ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 TU FUNK TUOR 2015 8.10 渋谷公会堂 その5

夏休みも終盤に近づいて、どんどん忙しくなってきました。
新しい生徒が多いので、1週間空くとまた「はじめまして」になっちゃう子やら。
はにかんでて、なかなか目を合わせてくれない子が、またほどけていく経緯をとなりで見れるのは、意外と楽しいのですけれども。
おでかけや見に行った映画、プールの話をする気満々でやってくる子のレッスンが次に食い込んじゃったり。
振替レッスンで毎日来る子や、時間を間違えて早く来たり遅くなったりする子。
夏休みでぐっと(わたしとの、笑)距離が縮まって、話し込んじゃってなかなか腰が上がらないお迎えのおばあちゃん。
先週はゴミ当番だったので、夕方、神社の向い側にあるゴミ置き場で掃除をしていたら、神社のぶらんこを漕いでる1年生のまーこちゃん発見!
おかあさんが赤ちゃん(まーこちゃんの妹。つい先日生まれたと思ったら、あっという間に外に出られるようになっててびっくり!!)を抱っこして夕涼み。
まーこちゃんはすご〜く大きな声で、ピアノ教室で教えてあげた「ぶらんこ」という曲を歌ってる!!

「青い空 白い雲 ぶらんこ揺らせば〜鳥が鳴く 風が吹く お空が近くなる」
from ピアノランド 2

ああこの日の雰囲気にぴったり。
鼻歌なんてレベルじゃなくて、30mは離れているのに普通に響き渡ってるから。かわいいなぁ(笑)
教室から出ても歌ってくれるなんてうれしいなぁ。

ちょっと遠いので、声は出さずに、両手でぶんぶん手を振ったら、いつの間にかすべり台のてっぺんにいて、ぶんぶん手を振り返してくれました。

そしてまた箒とちりとりを持って掃除していると、ちらちらこっちを見てるまーこちゃん。
もちろんそれを知ってるわたしも、ちらちら彼女を追いつつお掃除しちゃってるわけで。

なんとなくお互いに時々お互いを視界に入れてるのがなんだかちょっとうれしかったです。

帰り際、またぶんぶん手を振ったら、まーこちゃんも笑顔でぶんぶん手を振り返してくれて、結局のところ、近づきもせず、言葉も一言も交わさなかったのですが、なんだかとってもHAPPYな気持ちになって帰ってきました。
ああ大好き。なんてかわいいんだろう。彼女の「顔見知り」(笑)だというしあわせ。身振り手振りだけで通じちゃうしあわせ。そして約束しなくてもまた会えるしあわせ・・・え?約束しなくても?いえいえ・・・人はそれをレッスンと言う(笑)

おっと前書き長すぎ。しかも普通の日記だし。

私信ですが、Sさ〜ん、もちろんお貸ししますわよん。拍手コメントの応酬、楽しかったね〜♪お互いの長文っぷりに笑いました。そしてシンクロ素敵〜♡
また遊んでくださいね。

というわけで、さっさと行きます。
すでにさっさとじゃないというツッコミはごもっとも(笑)
さて、時間が空いてしまいました。前回は「人類の此処」まででした。
なぜか下書きにもう一行残してて、これは単純にテキストファイルからのコピペ漏れですが・・・

「そしてもうひとつ、ザ、オトコ・・・と書いてました(笑)ライブバージョンはかなりオトコっぽく聴こえたんだなぁ、きっと。」

この一行が不自然にぽつんと残っていて、思わず笑ってしまいました。

なんとなく捨て置けなかったので、このまんま付け加えておきます。

そしてそして。

「人類の此処」のおしまいくらいから・・・
コーラス隊がジャジーなノリのコーラスを始め、これは何の曲???とわくわくしながら聴いていたら・・・

Love is the key(らしき曲。)

続いてつよしさんも声を出して歌い始め・・・

「Now's the time to change the world.」
「 Listen to the voice of your heart.」
Love is the key…」

あっ!!これだった!!と気がつきます。
ここすっごくかっこよかったです。

そしてまさしくこういう気持ちになる時代がやってきた・・・
これほど今のご時勢にぴったりはまる歌詞があったかしら?と心がぎゅーっとなりながら聴きました。

Love is the key」は生まれた瞬間、E☆Eのtank公演の中で、育っていった経緯もものすご〜く覚えているのですが、こんな気持ちで聴く日が来ようとは!!

時々つよしさんの鋭い感性、先見の明に心底驚かされます。

今の世情にびっくりするほどぴったりでした!!本当に。

昨年のともアレンジは全然違うけど、雰囲気自体はアダルトでムーディーな感じ。昨年の流れを汲んでいるかも?!と思いました。
メロディー進行とか全然違うけど・・・というよりコードはワンコードで一緒だけど、どのメロディーを当てるかは自由・・・みたいな。

この曲はどこまで進化していくんだろう?と思わされます。すごく素敵でわくわくします。

ものすご〜く正直に言うと、最初、この曲がtankで毎回歌われるようになった頃には、ここまで長く歌われる要の曲のひとつになることは、あんまり想像してませんでした。

でも時代の方がこの曲に合ってきたような気がします。

というより、わたしたちがやっとお尻に火がついて、切実に「Love is the key」に気づかされているような。
なんだかとっても不思議な感覚を覚えます。

この曲は・・・どうしても今、歌いたかったんだろうなぁ。

メロディーはかなりアレンジされていて、自在に上へ行ったり、下を這ったり。歌詞がなければ、そうとわからなかったかも?
でも、こちらもまたとても素敵で、翻弄されるように心を揺さぶられながら聞いていました。



魂サイダー
この曲のところのわたしメモには「花魁姐さん!!」と大書きしてあって笑いました。

そんなにうれしかったのか?わたし(笑)

確かちらっと姐さんがスクリーンの後ろからのぞいてたの。
で、瞳を閉じたりパチパチしたり。表情がくるくる変わるのがおもしろかったです。

そんなことは曲の感想とはなんら関係がないし、ある意味どうでもいいわけですが(笑)それを真っ先に書くわたしってば。

この曲もすご〜くかっこよくて大好きなので、期待していったのですが、期待にたがわずでした。

「心眼接吻」がセットリストになかったので、この曲あたりが今回のライブの中で、現在のつよしさんが思っていることがまっすぐに映し出されているのかしら?なんて思ったり。

「TU FUNK」と裏表な感じ、どちらもつよしさんの一部だけど一見真逆な世界観。

AB型の表と裏みたいに、多分意図せずとも両方がつよしさんの中にあって、その時々意図して、あるいはノーコントロールな感じで、表が出たり裏が出たりするのかなぁ?と。
同じくAB型のわたしはふとそう思いました。

この後のMCでやっぱり!!と実感することを言ったのですが、それはまた後ほど。

まずはこの曲そのものに、とんでもなく魅了されました。

楽器の音は全体としてわたしが座った位置の関係もあるかもですが、ホーン隊のレーザー光線のような一直線の強い音が印象的で、イントロから全開だったので、わたしの耳に優位に響いてきたのですが、歌詞とあいまって、意思の強さ・・・みたいなものを多分に感じるアレンジとなってました。

刻みのリフやシンコペーションで飛び込んでくる音も、ホーンが気持ちよく響いてたなぁと思い出します。

つよしさんは、バックで流れている音にまったく惑わされず、気負いすぎず、ひょいひょいと分厚い音の飛び地を、リズミカルにぴょんぴょん渡っていくみたいに歌ってる。

その音と歌のコントラストが、わたしはとっても好きでした。

つよしさんの声は、力が入りすぎてはいないから、妙に色っぽく聴こえて、メロメロしながら聴いていたら、一瞬見せたものすご〜く強い、醒めた冷静な瞳に、ドキーっ。

竹内くんの「タラリラタラリラ」というリフがとっても小洒落てて、ここがくるたびそこだけ照明が当たるのですが、それも込みでリズム隊の一部みたいでおもしろお洒落!!
なんだかわくわくしながらこのフレーズを待っちゃう感じ。
(この竹内くんのリフのところで大阪や別の日にはペンライトが鰯の群れになったのかしら?ちょっと気になる〜♪)

油断してたら、KenKenの魅惑のソロがあったのはこの曲だったと思うのですが・・・
大きな手のひらで、チョッパー(スラッド奏法)!!オトコっぽい音で痺れました。



愛 get 暴動 世界
これも前回の詩謡歌私乱に続き、歌われた曲。

元々この曲が入っていたアルバムは2008年の「I and 愛」。
驚くことにこのアルバムのリリースは、もう8年も前!!
ええーーーっ!?ほんとにびっくりです。

で、実はこの曲もだし、2曲前の「Love is the key」もだし、あの曲の前に歌った英語のフレーズも「I and 愛」の中にありました。

つよしさんが「愛暴動」という言葉を思いついたのは、確かフランスでしたよね。
そして「暴動」という歌詞をみると、別途思い出されるのが「Nijiの詩」でもあって。
「愛暴動 奏でろ さあ」なんて歌詞もありましたね。(あえて2番を引用しちゃった、笑)
これも確か最初に歌われたのは「WATERLIZE」これまた2008年。

つよしさんにとっては、何年にも渡り、ずっとずっと、何度も何度も頭の中を巡るキーワードのひとつなんだろうなぁと思います。
そしてまた、それを聞くたび、わたしもいろんなことを考えます。

一緒にいろいろ感じてきたのだなぁ。これからも過去曲、新しく生まれる曲とともに、一緒に感じていくのだなぁ。

それにしても、こんなに長い間、追いかけることになるなんて、2000年くらいにはまったく想像してなかったなぁ。
やっぱりこれもひとつの邂逅でしょ。


ファンもだいぶ入れ替わったかもなぁと思うのは、当初の振り付けをしている人が毎回どんどん減って、好きに動いている人が多いこと。
あっそんなことないか。わたしもやってなかった(笑)
この曲は決められた動きじゃなくて、なんだか好きにノリたくなるのもいつものこと。
そういう人もいるからな。

一方で、あきらかに7年前とは違う、必要に迫られ、差し迫った気持ちでこの曲を聴き、一方でまったく変わることなく、この人の歌心や表現力に心惹かれてる。

それとは別に、大阪城ホールクラスでやる機会があったから、入れた1曲でもあるのかな?という気もしました。
大きなホールでこそ映える曲のひとつな気がします。

いつか東京でも・・・大きなところでも見たいなぁ!!武道館とかでやらないかな?ちょっと本気でそう思うこのごろです。


ここで、スティーブがドラム缶を携えて、後ろから登場します。
確か、ドラム缶の淵が赤っぽく光ってました。
以前にスティーヴさんのソロライブで見たような、とってもカッコイイパフォーマンス。
ドラム缶であることの利点を最大限に生かして、転がしながら叩いたり、蹴っ飛ばしたり。
スピード感がある音、外にも中にも響く複雑な音。
動かしたり、回転させたりしながらも音は止めずに鳴らし続け、圧巻!!

このパフォーマンスはどこにつながるの?と思っていたら…
次第にKenKenが絡み始め・・・


恋にも愛にも染まるような赤
始まりました〜っ!!

ベースがイントロの印象的なフレーズを弾き始め・・・

あっ!!この曲!!
わ〜い、絶対これだ!!

ファン的にはつよしさんの作品群の中でも超キャッチーなこの曲、アゲアゲにならずにいられようか!!という感じ。
会場中が瞬時に沸騰して、興奮のるつぼです。

この曲のベースはCDでもMステでもそうだったように、森多聞くんのイメージが強いので、KenKenに変わるとどうなるんだろう?と思ったのですが、やっぱり少しイメージが変わってそんなところも超おもしろい!!

KenKenが奏でると、その安心感のある大きな身体、そして大きな手のひらから繰り出されるでっかい音のパイプが見えるように、うねるうねる♪

バンドのみなさまも、彼の音に導かれて、ノリノリの輪が広がっていく。
みんなとっても楽しそう。

つよしさんも、CDのイメージより数割増しで、ぐいぐいくるような強さのある声で、ノリノリのパフォーマンス。

ここでひらがなで大きく「はだし、つよし!!」とわたしメモ。

もっと前からもしかしたら裸足だったのかもしれませんが、わたしが気づいたのはこの辺りでした(笑)

いやん、超かわいい?メロメロメロ。


KenKenもつよしさんも、バンドのみなさまもとってもノリノリで、陽性なパワー全開!!と言った感じ。

太陽みたいに明るい存在感を放つKenKenは、周りを温かく熱いムードに巻き込んで、この曲に、恋や愛のはじまりの「わくわく感」とか「期待感」みたいなものがよりリアルに注入された気がしました。

こちらまで聴いてるだけでウキウキしてきちゃうではありませんか!!

そっか!実際つよしさんの歌には珍しく「恋」という言葉が入っているのだし「愛」も入っていて「どっちにも染まるような赤」という歌なんだから、ウキウキだったり、わくわくだったり、陽性な「浮かれぽんち」的な感覚で聴いちゃって全然OKなんだな、きっと!!(笑)

そういえば、照明も赤、映像も赤っぽいクリスタル。

それにしても強い声で歌っているくせに、色っぽさもマックスに出せるつよしさんって、スゴイです。

わたしメモでは「色っぽいバージョンだった!!」と大きく書いたところをわざわざ赤で囲んでる(笑)
よほどそう思ったんだな!!

好きな曲ですが、ますます好きになりました。大好きな1曲です。

最後のところ
「TuTuTuTu〜♪あたりは、CDバージョンでは鼻歌交じりみたいな、ふわっとしたテンションでかわいいところなのですが、ライブではすでに盛り上がって、美しい音やリズムの大洪水状態になっているから、全員の心がラストに向けてひとつになってひた走っていて、大きなうねりのようになっていて。

もう会場中が、大興奮状態に陥ってました(笑)

ああ、ほんっとに楽しかった!!

耳馴染んだE☆Eをはじめ、過去曲たちも含んだセットリストで次第に盛り上がってきたグルーヴが、頂点にこの最新曲で爆発する感じ。
とても素敵だなぁと思って聴いてました。

そして過去曲も全部好きだ!!と思ったうえで、こう思いました。

やっぱり「今」が一番好き。
最新のものが一番ど真ん中、大好きと思えるって本当にしあわせなことだなぁと…

心からそう思ったので、そう記しておきます。



Heart Disc
この曲は一言で言うと、ほんとにほんとに歌の力にやられた曲でした。

「アレンジはCDとそっくりとわたしメモ。

ポップなメロディーと、いろんな楽器が、黒っぽいコーラスが、歯切れのいいビートを刻む、モータウンサウンド。

そしてわたしがはじめてつよしさんのライブに参加した時と同じことをまた思いました。

「すごい!!CDとまったく同じ声でライブで歌ってる!!」

え?あたりまえじゃない?と思われるかもだけど、決してあたりまえではない気がする今日この頃。

寸分たがわずいい声で生で歌うのって意外とむずかしいです。

むしろCDをやすやすと超えてくるのがつよしさん。

そこいらあたり、ファンとしてはとっても誇らしく思っておりますのことよ。むふふ。

ここでは、コーラスのLynさんの声がとても印象に残っていて、開放的で明るく、そして温かく。
とても伸びやかで、この方も本当にいい声帯を持ってらっしゃるなぁと目がハート。
つよしさんの美しい歌声を、その明るい声の音色で包み込むように、力強く支えてる。

つよしさんはこのミディアムテンポの曲を、歌い過ぎず(カンタービレな意味でです、笑)しつこくならずな歌声で、わりとさりげなく歌っているのですが、すごく心を捉えられる歌声でした。

楽しいのにちょっと悲しみが滲むような、悲しみが滲んでいるのに、一方でうそじゃない、満面の笑みがこぼれているような。

そういう相反する感情をメロディーに載せて、とっても効果的に歌っていたと思います。

細やかな感情を表現させたら、この人の右に出る人はなかなかいないと思うのですが、今回もまた、ひたすらにスゴイなぁ〜っとぽっかーんと口をあけて、ただただ彼が伝えたいであろうこと、気持ちを感じようと心を開いておりました。

愛する家族に囲まれて、本当にしあわせだと嚙みしめつつ、明るい声で「今日は逝くにはちょうどいい日だね。」って・・・
こんなことをいつか言えたらいいなぁとしみじみと。

かなり前に読んだ本の登場人物、インディアンのおばあちゃんも、まさしくこういうことを言う方で。
「近々、わたしは古い着物を脱ぎ捨てるように、わたしの魂はふるさと(天国みたいなニュアンスで言われてました)へ帰るよ。」
と宣言します。

決して悲壮感もなく、やりたいことはすべてやった。言うべきことはすべて言った。本当にこの世での暮らしは楽しいものだった・・・
となつかしみ、嚙みしめて…そして予告どおり、彼女は笑顔を浮かべ、おだやかに眠るように亡くなっていきました。

人生の終わりごろに、こんな気持ちになれたらどんなにいいだろう。

そして家族や友だちや次世代の人の「ハートディスク」(まさに記憶の中にという意味だから、ハートディスクなんですよね!)に自分のかけらが残ってくれるなら、それで十分しあわせ!

そんな風に思えたらいいなぁ。

この歌を聴くたびに、わたしはこのお話のこと、このお話に出てきたインディアンのおばあちゃんのことを思い出すのですが、今回もまたそうでした。

ちなみに・・・その本はこちらです。

老女の聖なる贈りもの

老女の聖なる贈りもの

すご〜く心に沁みるいい本だったし、つよしさん的世界観とも近い部分もあるので、ご興味がある方はぜひ!

それにしてもつよしさん、まだ若いのに、もうこの境地にたどり着いてるなんてスゴイなぁ。

この曲は、わたしよりもかなり上、たとえば父世代くらいの人の心にも響くんじゃないかと思います。

NHKかどっかの歌番組で、もしくは「みんなのうた」とかで、一般の方々にもたくさん聴いてもらえたらいいのになぁ。



そしてそして…

いつしか十川さんのソロパートが始まって。
最近、SWING-Oさんのピアノを聴くことが多かったから、どちらかと言うと黒っぽい音、リフが繰り出されることが多かった気がするのですが、今日は十川さんなので、またまた全然違う音が聴けました。

リフはクラシッカーにとってもどこかちょっとなつかしく。技巧的で。美しくて繊細で。かと思うとaccelerandoして情熱的なffに。
ドラマチック。

ああ、人生ってドラマだなぁ・・・なんてことを柄にもなく考えながら聴いていると・・・


これだけの日を跨いで来たのだから

ああ、この曲の並びは反則でしょ!!
これでもかと感情を揺さぶられる曲が続くではありませんか。

最初はピアノ一本で。

一瞬アカペラのように声が入って・・・やがて十川さんのピアノ一本だけが絡み・・・

「恋の輪郭はっきりと〜♪」から徐々にリズムパート、楽器の音が入ってきて、時計の針が動き出すかのような、止まっていたときが動き出すかのような感覚で聴いてました。

あっ!そういえば「CD」ではtamaちゃんの声で入っていた色っぽい「Ha---a a ah--♪」のところ、3人でユニゾンで歌っていたのがめっちゃ新鮮!!メモってました(笑)
あのtamaちゃんのちょっと儚げな声に今でも時々焦がれるのだけれど、ここが分厚いのも、これはこれでアリでした。
tamaちゃんの声でもまたいつか聴けたらいいなぁとも思うけど。
こんな風に最初から厚いコーラスが聴けるのもまた素敵。

ワンコーラス目は、わりとアップテンポ気味に。

「争いに教えられること〜♪」からのフレーズは、少しテンポを落として、鬼気迫る感じになっていって。
一気に「息をしちゃいけないんじゃ?」というくらいの緊張感を持って心にぐいぐい迫ってきました。
「心臓を素手で掴まれたかも?という歌声。」とわたしメモ。
(なんのこっちゃ!大げさだから、笑。でも確かにあの時はきっとそう思ったんだろうと思われます。)

これだけたくさんの個性的なミュージシャンたちが、こんなにも多彩な音を鳴らしているのに、結局はつよしさんの歌声ひとつに吸い寄せられるように、すべてを持っていかれるこの瞬間。

これが好きでライブに通ってしまうんだなぁ。

この曲はtankの頃から本当に好きな1曲だったけど、あれからずいぶん時を経て、さらに熟成された気がします。

年代を経てどんどんおいしくなるワインのように・・・きっとこれからもおいしくなっていくんだろうな。

そして本編はこの曲までなのですが、心にものすご〜い余韻が残って一瞬席にへたりこんでしまいました。
まわりもわりと呆然としてらっしゃる方が多かったような。

なんだかずっと頭の中で音がなり続けているような不思議な感覚。

鳴り止まない長い拍手・・・から〜の・・・一瞬の沈黙のあと、間髪入れず始まるアンコールの拍手。

音の洪水の余韻に浸りつつ、ため息をつきつつ拍手してました。

圧巻!!

そして

完敗!!(笑)

続きます。