ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 大人の社会科見学 参加記録 その2

(下の日記、その1からの続きです。)
撮影する部屋に通されたら、会議室みたいだった隣の部屋とは全然違い、PVのセット、カメラなどの機材が完璧に用意され、撮影を待つばかりとなっておりました。

水とお面は持ってゆき、端っこのテーブルに自分の水を置いておくことになって「だから、もらった水にひとつずつ番号が振ってあるのか〜!」とわかります。
そしてその後の運動量から考えるに、やっぱり水は絶対に必要だったと振り返っています。
結構ハードだったのでね(笑)

部屋の真ん中あたりに赤い絨毯が敷かれた丸いステージが用意されていて、センターにつよしさんが立つであろう白いマイクスタンドが。
ステージの後ろには、詩謡歌私乱のステージの真ん中にあった、でっかい芸者さん?がどどーん!といらっしゃいました。
ステージは意外と高さがあって、最後にみんな一度は台に乗る瞬間があったのですが、踏み台を置いてあっても、上り下りがちょっと怖い感じ。
スタッフさんが手を取ってくださって、気をつけてそっと上り下りする…くらいの高さはありましたよ。

そして…ここから本当にまさしく「社会科見学」という感じになってきます。

「こんな風にPVが作られるのか?」というのをつぶさに見せてもらった感じです。
そしてつよしさんのプロっぷりも。
Twitterでも当日ちらっとつぶやきましたけど

昼間のパパは〜ちょっと違う〜♪
昼間のパパは〜光ってる〜♪
昼間のパパは〜いい汗かいてる〜♪
昼間のパパは〜男だぜ〜♪

という忌野清志郎さんの歌がずっと脳内を流れるくらい。
カッコイイ仕事人、つよしさんをとくと拝見させていただきましたよ。大好き。


そしてステージをぐるっと取り囲むようにファンがセットの中に入ります。
一番後ろでも4〜5列目くらいかな?
どこからでもかなりステージは近かったし、人の間からちゃんと顔を出せるから埋もれることもなく。
みんなわりと自主的に周りの人たちも見えるように譲り合っていて、とってもいい感じでした。

そして一旦決められた場所は「自分の場所」ということで、途中で大きく場所交代はありましたけど、みんな休憩しても水を飲んでも元の場所にちゃんとそこに戻ることになっていて。
混乱することもなく。前が取りあいになるでもなく…
そんなところもすっごくみんなちゃんとお行儀よくしてて、いい感じに和気あいあいと。

まずは女性のスタッフさんが出て来られて振り付けの確認です。
あの例のスキーみたいな振り付けは「右からですよ〜」とスタッフさん。

「ちょっと待って。右って何が?手を右側から出すの?それとも腰が右側で手は左?」
とあちこちで混乱の声がさざ波のように起きていたのですが、なかなかそれがスタッフさんまで伝わらず(笑)

この「どっちが右か?」問題はかなり後を引いて、本番ぎりぎりまで続いたことをここに報告しておきます(笑)

そして一通り説明を受けた後に、ご本人はなしで、カメラを動かして1曲すべてを通しでリハーサルをします。

「スターはまだ出てきませんけど」だったっけな?
このタイミングだったかな?男性スタッフさんがふと言われた一言がすっごく心に残りました。
そして、そのことも後で思い知ることになります。

一見すっごく身近で親しみやすいようでいて、つよしさんはやっぱり「スター」なの。
「世界が違う」「雲の上の人」というのも十分に実感してきました。
そしてステージの上こそが、やっぱり彼が一番光り輝く場所…ということも。
このことは、わたしたちファンが決して忘れてはいけないとっても大事なことのような気がしました。
それについては後であらためて触れます。


このリハーサルの時からみんなお面をつけて踊るのですが、お面の目のところの穴がとっても小さくて、キリで開けた穴くらいなのでちょっと心もとない感じです。
この曲はフルで6分です…とスタッフさん。あれ?意外と長いです。ライブではあっという間だと感じたのに。

FUNK詩謡歌私乱のツアーに参加した方はすでにご存じだと思いますが…
「スキーみたいな振り付け」、「ぐるぐるパッパshamaサインの振りつけ」が交互にあって、その間にところどころフリーダンスのコーナーが挟まります。
フリーダンスってどうやるの?と動揺するわたしたち(笑)
でも始まっちゃえば「えいやー!」です(笑)

次に何をするかは曲の途中で常にスタッフさんが口で先導しださるので、わからなくなったりはしなかったですが、とにかく視界が悪いし、わたしは靴が大失敗で、スーツに合わせてライブだったら絶対に履いていかないような、これまた15年ものくらいのヒールを履いていたので、これがもう大変!
撮影だから裸足、中島美嘉スタイルになるわけにもいかず(笑)
こんなにがっつりと何時間も踊ることになるなら、もっと楽〜な靴にすればよかったと後で死ぬほど後悔することになりました(笑)
和服の方々もたくさんいたから、足袋に草履で踊っている方たちはもっと大変だったんじゃないかな。


一度踊り終わると、水を飲みに行ってもいいですよ!モニターをご覧になってもいいですよ。と声が掛かり、休憩後はカメラのチェックをして、人と人の間の間隔を微調整したり、振り付けの確認をしたりしました。

「つよしさんの真後ろ側はかなり見切れます!」とスタッフさん。「あえて映っていい人!そっち側に行きたい人!」と声が掛かると何人かの方々が「はーい!!」と手を挙げます。
気がつけば、バスの中で一緒だった方のおひとりも手を挙げてらして、堂々と映る側移動していくのが見えて、いやぁカッコイイ!!とわくわく。

そういえば、集合場所に着いた時に、会場バックにお手製のコスチュームの画像を残したかった友人が「誰か画像撮るのが上手な方いないかなぁ?」とつぶやいていたら、「わたし、上手ですよ」とにっこり笑って何枚も写真を撮ってあげていたことを思い出しました。

こういう時、ひたすら一歩引いちゃうタイプのわたしは、そうやってちゃんと堂々と得意なことは得意と自己主張できる方々が大好きで、尊敬してしまいます。すごいなぁ!素敵だなぁと目がハートです。

どこかでまたお会いできたら「気持ちがいい堂々たる自己主張、本当に素敵でしたよ〜っ!」と伝えたいな。かくありたい!ほんとかっこよかったです。

スタッフさんは、具合が悪くなった人はすぐにスタッフに言ってくださいね。途中で撮影が止まってもなんら問題はありません!と何度もおっしゃってました。
このアナウンスはしつこいくらい何度もあって、安心して参加することができました。

そんななんやかんやの後…

そしていよいよスター(ってスタッフさんが言ったの。まさしく!)のご登場です。

PVの出演者は、つよしさんとスティーヴさん、そしてミラーボールマンの3名と紹介されました。

ミラーボールマンは全身白タイツで手も白い手袋で、小さい数センチ四方の鏡が全身に貼り付けられた衣装を着ていらっしゃって、照明が当たると反射して鏡がキラキラと光ります。

背中はおしりの下までチャック。おぉ、中の人は大変そう…とか思ってすみませぬ。

確か「世界をまたにかけるアーチストさん」と紹介された気がするのですが、本当かどうかあいまいな感じに紹介されてました(笑)
ちなみにミラーボールマンで画像検索してみると、まさしくこの方の画像がいっぱい出てきて、国内のさまざまなジャンルのイベントでもいくつか出没されているみたい。

最初、つよしさんは扉の向こうの控室にいて、いよいよ準備がすべて整ってから、扉の向こうからご登場です。


ぎりぎりになって「すみません。ここ、ちょっと通りますので場所を開けてください」…と言われ「スターの通る道」が作られました。
それがわたしの隣の人のさらに向こう側だったので、かなり近いところをつよしさんが通るということがわかり、心臓ばくばく(笑)


こういう時、わたしは前へ前へというタイプではないので、若干後ずさりして離れ気味な場所に下がりかけたら、突然通り道に一番近い列にいらした和服の20代くらいのかわいいお嬢さんがわたしの手を取って、自分のとなりに小さくスペースを開けて、小声で「ここへどうぞ!」と引っ張ってくださったのでびっくり。
「せっかくご本人をこんなに近くで見れるチャンスなんですから。みんなで一緒に近くで見ましょ!」とにっこり。

なんてやさしい方なんだ!思わずじーん。


こういう場面はそこここであって、つよしさんのファンって年齢を問わず、ちゃんと周りを見ていて、誰に対してもとってもやさしくて、いい人ばかり…と心底実感しました。

以前から薄々思ってましたけど、今回それを徹底的に感じましたよ。

そして「同じ人が大好き」ということで共通点はいくらでもあるし、みんな基本一人で参加してきているし、時間が長いしで、あっちでもこっちでも普通に話がはずんでました。

うちの娘くらいの子たちとも、きっと年上なんだろうなぁという方とも、いろいろなおしゃべりできて、とっても楽しかったです。

どこから来たの?とか、そのお洋服は?みたいな話で盛り上がったのですが、若いお嬢さんたちはお母さまのとっておきのワンピースだったり、お着物だったり、アクセサリーだったりを身に着けてらっしゃる方が多くて、それがちっとも色あせず、今の人が着てもとっても素敵なことにあらためて驚かされました。

そして「こういうのっていいよね〜」とも。
このイベントを機にご両親と話が弾んだなんて話や、年代もののお洋服の素材の良さや大切に取ってあったものを身に着ける楽しさを再確認したなんて話しにもなって、これぞまさしく「戻ることが未来」でもあるんだなぁなんてことを思ったり。

いずれにしても最初はちょっと気が重かったイベントのドレスコードですが、集まった方たちのコミュニケーションのとっかかりにもなったし、なにより楽しいしで、素敵なきっかけをもらったなぁと思いました。


さて。
少しして…50cmの距離を同じ高さで通っていくつよしさん!!

最初の方は多分ご本人も緊張されていたのだと思います。
人見知り発動?まっすぐ前を向いて、誰とも視線を合わせないようにステージへ。
これは双方一緒で、わたしたちもドキドキしながら、目の前なのにガン見し過ぎないように気をつけつつ、ちょっとだけ盗み見る感じ(笑)

瞳がとっても綺麗で、くりっくりで。顔がとっても小さくて、とりわけ耳がなんて小さいの!と思いました。
すぐに後ろを通られたスティーヴさんもどちらかと言えば小顔な感じなのに、耳の大きさが半分くらいのつよしさん(笑)

そして段差なし、同じ高さで見たつよしさんはやっぱりとっても小さかったです。
身長162〜3のアネとそんなに変わらないと思われました(笑)
足が男性とは思えないくらいすっごく細くてびっくり。手が大好きなのですが、間近で見てもやっぱり表情があって美しかったです。
わたしはピアノの先生なので、いろんな人の手を見たり触ったりすることが多いのですが、男性の手っぽくない感じ。華奢だし小さ目だし、女の人の手みたいでした。

赤いベレー帽を被っていて、ステージの上でだけ、色がそんなに濃くないサングラスをかけてました。

つよしさんの服装については、ちっとも覚えていないと嘆いていたら、関西からきた友人のHNあやこさんが早々にレポをくださったので、ここからは引用です。

帽子は暗めのピンクのベレー帽。薄い黒のサングラス。赤いラメの生地に、大き目の白いふわふわのファーの襟のジャケット。その下に紫のタンクトップ。
前後ろの柄が違う綿生地のベスト。大きい柄模様のゆったりめのレギンス。黄色っぽい柄の短パン。黄色い乃の字のゴム底のないスニーカー

だそうですよん。
すっごい記憶力!脱帽です。
わたしはいつもながらちっとも衣装が覚えられません(笑)

スティーヴさんは今回はダンサーとして参加で、楽器はなし。
エスタンな感じの衣装には肩のところにふわふわした羽根がいっぱいついてました。

それからツバの広いカウボーイみたいな帽子をかぶってらっしゃって、音楽が鳴り始めると、振り付けという感じではなく、自然にリズムに乗ってフリーダンス。この方の動きは肩の力が抜けていて、でもいちいち洗練されていて、すっごくかっこよかったし、つよしさんのカッコイイパフォーマンスとも相性抜群な感じ。

ミラーボールマンさんも踊られるのですが、衣装のせいか、ちょっとぎこちない感じに見えなくもなかったかも!?
そしてつよしさんの動きと腕を引くタイミングやカタチがちょっとだけ違っていて、両方見ながら踊っていたら若干混乱しました(笑)

ミラーボールマンは2度目くらいでステージから降りてきて、わたしたちお面軍団の間を縫って踊るという場面を撮りました。
隣の人が通りすがりに身体が当たったそうなのですが、あたりまえだけど鏡の端はとんがってるので、なかなかに痛かったそうです。

この方とスティーヴさんは、時に絡んだりしながらステップを踏みます。

音楽部分はすでに出来上がっている感じで、音を鳴らして映像を撮るという感じ。
つよしさんは口も動いていたし、実際に歌いながらパフォーマンスをしていたと思われますが、会場で大きな音で聞こえているのは多分CD音源だと思われ、合図音が入った後にイントロが始まる感じでした。

つよしさんはステージでマイクの前に立つと別人のように、オーラがビンビン出て、怖いくらいでした。
すっとプロの顔になります。
さっきなんとなくはにかんで誰とも目を合わせない感じだった人はもういません。
顎をきゅっとあげて、挑発的なお顔。強い目線。たちまち歌の世界観の中にどっぷりと入りこんで「どうせオレのこと好きなんでしょ?」とでも言われているみたい(ここははっきりと書いておきますが、ただの妄想ですよ、そんな風に自信満々に見えるくらい強い顔だったというたとえです、笑)


曲が始まり、わたしたちはつよしさんが目の前でパフォーマンスをしているので、振り付けをしながらご本人も見えるわけですが、小さな小さな穴からのぞいているので、なんだかのぞき見をしているような、ちょっと悪いことをしているような隠微な気分で、これがまたたまらない(笑)


とはいうものの、実際問題としてカメラが回っているし、不意に目の前をカメラが横切ったりもするので、油断がなりません。ぼーっと見入っている余裕なんてないし、自分のことでいっぱいいっぱいになりつつ、つよしさんも気になるしであっぷあっぷ。

途中からは振り向いて、わたしたちは後方のカメラの方を見て踊ることになるのですが、このカメラはレールがついていて、前後にも動くし、クレーンのようになっていて上下もするので、わたしたちもわりと集中していなくてはならなくて、結構大変でした。

1回6分が終わるたびに、モニターチェックやお水を飲んだり、カメラやセットを調整したり、バックを白から黒に変えたり、いろいろと変化をつけるしで、少しずつ休憩時間になります。

そしてまた元の場所に戻って…と言う繰り返しです。

曲が終わるやいなや、つよしさんはすみやかにドアの外へはけてしまうので、あれ?今までいた人は幻かも?なんて気分になってみたり。

わたしたちも水を飲みつつモニターを見てみたら、映っているつよしさんのパフォーマンスの多彩さにびっくりします。
もうちゃんとPV然としてる!!(あたりまえです。プロなんですから!!笑)
カメラへの視線の送り方とか、見せ方とか、一回目からそれはもうスゴイの。くらくらするくらいかっこよくてびっくりです。
「昼間のパパは〜ちょっと違う〜♪」です。ああ、本当に職業「スター」なんだな!という感じ。


最初の方でつよしさんが曲が始まる前に、ぼそっとマイクを通さずに何かを言って「わ〜っ!!」と前の方が沸いていたので「なんて言ったの?」とさざ波のようにみんながざわついたら、前の方の方が「このスタジオでプラトニックの撮影をして、みぽりんとキスをした!」って言ったのよ!と教えてくださいました!

そうだったのか〜!!
そんなことを撮影の前にしれっとファンに言うつよしさんってば(笑)いろんな意味で常にファンを翻弄するお方であることよ!!やっぱりタラシ…@@

その癖、直後にイントロが入る前のカウントが鳴ると途端にキリっとプロの顔。
このメリハリが常に素晴らしかったです。
オンとオフがとってもはっきりしていて、スイッチが入るとものすごい集中力を発揮する感じ。
見習いたいものです。

そしてすごい爆弾を落とされて、踊っている間もあの美しいキスシーンが浮かんで仕方なかったわたし(に限らず、きっと居合わせたファンはみんなそうですね、笑)
そっか、ここはドラマも撮るスタジオなんだとびっくりしたり、いろんな妄想が次から次から沸いてきて困惑しつつメロメロ(笑)

そしてまた次の1回が始まる直前になるとつよしさんの通り道が同じ場所に作られ、拍手に迎えられて神妙に入って来るというのの繰り返し。

撮影の部屋に入ってくるちょっと前に開いたドアの向こう側の、一番近い部屋で鏡を見ているつよしさんがちらっと見えたり。金色のお扇子で扇がれているところが見えて、おお王様みたい!と思ったり。

そして、またもう一回撮影という繰り返しです。