ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 最近の玉置さん その2 僕らの音楽 プラスむくのはね

この話は前のエントリー、その1の続きです。
先々週の金曜日の「玉置浩二さんの僕らの音楽」について。
こちらの方は、トークの中身がKinKiファンにとっても興味深いところがある気がしたので、あえてちょっとだけどんな話をしたのかレポりたいと思います。
こちらも長いので、ご覚悟のほどを。
そして、下のエントリーの続きですので、こちらからご覧になった方はできれば下の記事からどうぞ。
この番組では、のっけから堂本兄弟の映像が出て、しかもKinKiさんがいっぱい映って思わぬ共演にうっは〜っ!!となりました。つよしさんのドアップもあってドキドキ(笑)
たかみなと玉置さんの会話もすごくよかったです。
考えてみたら、たかみなと玉置さんとコウイチさんとつよしさん、みんなに共通するところがあって。
それは、グループにも所属していて、ソロワークもしているということ。
今回はたかみなが対談相手で、これからの心構えやソロとグループのふたつの場所を行き来するにおいて、どう考えればいいか的なことを相談してました。
みなさん、いろいろな場所で、いろんなことを思いながら日々一生懸命生きているのだなぁ。
「ソロの活動で気をつけなくてはいけないことはなんでしょう?」というたかみなの疑問に
「闘う相手はあまりいなくて。自分と闘う、常に!」
「『自由にやるんだよ!笑ってね』とまずは自分に言うことが大事だよ」と言う玉置さん。
ここのところのやりとりがとっても好きでした。
多分、あちらこちらでAKBとソロの違いは?安全地帯と玉置浩二はどう違うの?KinKiとソロの違いは?コウイチとつよしの差は?・・・とおもしろおかしく取り上げられたりするだろうけど、あくまでも闘う相手は自分。ぶれてはいけないという玉置さんが急にオトナに見えました(笑)そこに付け加えられた「笑顔でね!」も染みました、本当に。
さらに「みんなと一緒にがんばらなくてはいけないのだけれど、自分の夢はみんなを引っ張ることではないと思っていた。」と赤裸々に語るたかみな。
でも「ソロをやってみて、グループの大切さにも気がついた。ここがあるからソロがある。ソロも好きだけどAKBもすごく好き。好きなものを守りたいから、今わたしはここでがんばらなくてはいけないなと思った。」
「ソロができたことでいい意味で切り替えられるようになった。」
まだ二十歳ちょっとというお年頃でここまで言えるたかみなもすごく正直だし、覚悟が決まっていて、若いのに素敵です。
それに対して玉置さんが言ったのは、
「自然に支えあっているんだよね・・・『自分が安全地帯を背負っている』なんて思ったこともあったけど、結局は自分だってメンバーに支えられてるじゃないかとも思う。」とこれまた深い一言。
(そして、このひとことは安全地帯のライブのさなかにふと思い出して、ぶわ〜っと涙が浮かびました、わたくし、笑)
さらにたかみなが秋元さんに言われた言葉もとても印象的です。
「誰からも好かれる歌手になるというのはある意味どうでもいい人だってことだぞ。」っていうの。本当にそうだと思います。
同じような意味合いだと思いますが、玉置さんのおかあさまは「『味方千人、敵千人』って言うくらいなんだから気にするな!」とおっしゃるそう。そういうもんだというのは確かに真理ですよね。
そして玉置さんは「まるで好きなことやって遊んでるみたいな仕事」とよく言われるそうですが、そう言われることは悪いことじゃないと思う。
遊んでいるように見えるくらい夢中になっているということは、それだけ自分が情熱を傾けられる仕事に就いているということだ!と玉置さん。
この人もこと音楽に関しては本当に肝の座った考え方をする人になったなぁと思います。
以前は、周りが気になる人だからこそ、考えすぎて煮詰まってしまったり、心を病んだりもしたのかもしれないけれども、ここのところの玉置さんは奥さんや周りにも支えられ、何より自分の強烈な「個」に真正面から向き合い始め、とてもいい感じに穏やかに音楽しているように見えて、なんだか感無量でした。
さて。トークについてはこのくらいにして、この日演奏された音楽について。
1曲目、TOKIOに提供したNaNaNaはとっても大好きな曲なので、心底楽しみだったのですが、期待を裏切られないいい感じに仕上がってました。
玉置さんがプライベートでも仲良くしているという、押尾コータローさんとMIYAVIさんという仲良しさんとのセッション、本当に楽しそうだったし、音もいいな。
押尾さんがコーラスもつとめられていて、あんなにいい声だとは知らなかったので、そのことにもびっくり。MIYAVIくんが間奏で弾いたリフがとてもカッコよくて痺れました。
以前ライブで聞いたMCによれば、松岡くんと玉置さんが北海道地元つながりでとっても仲良しで、ものすごくオトコ臭い付き合い加減な感じで、だからこそこの歌、語尾があちこち「いらねぇ」とか「知らねぇ」とか「ねぇ」だし、いかにもTOKIOって感じに作られているのですよね。
これはTOKIOの親しみやすいキャラを玉置さんが熟知しているからこその曲なのだということをあらためて感じました。
今回はギター3本だったから、若干綺麗にまとまりすぎた感じもしましたが、CDの方はもっと「いらねぇ調」推し。
あえて心優しいガテン系の表現(笑)これまた玉置さんによく似合うんだ(笑)
ある意味KinKiさんの「むくのはね」とは全然趣を異にしています。
同じようにV6にあげた「愛なんだ」は笑顔の似合うフレッシュマン的応援歌に仕上がっていたし(イノッチとドラマコーチをやっていたご縁でできた曲でしたよね。確か。)意外とこの人提供する相手の本質をついた曲を作っているなぁと、そんなことを最近思っていたところでしたが、まさしくそんな感じ。
この歌の後に小池徹平くんとの「田園」があって、最近ちょっとだけ「ひろしブーム」(@朝ドラ。濃厚に「じぇじぇ」な人たちの中で、主演の初々しいれなちゃんよりも、誰よりもひとりだけ「うす味」な徹平くん扮するひろしが逆に妙に気になるわたくし、笑)なので、大喜びです(笑)
そして田園を歌う徹平くんが、歌の現場でもびっくりするほどひろしちっくなことにびっくり(いやいや、違うから、笑)もう結構長く芸能人をやっているだろうと思われるのに、彼はいつまでも初々しくて人としてかわいらしい人だなぁ。
いえいえ玉置さんだった。
玉置さんがその徹平くんのまっすぐな歌をそっと抱きしめるように、上手にペースに乗せてあげて歌っていたのがものすごく印象的でした。
そりゃあベテラン歌手の隣でそのベテラン歌手の曲を歌うのだから、緊張は極限だったでありましょう。
この間「むくのはね」のときにも思ったのですが、玉置さんという人は、一見ものすごく大胆不敵、周りなんて見えちゃいなさそうに見えて、実はとても周囲のことを考え、思いやり、合わせることができる、繊細でやさしい人だなあと思います。
どんな人とコラボしているときも、相手の目線や立ち位置に自分の方が合わせてあげて、ある時は抑え目にしたり、必要ならガガっと大胆に出て行ったり、そういう使い分けが嫌味じゃなく、さりげなくできる方だなあと思うのです。さすが、A型乙女座だけのことはある(@僕らの音楽
ついでに兄弟での「むくのはね」にも触れちゃうと、玉置さんはこの曲を歌った時、KinKiさんの雰囲気を壊さないように、自分を出し過ぎないようにずいぶん考えて歌っているなあと思いました。
多分ですが、玉置さんの中のKinKiさんは、やっぱりいつまでも硝子の少年でデビューした頃のままなのかも?(笑)
繊細な硝子細工のようなおふたりを壊さないように、両側からそーっと包み込むみたいな歌声だったなぁと思ったのです。
もちろん曲調がそういうのだったから・・・というのもあるかもだけど、あきらかに前回玉置さんがひとりで歌ったときのむくのはねとも違って、卵でいっぱいの巣をそーっと両側から抱え上げて頬ずりするような・・・そんなやさしさを感じました。
そもそも仕上がった「むくのはね」をはじめて兄弟で聴いた時点で、玉置さんなりのKinKiさん像がある意味わたしたちが想像する本質を突いてるなぁとも思ったし(よく見ているなぁと)そうやって、目の前でできた曲をみんなで歌うという貴重な場面、おもしろいコラボだったなあと思います。
とりあえずはせっかく作ったこの素敵な曲が日の目を見る日が近いことを願っているし、KinKiさんのが出たあとで、玉置さんにもまたこの曲を歌ってほしいなあと思ったので、そう書いておこう。
玉置さん側に立った感想としてはこんな風に思ったけど、一方でKinKiさん側に立ってみると、堂本兄弟での彼らは作ってくださった玉置さんを前に若干固くなっていたのかな?ちょっと遠慮がちにも見えました。
どこかでKinKiさんが歌うには若すぎるとか書いてあるのを見ましたが、わたしはそうは思っていなくて、まさしく今のKinKiさんの等身大とも言える感じだと思っているのですが・・・
冬のコンサートでこの曲を聴いた時は、それぞれがもうちょっと個を出していて、それぞれに違う強い香りを漂わせていて、歌い継ぐところからユニゾンになった時の豪華感。おふたりの一体感。特別感。
これをファンにピンポイントで効果的に凝縮して味わってもらうために普段はあんまりKinKiをやらないのか!!とすら思ってしまったほどでした(笑)・・・33と34の男の色気もあれば、1プラス1は∞な感じもして、大好きでした。
なぜにあの感じが5万5千人の前ではガンガンいけて、テレビだとちょっとしょんぼり気味に見えてしまうのでしょう(笑)逆に相当玉置さんに気を使ったかな?とも思ったわけですが・・・
玉置さん、KinKiさん両方の大ファンとして「早く形にしてください!!(怒)」とここだけは声を大にして言っておきます。
げほげほげほ。
あのコンサートと堂本兄弟だけの幻の曲・・・なんてことにならないように、どうぞよろしくお願いします・・・と、だから誰に言ってるの?(笑)
そして、僕らの音楽では、大好きな武部さんにも注目。
もともと武部さんのピアノが大好きなのですが、今回の番組での田園と純情の真逆の世界のどちらにもぴったりと寄り添う武部さんの存在がとっても大きく感じました。
アップテンポでガンガンいく曲も、バラードでゆったりと盛り上がる曲も、両方素晴らしいと感じました。
(純情については前のエントリーで触れたのであえてここでは触れません。)
演奏の素晴らしさもさることながら、腕の使い方とか、手のかたちとか、手首の使い方とか、そんなところもお手本みたいに美しい・・・といつも手を見てうっとりしてしまいます(笑)
いつか武部さんのクラシックの演奏も聴いてみたいです。
彼、実はわたしの大学の先輩なのですが、意外とうちの大学の先輩の中にはクラシックだけじゃなくて、ジャズだったりポップスにも精通していたり、自由に行き来している方がいらしたり、そういう自由な雰囲気があって、わたしもそういうのが大好きなので、偶然のようにあそこに入ったけど、母校に惹きつけられたのはやっぱり必然だったかも?・・・なんて。卒業してあと数年で30年?になろうという今頃になってそう思います(笑)
おりしもわれらがつよしさんも僕らの音楽の収録でフミヤくんと歌った「ANOTHER ORION」も武部氏のピアノ一本なんですって。
つよしさんの世界観にも武部さんはぴったりはまる方だと思っているし、そもそもお二人の音楽性にすっごく共通点を感じるので、どんな風に楽曲が仕上がるのか、とっても楽しみにしています。
あれ。また話がずいぶんそれちゃった。
玉置さん大好き。KinKiさんも大好き。たかみなもかわいくていい子で、見ていると応援してあげたくなります。
ということで、みんなのしあわせを願いつつ(笑)この長いエントリーを強引に締めようと思います(笑)