ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 堂本剛LIVE【FUNK詩謡夏私乱】2014.10月3日 東京フォーラムAホール その4

わかりやすく二日あいてしまったのは、二日間、オットがお休みだったからです。

なぜか電子レンジのどてっ腹に大きな穴が開いていたことが判明したのがひと月前。よくこの状態でケーキを焼いたり、クッキーを焼いたりしていたものだと恐怖に駆られたわけですが、わかっていてなかなか新しいものに取り替えられなかったのは、最近の電子レンジはサイズが大きくて、今までのレンジ台には入らなくて、そっちから買い替えを余儀なくされるから…
とはいえ、穴の開いたバケツならぬ、穴の開いたレンジでずっと使い続けるのは、ムリってことで、やっとレンジ台を買い、電子レンジを入れ替え、ついでにファックス台も取り替えたら、ついでにキッチンのテーブルとイスも買い替えようという話になって、我が家はちょっとしたキッチンの模様替えが始まってしまい、オットが休みのうちにと東奔西走してました(笑)

時間が中途半端に開いちゃうといろんなことを忘れちゃうし、こういうのって勢いというものがあるから…困ったなぁと思ってましたが、しゃーない、しゃーない…ということで、やっと夕べからちょこっとずつ思い出したように記憶と向き合ってます。

つながりが悪かったらごめんなさい。

・「Tu(トゥー)」な遊び!
ここからのMCの流れは、「Tu」(「トゥー」と発音します)推しで進んでいきます。

そもそもの始まりは、朝方レコーディングしてて、ダッチさんが『どうもありがTuー』と言ったのが始まりだそうです。

竹内くん、ダッチさん、つよしさんの3人でスタジオのソファで「トゥートゥー♪」と遊んでいたら、どんどん楽しくなっちゃって、アレンジ作業を一生懸命やっていたみなさんに「うっるさいなぁ〜!」と怒られたとも言ってました(笑)

今ではバックのみなさん全員の流行語になっているのが伺われて、日頃の仲良しっぷりが伺われて、見ている方も自然と笑顔になります。

つよしさんたちが、ずっと「TuTu」言ってたら、コーラスのオリビアさんが「Tuはフランス語で『あなた』っていう意味なのよ。」と教えてくださったのだそうで。

「つまり『Tu Tu〜』は『あなたーあなたー』なわけで。悪くないでしょ?」とつよしさん。

ほんとにね〜平和で素敵な言葉だなぁ。

「例えば仕事で疲れた時ロッカーで、オフィスでたとえば電話を取りながら…これ、試してみて。「TuTuTu〜♪」って言ってみて。憂鬱な日も楽しめるから。」

実際これはクセになりましたよ。すべての行動がご陽気で、リズミカルになって、どーでもいいことがおもしろくなるの。

カウントを取る時でも『Tu〜!Tu〜!Tu〜!Tu〜!』と言っちゃうことがあるそうですよ。



・その話の流れから…
いきなり「Tu Tu TuTu Tu〜♪」と即興で歌い出すつよしさん。
最初はメロディーらしいメロディーもなく、確かリズムだけ。言葉のリズム遊びのように始まったフレーズですが、ちょこっとずつメロディーが乗り、数回繰り返すうちにバンドメンバーの楽器の音がひとつずつ重なってゆき、あっという間にカッコイイ曲の片鱗が見えてきました。

すっご〜い!!

曲が生まれる瞬間を目撃したかも!!

ちなみにその曲は「Tu FUNK」と名付けられました。いずれこれも形になるんじゃないかなぁ?と思わされました。

この日は、たまたま5千人規模の会場だったわけですが、このあたりまでくると会場の大きさを忘れるくらい、とってもアットホームな空間になりつつあって、つよしさんもステージの上の皆さま方も、どこかほんとにリラックスムード。

客席側もまた同じで。
まずはがっちりと音楽で心を掴まれ、ステージの音に反応してたくさん身体を動かして一体感を得て、さらに畳みかけるようなおしゃべりでいっぱい笑い、もう何が起こっても何が鳴っても楽しくてしかたないというナチュラルハイ状態になっていて…

そんなあたたかくって、みんながほどよく興奮した空気の中で、普段のつよしさんやみなさんの様子が自然に垣間見れたというか。

曲が生まれる瞬間、お互い言葉を交わさなくても、ほんとにあうんの呼吸で音楽が転がっていくんだなぁというのがつぶさに見れたし、ゲラゲラ笑っていたはずなのに、急にシーンと静まり返って今まさしく始まったばかりの音楽を見守る楽しさを実感した時間でもあり。

こういうのって、shipみたいな小さな濃密な空間でなければ生まれにくいのかしら?なんて思っていた時期もあったけど。
今回のようにたとえ大きな会場でも、こんなアットホームで温かい空気感は生まれるんだなぁ。
この方たち、ここでこの空気感が出せるなら、もはや「どんなところでもできる。」「どんなところでもやれる。」んじゃないか?という想いが沸々としてました。

本当の意味でつよしさんは、このバンドは、無敵になりつつあるのかも。

この方々がこの空気感をそのまんま持って大きな野外フェスに行けば、もしかしたら「新しい曲ができる瞬間」は何万人もの人たちがいっぺんに共有できるかもしれないわけで。
いろいろな可能性が見えて、たくさんの希望が生まれたような気がしました。




流行語大賞と仮装大賞
つよしさんは「Tu Tu」言いながらも、何か客席に言いたいみたいで、一生懸命何かを思い出そうとしているようでした。
なんだろう?と思ってたら…突然「萩本欣ちゃんの番組?」みたいなことを言いだし、竹内くんが「それ、流行語大賞のことなんじゃないの!?」って教えてあげてました。

「そうそう、仮装大賞ちゃうな。流行語大賞やった!今年の流行語大賞を狙っています。TuーもとTuーよし!」なんて言ってましたが…その脳内では、しつこく「仮装大賞」の絵が浮かんでいるらしく、仮装大賞の票が徐々に上がっていく時のSEを真似て歌ったり(笑)


わたしの脳内では、楽器のかぶりものや、仮装に身を固めたつよしさん率いるメンバーさんたちがステージに並び、たとえば声だけでバンドの音楽を表現したりして、パフォーマンスをする絵が浮かんでました(笑)

だ〜か〜ら…流行語大賞だってば(笑)

そんなのもめっちゃ平和でしあわせそう。ファンもうれしいと思うんだけど。

スゴイ人たちが真剣にそういうことをして出たら…それはそれで絶対に楽しいぞ!と思ったので、そう書いておこう(笑)


この「Tu」はこの日、次第に客席を巻き込んで「盛大なお遊び」に発展し、この日だけのおもしろい共通言語となりました。

こういうのを編み出すことにかけてはつよしさんってば、天才的だと思います。
気がつけばステージの方々みんながTu Tu言ってるし!(笑)言わされてるし(笑)
客席もわくわくしながら見守ってる。
たちまち「Tu」で会場すべてを「ひとつ」にまとめちゃう。スゴイ人だなぁ。



・この日の「shamaspice」
「Tu Tu」の流れはそこでおしまいにならず、今度は客席も巻き込まれる番。

いつも「しゃましゃましゃましゃま」と客席も「もっと!もっと!」と煽られるコーナーが、この日自然と「Tu Tu Tu Tu〜♪」になってました。
誰も疑問すら抱かずに「Tu」「Tu」言わされてます。
これが「しゃま」の何倍も口が回らず、とってもむずかしくって、「簡単にはできない」というのがまた楽しくて、ちょっと周りを見渡したら、みんなすっごくいい笑顔全開で、とっても楽しそうに参加してました。

ワクワクするなぁ、こういうの。

そして、いつものように、バンドのメンバーさんたちも次々と言わされて行きますが、総じてホーン隊が上手なのは、楽器の演奏で常にタンギングに慣れてるから?かもですよね〜(笑)
タンギングの練習でいっぱい「トゥートゥー」吹いたことがある元吹奏楽部員はそう思いました(笑)


そしてリズム隊が上手とは限らない!!という衝撃の事実!
(当たり前ですが、普段この方たちはリズムを口で創るわけではないですからね〜、笑)

口が回らなくて、リズムから遅れていくリズム隊を見るなんてことは普通あり得ないので、珍しいものを見せてもらってめっちゃおもしろかった…とか言ったら叱られそうですけど(笑)

ご本人たちはさぞかし不本意だったかもだけど(笑)見ている方はめっちゃ楽しかったです。すみません(笑)



・Gingerのバックの映像にご出演のフランス人がまさかのご降臨!!
いつものようにGingerが始まると、突然いつもモニターでくすくす笑いを誘っている、そのご本人が突然現れました。
背中に「ご本人です!」みたいな張り紙を貼って、ステージ上所狭しと踊り回ります(笑)

わたしはこの曲が、そしてこの曲を歌うつよしさんがとてもとても好きなので、このフランス人さんを何度見ようと試みても、残念ながらちゃんと見れた試しがなかったのですが今回ばかりは彼にくぎ付け(笑)

突然のことに、会場は大爆笑の渦に巻き込まれていきます!!

つよしさんはいつもの通りかっこよくいい声で歌ってましたが、ちらっちらっと彼にも目線をやっていた…と思います。ポーカーフェイスだったけど(笑)

そして彼が去った後「アイツ、やりたい放題やりおったな!!」と愛あるツッコミ。

さらに衝撃の事実が語られました。
この方お顔はまるっきりフランス人ですが、実は中身は「びっくりするほど日本人」なハーフの方だったのです(笑)

つよしさんと同世代なのだそうで、お名前は鈴木さん。

最後「shamadokafunk」で全員集合になった時、ふたたびこの方が現れて、最初からいたかのようにステージのみんなと絡んで踊り狂ったりして笑いを取ったのですが、つよしさんに声を掛けられると突然腰が低くなって、ぺこぺこ、ずっとお辞儀してらっしゃいました(笑)

人間失格とかサマースノーとか、つよしさんのことは昔からテレビでいっぱい見ていたのだそうで。30歳とか言ってたかな。

そして当然ながら超普通に日本語でしゃべる今どきの日本人男子、なんと「正直」が口癖なのだそうで(笑)
いろいろびっくり。みんなひたすらゲラゲラ。

つよしさんは、中身はまるっきり日本人やん。「鈴木系フランス人」とかって言って大喜びでした。
おぉ、まさかご本人登場とは!粋なサプライズ演出だなぁ。
ああ楽しすぎる!しあわせ過ぎる!どうしましょ!と上がりきったと思っていたボルテージがもっともっと上がっていく。
天井知らずのライブなのでした〜