ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良旅 その16(6月11日) 「空」(くう)さん

そろそろこの日記のシリーズは終了したいと思っていますが、いろいろとハプニングがあって(あえてもう言わないけど、なになに?という方は下の日記へどぞ〜、笑)なかなか続きが書けません。
先日この旅日記でもちらっと触れましたが・・・やっぱり明日のアサイチで“JAPA”なび 奈良・天川村&大台ヶ原の放映があるみたいです。
朝ドラのあと、8時15分から。NHK総合です。
もう一度お知らせしておきます。
知っているところが出てくるかしら。とっても楽しみです。
さて。
あれ?なぜこのエントリーにカテゴリーつよしさんが入っているのでしょうか!?
間違えた?(笑)いえいえ、そうではありません。
お読みになっていただくと「ああ、そういうことか」とわかる仕組みになっております(笑)
昨年天川に行った時に、自分用のおみやげにしては(わたしにしてはですよ、笑)結構大きなお買い物をしたお店があります。
それが」(くう)さんです。
洞川温泉街の目抜き通りから龍泉寺の方向へ橋を渡ったところにある、通りすがりにたまたま入ったお店です。温泉街のどこからでも、余裕で徒歩で行けます。ほんのお散歩程度の距離です。
ちなみに昨年は何を買ったかと言うと、この絵です。

額に入っていたわけじゃなくて、家に帰ってから天河弁財天さんでいただいてきた「曼荼羅」と共にこの額に入れました。
センターの印象的な三角。外側の朱色に近い赤。散りばめられた美しい梵字(意味はわからないのですが、先日空(そら)さんに多分干支じゃないの?と言われ、そんな気がしてきました。ありえそうですよね〜)・・・
なんだか見れば見るほどドウモトツヨシさんの世界観を彷彿とさせるものがある気がして(あたりまえですが、もちろんわたしが勝手に自分の趣味になぞらえてそう思っただけです。誤解なきよう、笑)一目ぼれしてしまいました。
その時はこっそりそう思ったものの、それは自分の中だけの話で、もちろんお店の人にもオットにもそんな話をしたりはせず。
小さな声で「これ欲しいなぁ」と言ったらオットが「買えばいいじゃない」と言ってくれたので、大事に抱えて帰ったわけですが・・・
家に帰ってこのお店のホームページを探したら、お店の方のブログにつよしさん関連のことが書いてあるのを発見したのです。
今回の話題に関係がある部分はこの日のブログです。
ええーーーーっ!?そうなのですか?
shamanipponのインストの「儀式」という曲のDVD撮影に参加されたと書いてあるではないですか!!
それはそれはびっくりしたので、ぜひぜひ次に行くことがあったら、覚悟を決めて(笑)その話を伺ってみようと思ってました。
さらに、オットには別の思惑があって、どうしてもこのお店にもう一度来たがっていたのです。
それは前回たまたまお店で音を聴かせてもらった「シンギングボウル」というものの音がとても気に入って、それを買えばよかったとずっと思っていたらしいのです。
「シンギングボウル」というのは、ここに詳しく載ってますが、ヨガの瞑想とかにも使われる、ものすごく深い音が鳴る器で、元々はチベットの法具なのだそうです。
一見すると、あの仏壇の横に置いてある、チーンと鳴らす「あれ」によく似ています。
この音をお店の方が目の前で鳴らしてくださったら、お腹の底まで響くような、何とも言えない深い音がして、しかも鳴らしているうちにどんどん空気がびりびりと共鳴して音が大きくなっていくのです。
この音の魅力的なことと言ったら、オットもわたしもびっくりしました。
だからと言って、合奏をするというものでもないし、ただただ鳴らすだけにしては結構高価(大きいものは2万円くらい)したので、その時は「いいなぁ」「いいねぇ」と言っただけで帰ってきました。
でも、あの音をまた聴きたい、できればあれが買いたいという気持ちは、オットはずっと持っていたみたいで、「ねえ、空(くう)にもう一度行ってみようよ〜」とずっと言っていたのです。
というわけで、オットと一緒に再び「空(くう」さんを訪ねました。
そして、お店の方にいろいろなお話を伺ったりしました。
つよしさんとshamanipponのお話も伺ったら「それを知って来られたファンの方は初めてです。」とびっくりしてらっしゃいました。
昨年の旅行の後、もう一度DVDちゃんと見返してみたら、「儀式」という最後の曲は、沖縄と奈良の森羅万象を繋ぐ壮大なフィルムとなっておりました。
ああ、そういうことだったのか・・・とあらためて思い至ったのは、「空(くう)」というお店との出会いがあったからで、そのことをぜひぜひ感謝と共にお伝えしたかったのですが、例によってなんだか気恥ずかしくてあんまり上手に話ができませんでした。
でも、それでもわたしにしてはいろいろとお話した方で「なんだかめっちゃしゃべってたねぇ〜」とオットがびっくりしてました(笑)
お店の方、その節は本当にありがとうございました。
さて。
お店に置いてあった雑貨の中には、なつかしいアジアの国々で見たようなものもたくさんあったし、梵字の入った絵や、アジアンテイストの染物や、素敵なものがいっぱいありましたよ。
さらに、ここのお店でかかっているCDがとっても独特で曼荼羅チックなもの、ヨガテイストのもの、なんだか不思議な感じの癒し系の音がしてました。
ここでも時折演奏会なども行われるのだそうです。
もし洞川温泉へ行かれることがあったら、オススメのお店です。
そして、オットはとうとうシンギングボールを手に入れましたよ。
もちろん2万円のはちょっと手が出なかったので、だいぶリーズナブルで小ぶりの、お持ち帰りしやすいもの。

こんな感じのものなので、やっぱり一見すると仏壇の横に置いてあるチーン!と鳴らす鐘みたいな感じでしょ。
これに「ゴマすり用のすりこぎ」くらいの大きさの木の棒でボウルの淵をそっとこすって音を出します。
最初は小さく音叉みたいな音が出るのですが、静かにボウルの淵をなぞっている間にだんだんに「うわぁぁぁ〜ん!」と大きな音になってきます。
このppからffに次第にcresc.(クレッシェンド、だんだん大きく)していく音を聴いていると、確かにものすごく癒されます。不思議な気持ちになってきます。
だいぶこすっていると、ある時飽和したかのように身体全体に共鳴しているかのようなとても大きな音になります。
この響きの感じを上手く表現できないのですが、とても豊かで広がりがあって、なぜか聴いているうちに心が凪いで行くような不思議な感じがします。
確かにこれを使って瞑想したら穏やかに深く入れそうな感じです。
ヨガの時に聞いた大宇宙と小宇宙の話を思い出します。

器を裏返してみるとこんな感じ。
底に書いてある模様、裏側に書いてある模様は梵字なのでしょうか?
よくわからないながらも、とりあえず純粋に音の虜になってしまったオット、そしてうちの家族。
気がつくと誰かが通りすがりにあの音を鳴らしてます。
次に行くことがあったら、あの大きなサイズの音のものを買う・・・とオットがはりきっておりまする(笑)
とんでもない・・・と思っていたわたしも、だんだんにその気になってきて、毎日ふら〜っとやってきてはこのシンギングボウルを鳴らしてしまいます。
スティーヴさんあたりが鳴らしていても全然違和感がなさそうな、楽器と言えば楽器にもなりそうな音がします。
わたし的には・・・生まれた国も宗教も全然違うと思われますが、このシンギングボール、何の仲間かと言えば「五十鈴」の仲間のような!?そんな感覚で捉えています。
うちは特に宗教的でも、今流行っているようなスピリチュアル的な興味でもなくて、これだけオットが購入を切望していたところを見ると、このシンギングボールそのものには呼ばれたかもしれないですが(笑)半分インテリアのような気持ちで購入してしまいましたが、いつかこれを自在に操る方が、いい音を鳴らしているところを見てみたいです。
さて。
散々いろんなお話を伺ったり買い物をしたりしたあとは、「空(くう)」さんの喫茶スペースの方へ移動しました。

食べログさんのサイトにここのことが載っているので、そちらのリンク先へもどうぞ。
お店の中の画像とかも載っています。
なんとなく普通のおうちをお店にしたみたいな感じで、隅っこに機織りがあったり、ちょっと古民家風の雰囲気になっていたり、アトリエのような感じもありました。
ライブが開かれる時は、多分ここが会場にもなるのかな?
わたしたちはここで、おいしいチャイとカボチャのプリンをいただきました。

そしてとなりのスペースでお茶を飲んでらした方が、いつの間にかお店の方と「女人結界門」の話をされていて、その話を聞くでもなく一緒に聞いているうちに、なんとなく「ごろごろ水」に寄ったら、ついでにそのあたりまで行ってみる?なんて話になるのです。
そして最後に立ち寄ることになる場所がほんとうに偶然に決まりました(笑)
こういうふうにちょっと余裕がある旅をしていると、偶然の流れで意外な方向に転がっていくのがとてもとても面白いです。そしてわたしはなぜだか、人生に置いてこの「偶然」が決め手になる瞬間が結構あって、時に本当に大切な人生の選択の礎(いしずえ)になったりします。
だからうっかりあなどれないのですよね〜
喫茶スペースからは中庭を挟んで洞川の景色がよく見えました。
だんだんに雲の流れが早くなって、さっき上から見た景色がどんどん雲に隠れて行くのがわかりました。
天気はやっぱり下り坂?と素人目にもわかる感じ。
でも空気が綺麗で空が近くて、曇りはじめてはいてもとてもとてもいい気持ちでした。
のんびりできたし、いろいろとお店の方ともおしゃべりができたし、とてもいい時間を過ごすことができました。
また機会があればぜひぜひお店にも伺いたいし、自然の楽器を使った音楽にも触れてみたいです。
お店の方には大変お世話になりました。
ちなみに・・・
ついでに天河神社さんで去年お守りと一緒にいただいてきた曼荼羅はこれです。我が家の寝室に飾ってあります。