ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 崖から落ちたみたいな?1週間(笑)

今年のレッスンはうまく行きそうなくらい順調だわ〜っ!!と喜んでいたのはほんのちょっと前の話ですが…
ひとつ前の金曜日あたりから、次々といろいろなことが起きて、這う這うの体(ほうほうのてい)で土曜日に逃げ込んだ!という感じになってしまいました。
う〜ん、いろいろあるなぁ〜。
うちの県ではあんまりインフルエンザやノロウイルスなどの感染症は流行ってないみたいだったのですが、とうとうひとりインフルの子が出て、タイミングが悪くて2週間もレッスンを休むことになりました。
土曜日にやっと来てみたら、お母さんにも移っちゃって大変だったそうでした。
でも帰ってきた本人はやる気満々。治ってほんとよかったです。
そして、やっと最近ちゃんと欠席や遅刻の連絡をしてくるようになったと喜んでいた幼稚園の先生のKちゃんが、1週間前、頭痛で休みますと直前に連絡が来てからというもの、また何度メールを入れても返して来ない!という事態になり、イライラ。
くどくどとメールしているわけでもなく「他にも振替レッスンの相談をしている子が多いので、次に来れる日を早めに連絡してね。」「次の土曜日は来れるの?」というようなショートメールを送るのですが、一日置きくらいに3回くらい送ってもまったくのガン無視でびっくり。
彼女はうちにレッスンに来さえすれば、ちゃんと受け答えもでき、練習もちゃんとしてあるし、きちんと会話も成立する社会人らしい生徒さんなのですが、とにかく連絡関係がてんで弱くて刹那的。
それでもここのとこ半年くらいはとってもうまく行っていただけに、またここからスタートか…とちょっとびっくりしています。
とりあえずきのうのレッスンに来れないことだけはやっと金曜の夜10時も過ぎて言って来ましたが、今月の予定は?と聞き返したらもう連絡がありません。本当に困ってます。
さらに先週は5週目だからお休みだと勘違いした小学生がいたり(1週目は正月ですからね!)レッスン直前に耳が痛くなって泣いてるから耳鼻科に連れて行くと連絡があったり、さまざま予定が狂ってしまい、手帳は×と書き換えでぐっちゃぐちゃになりました。
そのうえ、大学4年のNちゃんが、ピアノの卒業試験を前に、大学の担当の講師の先生に人格を否定するような言葉でボロクソに言われたそうで(彼女曰くですけどね、笑)すべてから逃げ出したくなった…とのことで、彼女にも一度レッスンをすっぽかされました。
彼女と言えば、ずいぶん前の「愛の逃避行ふたたび?」と一瞬あの時の状況がよぎってくらくらしましたが、今回は4日目に「すみませんでした」とメールが来ました。ああよかった。
そこからは毎日30分ずつやってきて猛特訓。
学校の先生がムチ役を引き受けてくださるので、わたしはひたすら「大丈夫係り」「気持ちの安定剤係り」「安定的に弾けるように反復練習のお手伝い」に徹すればいいわけで。
嫌われ役を引き受けてくださる学校の先生には申し訳ないような気持ちです。
あんまり認めたくはないですが、結局わたしが何年経っても越えさせてあげられなかった山を彼女がいくつも越えられたのは、あの学校の先生のスパルタによるところが大きかったかも。
だって死ねとか言うんだよ!とか、拍子を取るフリをしてわたしの太ももを親の仇身みたいに殴るんだよ!とか…まあまあわたしが学生時代だったらありがちな古いタイプの先生みたいですが、確かに彼女は卒業試験のスタートラインに立てるくらいにはうまくなったのだし、もっのすごい敗北感。
だからと言ってわたしはわたしだから、どうしたってスパルタにはなれないと思うけど。
金曜日、とりあえず試験は終了したみたいです。
これで卒業できるかどうかは今日わかるそうで、できないとなればまた追試のために来ることになるし、卒業が決まればうちのピアノ教室も卒業となる可能性が高いわけですが(まだ卒業も決まらないのに、保育関係の就職先は内定をもらっているそうなの。いつでもいいから来て欲しい!卒業が決まったらでいいから…と言われているそうなのですよん。)それでもやっぱりみんなと一緒にちゃんと卒業できるといいなぁ、させてあげたいなぁと思います。
どちらにしても、やっぱり今の大学の推薦制度の在り方にはちょっと疑問を感じるけど、入ってしまったからには最大限の努力をしてなんとか卒業させてあげたいと思う親御さんの気持ちや、本人の「がんばりたい」「がんばれない」「負けたくない」「もうすべてどうでもいい」の葛藤に4年間付き合ってきた者としては、この時間がムダだったとは思いたくないし、彼女にもいいイメージで着地させてあげたいなぁと…そんなことをすご〜く考えた1週間でした。
もちろんイヤなことばかりじゃなくて、新しい生徒二人はとっても順調に楽しくてならないといった感じにレッスンができているし、小さい生徒さんたちは楽しそうにしながらも、ピアノはもちろん心身の成長を横で見ていられるしあわせを満喫しているし、楽しい時間もたくさんたくさん。
だから一概に「なんでこんなことばっかり」とも言えないのだけれど。
そして、一番の大事件は先々週の金曜日。
この日は11時から大人の生徒さんで、この方はもう12年くらいうちに通ってきてくださる、10歳くらいわたしより年上の方です。
ほがらかだしとっても愛嬌のある方なので、いつも楽しいレッスンができるのですが、この方にわたし、すっごくつまらないところで年に一度くらい爆弾を落とされます(笑)
この生徒さん、実はわたしと同じグループのファンの方で、しかも相方アンチのオンリー…
そのことを知ったのはうちに来るようになってもう2年は経った頃でしたけど、彼女の好きな人はわたしの好きな人でもあるわけで、危険な話題さえ賢く避ければ全然楽しく話もできるし、そもそもうちを気に入って通ってくださっているのだし、いつもならたいした問題でもないのですが…
この日のレッスンが終わったあとの何気ない会話の中で「朝、NHKアサイチで玉置さんを見たわよ〜」と彼女が言いました。
この話題ならあっちへ行く心配もないしなぁと思いながら、それでも多少警戒しつつ話を聞いていたら…
最初は見直したわ〜いいところもあるのね〜とか、生歌はやっぱり絶品ね〜とか言ってくださって…にこにこしながら話を聞いていたのも束の間。
やっぱりキタキタ!突然に爆弾投下!
「でもね、あの人、やっぱり人としてダメだね。一度ああいうこと(たとえばFNSすっぽかしとかね!)をした人は何度でもやるとわたしは思う。病気も治らないよ!先生っていつも思うけどなにげにゲテモノ好きよね?」みたいなことを…
思うのは勝手だし止められないけどさ、どうしてそれをその人が好きな人に言うかね!さらに、それを自分からしたらお師匠さん的立場のわたしに言って、何の得があるのかね?なんて…
AB型ですからね。すぐに損得で考えちゃうのも悪いクセ(笑)
いやいや、待って。うわっ!この雲行きは…本格的にやばくなってきましたよ(怖!)
玉置さんをボロクソに言われたショックで一瞬方向転換のタイミングを逸したわたしは、久々まともにアンチビームを浴びることになるのです…このあと延々(笑)
「そういえば、ダメ人間と言えばつよしくん!!!」
(きたきたきた!くると思ったよ)身構えるわたくし。
続く続く相方氏を人として完全無欠だと持ち上げながらもうひとりの人の健康から立ち居振る舞いから行いから、すべてを叩くその饒舌なお口…
「なんやとごら〜っ!!どこ見とんじゃわれーっ!!」
…と本人には言えるはずもなく、あくまでもこれはわたしの心の声(笑)
そもそも何度も言いますけど、彼女の好きな人はまた私の好きな人でもあるわけで、その人のことを褒めちぎる分には全然同意もできるわけなのですよ…相方を叩きながらでさえなければ。
そこを彼女はいつも間違えていて、好きな人を持ち上げるのに、必ずもう一人の人を落としながらなので、わたしはどちらの好きな人も汚されたような気持ちになって悲しくなってしまうのです。
はぁ〜っ。
ちなみに前回爆弾を落とされた時は、そういえば最近彼、事務所から来るメールや会報に一切載ってないけど、また何かやらかしたの?それとももう故郷へ帰ったのかしら…
というものでありました。ふぅ〜っ!まったく。
もちろん仕事ですからね(笑)
わたしもピアノ以外のことで根に持ったりはしないつもりですけど(イヤイヤピアノでもダメですけど、笑)…
やっぱり好きな人たちのことをボロクソに言われるのはいい気持ちではありません。
そして彼女が言った「一度病気になったら治らない。人格も変わらない。誰であれ一度やった過ちは絶対また繰り返す!」を「いやいや、ありえないから。そうだったら人が何のために生きるのかわからない。」と一笑に付したくせに、この言葉が日を追うごとにどんどんボディーブローのように効いてきて、いつしか猛烈に堪えている自分にさらに凹みました。
昨年のライブツアーの最後の渋谷で何もかも乗り越えたやさしい笑顔で両手を広げてわたしたちファンの心を抱きしめた玉置さんの顔とかがふと浮かんで、なんだかとってもせつない気持ちになったり。
つよしさんのラジオでの落ち着いたトークを思い出して、ああただのファンのくせにこんなことくらいで落ち込んでどうする!と思ったり(笑)
こんなに楽しい年末年始のライブを過ごしたばかりで、同じ日、同じステージをどこかで見ていたにも関わらず、一度かたくなに凍ってしまった人の心にはが届かないものもあるんだなぁとか…
まあいろんなことを思いました。
何より怖かったのが、次の週のレッスンに来た彼女に対してどんな風に思うんだろう?ということで…
もちろんそれはそれ、レッスンはレッスンなわけですが、わたし自身が想像以上に根に持ってたらやだな。
先生という立場を利用してイヤミとかイジワルなんか言うわたしだったら幻滅だわ!
それを態度に示しちゃうような人かもしれないし…わたしが…怖!なんて(笑)
何がかっていうと、言うなれば自分が信じられなかったわけです。
ああいやだなぁいやだなぁ…ずっとそんなことを思いながら過ごした1週間。
不安を吹き飛ばすように毎日毎日せっせと夜遅くまで防音室でピアノを弾いてましたけど。
そうしたら、月曜日遅くに来た大学4年のNちゃんが…「大学の先生があまりにイジワルなので、このまんま逃げ出そうと思ってた時にね、バイトの帰りにレイン先生のうちの前を通ったら、11時前なのに先生ピアノ練習してたね!かすかに防音室から音が漏れてたよ。ああ、先生もやってると思ったらわたし、何やってるんだろう?と思ったんだよね」…とうれしいことを言い。
その時のわたしは多分不安をピアノにぶつけてて、そう褒められたものじゃなかったのですが(笑)それでもただここでピアノの音を鳴らしてたってだけで誰かの役に立つこともあるんだとうれしくなりました(笑)
そして彼女はとにもかくにもちゃんと通ってきたし、逃げ出すことなく試験を受けられたわけですから…本当によかったです。
さらに、金曜日、前の週に爆弾を落とした生徒さんもやってきて…
入ってらした途端パーっといつもの花が咲いたような笑顔で無邪気に「先生!先生に言われた通り練習してみたら弾けたわ〜!」とニコニコ。
「わたし、バードランドの子守歌、キライだと思ってたけど、レッスンで好きになってきたわ〜」とおっしゃるではありませんか。
その笑顔を見た瞬間にいくつもの結び目ができちゃってた心がするっとほどけて、いつも通りのレッスンにすんなり入って行けたし、和気あいあいといつも通り楽しいレッスンができました。
一気に不安解消(笑)
ああわたしが大人げない人にならないで済んでよかったです(笑)
もちろん根本的な問題が解消したわけではないですけど、子どもの生徒じゃないんだし、わたしが上手に話題を選びながら楽しくやっていけばいいだけのこと…と思い直しました。
とりあえず半年にいっぺんくらいのことなので、経験則からいえばしばらくは大丈夫でしょう(笑)
それにしても…
「人は変わらない」とも「病気になったら治らない」とも思いたくはないです。
そんな風に思い始めたら救いがなさすぎるし、実際にそうじゃない人だっていくらでもいます。
否が応にも注目を浴びちゃう立場の方が、さまざまな辛いことを乗り越えて元気になった姿を見せ、がんばってまたステージに立ち、わたしたちファンに最高に素晴らしいステージを見せてくれることは、ご本人のみならず、見ているわたしたちにとっても希望の証のように思えます。
たとえば今なんらかの辛い思いをしているご本人、ご家族や友人が辛いさなかにある人をどれだけ絶望から生還した証人として励ましてくれているか。どれだけ安心させてくれているか…
思い出すだけで胸がぎゅーっとなります。
この人もがんばってるんだから、わたしもがんばる!そう思ってステージに立つ人を応援したり、自分もまたパワーをもらっている人は数限りなくいることと思います。
うちの生徒さんは普段は決して悪い人じゃなくて、たとえばわたしがどこかでボロクソに言われてたら、何言ってんの?と食ってかかってくださるくらいやさしい方でもあるのですよ。
前に噂で聞いたところによれば「いい先生だから習いたい人がいたら紹介するわ」って職場でもうちの教室を宣伝してくださったりもしているそうです。
多分テレビの向こう側にいる人についての発言だったので、必要以上に尖ってしまったのではないかと思うのです。虫の居どころも悪かったのかもしれないですしね。
金曜日生徒さんが無事帰られたあとで、なんであんなにわたしが凹んでいたのか、我に返ったらちょっと恥ずかしくなりました(笑)
もちろんわたしは自分自身が何かを言われたわけじゃないんだから、「はいはい!」って聞いて、右から左へ流せばよかっただけの話もであるわけです。
でも、誰かを好きになるということは、「好き」と一緒にその人の悔しい気持ちや悲しい気持ち、せつない気持ちも一緒に分かち合うということなのですよね〜
それはまた、テレビの向こう側の人に限らず、家族だったり、友達だったり、わたしで言えば生徒さんにしてもそうであるわけで…
好きな人、大事な人が増えれば増えるほど辛いこと、悩み事も増えて行くんだなぁと思うのです。
そうやって人はちょっとのことで有頂天になったり凹んだり。
そして金曜をやっとこさ乗り越えたわたしは、土曜日昼にはすがすがしい気持ちで先週のレッスンを終えてRUSHへダッシュ!(笑)
さまざまありすぎて、もう何もかもどうでもいい…から簡単に復活できたのはある意味KinKiさんのおかげかも。
そしてどうしようかなぁ〜と言ってたわたしを「一緒に先行見ようよ〜」と誘ってくれた友達にも感謝!
そのあと帰宅してからも珍しくいっぱいお酒なんか呑んじゃって上機嫌。
超気まぐれに友人ふたりがおしゃべりしているところへ酔っ払いモードで上機嫌に乱入してかき回しちゃったりして…ごめんなさい(笑)
このあたりのことは別途詳しく書きたいと思いますが、終わり良ければすべてよし。
今週はもうちょっと穏やかな一週間になるといいなぁ。
PS:と…この日記を書いていたら、Nちゃんからメール。やっぱり試験に落ちちゃったそうで…もうしばらく追試に向けた毎日レッスンが続くことになりました。
世の中、そんなに簡単じゃないね。ファイトーっ!!