ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 見えないものを見ようとして〜♪ その2

7日は3日間の中では一番お天気がよかったそうです。
前々日は奇跡的にほとんど降らずに済んだそうですが、前日はライブ中も結構降ったと聞いていたし、わたしたちも一応雨具はもって行きましたが、まったく使わずに済みました。

わたしたちは、京都駅の地下であちこちから集まった友人たちと合流、遅めのランチをした後で、少し早目に平安神宮に向いました。


久しぶりにこの大きな鳥居をくぐる頃にはすっかりと空が晴れ、今日は月がきっとはっきり見えるねぇ〜と期待に満ち満ちて、会場へ。
まずはお参りをしようということになり、神社の敷地の中に入ると…すでに準備が始まっていて、スタッフさんたちが濡れた椅子を拭いたりする作業をされてました。

わたしたちはみんなでお参りをして、大極殿の階段を下りて、今夜のステージを後ろから眺めてました。

センターのマイクの真後ろに立ってみて、「ああ、つよしさんがステージから見る景色はこんなんだね」なんて感慨深く話したり。

傾いてきたおひさまが、西のお宮の屋根の方に沈んでいくところを眺めたり。

そんなことをしていたら、不意に目の前に三々五々バンドのみなさまが入ってらしたのでびっくり。
まだわたしたちも含め、お参りの人がたくさんいたし、あまりにも自然にステージに集まって来られたので。
伸びをしたり、手をぐるんぐるん回したりしながら、超マイペースで自分の位置にゆっくりついて準備をされてました。

かと思うと、メンバーさんたちの何人かが、会場やステージからの景色を、軽くはしゃぎつつ一生懸命ご自分のカメラに収めてらっしゃったり。
空やお堂を夢見るような瞳で見上げる方もいらしたり。楽しそうに談笑してらしたり。
ああこのライブを楽しんでいるのはファンとつよしさんだけではなく、バンドのみなさまもそれぞれに、いつもと違うステージやこの独特な場所の空気を楽しんでらっしゃるんだなぁと思うとすっごくうれしい気持ちになりました。

その場にはファンも絶対にいっぱいいたと思うのですが、誰も大騒ぎすることもなく、ガン見でもなく。
静かな興奮に包まれていたはずですが、みんなそれを見せずに普通にお参りしてました。

気がつけば、バンドのみなさんは声を出したり、楽器をチューニングしたりし始めて、ある時、どなたかが鳴らし始めた音にひとりずつ音が加わってゆき、コーラスも入り(もちろんその段階ではつよしさんはいませんが)音楽の輪郭がはっきりしてきたなぁと思ったところで…
調子が変わって始まった曲は…なんと「FUNKAFULL FUNKAFULL」でした。

いきなり鳴り始めた音楽に、その辺りにいた誰もが内心「わ〜っ!!」っと思ってるに違いないのですが、場所が神社だし、邪魔しちゃいけないと思っているし、誰もがとっても静か。

もちろん無関心ではあるはずもなく…自然に身体を揺らしたり口ずさんだりして、そこで不意に始まった音楽をとっても楽しんでいるのです。
こういう光景ってめったにないと思うのですよ。
で、なんだかジーンとしました、わたくし。

友人たちと「これってもしかして超良質のカ・ラ・オ・ケ?」(なんて失敬な!笑)と一瞬小声で色めき立ったわたしたちですが、残念ながら「FUNKAFULL FUNKAFULL」は歌詞がわからなくて歌えない〜(涙)せっかく大好きな曲なのに〜。
う〜ん、残念!

なんていい音なの!!と思わず足が止まった人たちも、やがてまた歩き出して、思い思いに神社での時間を満喫しておりました。
端っこの方でたくさんの人が溜まっているなぁと思っていたら、昼間の白い月がお堂と一緒に撮れるいいポイントで、カメラを構える人、人、人。

ライブ前のひと時は、これからステージに乗る方たちも、お参りに来たファンも、もちろんたまたまいらした一般のみなさまも…
そこに居合わせたみんながとっても穏やかにリラックスしていて、傾きかけた日差しを浴びて、平和でとっても素敵な光景でした。


ちなみにこのお参りの時に、わたしが撮ったお月さま。

そして一旦会場の外へ。

ライブ前、そろそろ開場の頃、もしくは開演後にも、何人かの仲良しさんとバタバタとご挨拶させていただきました。
中にはふぇるまーたに時々コメントしてくださる方で、初お目見えの方もいらして、「会いましょう」と声を掛けてくださったことが本当にうれしくて、大きく尻尾を振って会いに行きましたけど…これからは顔を知った上でのおつきあいになって、ますます親しみが増すことと思われます。

この日お会いできたすべてのみなさまに感謝をこめて!ありがとうございました!