではつよしさんが「雨が降らないということがそもそも気持ち悪い感じ」な〜んて冗談を飛ばしてましたけど。
「自分(たち)は濡れてもいいけど、機械が濡れたら困るからテントを使ってました。」とのこと。
そうだろうと思います。電気系統はとってもデリケートだから。

実際使いはしなかったですが、お参りに行ったら、あちこちに透明な半円形のカプセルみたいなものが置いてあって、多分あれは雨が降ったらスピーカーなどに被せるものだったんじゃないかな?と友だちと話したのですが、こまごまとした配線やスピーカー、照明などたくさんあるから、裏でものすごくたくさんの方々が対策をしていらっしゃるのだと思います。

そしてお天気について発した二日目発言で、思わず笑いを誘ったもの。
「こんな素敵な星空の下でライブができて・・・」
とつよしさんが真顔で言った途端「ええーーーっ!?」と一斉につっこむ会場。

いやいやいや。こんなに曇ってちゃ見えないですから(笑)

と。

その後の返しが絶妙だったのですよ。

「目に見えるものだけを見るのでなく 心眼というものもありますので」
顔色ひとつ変えず、そんなことを言って、思わず「うまいこと言うなぁ」とにこにこしてしまいました。


二日間通して核となった話は、今回のライブのテーマで「痛み」です。と言っていたことはライブの感想本編でもすでにちらっと触れましたけど。

この「痛み」というテーマを選んだので、過去に(つよしさん自身が)辛かった時期の歌も歌ったそうです。

胸をえぐられるように感じるので、本当は歌いたくないとも思っていたそうですが、今、その頃の痛みと向き合うということが、未来につながると思ったのだそうです。

「その人のことはその人の立場にならないとわからない」とも言ってましたが、それでも最初は家族だったり仲間だったり、好きな人だったりから始まって、誰かの「痛み」をわかりたいと思うところから、一歩は始まる気がします。


「現代的な機器をたくさん使うにせよ、空の下で音楽を奏でるということは、昔からあるスタイルなのかなと思います。」
「歌は”訴え”から来ているといいます。」
今年は様々なお仕事を通じて「命」というものを考えさせられました。
過去からのつながりがあって、今があり、自分がある。

この辺りは彼がよく日ごろから言っていることですが、平安神宮と言う場所で行われたライブ後に聞くと、本当に実感的にそうだなぁと思います。

また「平安神宮ということで京都っぽく、おいでやす感があります。」な〜んてことも言ってましたが。

「天井が宇宙という贅沢」
と言う言葉がけだし名言で、今になっても心にしっかりと残っています。

この神社は、街中からさほど遠くない場所にあるのに、虫の声が美しく、夜空なのに空が澄み渡り空気がおいしい感じで、思わず空を見上げて「ほぉ〜っ」と感動していたら・・・

「ラジオのメールでも『ライブで空をずっと見上げていました』というのをもらったりして…本当は僕を見ててほしいんですけど」なんて言うので、思わずゲラゲラ。
(そんなことたいして思ってない癖に!笑)

そして、みんなメールとか打ったり、下を向いてばかりだから「目線をもうちょっと上に上げよう」なんて言ってて、ほんとにそうだなぁと感じ入ったのでありました。


メンバー紹介では西の人がいかに多いかということで、西の方々にはお名前に出身地を付け加えて紹介してました。紹介された方からはけて行かれます。

「滋賀」の森多聞!

SWING-Oは「大阪」!

竹内くんは「鯖江」ですね!

豪太さんは「京都」!

タイジさんは「徳島」!

キーボード十川さんも「大阪」!

SASUKEも関西です!
「はんなりかえっていきますね〜」

スティーブは宇宙人!
(なぜか出身地が宇宙ってことになっていたスティーヴさん。二日間ともそんな風に紹介されてましたよ〜、笑)

小澤篤志さんについてはいつも静かでにこにこしていて、めったに声を聞かないとかおっしゃっていたような。

Lynちゃんについてはひとこと、「声が大きい」とおっしゃってました(笑)

こんな風にその後も紹介していったのですが、一日目は、あえてかわ島さんを飛ばしたり、一見脈略なく、あっちからこっちから紹介してゆき、最後のトリがかわ島さんだった・・・と思います(すでにしてあやふや)


二日目はふつうに端っこから順番に紹介してらっしゃいました。


そして、ごちゃまぜですみませんが・・・


二日目のMCにも触れておきます。

二日目で特徴的だったのは「争い」という言葉を多用していたこと。

「今年はお仕事で『争い』について考える機会を得て、強烈に胸(心)や脳を揺さぶられた時間を過ごしました。」という風にです。
そして「争い」の歴史について考えたりした」と言っていて、この「お仕事」というのが「いのちのうた」を指しているのだなぁと思いました。

だとすると多分「War」という言葉を使いたくなくてあえて「争い」という風に置き換えて話しているのだなとわかります。
そしてこのお仕事を経験したことによって「痛み」というテーマを思いついたのだそうです。

ここ、平安神宮で神さまを背中に感じながらライブをすると、より気持ちがpureになる。ここにはここにしかない時間や空気があるとも言ってました。

また彼のファンの礼儀のよさがあって、だからこそ、6年間もライブができたのだというような話もしてらっしゃいました。

つよしさんはふるさと奈良からもほど近いこの地でライブができることをとても意義深く思っているようで、いつも胸がいっぱいになるそうです。
来年もまたこの平安神宮と言う場所でライブができたらいいなあと思っているそうですが、「欲」を出すのではなくて、手を合わせて静かに願っているそうです。

さらに手を合わせるだけでは、やさしく生きるだけでは痛みがなくなるとも、争いがなくなるとも思わないけれども、愛をもって生きることをやめてはいけないと思っているとも言ってました。

前後するかもですが、
「ここ最近、まるで映画や漫画の中みたいな時代が迫ってきている感があるような気がする」とも言っていて、わたしもそう思っていたので、とても共感しました。
ほんと、これからの時代、何が起こっても不思議はないし、何が起こらないという保障もない気がします。

そんな話を聞いたのも確か二日目です。

そして・・・
ひとしきり話をした後で、このライブ恒例の「一斉参拝」をします。

彼にとってもそうかもしれませんが、見ているわたしたちにとっても、ここでの合同参拝はすでに欠かせないものになっているのを実感しました。

というか、この場に限らずたとえばライブ参戦と神社仏閣巡りは当然のようにセットになっているし、遠征するのに必ずご朱印帳を忍ばせているし、オフ会でも普通に集えばみんなで近くのお寺や神社に行ったりするし・・・
神社へ行けば「二礼・二拍手・一礼」をして普通に参拝することは多分もうつよしファンの間では当然のことわりになっていると思われます(笑)

ただし、やっぱりこんなにたくさんの人数で、しかもつよしさんと一緒に参拝する機会はやっぱり年に一度、ここだけだから、もちろん特別だし、とても大切です。

つよしさんは
「みなさんにおしり向けちゃいますけど」
と最初に言ったのですが、こちら側からしたら、何を今さら・・・という感じだったことを告白しておきます(笑)
このライブでは神さまに向かって歌ったりパフォーマンスをしていることが多いし、おしりを向けていることにはもはや、まったく抵抗はありません(笑)

「二礼・二拍手・一礼を平和、平安という思いをこめて行います。」

と言い、静まり返った会場内で、一斉に視線がつよしさんに集まります。
バンドのメンバーさんたちも一列に並んだまま、後ろを向いて参拝の体勢に入ります。

そして全員で拝殿に向かって礼と拍手をするのですが、特に一日目は驚異的に揃っていて、びっくりしていると・・・

つよしさんもまた驚いたようで、
「それにしても皆さん、合わせ上手ですね!」と褒めていただきました(笑)
もっとばらばらになると思っていたそうです。

もちろん一緒に頭を下げているわけですから、つよしさんをずっとガン見し続けているわけではありませんが、
「これぞ呼吸を合わせるってことだな!!」とわたしはひそかに思ってました。

呼吸を合わせないととても合うものではありません。

そして、こうやって5000人近くの人たちが呼吸を合わせて平和や平穏や彼の、そしてみんなのしあわせを願う瞬間そのものが、未来への希望なんじゃないか・・・なんてことも。

二日目のメモの最後には、この後にもうちょっとだけ書いてました。

合同参拝が滞りなく終了しました。

こんな風にみんなで「手を合わせること」について、世間からは時として不思議に思われるけど、ぼくは奈良で生まれて、小さい頃からいろんな人たちから神仏の話を聞いてきたので、すごくナチュラルなことだと思ってます。

「あの人たちは大丈夫かな?」と手を合わせること、輝かしい未来のために祈ることはとても素直でナチュラルな感情です。

先日、広島に行ったときに「争い」についての授業が自然と行われていることをつよしさんは初めて知ったのだそうです。
奈良では、そこまでの授業はなかったけど、地域を変えればあるんだなと思ったそう。

(わたしは両方の被爆地にほど近い山口県で小さい頃を過ごしたので「争い」の授業をあたりまえのようにたくさん受けてきていて。課題図書も毎年ほぼ原爆や戦争に関するもので。修学旅行も小学校が広島、中学が長崎だったし、逆につよしさん発言でびっくりしたクチです。)

自分の中にはなくてもよそでは「あたりまえ」ということ(常識?)もたくさんある。(まさにです!!)

みんなで誰かのために「手を合わせる」ということもまた、もっと普通の世の中になれば・・・
みたいなことをおっしゃってました。

まずは日本の中で、異なった文化や習慣を認め合い、ひいては世界を見渡して、違う文化を尊重しあい、共存することの大切さみたいなことを言っているのだろうなぁと思いながら聞いてました。

また、こういった場所でお会いできることを楽しみにしています。

そうそう。
その前だったかあとだったかもう定かではありませんが、

「(すでに時間は過ぎているし)ここでみなさんが大爆笑になると近隣の迷惑になるので、おもしろいトークは、また別の場所で」

というようなことを思い出したように言うので「ああ、小喜利!」・・・とわたしもこの瞬間京都に来て初めてこのイベントも控えていることを思い出しました。

あれもつよしさん。これもつよしさん。そしてテレビであんな顔をしているのも、ラジオであんなトークをしているのも。
雑誌グラビアでの顔、ドラマでの顔、どれもこれもみ〜んなみんな彼なんだなぁと感慨深く思ったりして。

ああ好きだなぁ。どんなつよしさんも。ほんとに好き・・・大好き・・・わざわざ新幹線に乗って万障お繰り合わせでやってきた甲斐があるってものです。

そこここでそんな風に思われているであろうつよしさんは「笑いの腕は持ってます!」と胸を張りつつ(笑)もう時間が過ぎてしまっているのでと近隣の迷惑も気にしているようでした。

そしてそして、思い出した!特筆すべきこと。

「では、皆さん、また、あい・・・」

ここで一瞬フリーズ!

「あい」ってなんだ?(笑)

すみません。「愛してる」って言いたかったんですが、文章的に「会いましょう」になってしまって。
頭の中で、混乱が起こりました。
(この言葉の選び方が、コンピューターがバグった=不具合を起こした・・・みたいな言い方ですごくかわいかったし、納得しました、笑)

皆さんのこと、嘘いつわりなく愛しています。
(ここはかなり本気がこもってましたよ。)

そして、ちゃんとお辞儀をして、名残惜しそうに去って行かれました。

わたしたちもまた笑顔。

後味がとてもよくて、珍しくまったくお天気の心配のいらない夜道を、ぶらぶらと帰途に就けるしあわせ。

とてもとてもいい時間でした。

彼も言っていたけれど、「彼」個人の痛みに心を寄せることから始まって、ひいては過去の現在の未来の・・・地域の、日本の、世界の人たちのことに思いを馳せる壮大な心の旅ができたライブとなりました。

かつての都であったこの地で、6年にも渡りこのライブに参戦できたしあわせを思いました。
そして、この地で思ったことをちゃんと埼玉に持って帰って、わたしはわたしの場所で、わたしのできることをしよう・・・なんて希望も抱きつつ、友人達との楽しい時間を過ごすこともできました。

また来年もこの地でたくさんの友とともに集えますように。


エピローグ
この旅では、本当にたくさんの方々にお世話になりました。

約束をしてちゃんと会えたみなさま、関東から遠征してきた仲間同士、たまたま行き合って「わぁ!」ってなった方、これからどこへ行くの?どこ行った?また今度東京でね!なんて約束したり情報交換をした方々もいました。

いつも都内とかで遊んでいる友達が時間差で京都に入ってきたりもして、ホームではないところで顔を合わせるのもまた楽し!
ホームでないところで一緒に打ち上げたりしているのもおもしろい図でしたよ。

二日目の夜は、関西の友人たちがわざわざみんなのために車を出してくださって、たくさんの人数で盛大な打ち上げが繰り広げられました。
関東の友人、関西の友人、あちこちから集まって、入り乱れての打ち上げの楽しかったこと。
年に1〜2度しか会えないけれど、いつもネットでは集っている友人たち、お互いの日常について、近い友人たちよりよっぽど知り合っている方々もいて・・・
あれどうした?これ、どうなった?ワンコ元気?にゃんこは?なんて、初っ端からかなり核心トークになってみたり。

また元旦に、今度は東京で打ち上げしようね〜♪なんてみんなで言い合うのもまた楽し!!

偶然なのか必然なのか、ここのところ平安神宮ライブ後に京都の友人仕切りで打ち上げの場所となっているお店は、毎年元旦、東京ドームでのライブ後の打ち上げのお店とチェーン店なのですよ。

もちろん関東でのお店は毎年わたしたちが予約するわけで、そこそこ似たような人数で、毎年両方に参加している方々も結構いて・・・考えてみたらとってもおもしろいことだなぁと思います。

そんなわけで見慣れた仲間と見慣れたお店に集っていると、じゃあね〜っと別れたあと、地下鉄に乗ったら埼玉の家に帰れそうな気さえしたのですが・・・

いえいえここは京都です!!

そして三々五々「またね〜っ!!」と別れていく友人達とまた集える日を楽しみにしつつ・・・

今回二日間とも奈良在住、shipからもほど近いところにお住まいだった友人たちにとてもお世話になって、行き帰りの電車もご一緒して案内してくださったので、とてもとても楽でした。
乗り換えが楽な駅とか、お金が節約になる乗り方とか、いろいろと旅先ではわからないことをご指南していただき、道々地元トーク、奈良トークも聞かせていただけて、本当にハッピーでした。

そして京都のホテルが空いていなかった関係で、毎晩「奈良へ帰るわたしたち」という感慨に浸っておりました。じーーーん!!むふふ。

近鉄奈良駅に到着し、静かな商店街をてくてく歩いてホテルへ向かう道もまた楽し!!

今回とっても癒されたポスターがあって、これを見るたびああ、また奈良に来れた!と感謝しました。

みなさま、その節は大変お世話になりました。

さらに、今年も渋谷で、オトナの夏休みでお会いした方たちとも再会して、少しずつカットして人数分作ったTuライブの銀テープを分け合ったり、毎年どこかで顔を合わせる方とばったりお会いしたり。

チケットでご縁がつながった方とご挨拶したり。

顔を見た途端とんでもなくなつかしくなって、言葉がうまく出てこなくて、思わず手に手を握り合って見つめ合ってややしばらく・・・みたいなこともあちこちで起こったりして(笑)

でも言葉はたいして交わさずとも、不思議と心と心は通じ合えた気もして。
いたるところで心に温かいものが流れた本当に素敵な旅でした。

多分つよしさんが平安神宮でライブをやると言わなかったら、こんなに毎年京都に行くこともなかったと思います。

すべてのご縁に感謝!と心から思ったので、そう書いておきたいです。