ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 おしゃまさん。

いつも新しい素敵なものに触れると、もっと聴きこんでから感想を書こうと思うのが常で、まだまだ、まだまだ…と聴いてるうちに次の発表が来ちゃったり、次の作品が来ちゃったりして書かないで通り過ぎるパターンです。
またそのパターンになるのが目に見えているので、今回は打破するべく…まだ全然浅いアプローチで恥ずかしいですが、とりあえずパッと聴き、どんなことを思ったかを書いておこうと思います。
今日が発売日なので、まだ手にしてない方もいらっしゃることと思うし、ネタばれ全開ですので、まだ見たくない方は回避してくださいね。
とにかく曲数が多すぎて、まだ全然全貌が見えてない感じなのですが、何周かはしてみました。
家事の合間に、他に人がいない時に切れ切れに、生徒が来るまでの待ち時間に。そして寝る前に、起きてすぐに。
そして気がつきました。これはほっとくと無口になるなぁと(笑)
書いてるより、しゃべってるより、一回でも多く聴きたいですもん(笑)
でもそれじゃダメでしょ!なんか違うでしょ!ということでCDからべりべり〜っと無理やり身体をひっぺがして(笑)がんばって出てきました。
表題は新星堂難波店の方がTwitterでそうつぶやいてらしたので、マネしてみました(笑)
なんだかぐっとかわいい響きになって、ちょっと音のイメージとはかけ離れてるけど、本人のイメージからはそう遠からず…と思うのはもちろんファンだからですね!知ってますとも(開き直り、笑)
結構あちこちのCDショップの方々が、すご〜く素敵なPOPをつけて宣伝してくださってますね。聴きこんでないと出てこない言葉が入っていたりして、意外とつよしさんの曲は、CDショップの店員さんがちゃんと聴いてくださってるんだなぁというのが感じられます。
ラジオでもお馴染み、えいじえいじさんのお店にはいつか行ってみたいものです。聖地巡礼のひとつとして(笑)
なんにせよ惚れ込んだアーチストの宣伝ができるなんてショップ店員冥利に尽きるんじゃないかな。そういえば昔、本屋さんと並んでCDショップ店員や楽器屋さんに就職したいと思ったこともありましたっけ。
本屋大賞っていうのがありますが、CDショップ大賞っていうのもあればいいのに…と常々思ってます。
クラシック系の名盤を買うときなんかもそうですが、結構店内のPOPに助けられることが多いです。あまりにも多岐に渡るショップのCDの大海原の中でお気に入りの一枚を探す作業はとても楽しいです。
長いことお店にいて、じっくりと試聴したりジャケットを眺めたり、POPを読んだりするのが大好きだからっていうのもあるのですが、最近のCDショップの元気のなさが残念で。
20数年前に越してきたときは、最寄り駅周辺の徒歩で行ける範囲で3つもあったCDショップが今はゼロになっちゃいました。びっくりです。
で、交通費をかけて買いに行くのもなんだかなぁと思って通販が多かったのですが、ここ最近はあえてCDショップで買うことにしています。
それこそCDショップ大賞みたいなものがあったら、もうちょっと活性化しないかなぁ。
そして、意外とつよしさん、玄人さん目には人気なんじゃないの?と思ったり。
うちから近いところにあるショップは残念ながらつよしさんのコーナーはもちろん、同日発売のシングル、嵐のコーナーすらなくて、大丈夫なの?という感じでしたが、それでもひっきりなしにお客さんがレジに並んでました。
わたしが行ったときはほかに嵐のCDを買いに来てた方が4人、つよしさんのを三種買いしてる方がわたしのほかにもう一人(笑)男性の方が唯一並んでる「ふつうよし」を手に取ってらしたけど、買ったかしら?見届けるところまではいられなかったです(笑)さらにもう一人の方はコブクロの予約とかおっしゃってた白髪の上品な奥様でした。
さて。
とりあえず新譜「shamanippon−ロイノチノイー」は、昨日3種類全部お持ち帰りしてきました。
クリアファイルがあまりに美しいのですでに新星堂にいる時からじっくり見たくて仕方なかったのですが、そこはぐっと我慢。Tシャツももらい「特典が豪華でよかったですね〜」なんておねえさんに言われながら、ちらちらあまりに美しいクリアファイルに目線をやりつつ(笑)全部を大きな袋に入れてもらいました。
そしてそのまんま一階下にある大きな本屋さんに行き、迷わずローリングストーンのコーナーへ行って立ち読みしようとしたら、ほかに二人も先客がいて、いずれも新星堂の袋を持っているので笑いました(笑)あら、まさしくお仲間だ!!
「異端であれ!!」という文字が表紙の玉置さんとともに飛び込んできてすでにくらくら(笑)
ええ、わたし、どこか異端な人が好きなんです。今となってはそう認めざるを得ない状況です。いえいえ、全然いいんですけどね。
玉置さんもつよしさんも小田さんもやっぱりどこか異端な方だと思うし、コウイチさんもアイドルの究極の王道に見えて、実は隠れ異端な部分をお持ちだと思っているし…ちょっと好きな方々も…たとえばみうらじゅんさんとかいとうせいこうさんとか。
最近のドラマで言えば隠蔽捜査の主人公二人組も相当ヘン(笑)そしてわたくし、このドラマに超がっつりです。もう来週の月曜日が待ち遠しいです。
おっと話が逸れて、どうでもいい情報まで書いてしまいました(笑)
ローリングストーンだった。
残念ながらわたしは雑誌の方はアマゾンで頼んでしまったので、昨日のところはちらっと立ち読みのみにしました。
それでも1万字のインタビューは、つよしさんのところと玉置さんのところだけはざっくり読んで、惜しみながら棚に返してきましたよ。
そもそも雑誌というのは、ファンだけが読むもの(もっと言っちゃうとファンを対象にしてるもの)というだけではなくて、一般の人の入り口になるもの、知らないアーチストの世界の入り口になるものだと思っているのですが、そういう意味において、一万字もあるし、すっごくおもしろいと思います。
玉置さんファン、つよしさんファンそれぞれが、ついでにもう一つの特集を読むこともあるだろなぁなんてドキドキしながら思ってみたり。
両方ファンとしては同じ雑誌の中にいてくれることがそもそも単純にうれしかったり。
これはちゃんと手にしてから感想を書けたらいいな。
それにしても…いつも文章がいいので楽しみにしていたこの雑誌ですが、写真もびっくりするほど素敵でした。これ、きっと保存版だなと思いました。
そして、お名残り惜しくコーナーを立ち去って別のコーナーを物色していたら、さらに音楽と人のところにも、FINEBOYSのところにも同じ袋を持った人たちは移動していってページを繰ってらして、みなさんだんだんに大荷物になってらっしゃる(笑)
なんだかおもしろい光景でしたよ。
行く経路が決まってるんだなと思いました。
そして電車に乗り帰途に就く途中、ややしばらくはつり革につかまっておとなしくしていたのですが、誘惑に負けて、ちょっとだけ、新星堂の袋のテープで止めてあるところの小さな隙間から、中のクリアファイルをのぞいておもいっきり目を凝らして「ひゃーっ(はあと)!!」なんてなってたら、なんと後ろから「せんせ!どうしたの?」と声を掛けられました(笑)学校帰りの生徒さんです。
うっわーっ!!ドキドキドキ(笑)挙動不審になっちゃってるから(笑)
もちろん「買ったCDがね、一枚忘れてきたかなぁって心配になっちゃったの」なんてごまかしましたが、すごいとこ、見られたな。
幸い何を買ったんですか?とは聞かれなかったけど、男湯をのぞいているところを見られたかのような動揺っぷりを見られてしまいました(笑)いや〜ん。恥ずかしい。
さて。そんなこんないろいろあって…
家に持って帰ってじっくりとクリアファイル&ジャケットを眺めたわけですが、これはすっごい逸品だなぁ。美しいなんてもんじゃない。
京都の花結い師のTAKAYAさんという方の手なるものだそうですが、すごく興味が沸きました。
属性柄今はどうしても耳の方の興味が先行しちゃってますが、一段落したらいろいろ追いかけてみたいです。
幸いにも身近にこれを語らせたら絶対にぴったり!!というつよしさんの大ファンでフラワーアレンジの先生をしてらっしゃるお友達がいるので、ご本人からぜひぜひ感想を聞いてみたいなぁ。
彼女の好みにも近いんじゃないかなぁ?と真っ先に友人の顔が浮かんだわけですが…ねえKONOHAさん、どんな風に思われました?
(って本文で呼びかけちゃってごめんなさい。お暇なときにぜひ、ご感想を聞かせてね!個人的にでも、ふぇるまーたにでも。as you like it!!です、笑)
さて。
とりあえず夕食の支度をしながら一枚だけ聴こうと思って選んだのはとくべつよしちゃん盤でした。
なぜに真ん中から行ったのかというと、なんとなく彼方(タイムマシーン)が気になったからと、赤と赤の真ん中で単純に目にやさしい緑をしているこのジャケットに引っかかったからです。
キッチンのコンポに入れたらいきなりどーん!どーん!と大太鼓のような音。
始まったらなんとアゲアゲの曲からスタートなんだ!!と一気に熱くなりました。
特に前半のラインナップはものすごくFUNKYで、止まって聴くのがむずかしいです。
思わず包丁のリズムを合わせたくなる!飛びたくなる!身体をゆすりながら聴きたくなる!イェーイ!!ごっきげん!!
その音のカッコよさに痺れます。
なんだかとってもtankの頃を思い出したのは、初回盤の最初の4曲「Wlcome to shamanipon-INISHIE groove」「I gotta take you shamanippon」「Ginger」「shamaspice」あたりに通常盤の「Clap Your Mind」「縁ーGroovin'」あたりを加えたラインナップ。
音にとんでもなくライブ感があって、まるで今自分がライブ会場にいるような気分にさせてくれます。
歌声やコーラスの声も楽器の音にうまく溶け込んで美しく鳴って(響いて)いて、まるで楽器の一部のよう。
「I gotta〜」のタイジさんのフェイクのカッコイイこと。ここはほんとに痺れるなぁ。
「Ginger」は歌詞も好きだけど、メロディーラインとつよしさんの色気を含んだ歌声がめっちゃ好き。
shamaspiceの楽しさったらどうよ!!この瞬発力と遊び心はtankでジャンプして遊んだ曲たちの流れも汲んでる気がします。
一周回ってまたここが出てくると「キタ!キタ!キタ!(わくわくわく〜♪)」とあがるわたしがおもしろい(笑)
そしてどれもビックバンドならではのものすごい分厚い音。ああ、大音量にしてライブ気分で聴きたいです。家じゃ絶対ムリだけど。
この辺は世の音楽好きさんたち、バンドサウンド、スライやEarth, Wind & Fireあたりが大好きなおじさま方にも自信をもっておすすめしたいです。
そして中盤のレゲエ曲「イラミイナカハ」あたりを境に、だんだんに声中心、バラードにシフトしていくのですが、この両極端な感じがとてもとてもおもしろいです。
ついでにいうと、イラミイナカハはとっても穏やかで凪いだ海みたいに包容力のある曲なのに、ふと歌詞を見るとぎゅーっとなります。そうきたか!!笑顔で海を見てるのに、悲しみで目にいっぱい涙が溜まってしまいそうな、そんな曲。
どこのラジオでだったっけな?ハワイアンみたいな曲も作ってみたいと言ってましたけど、レゲエを聴いて絶対に合うと確信しました。
沖縄旋法の曲もいけそうだし、ウクレレ三線の音も似あう声に違いない。ああ可能性は無限大。これからどんな作品が生まれるのか、とてもとても楽しみです。
全体を通して聴くと、ものすごく歌詞に意味を持たせている曲たちと、逆にshamanippon!とかClap your mind!とか、shama!shama!shama!とか…符丁のような、言葉遊びの楽しさを満喫する系?みたいなのとにも分かれる気がします。
この両極端が楽しいな。
彼の歌詞の多くが読み込んでいくとかなり深いのはよく知っていることですが、後者、意味をかみしめながら聴くというよりは、ただただそこで鳴っているものを感じる、心を開いていっぱいに浴びるみたいな感覚の曲たちの楽しいこと。
音の遊び、リズムの遊び、ただただ中に入って行って、漂って楽しむ魅惑のグルーヴ。
そして、どのCDも、後半に入っていくにつれ、つよしさんの声はつくづくとまるで使い込まれた楽器のようだと実感します。ある時は溶け込み、ある時は前面に出てきて耳を心を掴まえちゃって放さない。
全体を通して一番最初に心を掴まれたのは意外にも「shamadokafunkー謝円音頭」の最初の部分のフェイクを含む展開で、なんてドラマチックでなんて広がりのある声だろうと呆然と聴き入ってしまいました。
なんだか太古の昔と今とが一瞬つながったかのような不思議なイメージの世界へ連れていかれます。なんて魅惑的な声、なんて不思議なメロディー。プリミティブな楽器の音とデジタルなアレンジの両方が入っていて、これぞつよしさん的shamanipponの世界観全開だなぁと思います。
そもそもなんで意外だったかというと「音頭」って書いてあったし、よくわからないけどきっと遊び心満載の曲なんだろうと思い込んでいたわけです(笑)
そっか!これがあの社会科見学で…と知ったのは後のことで、最初の部分で雷に打たれたみたいになっちゃったので、気がつきませんでした。
それからちょっとだけ聴いたことがある?と思う曲もいくつかありましたが、その進化の度合いにもびっくり。
「ブラッシュアップ」ってつよしさんは言ってましたけど、ほんとびっくりするほどブラッシュアップされてましたよ。まるで別の曲のようになっているのもあって、なんて洗練されたんだ!!と心底驚きました。
shipは小さい箱だったし、遠かったしで、そこで行われたライブそのものはたいして経験できてはいないのですが、映像化、音源化されてるものも多いから、比較的誰でも使用前使用後がわかっておもしろいです。
あれがこうなってああなって、こういう形に昇華されたな…とか。何重にも進化を感じた曲たちもあります。
中でも一番進化を感じたのは「ヒトツ」かな。
これは直前に平安神宮ライブDVD「ヒトツ」で聴きこんでいるから(笑)余計に際立って聴こえるいうのもありますが、なんて洗練された美しいバラードへと進化したんだろうと驚きました。
「ふつうよし」に関しては、家にすでにある、シングルに入ってた曲やDVDで聴けた曲が何曲か入ってるんでしょ?同じものならいらないかも?と言ってた方もいらしたけど、同じではないですよ!!
それこそブラッシュアップされた曲たちも入ってます。
実を言うとわたしも近年、好きな人達のCDやDVDなら何がなんでも全買い…では全然なくて、価値観もさまざまだから、自分の価値観とその時々の財布の重さ?軽さ?に従って、どうかすると一枚しか買わないものもあるのです。
でもこの3枚はわたし的には買って正解だった気がしました。繰り返しておきますが「わたし的には」ですよ。価値観は100人いたらみんな違って当然だと思うし、どれが正解ということもありません。
天魔さんで毎週流れていた「Welome to shamanippon」が「-INISHIE groove」となってどんなにかっこよく進化したかは初回盤でも堪能できますが、通常盤に入っていることによって、一般の天魔さんを見てた方にも進化のほどが伝わるのかと思うとうれしいな。
限定盤はあんまり店に並んでないし、一般の方で不意に買ってみようかなと思う方の目につくのは圧倒的にこの通常盤だと思うのですが、この一枚がちょっとだけ興味を持った方たちの、つよしさんアルバムの入り口になるのは正直とってもうれしいです。
レンタルになるのもまたこの一枚だと思われるので、より多くの人の耳に触れたらうれしいな。
バージョン違い話は置いておいて…
歌の表現はどれも本当に美しくて、今までのアルバムの中でも最も歌声の安定感を感じます。
最初にこれを聴きたいと思った「彼方(タイムマシーン)」は胸がぎゅーっとなる美しい曲でした。
瞬き「涙奏」もそう。
「イノチトボクラ」「美しき日」あたりは、直感的にはすごく好きな曲たちですが、もうちょっと聴きこんでから感想を書きたいかも。まだまだ消化しきれてない感じ、もっと深く深く入り込んで聴きたいと思わされる曲たちです。
表題曲「ロイノチノイ」が実は初回限定盤「どうもとくべつよしちゃん盤」にしか入っていないのもおもしろいけど、これは間違いなく「ラカチノトヒ」系です。お経ソング第二弾って感じ?癖になりそうな、絶対に飽きが来なさそうな(笑)聴きこんでいるうちに気がつけば一番になってるかも?という予感もあり〜のな一品でございます(笑)
和音の変化や和を感じさせる音やスペーシー?とも思える現代的なピコピコ音が喧嘩せずに入っている点も含め、ものすごく面白くてリピートに欠かせない曲になってます。
ほんとどうしてこれ、一枚にしか入ってないんだろう?
初回盤のPVになった2曲はいずれもとってもいいです。
メイキングを含め、音楽の楽しさ、仲間とのいい時間、発想の豊かさがこれでもかと伝わってきます。
何よりも関わってる方たちがみんな一様に楽しそうなのがいいな。
特にどうもとくべつよしちゃん盤に入っている「I gotta take you shamanippon」の方のPVは、一般の方に彼のソロワークのエッセンスを知ってもらうのにぴったりなんじゃないかと思います。