ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 最近のレッスン事情 その1

年度替わりなので・・・ということでなんとなくですが、最近のレッスン事情をまとめておいたもの。
きのう下に書いた日記の元ネタの方は、この日記のテキストからの切り取りでした。
他のものはちょっとネタが古くなっちゃったし、もういいかなぁとも思ったのですが、レッスンネタ好きですよ!とおっしゃってくださるやさしい方が何人かいらっしゃるので、書いておきます。
生徒たちの日常です。
明日には、今週の兄弟の楽しかったこととか、つよしさんのカバ関係のこととかも書きたいです。
今日はまだまだここのところのツケを払っている最中ですので、どうぞご興味があるところだけ読んでいただけたらうれしいです。
・一昨年、昨年でピアノ教室を卒業した生徒たちから「ぜひぜひ来てほしいです。」とお誘いがあったので、先月、地元の公立の中学校の吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。
この学校は今の吹奏楽部の先生に変わってから、毎年全国大会に出場して金賞を取るようになってすごいなあとは思っていたのですが、なんと今年度は金賞を連発し過ぎということで、コンクールに出れなかったそう。
招待演奏とかで全国を飛び回ったり、それなりに充実した一年だったそうではありますが、たまたま今年3年だった生徒は気の毒だなあなんてそんなことを思いました。
ここの吹奏楽部はあまりにハードなので、結果的に入部した子はピアノだいたいの場合やめてしまうことになります。
今回定期演奏会に出ていた二人は、とても手塩にかけて育てていたし、とてもとてもかわいがっていたし(どの子もだけど、笑)やめてしまったときはすごく残念でしたが、彼女たちがあまりに立派に舞台でその存在を誇示していたので、ああ、新しい道を歩き始めて本当によかったね〜と心底そう思いました。
一人は2年生でパーカスをやっていて、この子の存在感は全体の中でものすごく光ってました。
ピアノに来ていたときは、失礼ながらそんなにリズム感がいい方だとは思っていなかったのですが、その成長ぶりはすざまじく、ちょっとジェラシーを覚えました(笑)だってほんとにカッコよかったのです。ピアノのときはあんな風に育ててあげられなかったなぁ。わたしも中学校に戻れるならパーカスをやりたいかも〜(笑)
もう一人は一年生で、バスクラリネット
楽器の実力の程はまだ期間が短いし未知数ですが、余興コーナーみたいなものがあって、1年生はダンスをするのです。
で、「女々しくて」を丸々1曲センターで踊ったわけなのですが、この彼女のダンスの巧さに痺れました。
一人だけ指先の角度とか、手の回し方とか、他の子とは一味違う個性を出して、ものすご〜く惹きつけられるダンス(ああ、先生バカと呼んでもよろしくってよ、笑)。この子天才だわ!と思いましたもん(笑)
元々リズム感、音感はいい子だと思ってましたが、なんせ練習嫌いでピアノでは叱られてばっかりだったかも(笑)
でも、楽譜を読む素地とか、音楽を楽しむ素地は十分にできていたので、それが新天地で花開いたと思うととてもうれしい・・・と本人にあとで感想を述べたら、「ピアノだってまた吹奏楽をやめたら行くもん。過去形で語らないで!」と叱られました(笑)
うん、もちろん、おいでおいで。
でも、ダンサーになった方がいいかもよ・・・絶対に向いてる気がする(笑)
定期演奏会そのものは、アルメニアン・ダンスが絶品。
「百年祭」とか「シャッケルフォードの岸」もすごくよかったです。
ただし、第三部になると突然小学校の学芸会テイストになって、流行りの歌と寸劇とかダンスのコーナーになるのですが、この落差がすごくでズコっとなりました(笑)
BGMの演奏はものすご〜く良質なのがなんともアンバランスで、そんなところも面白い。
AKBに金爆にももクロ。そして美女と野獣のテーマをトランペットで吹きながら現れた顧問の先生(笑)この先生、男性なのですが、聞いたらわたしと同い年なんですって。毎年全国大会にバンバン生徒を送り出す名顧問の名をほしいままにするってどういう気持ちだろう。
そして、50なのにあんなぴっかぴかの蝶ネクタイしてステージで美女と野獣を吹く余興をするってどういう気持ちかしら・・・いひひ。いろんな意味で衝撃でした・・・ちゃんちゃん。


・もかちゃん小学校へ
保育園児だったうちのアイドルモカちゃんが先日入学式を迎えました。
彼女のレッスンは夕方6時前から。いつもやる気満々でやってくるのに、最初の週は妙に眠そうで「困ってることがあるの」と言うので、なに?なに?言ってごらん。と促したら・・・
学校にはお昼寝がないことが心配なんですって(笑)起きてられるかなぁって、すっごいかわいい悩みだ。でも本人は真剣です。
先々週はおかあさんに送られて目を腫らしてやってきて、「ちょっと危うい感じで、ご迷惑を掛けるかもですが・・・」とおかあさん。
どうしたんだろう?モカちゃん。
最初シュンとしてましたが、大好きな「メリーさんのひつじ日記」を弾くあたりから笑顔になって一安心。
帰り際に「ねえねえ、何があったの?」と聞いたら「学童でね、2年生の男の子におやつのゼリーを食べられちゃって泣いちゃったの。」とモカちゃん。か、かわいい。言いながらまた泣きそうになってて、あわあわするわたし。ごめんごめん。せっかく忘れてたのに(笑)
先週は入学式の式次第的なものを持ってきたので、なにごと?と思ったらそれに書いてある校歌をどうしてもわたしと一緒に歌いたいとのこと。
単音の楽譜だったのですが、これは弾かなきゃダメでしょ・・・ということで、まあてきとーに行進曲風伴奏を入れながら歌ってもらいました。
先生も歌ってと言うので、知りもしない歌を大声で歌ってしまいました。かなり怪しかったけど(笑)
「今ね〜モカが世界で一番好きな歌!」って校歌がですか?モカちゃん。むふふ。まだまだ世の中にいい曲はいっぱいあるのだよ!・・・とは言わなかったけれども。世界で一番とまで言われて校歌も本望でありましょうとも(笑)
初レッスンから半年ちょっと経って、両手でどんどん弾けるようになっているモカちゃん。
並行して楽譜を書くことに興味を持ち始め「なべなべそこぬけ」から始まって、毎回ひとつずつ自分で楽譜を書いて、自分の楽譜を自分で弾くという作業を黙々とする。せんせ、二分音符?四分音符?と覚えたての言葉を使い、いちいち確認しながらゆっくりと書く。「うん」はカラスのほう(四分休符)?それともぼうし(二分休符)?むふふ。そうやって教えたのはわたしだけれども。
こんなに小さいうちから、こういうことにはまった子初めてです。
金曜日は「長いのにする」と「ちょうちょ」。ト音記号も音符も音価も、拍子記号も小節線も全部自分で書いて、最後に自分で弾く時「せんせは伴奏ね」とにっこり。悦に入ってました。
自分で書いた「ちょうちょ」の平仮名のバランスが悪いとおかんむり(笑)・・・そこかい!!という感じですが、今後のレッスンがとっても楽しみな6歳児。


・Aちゃん
今度6年生になるおねえちゃんは、とってもおおらか、大きな手でものすごく指が回り、うちに来始めた時からバンバン先へ先へと怒涛の成長を遂げるタイプだったけど、妹は手が小さくて繊細。でもとってもくやしがりさん。
最初大丈夫かなぁ?と心配だったけど、先日たった3段の小品で、胸が痛くなるほど繊細な表現をしてきて純粋に生徒の創造した音楽に泣かされそうになりました。
おねえちゃんと違ったタイプのオオモノの予感。超楽しみ。
のくせ、直後に真横から肩を叩くので「へっ!?」と振り返ったら、わたしの肩を叩いているのは彼女の足じゃないですか!!なんてお行儀ワルっ!(笑)まるでヨガのハトのポーズ・・・というすごい格好をピアノの椅子の上でするな〜っ!
!アレを聴かせたあとで人を食った顔でヘラヘラすんな〜っ!!(笑)
その身体や心の柔らかさに感服しつつも、このアンバランスがくせもので扱いづらくて、そして大好き!この子の未来をず〜っとほど近いところから見ていられたらいいなぁ。