ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 高橋優LIVE TOUR 2014-2015 今、そこにある明滅と群生 2/11 NHKホール

高橋優くんのライブに行ってきました。

全部書き終わって読み返してみて、その尋常じゃない長さにびっくりしたのですが、えいままよ!このまんま上げてしまいます。
ご興味がある方はどうぞ!

ちなみに検索からいらした方がいらっしゃるかもなので、ひとこと注意書きをしておくと…
わたしは優くんライブに関しては超初心者なので、勘違いやセトリの間違いなどありましたら、ご指摘いただけたらうれしいです。すぐに直したいと思います。
超初心者のわりには、とっても熱く語ってしまいましたが、それはとりもなおさず今後も応援したいなぁと素直にそう思ったからです。
いい声だなぁ、いい歌歌うなぁ。刺さる曲作るなぁ。
ライブ参戦からもう1週間以上経ちましたが、いまだに余韻に浸っています。本当に楽しかったです。
そしてこの時期にこのライブで本当によかったです。
ちょうど他に何もない時でしたし、喉がからからの時に出会ったとびきりおいしい水という感じ。十二分に堪能させていただくことができました。

連れてってくださった優くんファンの友人たちには、心からの感謝をこめて。
さて。

彼のライブに参戦するのは2回目です。

わたしが彼のライブに初めて行ったのは、おととしのこの日
チケットを取っていただいたあとから、KinKiさんの花火情報が出てきて、一瞬ガーン!!となったのですが(笑)結果的には、その後、わたしにとって、彼の音楽がどれだけ大事なものになったかを考えると、この日はこっちを選んで大正解だったと思います。

KinKiさんがまた花火大会で歌うかどうかはわかりませんけど、ライブに行く機会は今後もいくらでもあると思いますしね。

さて。

高橋優くんのライブ参戦は今回で2回目のはずですが、全然「2度目まして」な気がしなくて、ものすご〜く前からファンをやっているような気持ちになっているのはなぜなんだろう?と思ったら…

間にお台場での「太陽と花」の新曲発売のときのフリーライブとか、昨年のGWに行われた、箭内さんとの風とロックの写真展の時のトークショーとか、一青窈(ひととよう)さんと共に、増上寺をバックに優くんが歌った、フリーライブの日とかを挟んでいるからで、実はたくさん優くんに会っていて、彼の生歌は結構聞いているのだということに思い至りました。

だからなのか、不思議なくらいに身内な感覚。
思わず「応援してるよ!優くん!」なんてこぶしを握ってパワーを分けてあげたくなっちゃう。
いやいやいや。もらっているのはいつだってこっちなのだけれども(笑)

そして、わたしがあちこちにちらちらあげているプロフィールの好きな音楽、あるいは大好きなアーチストさんの項目に、そろそろ優くんを書き加えるべきなんじゃないか?と本気で思い始めました。

これからも機会にさえ恵まれるなら、ぜひぜひ彼の生歌には触れていたいですし、ライブにも参加できたらいいなぁ。
アルバムが出たら必ず買うと思いますし、彼がどんな曲を作り、どんな歌を歌っていくのか、これからも見守って行きたいです。

とはいえ人気も知名度もどんどん上がってきて、とうとう優くんにもファンクラブができて、わたしはまだファンクラブには入っていませんが、これからチケットが取れるかどうか?という問題も出てきて、いろいろ困ったなあと思う今日この頃。

それじゃなくてももう複数のファンクラブに入ってますし!

ファンクラブに入ってれば安心っていうものでもないし。
特に本命氏の動向は、ぎりぎりになるまで毎年さっぱりわからずで、いつだってハラハラドキドキしているのだし(笑)

(あえて説明しておきますが、ここで書いているわたしにとっての本命氏とは堂本剛さんのことで、この方について、およびKinKi Kidsについて、日常的に日記内で触れているので、言わずもがなということで、いつもはフルでは書かないことが多いのですが、今回、優くんについての検索でいらした方もいるかもなので、あえてフル、漢字で記しておきます。
ついでに、意外かもしれませんが、彼がソロでやっている時の音楽は、わたしの感覚としては、いろんな意味で、優くんと系統的に遠からずな気がしています。)

これ以上たくさんのファンクラブに入ってしまうと、ライブがいろいろとバッティングしてしまう懸念とか、かえって自分の自由度が減って、フットワークが重たくなってしまうんじゃないか?という懸念もあって、悩んでます。

いっそ好きなアーチストの方々が一同に会するカタチで、夏くらいにフェスとかあればいいんだけど。
そんな機会に恵まれたら、一生ものの思い出になりそうです。むふふ。

箭内さんプロデュースつながりとか、ダッチさんつながりで、実は裏ではつよしさんのソロ音楽とは接点がありそうな気もしたり…
すでに優くんは関ジャニに楽曲提供したりもしているから、KinKiに提供の可能性もあり?なんて思ったりもしつつ、こそっと期待は期待として述べておこう。

さて。

ライブについて書く前に、まずはアルバムについて書かなくては。

このアルバムが発売されたのは、なんと昨年の夏です。
初回特典としてわたしの買ったものには、残暑見舞いがついてました。今頃このアルバムについて触れるなんてどういうこと!?って叱られそう(笑)

もちろん発売後すぐに手に入れてあったのですが、当時は、日ごろからふぇるまーたにいらしてくださる方ならみなさまならご存知の通り、つよしさんのFUNK詩謡夏私乱のツアーに夢中になっていて、それが終わってもさらに別のイベント小喜利があったり、テレビ大露出期間、KinKiのMアルバム、年末年始の東京ドームと、ほんとに次々やってきて、ごっちゃにしたくなかったので、あえてこのアルバムの方は、封を切りませんでした。

アルバムが発売してまもなくくらいから、すでに優くんのツアーはスタートしていて、友人たちも昨年のうちにすでに参加していたのですが、わたしの分もとっていただいたチケットは半年後、長いツアーの最後のほうで、いっそ年明けから集中的に聞いたほうがよさそうだなぁというのもあり。

というわけで、今年に入ってからおまけの「残暑見舞い」を見て(笑)そして、アルバムをガンガン聴き始めたというわけです。

一旦聴き始めたら案の定どっぷりとつかまって、ここ数週間はひとり、時代遅れ気味に?(笑)朝に晩に優くんの音楽を聞きまくって、いい加減歌詞も入ってきた頃にいい感じにライブ参戦となりました。

アルバムを開けてまっさきに思ったのが、シングルになった曲たち、CMで使われたり、ドラマや映画で使われたりする曲の吸引力の強さです。
むしろアルバムになってからのほうが、これらの曲の完成度の高さが引き立つというか、とっても耳に残る曲たちだなぁと思いました。

たとえば「太陽と花」「パイオニア」「旅人」それから、今、CMで流れている「明日への星」あたりはとてもキャッチーで、耳に残ります。
これらの曲たちはファンじゃなくても耳にしたことがある方が多いんじゃないかな。

こんな風にタイアップ曲がたくさんあって、正直外側からの視線としては「うらやましい」というのもあるのですが(笑)さぞかし事務所やレコード会社の期待の星なんだろうなぁというのが伺われます。

曲も聴けば「ああ、知ってる」という方が多いと思うのですが、その割りに「誰のライブに行ったの?」と聞かれて、いろんな場所でふっつーに「高橋優くんです。」と言っても知っている方がまだまだ少なくて、わたしが応援している他のアーチストさんたちと比べると知名度的にはまだまだこれから上っていく人なんじゃないかと思われます。

いずれにしても、まだまだこれからという期待の星で、これからの時代を作っていくアーチストの一人なんだろうなぁと思います。

ちなみに、今回のアルバムにはビートも曲調も激しいのと、わりとメローなのが両方並んでいるのですが、激しい方の曲たちの中では「WC」という曲が初聴きの時からとにかく気になって仕方ない曲でした。

サビに出てくるバンドのフレーズやリズムが、ちょっとつよしさんの初期のアルバム「rosso w azzurro」あたりの「Panic Disorder」とアレンジが似ていて、ものすご〜く「強い」イメージの歌。
(つよしさんにもまた、この頃テイストな歌も歌って欲しいですけどね。)

「WC」というのはもちろんトイレのことで、グッズにトイレのスリッパがあったりして、一見洒落っ気たっぷりのようでもありますが、いえいえ、この歌の中では「トイレの落書き」と言った風情に使われていて、たとえば電子掲示板であったりSNSのような場所の「今」を真正面から捉えているようなもの。

あまりにも生々しく、ここまで真正面から四つになって取り組んでいる表現を久々見た気がするので、歌詞は痛烈に尖っているし、刺さってきますが、聞いているとどこか清々しい気持ちになります。

畳み掛けるように並ぶ言葉たちはまったくもって正論で、メロディーに乗せて叫ぶように投げられる単語はどれもとてもリアル。

何故に人は闇に惹かれていくんだろう
「どっちもどっちで人間だよ」なんて簡単に答え出したくない

ずしーんときます。

情報塗れの雨が降ってる 悪意無き誹謗の風が荒ぶ
何にも変わらぬ世界を嘆き それでも未来に期待をしたり
誰しもがきっと似た者同士 優しくもなれば皮肉にもなる
本当に悪いのが誰かより 本当に愛すべき人は誰?

ちょっと心配になるくらい生々しいところもありますが、こういう発言が自由に制限なくできる社会が続いて欲しいと心から願っています。

同じような系統の曲で、やっぱり突き刺さる曲に「裸の王国」「パイオニア」などがあって、これらもまた強烈ですが、すごく好きな歌。

一見メジャーコードで作ってあるから、明るい曲にも思えるけど、実は中身が強烈な「犬」もこの系統かな。
この曲もサビの展開がドラマチックで、歌詞は刺さる系でとっても好き。

こういう歌を歌うとき、感情が前面に出ると歌声のピッチがぶれたり、ffのバンドの音が割れたりとかすると残念だったりするのですが、優くんは滑舌もよく、確かな音程で、鮮やかに畳み掛けてくるので、ストレスをまったく感じることなく、強烈に惹きつけられました。

特に若いファンが多くて、影響力のある優くんのような人が、こういう場所でちゃんと完成度の高い音楽の中で、逃げずにまっすぐに自分の思いを投げることは、とっても意義深いと感じたし、何より音楽として素敵だなぁと思います。

多分年を取れば取るほどに、人気が上がれば上がるほどに、自分だけのことでは済まなくなり、背負うものも増え、制約が増えていくのが世の常のような気がしますが、どうぞ負けないで、そのまんまの優くんでいて!と祈るような気持ちになります。

結構政治的にきわどくてぎりぎりの歌詞も多いですが、昨今、日に日に思っていてもなかなか口に出しづらくなったことが、歌として形になって吐き出され、一緒に聞いたり口ずさんだりしているだけで、かなりストレスが解消されるようなすっきり感がありました。

いえいえ、言ってることは本当にもっともで、むちゃくちゃなことは何ひとつ言っていないと思うのですが、なかなかにそれを表立って作品として世の中に出すのはとても勇気がいること。

音楽に若さがにじんでいて、若いからこその恐れを知らない感じとか、本当は繊細なところもありそうだし、見かけよりずっと内気そうなんだけど、その内気を自分で踏みつけながら、顎を上げて向かってくるような強さっていうのかな。

そういうのが、アルバムを聴いていても、ライブに参加していても感じられて、すごくいいなぁと思いました。
弱さを知ってる人の強さみたいなもの。すご〜く大事な気がするこのごろです。

わたしが前からとっても好きだと公言している「めんどくせー♪」から始まる「ボーリング」もそうなのですが、優くんのこういう曲を聴いていると、素直に思ったとおり「めんどくせー」と言える強さみたいなものを感じて、普段オトナなんだから意地でも言わないぞ!と思っている「めんどくせー」だったり「もういや」だったり、「全部投げ出したい」だったり、そういう弱音がぜ〜んぜん素直に出てきちゃうの(笑)

「全部言っちゃえ!」という気分になって、一緒に吐き出して、何事もなかったように「え?めんどくさいってなんですか?」「そんなボキャ、わたしの中にはありませんけど!」(ウソをつけ、笑)みたいな顔をして、また社会の荒波に出て行けそうな気がするんですよね〜

不思議!!

一方で恋の歌の中にも強烈に惹きつけられた曲があって、それは「ヤキモチ」という曲なのですが、ライブで聴いて5割り増しくらいに好きな曲になりました。
強さと繊細さという、一見真逆な個性が喧嘩せずに同居していて、サビの部分の歌声なんて鳥肌ものです。
せつなくってせつなくってきゅんきゅんします。
彩るピアノの音がまたぽろぽろとこぼれる涙みたいで素敵なの。

ライブでは、中盤に集中的に座って聴く曲たちがあって、いきものがかりのライブでも思ったのですが、本当に歌が上手い人のライブは、やっぱりバックの音が薄くなったときの歌声の吸引力に強烈にやられることが多いです。

究極はアカペラだったり、ギター一本とかピアノ一本で聴けたら最高!!この人の歌声そのものが楽器だから、よけいな飾りは少なければ少ないほど引き立つみたいな。

いえいえ、バンドがいないほうがいいという意味ではありません。

前回わたしが参加した時と比べると、今回のほうがずっとバックの音も洗練された気がするし、素人の耳にもすばらしい音を鳴らしていたと思いました。

たとえば、ふぇるまーたに来てくださる方が聞きたいであろう話をすると、優くんのバックを固めるミュージシャンの中にDuttchさんがいらして、彼の音がまた、とてもすばらしかったです。

今までつよしさんのライブで聴いた印象としては、Duttchさんの真骨頂はその全身を使って繰り出されるものすご〜く重量感がある音かな?と思っていたのですが、今回のライブでDuttchさんの真正面からそのプレイを見て、耳を澄ましていたら、実は彼はかなり多彩な音を出す方なんだなぁというのがとてもよくわかりました。

もちろん重たいffも素敵なのですが、囁くようなppも、遊び心たっぷりのお茶目なleggero(かろやかに)も、心安らぐamabile(愛らしく)な音も…とっても素敵でしたよ。

さらに。

アルバムで言うと最後の曲、ライブでは中盤に歌われた歌に「おやすみ」という曲があって、この曲ではバイオリンと優くんの歌声のコラボレーション。
「心通う音と音」という言葉が浮かんでいたのですが、弦のなめらかで温かくて奥行きのある自由な表現に乗って、こんなにやさしくて包容力がある歌い方もするんだなぁってライブではメロメロしながら聴きました。

こういう曲たちと、あともう1種類、とてもとても前向きを運んできてくれるパワー充填曲みたいな曲たちがあって、たとえば有名な曲で言えば、今回のライブでは歌わなかったですが、彼の名が音楽シーンの前面にでてきた「福笑い」とかがそうだと思うのですが…

他にもこの日のライブでアンコールで歌われた「同じ空の下」とか、今回のアルバムの中では「同じ日々の繰り返し」とか「明日への星」なんかがそれに当たるんじゃないかと思うのですが、これらのテイストの曲たちもとってもいいです。

優くんの歌声の中にある前向きで明るくて、媚びない強さのあるトーンが前面に出て、それがものすご〜く希望を運んできてくれる気がします。
東北出身の方というのもあるかもですが、冬の凍てつく空気の中で培われたのかな?と思わせるような心のまっすぐさとか、芯の強さみたいなものが、笑顔に乗って、とても心地よく運ばれてくるような、暖かくてハッピーな気持ちになりました。


今回久々にライブに行ってみたら、さらに前回より男子が増えていたような気がしました。
わたしたちは、2階席だったのですが、NHKホールの2階席はステージからも近く、段差がほどよくあって、立っても座ってもとても見やすかったです。
実際回りにたくさん男子がいましたが、見えずらいと思ったことは一度もありませんでした。

一曲目の「裸の王国」から、まるで怒号のような(笑)男子の熱い掛け声が上がり、いつも女子が多いライブに参加するパターンが多いので、とても新鮮でした。

優くんは客席を煽るのがとても上手で、男子的重低音が勝ってる現場で客席がヒートアップしていくさまは、なぜかとてもわくわくしました(笑)
「昨今草食系ばかりですって?どこが?」みたいな(笑)

また、たとえば手を振り上げたり、指差したりするようなフリも多く、声を出して参加できる曲も多いので、一旦自分も乗っかってしまえば、置いてきぼりにはなりません。

前回参加したライブと同様「泣く子はいねが」というなまはげ系(どんな系だ、笑)の歌では、思いっきり歌の練習までして本番に臨みます。そんなのもすっごく楽しかったなぁと振り返っています。

そうそう、これはこのライブに限らないけど、最近のアーチストさんのライブに参加して思うこと。

わたしがおかしいのかもしれないけど、クラップの時は完全に裏打ちなのに、サビになって指差しになった途端に、1拍目や3拍めに合わせて手を突き出す、いわゆる表打ちになるのがすっごく不思議な気がするのですが、それって普通なのでしょうかね?

突然ロックから演歌のノリになるような感覚でわたしはいまいち馴染めないのですが、すっごくこの「指差し」パターン、どのライブに行っても最近よく見かけます。
つよしさんで言えばshamaサインになってからの動きがこんな感じ。裏でリズムを取りたいわたしは、あちこちでつんのめりそうになって混乱します(笑)

ベースやドラムの音に乗って、「んちゃんちゃ んちゃんちゃ」と気持ちよく乗っていたら、サビで急に「よーよー よーよー」みたいに急にラップ調になる感じ(笑)

瞬間的に上手に切り替えができないわたしは、一人流行おくれのずれてる人(笑)
いいんかい、人に教えようって人がこんなんで!!と思う今日この頃(笑)

おっと話が逸れちゃった。
そんな個人的な話は置いておいて…

優くんのライブでは、男子だけじゃなく女の子もたくさん、年齢も老若男女いろいろいますが、比率としては男子多め。
わたしが今まで参加した中で、一番客層が近いかも?と思ったのは、斉藤和義さんのライブかな。

MCでは、いっぱい笑ったし。

そういや、前の方の女子が静まり返った瞬間に「王子さま〜♡」とよく通る声で叫んだら。
直後に後ろのほうから「えぇっ!?」という男子の声。

この偶然の絶妙なタイミングでの連携プレーがめっちゃおかしくて、会場中がくすくす笑いの渦に巻き込まれました。
優くんはふざけて憤慨した風トークを繰り広げてましたけど、和気藹々という感じでとってもいい空気でした(笑)

前回のライブのときよりもずっと客席ともしゃべったりするのが増えて、これ、どっかの誰かさんのライブとも似てるなぁなんて思ったのは内緒(笑)
全然違うのだけれど、どこか好きな人たちにはみんな共通点があるのですよね〜

そして「表現したいもの」がはっきりあって、和気藹々でありながら、客席にも社会にも決して媚びない、ちゃんと自分を持っている感じ。
オーディエンスはお客さんじゃないし、アーチストはあたり前だけど、サービス業でも接客業でもない。
そこにあるのはただただ自分がやりたいもの、表現したい音楽。
そういうアーチストがわたしは好きです。

そして、この日のライブでのMCのハイライトは、優くんが九州のライブのときに、とんでもない渋滞からたった一人飛行機に乗り遅れてしまった話で、これ、とっても気の毒過ぎる話なのですが、とってもおもしろかったのです。

マネージャーすらバンドの人を引率して、主役を置いて先に飛行機で行ってしまったのはダメだったんじゃないの?と思うわけですが(笑)とにもかくにも優くんは空港に取り残され、正規に取り直せたチケットでは、本当にライブ時間ぎりぎりにたどり着けるかどうか。

少し時間が空いてのライブだったので、がっつりリハをしてライブに臨もうと思っていた優くんからしたら、どうかすると、コロコロを引いたまま、まっすぐにステージかも?なタイミングでしか着けないかもしれないというのは、ものすご〜く不安なできごとです。

さらに、誰も頼れる人もおらず、主役なのに、ライブ当日、ライブ数時間前にもかかわらず、ひとりぼっちで遠く離れた空港にいるという。

少しでも早くコンサート会場に着くためにキャンセル待ちに登録しますが、無情にも自分の前で切られてしまったりして、なかなか順番が回ってきません。

スターなんだから、飛行機を融通してもらえばいいのにとか。
主役という立場、彼一人のために、すでにどれだけの人をあちらで動かしているかをもっとアピールすればよかったのに…とか、ただただ聞いてるわたしたちはそう思いますが、それを言わないのも優くんのまっすぐで誠実なところな気がして。


まずは衣装に着替え、トイレで冷たい水で髪の毛をびしょびしょにぬらして整えて、電話で声出し(笑)までして、空港でできることは全部やってしまおうという、いじらしい優くん。

それでもチケットは得られず、絶望的な気持ちになっていたところに現れた天使のようなNHKでお世話になったプロデューサーの方。
出張で同じ目的地に向かう予定だったその方が、優くんを見つけて、早い時間のチケットを譲ってくださったのだそうで。
ことなきを得て本当によかった〜という話だったのですが、折りしもその日のライブはNHKホール。
その譲ってくださったNHKのPさんもライブにいらしているということで、みんなでその方にお礼を言ったりしました(笑)

そのエピソードそのものは、すっごく気の毒なものだったのですが、克明に話してくれた優くんの心情があまりにもリアルで、泣きそうになりながらひとり待ってる優くんがあまりに健気で、印象深かったです。

彼はほんとに人がよくて、かわいい人だなぁと思いましたのことよ。むふふ。

そんなこんなおもしろエピソードもいろいろありつつ…

一緒に体を揺らし、クラップし、きゅんきゅんし、手を振り上げ、ゲラゲラ笑い、とってもとっても楽しいライブでした。

またライブに参加できるといいなぁと思いつつ、多分次につよしさんのアルバム情報が出てくるまでは、もうしばらく優くんモードかなという感じのわたしです。

おっと、間に玉置さんのシンフォニックライブが挟まるんだった!!
それでも多分、優くんもまだ聴き足りない感じなので、余韻に浸りつつ、強い歌声に浸っていくことと思います。

さらにもうひとつ。
おまけ。

優くんの世界の入り口を入ってみようという方に、オススメしたいページがあります。
アルバム発売のときのインタビューです。
こちらからごらんください。
すっごく充実したインタビューで、動画なんかも貼ってあるので、読み応えがあります。

というわけで、最後に拾いもののセットリストを貼っておきたいと思います。

1 裸の王国
2 蝉
3 犬
4 BE RIGHT
5 同じ日々の繰り返し
6 (Where's) THE SILENT MAJORITY?
7 旅人
8 WC
9 以心伝心
10 あなたとだから歩める道
11 ヤキモチ
12 おやすみ
13 パイオニア
14 頭ん中そればっかり
15 太陽と花
16 こどものうた
17 泣ぐ子はいねが
18 明日への星

アンコール

19 未だ見ぬ星座
20 現実という名の怪物と戦う者たち
21 同じ空の下