ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

おそろしく難問 その後の追記。

前日の「おそろしく難問」の日記をあげてから、たくさんの方に反響をいただきました。
あんな個人的で、わたしの話でさえない話題にも関わらず、読んでくださったばかりか、拍手ボタンを押してくださったり、スターをつけていただいたり、拍手コメントをいただいたり、メールをくださった方々もたくさんいて、親子でとても弱っていたので、心底ありがたく読ませていただきました。

ご自分もかなりハードな傷ついた経験をされた方々が、わざわざ思い出したくもないであろう記憶を辿ってオトートのために、話してくださいました。
「わたしも過去にこういう思いをしたことがあるけど大丈夫。それでもやれてるから!」と言っていただいて、どれだけ安心したか。

どなたの経験も、その時のその方の気持ちを思うと、読んでいてとても悔しいし悲しいし、隣にいたら「そんなんじゃありません!」「勝手に想像した人の気持ちを事実のように語らないで!」「誤解を事実のように言わないで!」って大声で言ってあげたいと思うものばかりでした。

どんな理不尽なことがあっても、みなさん、ちゃんと気持ちを切り替えて、今日も今日とてがんばっているのだなぁ。
みなさまのことを心から尊敬いたします。話してくださって、ありがとうございました。
わたしも、オトートもかくありたい!と心から思いました。

一方で、仲良しさんからのメールの中に、甥っ子さんが例の先輩と多分同じ発達障がいを持つ友人からのものがありました。
わざわざ甥っ子くんのおかあさん(友人のおねえさま)にこの話をしてくださって、とてもとても貴重なアドバイスをいただくことができたのです。

同じ障がいを持つ子のおかあさんからすると、先輩がどうしてあんな風に怒ってしまったかがよくわかるそうです。
たとえば先輩が「これが正解」と思ってやっていることに対しては、たとえ他人であれ「自分の決めた枠からはみ出すことはあり得ない」と思ってしまうところがあるのですって。

それは他人に対してだけではなくて、自分に対しても働く気持ちなので、たとえばテストの結果が納得できるものではなかったりした時も、そのことを一般的に思っているよりも、ずっと大きく受け止めてしまい、自分の中で認めることができないのだそうです。

そういう障がいを持ちながら、とても傷つきやすい硝子のハートを持っていて、自分もとても傷つくし、あやまってもらったからと言って簡単に気持ちを切り替えることがきないのだそうです。

クールダウンするまでは時間がかかるので、あせらずゆっくり待つこと。

オトートや周りの人たちからすれば、早く仲直りして、元のように仲良く仕事をしたいと思うのも当然と思うけれど、焦るのは絶対に禁物だそうで。

「大人げないことで、いつまでも怒ってないで」なんて間に入った人が言ってしまったりしたら、それこそ取り返しがつかないのだそうです。

だからここはじっと我慢して、かなり先輩がクールダウンした頃に、先輩が一番信頼している上司から、「完璧な人はいないのだから、彼もあれから一生懸命がんばっているし、許してあげようか」みたいに言ってもらえれば、きっと関係性も元に戻る…と言ってもらいました。

その障がいを知らない人からすれば、一見とても理解しずらいですが、ちゃんと理由があって怒り、ちゃんと理由があって許せないのだとわかりました。

オトートにもこの話をして、先輩には時間が必要なんだね。と頷いてました。
自分も理解されないことで苦しんだ経験もあるから、多分普通の人よりは気持ちがわかるんじゃないかと思います。

そこが先輩にとっての障がいなのだから、必ずしも自分が丸ごと否定されたとは思わずに、ここは割り切って考えるのがいいみたいよ?とも話しました。

もちろんそうとわかってもオトートだって辛いと思うのです。
自分が何度もまるっきり否定されるのを目の当たりにするのは、誰だってとても悲しい。

ましてや強くて、オトートよりもずっと前からこの職場にいる先輩だから、折に触れて同僚にもオトートのことを遠慮会釈なくぼろくそに言い、オトートは「今日も針のむしろだった」と半ばあきらめ顔で言いながら帰ってきました。

でも、先輩もまた、同じように孤独の中に身を置いていて、理解されないで、何度も苦しい思いをしてきたことには違いないのです。
「彼にはこういう風になることがある」というのが、もっと社会の中で周知の事実となれば、たまたま標的になった人がひとりで苦しまなくてもいいのはもちろんのこと、先輩、彼自身が悪者になることもなく、みんなでおおらかに「ちょっと待ってあげよう!」と言えると思うのですが、いかんせん、今の世の中は周りをみる余裕がないし、誰もが自分のことで精一杯。

本当に誰にとっても生きずらい世の中です。

逆に言えば先輩にとって生きやすい世の中になれば、きっと誰もが生きていくのがもっともっと楽な、やさしい世の中になるのになぁと思います。
もちろんそんなきれいごとじゃ済まないことだってあるし、オトートがとことん追い込まれてしまうまで気づかなかったとしたら、わたしもこんな風に悠長なことは言っていられないのだと思うのですが…

でも、今回はちゃんと気がついたのだし、アドバイスもいただけた。あとはできる限りのことをする。もう覚悟は決めました。

今はきっと正念場。勉強の時だね。ここで先輩とうまくやれれば、きっとどこへ行ってもうまくやって行けるんじゃないかな?とも話しました。

完全に納得はしていないですが、オトートもとりあえずお楽しみ代、ライブ代やDVD代を稼ぐため、これからもがんばるって言ってました。

そうは言っても切り替えが早い子なので、昨日は休み時間にトイレからナイターの当日券を買い(笑)東京ドームで野球を見て帰ってきました。
こういう時の行動力にはほんと家族も驚かされます。

そして一通り会社の愚痴を話した後は
「周りの人がみんないい人だったからさぁ、一人で行ったんだけどめっちゃ楽しかった!」
「ビールもさ、真ん中辺で買えないと思ってたら、みんながさ、声を掛けて伝言送りゲームみたいに、お金もビールも回してくれてさ、めっちゃあったかい空間だったんだよ!」
「一人で来てる人も多かったけど、みんな友だちみたいなすっげーいい空間だった!」
と興奮気味に語ってました。

幸運なことに、試合もジャイアンツが勝ったし、今までとっても調子が悪かった某選手がホームランを打って、それもまた、オトートにとってはかけがえのない励ましになったらしいです。

というわけで、ほんとに切り替えが早くて、プライベートでは楽しみ上手なオトートなので、なんとかうまく切り替えていけるといいなぁと思います。

ご心配をくださったみなさま方、心からありがとうございました!

みなさまの一言一言が、どんなにありがたいアドバイスだったか、とても一言では言えません。
本当に本当にありがたく思いました。

日記に書いて本当によかったと思いました。

まだまだ反応してくださったみなさまに返信が全然できていないのですが、だんだんに返していけたらと思ってます。

拍手コメントをくださった、y.sさま、脳みそが一緒の、大好きなえぬこさん、本当にありがとうございました!
DMをいただいた仲良しのみなさまも本当にありがとう!返信、ちょっと待っててくださいね。