ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ジャスミンとナナナケーキと弱気とサイレントプア


これはご近所の生垣の横っちょにあるジャスミンです。ただいま満開です。遠くからでもその香りに気付きます。
この季節が来るたびにこの花の名前を教えてもらった旅を思い出します。
もちろんそれより前からジャスミンはそこここにあったのでしょうし、うちの近所にもあったと思われます。
でも最初に強烈に認識したのはこの旅で…でした。
奈良の高畠だったかな…多分その辺りを友人たちとみんなで歩いている時に、小さな通り沿いの民家の端で、香りに誘われるように咲き誇っていたジャスミンに引き寄せられました。
いつの旅だったのか、この日記を書くにあたり、記憶を辿ったり画像を検索したりしたのですが、イマイチ思い出せず。覚えてる方いらっしゃるかしら?
記憶が混ざっていなければ、確かいつもの友人たち(関西、関東取り混ぜなメンバーだったと記憶してます)と一緒に新薬師寺あたりに行き、その帰りにこの辺りをぷらぷらしたのだと思うのです。
春この辺りをぶらぶらした年は…と考えると一番怪しいのは2010年で、その年だとすれば、ちょっと時期がずれるけど、石舞台の翌日かなぁ?
あれ?ちょっと時期が違う?あの時なら大々的なつよしファンによる鹿寄せイベント(みなさん、覚えてらして?笑)のあった日で、それを見たあとのお話かしらん?
そして散々お散歩したあとで、高畠の外国人の奥さんが作ってるカレー屋さんに寄って、みんなでスパイシーなカレーを食べたような??
ああ、もしかしたら他の記憶とさまざまに混ざってるかもですけど(笑)
「この花、すっごくいい香り」と言ったら大阪の友人のリデル嬢が「これはジャスミンよ」と教えてくれた、その瞬間の記憶がくっきりはっきりです。
というわけで、わたしはジャスミンの香りを嗅ぐとのどかな奈良の景色を思い出すという…すっごく素敵なパブロフの犬的条件反射が出来上がりました(笑)



最近の日記的トピックスはというと…出光美術館に行った話を書きたいのですが、これはまた別途。
ここは帝劇ビルの9階にあって、SHOCKの頃から目をつけていた念願の絵画たちに会えました。



最近はまっていることと言うと…巷での流行に乗っかって、バナナケーキ、もといナナナケーキ。愚民ケーキとも呼ばれてるヤツですね。
これ、本当に作り方が簡単だし、我が家は毎朝バナナを食べていく人がいるので、バナナは常に常備しているしということで、2回作りました(笑)

一回目はマフィン型で。余ったらどうしよう?と控えめに作ったら、みんなが寄ってたかってすぐに食べて、結局わたしの口にはほんのちょっとしか入らず。味見で終わってしまった苦い経験(笑)

というわけで、2度目はパウンド型で3つ焼きました。ここには2つしか写っていないのは、もう1つは速攻アネがひとつ丸々部屋へ持っていき、瞬殺だったからです(笑)
ひとつ食べちゃうってどうよ!!
あとの2個は2センチくらいずつ切って食べれば、長くみんなで楽しめるはずと思ったのですが、やっぱり食べ始めると止まらないらしく…すぐになくなりました(笑)
そしてそんなことをしているうちに、子ども達が小さかった頃のお菓子作り熱がよみがえり(笑)
仲良しのあきこちゃんと情報交換をするうちに…どんどんお菓子手作り熱が過熱してきたわたしたち。
ちょうどお互い息子が就職したてで、無言の励ましの意味もこめて(笑)お菓子作りに励んでます。
どちらの息子もとってもがんばってますが、理不尽に叱られたり、常識的なことでも今まで知ってこなくて注意されたり。
いい経験をしていると親は思ってますが、本人たちはつらいだろうなぁ。
家に帰ってくると夕飯の支度をしているわたしの後をついて回ってでも「今日の出来事」を話すという珍しい事態が起きてます(笑)
大学生の頃なんて様子を聞いても全然話してくれなかったくせに〜(笑)
ここがダメだったかなぁ?こんなことあってね?と親にしゃべるのは社会人としてどう思われるかが気になってるのだと思いますが、こんな風にいっぱいあっちからしゃべってくるのは幼稚園以来かも?と言ったらあきこちゃんちの新入社員くんも似たような感じだとか。
まだまだしばらくは、母の出番もありそうな気がするこの頃です。

そして次なるケーキは…こんな風に失敗しました(笑)

シフォンを焼いたら、なんだか上手に型からはずせず。さらにはずしてみたら穴ぼこがあいてて、すっごく不本意でした。
とはいえ、これも形はともかく味はまあまあよかったらしく、アネの口にあらかた収まりました(笑)
この人は市販のケーキ類はあんまり喜ばないのに、手作りならいくらでも食べます。多分生クリーム系があんまり好きじゃないんだと思います。
いえいえ、わたしは彼女を太らせるためにお菓子を作っているのではないはず…と思うのに、着々とそんな感じになりつつある今日この頃(笑)
素朴なおやつシリーズと思っていたら、なんだか無性に杏仁豆腐が作りたくなってきたので、次なるはこれにしようと思っているところです。
フルーツをいっぱい入れて杏仁豆腐を作りたいと思います。



そういえば、アルバムロイノチノイの話の続きはどうしたの?と何人かの方に聞かれました。
あのシリーズはわたしの中では、突っ走りすぎて、なんだか読み手を置いてきぼりにしてひんしゅくをかった感があって、続きを書くことをとてもためらっています。
なんだかとっても一人よがりで迷文過ぎて恥ずかしくって、実は自分の文章ながら読み返すこともしてません。
まったくこのことを忘れてしまったわけではもちろんなく。書くことがないわけでもなく。むしろ聴きこむにつれて、次から次へといろいろなことを考えているのですが、上手にちょうどいい距離感でまとめる自信がないというのが正直なところです(笑)

このところ、何人か友人に会う機会があったので、たまたま会った友人たちに、聞かれればいくらでも…という感じにちょっとうざいくらいに語っては「でもね、いざ日記にしようと思うとね、どう書いたらいいのか、途方に暮れるんだよね」と言い…
「だから〜そのまんま書けばいいんじゃないの?なんで書かないの?それだけ思ってることがあるなら、いくらだって書けるじゃない!バカね〜」と、まったく同じ会話が3度も繰り広げられました(笑)
こんなにオトナなのに、なんでこうも自信がないんだろう。

いろんな人と話をし、いろんな人の話を聞き、結果いろんな気持ちに寄り添おうとすると、自分の気持ちがわからなくなります。

わたしはどんな考えであれちゃんと自分を持った人が好きで、たとえばその考えが自分とちっとも重ならなくても全然平気だし、たとえば日記にしてもそういう日記が大好きなのですが、現状としてはふぇるまーたはそういうのとはほど遠い気がしてとっても残念です。

なんだか最近無難なことしか書いてないし、あんまり掘り下げず書けることばかりを書いています。


だからと言ってすっごく突飛なことを考えているかというとそうでもなくて(笑)要は自意識過剰な気もしているんですけどね。

誰とのつながりも捨てたくないし誰も傷つけたくないと思い始めたら、ある日突然何も書けない気がして、とても弱気になっています。

ここのところ、ティーンの頃めっちゃはまっていたオフコースの「青空と人生と」の歌詞の1節が気がつくと口をついて出てきます。

あなたが思うほど私は強くない
こごえる風の夜は明日が怖くなる

それでもわたしは うたい続けて行けるだろう
青空と人生と
あなたをうたっていたいから

これは昔から弱気になると勝手に出てくる曲の代表選手です(笑)
ピアノの試験なのに、全然曲がまとまらなかった時とか、暗譜がまったくできてないとか、物理のテストの前日に途方に暮れた午前4時とかによ〜く歌っていた歌です(笑)
この年になってまだこの歌を自信なさげに口ずさんでいるわたしは、高校生の頃には思い浮かばなかったなぁ(笑)いくつになっても自信満々にはなれないものなんだなぁ。

敷居を高くしたくないし、かといってなんでもあり…にもなりきれず。
すご〜く中途半端な自覚はあるのですが、そのさじ加減がわからない。こういうのをスランプって言うのでしょうかね?(笑)
でもへたくそでも発信することは自分にとってもカタルシスでとても大事な時間なので、日記そのものをやめることはないと思うけれども。
しばらくはこんな感じかも。すみません。


話は全然違いますが、深田恭子ちゃんのNHKのドラマ「サイレントプア」にめっちゃはまってます。
まだ見れていないドラマがたくさんあって、その大部分はオットと一緒に見たいのでキープしてあります。(たとえばビターブラッド1〜2話とか、二宮くんのドラマやキョンキョンのドラマの2回目とか、連ドラになったベランダーとか。)
そんな中、オットは見ないであろうドラマなので、これはオンタイムで見ているのですが、地味だけど良質ないいドラマだなあと思いながら見ています。
サイレントプアの問題は簡単じゃないし、多岐に渡るしで、そう簡単にヒントが見つかるようなものでもないと思うけれども、同じ社会で暮らしている人たちの中に、どんな人がいて、どんな苦しみを背負っているかを知ることはとても大切な気がします。
主人公がサイレントプアとどこまでも向き合う仕事上のストーリーとは別に、深田さん扮する主人公が抱えている個人的な事情、個人的な闇の深さ。
そしてまるでその記憶を一瞬だけでも忘れようとするかのように、誰よりも仕事に打ち込み、誰にでも手を差し伸べずにはいられない人という設定も深いなぁと思います。
そのふたつのテーマを同時に書こうとするから、たとえばサイレントプアの本質のようなものには迫りきれてない部分もあるかもですが、とりあえず、多くの人がいろんな問題を知る入り口に立てるという意味ではとっても意義深いドラマなんじゃないかと思います。
最近の空気として「人は人、自分は自分」「すべては自己責任」といった風潮が強いけど、わたしはそういう社会は苦手で。
だからと言って、ずけずけと心の中に土足で入り込まれるのもやっぱりイヤ。
となると適正な距離感だったり、どこまで立ち入るか、立ち入られても平気か…というところでためらってしまうことが多いです。
このドラマを見ていると、主人公の人との対し方、こんがらかった人間関係の修復の糸口を見つけるその過程には毎回すごく考えさせられます。
たとえば「待つこと」。
なんとか解決させてあげたくで、どうしても土足で踏み込みがちになる場面でもせっかちにならずひたすら待つ。たとえ時間がかかっても強引に動かさない。
ゴールは一通りではなくて、相手の話をよく聞き、もがきながらもベストな選択をするお手伝いにとどめること…など。
なんだか普通に人間関係を築くうえでのヒントとか、ああ、こういうのはいけないなぁとか、そんなことをたくさん考えさせてくれるドラマだと思います。

そして自分のスランプとも重ね合わせていろいろと考えているこの頃です。

なにより派手な演出もなければ、大げさな描写もないけど、この日常の断面を切り取ったような淡々とした感じがとても好きです。
内容には心が痛む場面も多々ありますが、心が傷つけられることなく感情任せにならず、穏やかな気持ちで考えながら見ることができるお話だと思います。
そして女優深田恭子ちゃん、昔よりもさらに、どんどん好きになってきました。
ああ今の彼女で、KinKiさんそれぞれとまた共演とかしないかなぁ。この間つよしさんがラジオで女優さんになりたいという相談者に
「いつもいろんなドラマで見かける女優さんは、一様にスタッフがその人の人間性に惚れていて、演技そのものプラス、スタッフにもきちんと細やかな心遣いができる人という印象が強い。」と言ってましたが、彼女もきっとそんないいオトナに成長したんだろうなぁなんて思いました。
これからもこのドラマは楽しみに見たいと思います。
ここまででもいい加減長いのですが、続きは拍手コメントレスです。ここ最近コメントを下さった方は、どうぞお読みになってくださいね。
いつもたくさんの拍手や、拍手コメント、そしてスターや日記のコメントと、いろいろと反応してくださって、本当にありがとうございます。
今後どもどうぞよろしくお願いいたします。
・4月4日 ゆきはなさん
いつも反応してくださってありがとうございます。
桜について。
「嬉しいこと哀しいこと様々な想いがその樹に宿っている」とおっしゃった話。まさしく同じことをよく思います。
いつもそこにいて、すべて見ているのだけれど、沈黙を守りただただそこにいてくれる感じがよけいに好きなんだと思います。
ちょっと心をさらわれそうになって怖い気がする時も確かにありますが(笑)それも含めて桜の魅力な気がするこの頃です。


・4月13日 y.s.さま
いつも拍手コメントありがとうございます。
ご心配おかけしました。オットは、健康状態も生活もほぼ元通りになりました。あれ以来めまいもひどいのは起こっていないみたいで、ほっとしています。
どうも総じてめまいというのは要因を特定しづらいみたいで、経過観察な感じです。やさしい言葉をたくさんいただいて、とても励まされました。感謝の気持ちでいっぱいです。
y.s.さんのご主人もうちのオットとほぼ同じくらいの年代でいらっしゃるのですね。
そして、我が家もですけど、今の定年退職って昔のそれとはずいぶん事情も違うし、本人の気持ちも、一人一人の事情もさまざまなんだなぁと思います。
y.s.さんのお宅も、お義母さまやお嬢さんのこと、家族の生活や健康状態も絡む話なので、妻としては「あなたのご自由にどうぞ」とは簡単に言えなかったことと思われますが、それでもやっぱりご本人の意思が上手に尊重されての今なのですね。
わたしもかくありたいと思いました。
いずれにしてもこの選択が正しかったと信じたいですよね。お互い穏やかな毎日となりますように。


・kiさま
わたしもいつかプリンスエドワード島を訪ねたいです。kiさまは40歳でアンの物語を読まれたのですね。
わたしが出会ったのは中1の時でしたけど、きっと40で出会ったらまた全然違った物語に感じたのではないかと思ったりしています。
拍手コメントありがとうございました。また遊びに来ていただけたらうれしいです。