ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

つまらない人

いろいろ書きかけのことがあるのですが、とりあえず下書き済みのこれからにします。
きのうのうちにアップするつもりが、プラトニックの大きな波に襲われて予定が狂ってしまいました。
相変わらずドラマのことで頭がいっぱい(笑)
兄弟もおもしろかったのに、イマイチ集中できなかったので、あとでもう一度ゆっくり見たいです。
さて。

「つまらない人って誰のこと?」
ぶっちゃけわたしのことです。

半年くらい前にさかのぼります。
よからぬ評判というのは、必ず回り回って本人にたどり着くというのは本当で、よく日記にもご登場するご近所の情報通のおばーちゃんが、通りすがりにご親切に(笑)教えてくれました。

「あなたこの間OさんとUさんに『あの子、便利だけどいまいちつまらないんだよね〜』って言われてたよ。」ですって。

「便利だけどつまらない。」

ああ、言い得て妙と思ってしまったその瞬間のわたし。

たまたま横でこの話を聞いていたトモは大爆笑。あはははは。涙まで浮かべて笑うな〜っ!!(笑)
遠慮がない仲なので「失礼しちゃうわ!」と言ったわけですが(笑)今にして思えば彼女はわたしを傷つけまいと、あえて笑い飛ばしてくれたのかも。

そもそも彼女にとっては、わたしがおもしろいかどうかなんて、どうでもいいのだろうと思われます。
引っ越してきて以来、ずっとずっと戦友のように付き合ってきて、お互いカッコ悪いところもいっぱい見せちゃってるし、ありのままに受け入れているしなのでね。
今更取り繕うところもありません(笑)

そんなわたくし、話題の中心になるタイプでも、その場の花になるタイプでもないので、お店を予約したり、会計のお手伝いをしたり、そういうことはなるべく積極的に引き受けることにしています。
わりとヒマだから、誘われたらほとんど断らないし。
このあたりが便利だと言われるゆえんなんだろうか?

そしてその割に、会っても話題に乏しいからおもしろくな〜い!!

その日は猛烈に忙しい日だったこともあって「やっぱり人にもわかられちゃってたのね〜」なんてわりと軽く受け止めて、笑い話でその話は終わりになったのですが、そういう話って、ボディーブローみたいに効いてきて、心のどこかに埃のように静かに積もっていたらしく…

先日、その話をしていたと聞いたふたりに、久々に「土曜日、ランチに行こう!」と誘われた時、一瞬ためらってしまいました。

だって「この人つまらない」と思われてるのがわかっててランチだなんて、わたしは一体どんな話をすればいいのでしょう!!(笑)

とはいえ、ここで行かなかったら、地元に苦手な人を作っちゃうことになるし。
そうなっちゃうとあとあと自分が面倒だなぁと思ったわけです。
そんなこんな、いそいそとまではいかないまでも、覚悟を決めて行ってきました。
この日は午前のレッスンが10時から一人だけで、友人たちと11時半に待ち合わせて、午後1時半からは次のレッスンが入ってます。
レッスンまで時間に限りがあるので、どうみても途中退出ですが、地元のお店でのランチだし、まっ途中抜けでもいいか…ということで。

結果…全然居づらいランチにはならず。
年に一度くらい行くお店の夏の生ハムとトマトの冷製パスタはいつも通りおいしかったし。
片方の友達の娘さん(娘の幼稚園時代からの友達だから、娘の同級生)がハワイで結婚式をしたので、その写真をいっぱい見せてもらったし。

元うちの生徒でもあった花嫁さんはとってもしあわせそうで、海をバックにお姫様抱っこされて写ってました。
彼女が心からしあわせそうなのは、元先生としてもことのほかうれしいことでした。
旦那さんはかなり年上だそうですが、パーマヘアにアンクレットとかして、とっても若々しい方で、彼にもとっても好感を持ったし。

もうひとりの友人のお嬢さんも結婚してもう4年になるので、アネの結婚についてもそろそろ真剣に考えてあげなさい!なんて説教もされつつ(笑)
「あのね、子どもだって簡単にできるわけじゃないのよ?親がそんなにぼんやりしていてはダメ!」
のらりくらりかわしてたら「ほんっとあなたは頼りない!」とか言われつつ(笑)

わたしは子どもたちが結婚しようがすまいが、彼ら、彼女たちの人生だと思っているので、わたしが考えることじゃないと思っているクチですが、それを口にしたらきっと連合軍にめった撃ちにされそうだったので、おとなしく「はい。はい。」と話を聞いて帰ってきました(笑)

こういうところがきっとつまらないんだろうなぁと思ってしまった。
さしたる反論もせず、自分の話もちゃんとしないから。

そして、わたしが高校生くらいだった頃、すごいお笑いブームだったので、彼氏にしたい人特集、旦那さんにしたい人特集で、必ず女子が選ぶ条件の中に「おもしろい人」というのが挙げられていたことを思い出しました。

当時のわたしは、世の中みんなお笑い芸人じゃないんだから、そんなにおもしろくいられるわけない!!な〜んて反発しつつも…
結果的に選んだのは、会社でも評判の「関西人の超おもしろい(わたしからしたら『ヘンな』かもだけど)ヤツ」のオットだったという…大いなる矛盾(笑)
おもしろい人と一口に言ってもかなり芸風はさまざまで、その人がおもしろいと思う冗談の質は人によって違うようにも思うし。
「自分と同じところで笑う人が好き」とは思っていて、それが一緒だったからこの人にした…と当時は思っていた気がします。
結局わたしもおもしろい人が好きなのか?(笑)

意外と世の中、そういう風にできているのかもしれません。

考えてみれば、彼女ともう一人の友人は、アネの同級生ママだけど、ふたりとも子どもが3人いて、わたしより、8歳と5歳年上の先輩ママなのですよね。
だから3人で会った時、主に話をするのはおねえさまな二人で、わたしはわりと聞き役に徹することが多いのです。
基本人の話を聞くのはキライじゃないし、そうは言ってもみんなで集まるのは半年に一回くらいだから。
そして、みなさんの話をいろいろと聞いて、いろいろ相槌を打ったり、いいんじゃない?とかすっごく素敵!とかへえ、そんな考え方もあるんだね〜なんて感心したりしているうちに、2時間くらいあっという間に経ってしまうのです。

で、いつもわたしはほとんど自分のことを話さないうちに(というか、時間があってもやっぱりあんまり自分ごとは話さない気もします。出し惜しみしてるんじゃなくて、やっぱりそういうタチなのかもしれないけど、笑)いつもランチ会は終了…

そんなんでも、やっぱりきっと聞いて欲しいことがあるから呼ばれるわけで、そういう役回りの人も必要なのかもとあらためて。
あえて自虐的でいやな言い方をすれば、つまらない人にもつまらない人なりの需要があるし、居場所もあるんだなぁなんて。
言うなれば、ボケも必要ならツッコミも必要だし、おもしろい人がいくらいたって、笑ってくれる人がいなきゃ成立しない…ということなのかな?
違うかもだけど(笑)

今回は会そのものを楽しみつつ、とっても冷静にそんなことを思いました。

山形のさくらんぼをいただいたり、健康診断の話になったり、あなた、もうちょっとしっかりしなさい!と相変わらず末っ子扱いされつつも、ほんとにあなた頼りないから心配なのよ〜あなたには幸せでいて欲しいからね…というその言葉にウソはなくて。
いろんな意味で行ってよかったかも。

年を取るとどんどん世間が狭くなって、受け入れられないことが増えるという人と、視野がますます広がって、好奇心の塊のようになって、苦手が無くなる人と…すっごい両極端だと聞きます。

できたらわたしは後者がいいなぁ。

そしてそもそも「おもしろい人が好き」…なんだから仕方ない(笑)
おもしろくなくっちゃ好きじゃないということは全然ないのだけれど、おもしろいから好きな人…も確かにいます。

いろいろと新しい発見があった土曜日でした。