ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 やった!!

絶不調のおとといをなんとか乗り越えて、きのうの朝起きてもまだやっぱり不調で、いつになくネガティブなことばかり考えていたのですが…
昨日お休みだったオットが「そんな時はバーン!と外へ行こう!」と連れ出してくれて、2時間くらいひたすらイオンの中をふらふらして、ちょっとおいしいものを食べて、家に帰ってきて仕事の前に1時間半くらい、寝返りも打たないくらいの熟睡をしたら、目が覚めたときにはびっくりするほどポジティブなわたしが戻ってきてました(笑)

なんてことはない、単なる寝不足だったかも。

で、ちょっ煮詰まってぐるぐるしていたあれやこれやも、なんとなくゴールが見えてきて、生徒が来た頃にはいろいろなことに対してとってもやる気満々になっていて、なんだかウソみたいにすっきりでした。

ゲンキン!!

そういえば、昔からわたしは、学校でも、職場でも、友人たちの間でも「おなかすいた!」とか「眠たい!」とか生理的欲求不満にとんでもなく弱いというのが定説で、極限を越えると手に負えないと有名だったのですが(子どもか!と呆れられること多し、笑)これは不治の病だったのか?!

で、水曜日の一人目の生徒は6年生の子で、ちょっと前にも話題にした習い始めて1年ちょっとの子。

この子が何度も何度も学校のピアノ伴奏のオーディションを受けるのに、いつもいいところでピアノ歴が長い子に負けてしまい、代表になれなかったのですが、ついに5度目くらいの挑戦で、「翼をください」の伴奏を勝ち取ったのだそうで!

本当にめでたいです!ぱちぱちぱち!

習い始めて1年ちょっとでオーディションを受けようと思うのが、そもそも本当に尊いと思うのですが、それよりなにより、何度落ちてもまたチャレンジしようというその精神の強さが本当に素敵で、合格したときいて、思わず手に手を取り合って大喜びしてしまいました。

よかった〜(涙)

次に来た子がうぜーよ姫で、彼女のことはみなさんよくご存知だと思うけど、4歳くらいからレッスンに来ているから、もう12年目くらいなわけですが。

彼女は十分に人前で弾く力があるのに、オーディションとかそういうものは絶対に受けようとしないので、ちょっと刺激を与えてみようかな?と思い…

ひとつ前の子のエピソードを話をしてあげたら、とても驚いてました。

1年半で何年もやっている子と同じ土俵に立とうというのがそもそもすごすぎる!わたしにはとてもムリ!全然自信がないもの…と言うので、ぜ〜んぜん、そんなことないのに!みたいな話を。

そして、6年生の子がチャレンジすることは本当に尊いけれど、やっぱり積み重ねてきていないから、人一倍苦労していること、というのは確かにあって。
たとえばフレーズ終わりの処理の仕方とか、たとえばテヌートの音のおき方とか、装飾音符を入れたときの流れの自然さとか、左手の音の数が増えた時に自然に上手に全体の音量をうまく調節したりとか、そういうのってうぜーよちゃんは、何も考えなくても自然にやってると思うけど。

素人の子がいきなりこれらを攻略しようとすると、ひとつひとつ注意されては苦労して直すという過程を経ていかなくっちゃいけないわけで。

これがどれだけ大変か…みたいな話をしました。

そういえば、そうかも。

と、うぜーよちゃん。

知らず知らず無意識にやってること、いつの間にか身につくことってあるんだね〜と、ちょっと実感を持って語ってておもしろかったです。

そうなのです。そこが本当に大事な部分だし、大切でありながら、楽譜には書いてない部分。
もちろん毎度毎度、書き込むことはできますが、1度や2度言われたところで普通はそう簡単に身につくものではなくて、何度も言われているうちに、自然と「そうするのがあたりまえ」「そうしないと気持ち悪いこと」になっていくのですよね。

時々ある意味とんでもなく勘がいい子もいて、一度言われただけで、あるいは一度聴いただけで、ポイントを掴む人もいるけれど(多分つよしさんはそのタイプ)普通の人はそうはいかないし、わかっているからと言って、必ずしもちゃんと再現できないということもあるわけで。

そう考えていくと、継続ってほんとに大事ね。
すごいと思うよ、うぜーよちゃん!!
さっきのベートーベンもすっごくフレーズ感よかったし!!
苦手だったオクターブもずいぶん上手くなって、つながって聴こえてたよ!

褒めちぎったら「ねえ先生、何?なんなの?おかしくない?なんか頼みごとでも?ほめすぎだから!!」と疑いの目で見られちゃった(笑)

そんなうぜーよ姫は、最近軽音系のギタークラブに入ったそうで…わたしの目下の夢は彼女からギターを習うこと!
「いつか月謝を払うからわたしに教えてよ!」と言ったら「あはは、いいよ!」ってまんざらでもなさそうでした。

教える側と教わる側が逆になったら、お互いものすご〜く気がつくことがあって、とっても勉強になるんじゃないかしらね?
な〜んて(笑)

積年の仕返しをされるかもしれないけど(笑)

彼女もわたしも同じようにかなり手が小さい方なので、彼女に教わったらコードを小さな手で上手に押さえる方法とか勉強させてもらえそうです。

そしてきのうも「GUTS!!」の練習を手伝ったのですが、細かいリズムもフラット5個の変二長調とシャープ2個のニ長調を行き来する転調もいつの間にか難なくクリヤーして、らくらく弾けるようになってました。

「上手くなったね〜っ!!リズムもキレっキレ。」
「うぜーよちゃんの弾くこの曲を聴いてたら、わたしもすごく好きな歌になったかも。今度CD貸して!!」って言ったら喜んでた。
「嵐、すっごくいいから先生にももっと聴いて欲しいんだよ!!」って伝道師がここにもいた!(笑)
気持ちわかるなぁ。

いえいえ、わたしはここ10年くらいは、生徒方面にはあえて自分のこっち側の趣味世界は勧めてませんけど。
なんだか恋心を打ち明けるみたいで恥ずかしくって。
柄にもなく、赤面しちゃいそうだわ!うへへ。
その代わり、ラフマニノフドビュッシーショパンブラームスなんかを語ってます。

屈託なく思ったままを言える高校生がまぶしいです!!