ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 手間をかけることをいとわない人は美しい

この表題だと別の方を思い浮かべる方も多いことと思いますが、今回はそういう話ではありません。
もちろんわたしも、その人のこともすっごく思い出しているにせよ(笑)

ほんとはもうひとつ、下書きしている日記があるのですが、言葉の使い方でちょっと迷ってるところがあって、誤解を呼ぶ書き方はしたくないし、ただいまちょっと温め中。
いえいえ、そんなに神経質になるような日記じゃないんですけどね(笑)
オトナなので、一応そういうところは多方面に気を配って書かないと!

今日は出かけちゃうけど、夜には必ずアップしたいと思います。

そっちはKinKiさん関係です。

さて、本題。

幼稚園の仕事が猛烈に忙しくてろくろく寝る時間も取れないとか言いながら、先週4回もやってきた幼稚園のK先生のバックからとってもかわいいカードが大量にのぞいてるので、なになに?見せて〜?とお願いしたら、出てきたのは幼稚園の園児たちに送る年賀状の束でした。

ひとつのカードに雪だるまが10個。全部、違う表情の雪だるまは、折り紙でていねいに切り抜いて貼ってあって、ご丁寧に赤い折り紙、青い折り紙のバケツをちゃんと頭にかぶってる。

「ちょっとあなた、どれだけ手間掛けてるの?」「これ、いくつ作ったの?」と興奮していたので、畳みかけるように聞いたら
「60枚分だから、雪だるまとバケツを600個切り抜きました!」ってKちゃん。

バックの緑の台紙とかも貼ってあるので、ものすご〜い手間がかかってます。

そして、一人一人の年賀状にものすっご〜く丁寧にひらがなのコメントがついていて、その丁寧なお仕事っぷりになんだか感動してしまいました。

お遊戯会でこんなに大変なのに、着々と年賀状まで作ってたなんて、あなた、ほんとにスゴ過ぎ〜@@@と素直に尊敬の念を本人に伝えたら「いえいえ、お遊戯会であまりにテンパってるので、現実逃避です!現実逃避!動画とか見ながら、ひたすら切って貼っただけ!」って。

いやいや、現実逃避でできるレベルの仕事じゃないですから。

以前にも何度か触れてる話ですが、彼女はうちに来始めた頃、とにかく時間にルーズで、何時間も遅刻したり、かと思うとすっぽかしたりもするので、猛烈に叱ったこともあります。

本気で「面倒見きれません!」…と思ったこともありました(笑)
そんなことを生徒に対して思ったのも初めてだったんですけどね(笑)

そんなこんな、悩みつつもレッスンを積み重ねてきて、最近では来れない時にはレッスンが始まる前にメールをくれるようになりました。
そんなの当たり前じゃないの?と思うかもしれないけど、彼女にしてはものすご〜い進歩です。
そこは褒め惜しまず、ちゃんと伝えておこうと思います。
うちの子たちですら、なんとなく気にしていて「Kちゃん、がんばってるね〜」なんて言います(笑)
何度もわたしが呆然と待ってるところを見てるから(笑)


そしてひとつの分野であまりにも弱い、非常識と言っていいくらいのことがあったとしても(彼女の場合、時間にルーズですけれども、笑)それだけでその子を全否定しちゃうのは絶対に違うというのも彼女に教えてもらった気がします。

ああ、気短になって、「あなたとはもうダメ」という結論を出さなくて本当によかったです。
あの頃は本気で怒ってたけど(笑)乗り越えられてよかったです。

彼女が以前「わたしの出身校は、地元でも偏差値が相当低いところなんです。いわゆるバカ学校だから、わたしダメな子なの…」
と笑いながら話してくれたことがあるのですが、その時本人にも言ったのですが、最近つくづく思うに、出身校と頭の良さはあんまり関係ないと思うのです。

学校の勉強ができるということと、頭がいいかどうかとは別の話な気がする今日この頃です。
人の気持ちがわかるかどうかとかは、もっと別の話。
そして少しでも賢い人が必ずしも生きやすいということでもなく、しあわせかどうかというのはもっと次元の違う話だし。
なんにせよ、価値観はひとつじゃないのだ!
そこに囚われてしまうことが一番危険な気がします。
わたしなんて全然賢くないけど、それでもここまで不自由もなく、そこそこ楽しく生きていけてるから、それで十分と思ってるし…

おっと話が逸れちゃった(笑)

彼女は学校の勉強はあんまり得意じゃなかったかもしれないけど、たとえばピアノで前日に注意したことを翌日にはちゃんと修正し直してこれる子。
これ、簡単そうでとてもむずかしいです。

わたしが言ったことをものすご〜く吸収するのが早くて、同じ間違いを二度しない子だし。
なによりほんとに勤勉で、いつも前向きな姿勢に満ちています。

あの仕事へのあふれんばかりの情熱も、ピアノに対するたゆまぬ努力も、年賀状のように、特に仕事でもない部分にまでひと手間かけることを惜しまないその姿勢であり心意気は、本当に美しくて、オトートと同い年だけど、生徒でありながら、尊敬できるところがたくさんあります。

彼女が手間を惜しまない姿を見て、わたしももうひと手間かけてみようと画用紙に音符を書いてみたり、おもしろおかしくピアノで遊ぶための道具を作ってみたり…
いろいろと刺激をもらっているなぁと思います。

とはいえ、たとえば会議が終わらない、たとえば寝坊してしまった…ということがあった時に、やっぱり何かにつけてもおっとりし過ぎで、なかなか連絡をくれず、イライラするのは相変わらずなのですけどね(笑)

そんな時は我慢していつまでも怒っているよりは…と最近、はっきりと「そんなに時間にルーズじゃ困るんですけど!!」とその場で叱るようになりました。
この方が断然すっきりしているし、精神衛生上もよく…そして、お互い切り替えも早く、残らない!!

一応、彼女もシュンとするみたいなので、しゃーない、しゃーないと思えるのです。

そしてわたしも彼女を見習って、ひと手間掛けようと思って夜作ってたのがこれ!

おいしそうでしょ。

できあがった瞬間からもう食べたいと言い、フォークを持ってくるアネ。
スイートポテト!と言いながら起きてきたオトート。

うちの子ホイホイ(笑)

これ、仲良しのあきこちゃんにいただいたお芋で作りました。
作り方は至ってシンプルですが、今回は練乳とはちみつを入れてみた!ひと手間掛けて工夫して…です。

今日、彼女の家で友人たちとLコンDVDを見ることになってるので、おみやげにして、スイーツを食べながらスイートなふたりを見るってヤツをしようと思います(笑)

さて。

もうひとつ別の話。

画像は駅前のスーパーの前の六角形のベンチです。
スーパーの表の入り口は反対側なのですが、最近こちら側に駅の出口がひとつ増えたので、急に人通りが増えたところにあります。

画像は影になってて、イマイチその居心地の良さがわかりずらいのですが、実はいつ行っても誰かが座っていることがほとんどなので、なかなか画像に収められなかったのです。

たとえば、小学生がふたり、カードを持ち寄って遊んでいたり。
おばあちゃん数人が話し込んでいたり。

高校生男子がブリックパックのジュースを飲みながら携帯を見ていたり。

犬連れの人がしばし休憩していたり。

会社帰りのくたびれた顔のおとうさんが缶ビール一本だけ飲むために座ってたり(笑)

お昼時にはお弁当を広げて楽しそうに談笑する作業員の方たちがいらしたり。

いつもにぎわっていて、木もなんだかうれしそうだなぁと感じます。

「森の大きなクヌギの木はね、森のファミリーレストラン♪」という「おかあさんといっしょ」でよく歌われていた歌を思い出します。

もちろんわたしたちは昆虫じゃないし、木はくぬぎではないけれど、ここが人を集める憩いの場であることは間違いなくて、ずいぶん寒くなったのに、今日もたくさんの人が座っているのを見かけました。

そうそう、とりとめのない話のついでに書いておきますが、旅から帰ってから、ものすご〜い勢いで溜めていたドラマを消費しました。

今期見ているものは、どれもほんとにおもしろいです。

昨日はオットと「ボーダーライン」を最終回まで駆け足で見ました。
新米消防士さんの成長物語で、小池徹平くんが主演していたのですが、これ、本当によかったです。
そして消防士というお仕事がいかに過酷で命の危険と隣り合わせかが本当に身に沁みて、こういうお仕事をしてくださるみなさまに、日々、いかに守られているかを心から感謝しました。
橋爪さんとか筧さんとか紀香さんとか、石野真子さんとか、脇を固める皆さんもみんな素敵で、見終わった後にとても充実感が残りました。

これ以外に、見ている途中のもので、特にめちゃくちゃはまっているのが「Nのために」と「さよならわたし」。
(というか、まだ録りっぱなしで見始めていない連ドラもふたつあります、笑)

どちらも一人で見ていて、先が気になるので、溜めることすらできない状態なのですが、とても心をえぐられながら、わくわくしながら見ています。

どちらもフィクションだし、日常的にこんなことが起こる可能性はないにせよ、いろんな人の気持ちになることはとても大切なことのように思います。
だから本やドラマが好きなんだと思います。
自分のできる経験の量なんてたかがしれてるし、誰かの気持ちになって生きてみる時間って、ものすご〜く貴重で大切だとあらためて。
みんながもっと想像力を働かせることができれば、世の中もっと平和になる気がします。