ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 浅草お散歩&ヒトツにちなんだ一日

前の日記を書いてややしばらく、前に使っていたノートパソコンがかなり危機的な状況になり、とうとうパソコンを新しいものに入れ替えました。
というか、ずっと調子が悪かったのですが、だましだまし使ってました。
突然勝手に再起動したり、一旦フリーズしたら強制終了せざるを得ない状況になったり、作業の途中で動かなくなる事態が多々あったので、12月のはじめくらいにはたまたま見つけたお買い得な新しいノートパソコンを手に入れてあったのですが、ゆっくり手をかける時間がほぼ皆無だったこともあって見ないフリをしていたというわけです(笑)
でもさすがにほんとにもう何一つ動かせない事態になってからでは遅いので、やっと重い腰を上げ、データを移し、溜めてあった画像や音を整理し、大事なテキスト、エクセルやワードのファイルを保存したり…下準備だけでもそれはそれは大騒ぎです。
新しいパソコンを開いてみたらみたで、今度はwindows8の設定に手こずり、さらに8から一気に8.1にした方がいいとのアドバイスを受けたので、その設定をしたり。
さらにiPhoneでしょ?ウォークマンでしょ?それらの設定をし直したりバックアップを取ったり…
そもそも自分が使いやすいようにカスタマイズをするのにものすごく時間がかかって、パソコンを開いている時間は長いのに、日記が書けない、使いたいソフトが使えない、そもそも何もかもがよくわからない?という事態が起きて、ぐったり疲れてしまいました。
そして週末、やっとなんとか最小限使えるところまできたので、そろそろとメールを送ってみたり、ツイートしてみたり、よちよち歩きの赤ちゃんからやり直すみたいにまた動き出しました(笑)
しばらくは不具合が多いかもですが、どうぞご容赦いただければと思います。
さて。
続きからが本題です。
長いので畳みます。
先週、例によって仲良しのCircular Rainbowの空さんと、恒例の発売記念のお出かけをしてきました。
ちなみに彼女は同じ日の日記をわたしよりずっと早くこの日に上げてらっしゃいます。さすがです!
最近は会うたびにもう何か次の発売が決まっていて、その場で「次はこの日ね!」と約束できるというしあわせ。
空さんはいつお会いしてもヨガ仕込の姿勢の良さ?で背筋がピンと伸びていて、しかもほがらかでとっても楽しい方なので、この日も電車の中からすでにわくわく。
待ち合わせは浅草で。前日はとても寒かったですが、この日は結構暖かな一日でしたよ。
一番最初に行ったのは浅草寺です。
風神、雷神門とも言われている雷門を通って、仲見世の中をゆっくり歩いてさらに宝蔵門を入ります。
すでにしょっぱなからつよしさん話、今年はライブあるかしらね〜?あるとしたらどこでだろう?…なんて話に夢中になり(ちょっとだけ土曜のラジオでヒントが出ましたかね?、むふふ)ふたりとも気もそぞろで歩いていて、ふと、あれ?お水舎は?と気がつきました。
きょろきょろしていたら、通り過ぎてた?と気がついて、少し戻って無事発見(笑)

お水舎には高村光雲作の龍神像(沙竭羅(さから)龍王像)がいらっしゃいました。
沙竭羅さまと言えば興福寺の少年っぽいお顔をした八部衆像の沙羯羅立像が思い出されますが、浅草のお方はもうちょっと強そうです。
この方は竜宮に住み、雨を呼ぶ魔力を持つそうですが、このお方の足元にぐるりと龍の口があって、そこで手や口を浄めさせていただいてお参りに向かいます。

お水舎の天井には墨絵の龍がいらっしゃいます。あえて画像を回転させてみましたが、わかるかしら。
そして本堂のところまで行って手を合わせたあとに気がついたのですが、ここにも美しい天女さまの天井絵がありました。
前にもお参りしたことがあるはずなのですが、気がついてなかったです。
あとで調べてみたら、真ん中の龍の天井画は川端龍子氏作、そして両側の天女さまの天井画は堂本印象氏作でした。
堂本印象氏といえば、以前に月刊京都で天井画の特集があった時に、東福寺の天井画に強烈に惹きつけられていろいろ調べた想い出がよみがえります。
そしてこの雑誌のことがきっかけで仲良くなった京都の友人はもちろん今も変わらず仲良しで、堂本印象氏を思い出すと必ず彼女もセットで思い出して出会えてよかったと思うのですよ。ね、Hさん!!
関西の友人たちは多分あちらの堂本印象氏の作品には触れてらっしゃることと思いますが、いつか浅草寺も一緒に行きましょうよ〜と誘っておこう(笑)
この日はうららかな晴天で、とても気持ちがよかったです。
平日の午前中だし、結構すいてるかなぁ?と思ったのですが、なかなかどうして。お参りの列に並ばなくてはならないくらいたくさんの人がいました。
さすが観光地という感じ。外国の方もたくさんいらして、あちこちで、中国語や韓国語、英語が飛び交ってました。
五重塔を見ながらしばし休憩して、次の場所に向うことにします。
目的のお昼を食べる食堂(という感じのところなのですよ!さて、どこでしょう?)に行く前に、空さんが「『ヒトツ』でスカイツリーが映ったでしょ?あの場所がなんとなくわかる気がするのよ!」と言い、こういうところをちゃんと見れない、注意力が足りないわたしはただただ尊敬のまなざしでついて行ったら…
確かに見覚えがあるような場所に着きました。

堤氏とつよしさんがスカイツリーを見つけるシーンです。
花やしき通り」の看板が正面にあって、スカイツリーがほぼ正面に見えて。お寺が見えて〜。ほら見てここじゃない?と言われて「そういえばそうかも!」と思ったわけです。
そしてしばし「この角度?」「こっちじゃない?」とあれこれ検証して画像を撮り…(笑)
後で一緒にブルーレイを見て確認したら…なんとドンピシャでした。空さんスッゴーイ!!めっちゃ尊敬!!
そして例の食堂へ移動します。
観光地という感じではなくて、地元の人がよく知ってるんだろうなぁという通りにあって、この辺りは周りのお店もなかなかに個性的で面白かったです。
たとえばある中華屋さんには、ウインドーの商品見本の横に、ひとつひとつの麺を守るようにひとつずつ招き猫が置いてあったり。建物は古いけどいかにもおいしそうなお店があったり。

そしてとっても目立つ青い看板。わたしたちの目的地はここだここ!「食事処 酒肴 浅草 水口」さんです。
そうです。ヒトツのブルーレイの中にこのお店にいる堤氏とつよしさんがいらっしゃいましたよね。そこのお店です。
せっかくこのタイミングで会うんだから、行ってみましょ!といそいそと。

正面はこんな感じです。
食べログには大衆食堂と書いてありましたが、なるほど肩が凝らない感じの、ちょっと昔なつかしな食堂と言った風情です。
でも、メニューを見ているとどれもいかにもとっても美味しそうなの。

そしてわたしたちが選んだのがこれ。
大人のおなかにやさしそうなもの(笑)
まぐろのぶつ切り定食です。ごはんは少な目にお願いしました。
五目豆がついていて、まぐろのぶつがこれでもかとたっぷり。あさりのお味噌汁と炊き立てのおいしいごはん…う〜ん。やっぱり十分なボリュームです。
そして何よりリーズナブルでほんとに美味しかった。また行きたいです。
まぐろのぶつにたっぷり大根おろしがついていて、お刺身に大根おろしで食べたことはなかったのですが、これがさっぱりしてとてもおいしかったです。
他にも焼き魚、煮魚などの和食もあり、コロッケやお肉や揚げ物の洋食系もあり、さらにお酒がとっても美味しそうだったので、家族で行っても夜オットと行くのもいいなぁ〜なんて思いました(笑)
ご飯を食べた後はぷらぷら歩いて銀座線の駅へ。
東京の下町らしい雰囲気のところを歩きながら、ふとわたしはかねてから思っていたことを空さんにぶつけてみました。
shamanippon」の世界観についてです。
ここのところ江戸時代の完全無欠のリサイクル社会にとても興味があるわたしは、shamanipponの「戻ることが未来」の心ってさ「江戸」のほうがむしろ「奈良」よりも近い気がするんだけど…みたいな話を。
たとえば江戸の街では一旦作り出したものは、その役割を終えても捨てるものがひとつもなく、隅々まで再利用したり、土に返したりするシステムはそのまんま永久にも続けられるくらい完璧にうまく回っていたのですって。
その聞きかじった話をしつつ「一方奈良時代ってさ、超官僚社会だし、前に見たテレビ番組で、当時の下級官僚の抱えていた借金問題とか、日本全国から都に集まってくる人たちの話とかを考えると、当時の奈良はむしろ今の東京に近いんじゃないかしら?」みたいな自説を打ち出したら「なかなかに斬新!でもね…」と空さん。やっぱりか(笑)
そして「多分、それじゃ戻り方が中途半端なんじゃないの?つよしさんの言う世界観は奈良時代の奈良じゃなくて、もっと前、卑弥呼の頃の「くに」の概念くらいまで遡らないといけないかも。」というような話をしてくださり…「そうだった!」…瞬時に納得しました(笑)う〜ん明瞭!!(笑)
とはいえ、同じ日本という国の中にある一都市であっても、その時代時代で穏やかに過ぎた時代もあれば、まさしく歴史の表舞台になったり、時の権力者により遷都されていきなり過去の都になった時代もあったわけで、まさしくどの断面を切り取るかによってその土地の印象も変わるし、どの時代のどこの暮らしにも今につながるヒントがたくさんあるんだろうなあなんてことを考えたり話したりしました。
そして次にこの日のメインイベント「ヒトツ」を一緒に見ながら語る…というのをしましたよ。
お互いすでに一人でだいぶ見てますが、一緒に見ながら感想を言い合ったらどんな話が出るか、とても楽しみにしていました。
わくわくしながらブルーレイを入れて、一緒にライブを見るような気持ちでスタートです。
お互い「インストよりもほんとはもっと歌声が聴きたい」とか散々言ったわりに、インストの話をいっぱいしていたのが今思い出してもなんだかおかしいです。
たとえば二人とも「月ーツク」がとても好きでした。
さらに、石舞台や平安結祈の「時空」がどれだけ好きだったか!という話になって、ひとしきり目の前の平安さんの映像を見ながら、なぜか想い出話に花が咲いたり。
わたしは「くにのうた」は今の方がアルバム発売当時よりずっと好きという話をし、空さんはあの曲は平安結祈の映画の中でちらっと予告が流れた瞬間、ほんとにテンションが上がった!と言う話をしていて、ああ、わたしもあの時は興奮したなぁと思い出したり(笑)
「優歩」のベースの音色がどれだけ好きか。ほんとに上手くなったねぇ〜なんて話もしました。
そして「TUKUFUNK JAM」あれも平安神宮でのライブには欠かせないし、ほんといいよね〜!なんていう話も。
ほら、やっぱり歌のほうがいいって言ってるわりには、ふたりともインストも好きじゃん!!(笑)とあらためて確認したりして。
さらに、このブルーレイを見ていると挟まっている映像の隅々までとっても凝っているし、何より映像そのものが美しいよね!しみじみとこれがブルーレイで見れてよかった〜なんて言い合いました。
それにしても「にひ」の色っぽさったら何事?とか「ヒトツ」はライブで聴いた時よりもブルーレイで見た方が沁みるのはなぜ?とか。
「縁を結いて」の曲はあの平安神宮の場所で歌詞をかみしめるように歌われて、さらに説得力が増したような気がするとか。
「命のことづけ」の歌声にはやっぱり無条件で引っ張られるね〜なんて美しい声の音色。そして美しい歌詞。どうしてこれがアルバムに入らなかったんだろう?何か意味があるのかな?なんて話とか。
たとえアルバムに入っていても、一番好きな曲はたいがいライブで聴けないことが多い不思議…という話とか(笑)
つよしさんあるある!に話が逸れてみたり…
かと思うと、ふたりとも思いっきりブルーレイに浸ってしまい、黙り込む数分間があったり…
まあまあ自由にお互い話したいことを話し、見たいところでガン見し、楽しい時間を過ごしました。
それでも一周目はまだちゃんとプログラムに沿った話をしていた気がするけど、2周目になってからは、途中からつよしさんがテーマだけど全然違う今年の展望の話になったり、去年は彼ががんばってくれたおかげでわたしたちはなんと充実してたんだろう…ありがたや!ありがたや!…という話とか(笑)
奈良に立つつよしさんも見たいけど、Tankで思いきり音を鳴らすつよしさんにも会いたいけど、一方で地域格差や行ける人、たくさん行ける人が限られるライブじゃなくて、あちこちに散らばるファンみんなで、完璧にとはいかないまでも、ある程度はみんなが万遍なく盛り上がれるような…たとえば全国ライブだったり、大きな箱でのライブ、テレビや映画館でのライブ中継なんていうのもあったらどんなにうれしいだろう…という話とか。
願望も含め、ひたすらにいろいろな話をしました。
同じように考えていることも、少しずつ違う思いもあったりしましたが、それもまた楽し!
そのうちに、お互いのブログに載ってた日頃の生活の話とか、いわゆるつよしさんがいうところの『真面目な話』の類になるのかな?というような政治や経済の話とか、子供たちの未来の話とか、地球の話とかにもなってゆき…
さらに主婦同志として、純粋に興味があるエコの話とか、掃除や片付けの話とか…どんどん話題が広がっていき、いつしか収拾不能状態になってる?(笑)
そういえばふたりの「姉と弟」という言葉のイントネーションが同じようにヘンという話から、地域性(とかそれぞれの田舎)とイントネーションの整合性、不整合なのはなぜ?という話になったり…
気がつけばどこで戻ったのか一周してまたどっぷりとつよしさん話に戻っていたりして(笑)
この日もこの日とて、話題が尽きない一日になりました。
そうそう。おやつに食べたのがこれ。

上野にいたので、上野らしいデザートをいただきました。チーズケーキです。
他にもまだまだたくさん話したいことがあったのですが、また時間切れとなり(ならないわけがな〜い!笑)また続きは2月にアルバム発売後、ちょっと聴きこんでからリベンジ予定です。
多分相談もしないのにお互いに歌詞カードを持ち寄って、またあーでもないこーでもない、歌が!音が!詩が!韻が!リズムが!楽器が!メンバーが!アレンジが!…と語るのだと思います。
それにしてもつよしさんってすごいと思います。
こんな風に大人の女がふたり寄って、突き詰めて考えたり、語り合っても尽きないほどのネタを「常に」持ってきてくれるお方とはそうそう出会えないと思うのですよね〜
そんな意味においても、つよしさんという人が同じ時代を生きていて、同じように彼の魅力に惹きつけられた方々といろいろ語り合える環境があるってほんとにしあわせなことだなぁと思います。
もちろん四六時中そのことばかりを考えているわけじゃないし、お互い仕事でもプライベートでも、それなりいくつもの面倒事を抱える日々ですが、こうして彼の世界がブルーレイという形になってかなりの日にちを置いて帰ってきて、その気になればすぐにいつでもその世界へ戻って行ける環境を得られたことにもっと感謝しなくては…なんて思ったりしました。