寄せてくる音の波に夢中になって乗っているサーファーのような気分です。
「Tu」を聴くのをやめるタイミングが見つからない(笑)
うちのオットは昔サーファーだったので、付き合っている頃に、早朝から浜辺で帰りを待ってたことが何度かあって、まぁ飽きずに乗るなぁ〜と半ばあきれ、半ば感心したりしていたのですが、今ならばその気持ちがわかる気も。
わたしが乗ったり漂ったりしているのはほんとの波じゃなくて、音とリズムの波だけど。
というわけでドウモトツヨシさんのニューアルバム「Tu」語り。
初っ端はあえて漠然とアプローチしてみます。
そういえば、今朝週間アルバムチャート一位という報道がありました。おめでとうございまTu。
昨日わたし、実はタワレコさんのフリー冊子を探しにひとり、錦糸町に行っていたのですが、そこでも熱心に一人の男子が長い時間つよしさんのコーナーの前で試聴したり、音楽と人などの雑誌群を読み漁ったりしてました。
結局はつよしさん表紙のものだけ品切れとかで(涙)手に入らなかったのですが、ぐるっと回ってまたそこへ戻ってきても、まだその男子がコーナーに張り付いていて、とってもほっこりしました。
ついでに言うとその後、新宿や池袋のタワレコまで足を伸ばそうと思った瞬間に地震がきて、電車がストップしてしまい、冷や汗をかきました。
家族から続々「大丈夫?」という連絡がきて、そのたび「ごめん、今、錦糸町なの」というと「なんで?」「なんでそんなところにいるの?」と不審がられて言葉に窮すわたし(笑)
まさか「ひとりオタク活動中」とも言えず、ちょっと用事があってね…な〜んてお茶を濁しました(笑)
震度は結構大きかったですが、テレビで見聞きする限り、あまり被害が出なかった様子でほんとによかったです。
で、何事もなかったものの、点検のため電車が完全に止まってしまったので、しばらく錦糸町から出られずに、わたしは今度は時間つぶしのために、駅ビル近くの新星堂へ。
ここのつよしさんのコーナーは、POPを書かれたのがファンの方かしら?と思うくらい充実していて、見ていてとてもhappyでした。
つよしさんの写真とともに、雑誌から切り取られたバンドメンバーさんたちの切り抜きもあったりして、添えられた言葉も愛にあふれてました。
とはあ、そんな風に言ってられるのも、地震がそこまでではなかったからなわけで。
夕方のレッスンにもちゃんと間に合うように電車も動いたし、ほんとラッキーでした。
そして、ほんとにこれが直下型の大地震だったりしたら…わたしはまったくこの日ここに来ることは誰にも言ってなかったし、電話なども混乱でつながらなくなってしまったら、簡単に行方不明になっちゃうところでした。
怖っ!!
こういうご時勢だし、出かけるときは誰かにどこへ行くかちゃんと言っておかないとね。
さて。
話が大幅に逸れちゃった。
つよしさんの「Tu」語りに戻ります。
今までのわたしなら、まずはバラードに食いついていた気がするのですが、今回はまだ今のところは…ですけど、ビートの効いたものほど食いついている気がします。
やっと本当にわたしの耳がFUNKに馴染んできたかも?とうれしく思ってます。
ここまでこのジャンルに心躍る日が来ようとは!!
なんだか自分的にもとても感慨深いものがあります。
そもそもがクラシックをやっていると、だいたいが楽譜をもらうものはみんな古(いにしえ)の曲ばかりだし、そもそもが時代の荒波に負けず残ってきた名曲ばかりなはずですが、ジャンルにより、作曲家により、ファーストコンタクトの時の印象は様々です。
すぐにとんでもなくいいと思うもの、時間が経ってわかるもの、あとから癖になるもの。年齢を重ねて初めてわかった気になれるもの。いまだにまだちゃんとわかったとはとても思えないもの。
あまりにいろいろなので、こういうアプローチには慣れてる方だと思うのですが、FUNKというジャンルの音楽についても、やっと「最初からほんとに大好き」というこの境地まできたか!という感じ。うれしいです。
もちろん今回のアルバムに入っている数少ないバラードたちも好き。
「赤い鼓動のハート」は平安神宮で聴いた曲ですが、アルバムに入ってくれてほんとによかったなぁと思う曲のひとつです。
ミディアムナンバー「まだ見ぬ最愛」や「Heart Disc」にもとても心躍ってます。
特に「Heart Disc」について、とっても書きたいことがあって、それは以前読んだアーリーアメリカンの老婦人の生と死を軸に書かれた物語。
それとこの曲とを絡めて書こうと思っていたのですが、つよしさんもオリスタで同じようなイメージを抱いてこのタイトルをつけたと言っているのを見て、わぁ、わりとビンゴ?と思った曲です(笑)
ミュージックフェアは何度リピートしたかわからないし、その吸引力のある歌声に夢中になっているわたしもいます。
「いま あなたと生きてる」の歌い方はちょっと往年のひばりさんっぽい感じもあり〜の。
でももっとテイストとして似てると感じたのは「Rainbow Wing」な気もして。
多分、R&Bっぽいというか、黒っぽいイメージからの連想だと思います。
ホーンをあれほど利かせる音楽はやっぱりそっち系でしょという感想もあり〜の。
オットと言っていたのですが、一見昭和歌謡?と思わせて、その実、やっぱりブラックミュージックな感じがいいな。
でもって「これ、歌謡曲全盛時代だったら、間違いなくレコード大賞の歌唱賞最有力候補曲として名を馳せてたんじゃないの?」なんて言ったりもしてました(笑)
いえいえ。歌謡曲というのをバカにした意味で言っているのではありません。
誰の胸にも沁みる曲という意味において…です。
今は音楽業界が未曾有の冷え込み期だから、たまたま見てちょっといいなぁと思っても、メディアでは二度と流れず、また聴くこともない曲が多すぎてとっても残念です。
それこそブンブブーン流しの回で、その魅惑的な歌声をご披露されていた八代さんや吉さんがしょっちゅう歌番組に出られていた時代は、どんな世代にも愛される流行歌がいっぱいあったのになぁ〜なんて思い出します。
でも、ミュージックフェアは数少ない創り手のこだわりと良心を感じる番組な気がしていて。
時間帯がとても中途半端でなかなか忘れず見るのがむずかしいのですが、日ごろからこそっと応援しています。
今回もみんなそれぞれに素敵でした。
優くんも秦さんもほんとにいい声でとってもよかったです。
優くんのライブにもいつかまた行きたいし、つよしさんを含むこの3人で何かの歌をコラボするところも見たかったなぁと思います。
そんなことを思っていたら…
最後の最後にしずしずとつよしさんが登場して、貫禄勝ち?
とてもドラマチックに、テレビ的に堂々と見せて聴かせるその歌声が、あっという間にその場の空気を全部さらっていったちゃった感じ。
ソロではわりとオーラを消してると思うことが多いけど、やっぱりこの人は天性のタレント(才能)と、読んで字のごとしの人の心を掴む修業を重ねた「アイドル」でもあるんだと実感しました。
かと言って決して「アイドルマジック」ではなくて、実力も伴っているから、無敵なのよね〜っていうのはもちろんファンの贔屓目でしょうけれど、それでいいのだ!ファンなんだから。むふふ。
いずれにせよ、久しぶりにメディアで本気のバラードを見せつけられました。
完敗に乾杯!!
一方で、今朝も今朝とて、ウォークマンをオンにすると、どうしても初回盤の方へふらふらと行ってしまうのは、多分ビートの効いた方へ方へと今は無意識に心惹かれているからだと思われます。
ミュージックステーションでは、あの日のあのメンバーの中で「恋にも愛にも染まるような赤」の異質っぷりが、とってもおもしろかったなぁ。
終わった後ツイッターを見ていたら、一般のMステ視聴者界隈がざわざわしていて、話題の的になってましたね〜(笑)
全体として印象を「石」に持っていかれた感もありますが、それも含めて、なんと嵐を巻き起こすオトコであることよ!と感心してしまいました(笑)
ああ、ああいうの、どう思われるかとかまったく我関せずで、やりたいことを遠慮せずしれっとやるところ、本当に大好きです。
…な〜んてわかった風なことを言ってますけど、実を言うとわたし、あまりにも歌やバンドが鳴らす音に集中しすぎていて、テレビをガン見しつつ見ていたくせに、石をマイクと一緒に持っていたことも、石を抱え持ったことも、ほとんど意識になくて、どうかするとまったくスルーしちゃうところでした(笑)
ええーーーーっ!?ありえない!!と友人に笑われましたけど(笑)
少なくともわたし的にはあの瞬間、そんなことはどうでもよかったのだ(笑)
(ちなみにミュージックフェアでも石をマイクと一緒に持ってたことはオンタイムでは気がついてなかったです、笑)
後付で、リピートして初めて、めっちゃおもしろい〜!!なんて人から10歩くらい遅れて思ってましたけど。むふふ。
あちこちでファンク通の方から「あんなキャッチーでもない、本格的なファンクグルーヴの曲をファンがちゃんと本気でいいと思っているのだとすれば、かなり目が高い!!」な〜んてヘンなほめられ方をしてましたけど(笑)
わたしは、あれ?これ、アルバムの中ではかなりキャッチーな方だと思ってたけどなあ!違うの??と首をかしげておりましたよ。わはは。
ただバックのメンバーの本気度も、1曲たった数分の集中度も、やっぱりつよしさんたちはかなり異質だった気がします。
伝わる人には伝わっただろうし、伝わらないまでもただならぬ空気を感じた人はいっぱいいたみたいだし(笑)ある意味そのインパクトから言っても大成功だったに違いないと思いました。
最初の浪花のヤンキー?(笑)森多聞さんの鳴らすグルーヴィーなベースの音からガガーっときて、あとは心臓がばくばく鳴りっぱなし。
楽しかったです。
今回、アルバムをゲットしてから、もうひとつあえてしたことがあって、それはプレイリストにしなかったということです。
昨年のアルバムまでは、全曲を網羅できるようにすぐに曲を集めてプレイリストにしちゃって、ほとんどそれしか聴かなかったのですが、今年はひとつずつアルバムの曲順に沿ってじっくり聴いてます。
それもあえて曲順が少ない方の初回盤たちから聴きはじめたという珍しいパターン。
今のところ全部の盤に入っている曲たちの、曲の並びが一番好きなのは初回Aかな。
よくよく調べてみると、盤によって曲の長さが違う曲がいくつかあって、ほとんどの曲は誤差が一秒2秒ですが、一番長さが違う「魂サイダー」は10秒近く長さが違います。
まだ具体的にどこがどんな風に違うのか、ちゃんと聞き比べていないのですが、いずれどう違って、どういう効果があるのか、存分に探求したいです。
わくわくわく。
ああ楽しいなぁ。しあわせだなぁ。
すでに何周も同じのを聴いてますが、聴くたび発見があってとてもおもしろいです。
そういえば、全体的に見て、かなり多彩なミュージシャンが参加されていて、とても興味深いです。
まだアルバムが来る前、雑誌群を読んだときは、わりと固まったメンバーががっちりスクラムを組んだアルバムかな?と思ってましたが、違いました。
はじめて見るお名前がいっぱいあって、いちいち調べながら聴いてます。楽しいです。すっごくバラエティーに富んでます。
以前よりお馴染みの、雑誌にもご登場されてた面々は、いずれも第一線のすばらしいミュージシャンばかりだから、多分この方と思っていてもタイミング的にむずかしかった方もいるだろうし、あえてお願いした方もいらっしゃるかもだけど、こうして偶然を含むいろんななんやかんやこそが、つよしさんのソロの音楽を象ってきたということでもあるわけで。
これがライブとなるとまた、日によって別の方が弾いたりして、印象もどんどん変わっていくのだろうし、そういう意味ではつよしさんのバンドは昔から完全な固定ではないところが、大変でもあっただろうけれど、今となっては最大の強みかもしれないと思ったりしています。
できることなら、あちこちのライブに入りたいと思ってしまうのはこういうこともあるのだと思うのです。
ただし、チケットはほんとに年々とりづらいですけどね。
それが本当に残念に思えてなりません。
今回のプロモーションでは、せっかく一般の音楽ファンに向けてかなりアピールしているのに、多分そこではじめて食いついた方々には絶対にチケットが回らないのですよね。
ファンだって取れるかどうか胃がキリキリしているのに、ましてやファンクラブだけで埋まってしまうこの状況では、一般に回るわけもなく。
せめて一度か二度でも、武道館くらいの大きな箱で、土曜日か日曜日の夜、ファンクラブ会員も一般も「せ〜の」で取るライブがあってもいい気がします。
なんならそこで「つよフェス」を!!
昼くらいからスタートして、ぎりぎりの時間まで、出たいミュージシャンの方々が時間差でバンバン出てくださってもいいし、全員ステージに上がるという魅惑のスタイルもいいな。
な〜んて夢は限りなくふくらみます。
ああ、企画の側に加えていただけないかしらん。な〜んて思ってるファンはきっと多いと思いますけど(笑)
実はもう、半分くらい、曲ごとの感想をノートに書いているんですけど、次あたりからちょいちょい書いて行こうと思います。
久々にいっぱい言葉にしたいと思わされてます。
どれも好きすぎて、「これ」が一番とはなんだかとっても言いたくない気持ちなのですが、まだまだどんどん変わっていくだろうしね。
今のところのベストは「人類(ぼく)の此処」と「Funky舌鼓」と「心眼接吻」「恋にも愛にも染まるような赤」です。
共通点は?と考えるまでもなくすぐにわかりました。
「ベース」でした。
ベースがたまらなく洗練されてて素敵なの。
そもそもがベースが利いた音楽が大好きなのです。
クラシックでも通奏低音がずーっと鳴ってる曲が大好きだし。
今回つよしさんのなめらかでコントロールが利いた色っぽい声に、自由に這い回るベースの音がものすご〜くいい感じに絡みついて、とんでもない効果を発揮している気がします。
その辺は次のエントリーで存分に語りたいです。
とりあえずは第一声。