ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

SPEAK LOW

虜になってました…Mステの「SPEAK LOW」に。

こういう場合、リアクションは二通りあって。
もう初見からあちらこちら「見たーっ?見たーっ!?」と走り回って大騒ぎするパターンと(笑)
静かに沸々と「好き♡」をたぎらせながら、ひたすらにリピートするパターン。

今回は後者でした。

金曜からこっち、一人で呆れるほどリピートしてました。「オマエはサルか!!」とオット。どういう意味じゃ!(笑)

家族も「おかあさんがそんなにリピートするから覚えちゃったよ!」と言うほどですが、今回のMステは、うちの家族も珍しく全員一致で(ってところが腹立ちますが、笑)いいね!いい曲!これ好き!と絶賛でございました。

鼻高々です。えっへん!!

そもそもこの回のMステはわたし的に、聴いてみたい曲満載で、お得感いっぱい。

家入レオ嬢の「Silly」はただいまめちゃはまりしているドラマ、「Nのために」のいいところでかかる名曲だし、何気に西野カナちゃんの歌声も好きなのですよね〜
プラス、ゲスの極み乙女KANA-BOONもとっても気になるバンドだったので。

そしてどの曲も裏切られず好きでした。
「Silly」は生で聴いてますます好きになったし、やっぱり西野カナちゃんの歌声は曇りのない明るいいい声でとても好きだと思ったし。

最後、対バンのふた組も、見ごたえがあってとても好きでした。

さてさて。
そんな今どきメンバーのみなさま方と、ぴっちぴちのアイドルAKBさんたちに挟まれて、我らがKinKiさんのご登場は、若干ドキドキしながら待っていたのですが…

そもそもミニステに出てきた瞬間に、おぉーっ!!っとなりました。
ふたりがお揃いの生地のジャケットなのだけれど、デザインや着方がちょっとずつ違ってて、オトナに着せられてるアイドルな感じでもなくて、でもデュオとしてのさりげない統一感はちゃんとあって、年相応のとっても洗練された雰囲気だし、わぁ好きだと素直に思いました。

ボタンを全部外してるコウイチさんとぴっちり留めてるつよしさんは、なんだか一見逆っぽいけど、どっちもとても似合ってる。

そしてこの短いミニステの間だけでも、KinKiさんのテンションがいい感じに高々で、今日はきっと期待できる!と思える感じがありました。

小喜利の時に、Mステの事前打ち合わせではいつも「一緒の出演者の中で仲良しな方はいますか?」と聞かれるので困るそうですが、今回は唯一「たかみな」くらいかなぁ?と言っていた、その彼女がおとなりにいてくれて、ちょろちょろふたりと絡んでくれたおかげで、ふたりともリラックスしていたのかも?

さて。
ここからは「SPEAK LOW」についてです。

堂島くんバンドを引っさげてのご登場なんだなぁというのは、Twitterでなんとなくわかっていたのですが…
一番最初の堂島くんの引っかかりのあるギターからのスタート、そこだけで、超カッコイイではありませんか。

そしてこれまた、前日の小喜利で、いろいろMステについてもネタにしてたので、本番を見てあのトークの数々を思い出してふははと笑っちゃうかな?なんて思いきや…そんななんやかんやも、始まった瞬間に完全に忘れちゃいました(笑)

きのうくふくふと笑いながら「ぼく、ミュージックステーションに出たことあるんです!」なテンションだったかわいい人は、当たり前ですが、もうどこにもいません(笑)

そこにいるのは現役バリッバリの、きちんと自信とプライドを持ってそこに立っているお二人でありましたのことよ!!

「七色の配色はまるで ぐちゃぐちゃで いたずらな塗り絵」
最初の最初、ここの歌詞、すっごく謎だけど強烈に惹きつけられます。

そして、つよしさんの歌い方がこれまたこの歌にベストマッチな感じ。

つよしさんの「Yeah!」の歌詞に「Yeah!Yeah!Yeah!Yeah!」と4回あてた歌詞の色っぽいことと言ったら…

同じくもう一か所、「SPEAK LOW LOW LOWって3回繰り替えしたあと「OH!」ってフェイクを入れて、吐息のように息を吐き出すところ。
いや〜ん、ヤバ過ぎ!メロメロメロ。

だからカッコ良すぎだってば!!

コウイチさんパート「カナシミ」の歌詞は、カナシミブルーを連想させ…てるんですよね?多分。

Aメロ、Bメロから、『コールユーブンゲン』(音大の入試などによく使われる、歌の学習書的なもので、先へ行くほど音程やリズムが複雑になって取りずらいやつ。)かって言うくらいの複雑なメロディーライン。
ふたりとも音程をとっても正確に捉えていてびっくりです。
つよしさんは元々すっごくピッチがいいと思ってるけど、コウイチさんもまた、すごくイイ。
この歌は絶対に超絶むずかしい!でも、むずかしさを感じさせないくらいさりげない二人の歌声。
この曲には若い子には出せない味みたいなものがあって、ふたりが重ねてきた年月が、さらに歌の深みを増している気がします。

そういえば、テレビナビだったかな?立ち読みしたテレビ誌で「この曲は歌いやすい」ってつよしさんが言っていたのが不意に思い出されて、その時は聴いたことがなかったので、よくわからなかったのですが、今思うと驚愕です!!

でも、何度見直しても、確かにつよしさん、とっても気持ち良さそうに目を細めたりして歌っているのですよね〜
きっと気持ちいいんだろうなぁというお顔。

つよしさんのピッカピカの靴に気がついて、「Misty」の時のMステを思い出しました。
そういえば、今回のMステで感じたことと、あの時に思ったことはとてもよく似てます。
どちらも大人っぽくかっこよくて、とてもオシャレで、KinKiだから出せる味がある、彼らにぴったりの名曲だなぁと思ったの。

あれもアルバムからの1曲で、しかもやっぱり同じ堂島曲。
そして、Mistyも初聴きからとんでもなく好きでした…もちろん今でもとても好きだけど。

今のところ、一番好きなところは、2番の最初のフレーズです。
ふたりが自由自在に、上メロ下メロ、上ハモ下ハモを行き来するのがとっても萌え。
声の相性がいいから、どっちへ行っても違和感がないの。
最初つよしさんがアタックをかけた硬質な声でメロディーをとっていて。
そこにちょいちょい挟まるコウイチさんの下ハモの効いてること!!
ここが超絶カッコイイと思っていると…
「ラブ、ラブ、ラブ、ラブ」でコウイチさんと上下入れ替わって、これまた萌え。
コウイチさんの声が、なんて気持ちよく伸びてること。

その後の2番のユニゾン部分の音の重なりの素敵さ。でもちゃんと両方の声がちゃんと聴こえてる。
「Oh shinning!」からのユニゾンの美しさは特に半端ないと感じました。

さらに、ぎゅぎゅっと音楽全体を締めるバンドのいい音がとってもファンキー。
今回ふたりが過度に緊張せずにいい集中を保っているのは、多分このバックバンドの素晴らしい音が、まっすぐにこの曲の世界観へふたりをいざなってるからなんじゃないかと思ったりもして。

だからなのか、二人ともイントロと同時にどっぷりとこの曲のジャジーでオトナっぽい世界観に入り込んでる。
そして、二人が二人とも、ソロパートもユニゾンパートも容赦なく本気でガンガン歌ってて、ふたりの力加減もちょうどよく、そんなところも今回とても好きでした。

「抱きしめて〜」のところのつよしさんの感情のこもった「自分抱き」。
同じところ、コウイチさんは重心を移して、若干身体を後ろに逸らしてるのですが、控え目だけど、その美しいカーヴも素敵。
ここ、ふたりをいっぺんに視界に入れてガン見したくなるポイントです(笑)

つよしさんの多くを語る手。自分に這わせる手は、歌の世界観をとっても雄弁に語ってる。

くるくるっと気持ち良さそうにターンしたりしてるのも、すっごく好調なんだろうなぁというのが伺える。
時々目をうっすら閉じて味わうみたいに歌うその顔がちょっと両性具有な感じで、超絶色っぽい。
一方のコウイチさんは、全体を通してオトコっぽいというか、男くさい感じが妙にドキドキ。

同じ歌を歌っていて、すごく全体としてバランスがいいのに、ふたりから受けるイメージがそっくり同じじゃないところも、わたしはとっても好きなポイントかも。

コウイチさんのイヤモニしてる形のいい耳にドキっ。

つよしさんの「生ぬるく乾いたメモリー」の最後の魅惑のオクターブ。こういうの、なにげに難しいと思うのです。
でも彼がやると、こともなげに見えるのがスゴイです。

そんなこんな、メロメロしながら見てたら、つよしさんの最後のフェイク。くるくるっと最後のターンにバキューンと撃たれる(笑)

そして、後ろを向いて小さく手を叩き、堂島くんとにっこり笑い合う、コウイチさんの気を許したいいお顔。
わぁ、ごちそうさま。歌直後のこんな顔、なかなか見れない気がするなぁ。堂島くんとも仲良しさんであればこそ。

どこを切り取ってもとっても好きだなぁとひたすらそう思った「SPEAK LOW」なのでありました。

ライブできっと歌うと思うけど、とても楽しみ。楽しみ過ぎる。
今回は特に「Misty」や「キラメキニシス」や「カナシミブルー」など、新旧堂島曲がいっぱい聴けるといいなあと思います。