ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

すれ違ってるくらいがちょうどいい


画像は超わかりにくいけど、筍ごはんです(笑)
早く食べたくてうずうずしていたので、いい写真が撮れるまで何度でもシャッターを切る余裕がありませんでした。
一回で決めりゃいいんじゃ?って言わないで(笑)それ、わたしにとってはハードル高過ぎです。
このごはんのもっとずっとステキな画像は、しばらくの間りえさんの日記のトップに出ていて、せっせと通っているうちに、どうしても作ってみたくなったという。
だってあんまりおいしそうだったんですもん(笑)りえさん、ありがとうございます!
というわけで、買ってしまいました。紹介されていたレシピ本。
そしてオススメの連鎖。わたしも貼っておきます。
これです。「わたしの味 選びに選んだ80のレシピ」栗原はるみさんです。

わたしの味―選びに選んだ80のレシピ (LEE)

わたしの味―選びに選んだ80のレシピ (LEE)

このレシピのポイントは、結構しっかり甘めの味がついた筍と豚肉の薄切り。そしてなんといっても黒胡椒。これがとっても効いていて美味。
我が家の従来の筍ごはんのレシピは塩味で鶏肉。あっさり風味であくまでも「ごはん」というくくりですが、こちらはメインディッシュな感じ。
「これからは筍が旬の間中、交互にどっちも作ってね!」と家族にも大好評でした。
さて。
ここのところ、たまたまいろいろなことが重なって休みの日に家を開けることが多いのですが、オットはオットでなんだか虫の標本作りにはまっていて、なんだかとっても盛り上がっている様子です。
これにサッカーと野球もあって、テレビも見ないといけないし(笑)なかなか忙しそうなオットの休日ライフ。
わたしが家にいなくても、彼は彼で趣味の世界でとっても楽しく過ごしていたんだろうなぁと思えるような感じがいいです。
わたしも一歩外に出るとわりと家のことは忘れてしまう方ですが、帰ってきて「ああ、よかった。この場所もあった」と思う瞬間が好き。
我が家は家族全員ひとりひとりがものすご〜く「好きなもの」を持っていて、それぞれが相当な「オタク」ですが、それぞれの趣味を否定したり、口を出したりはしないという暗黙の了解があります。
オトートは先々週の日曜日、勝手にひとりで朝4時に起きてゲーム関係の無料イベントに並びに行ったみたいなのですが、朝起きたらもういませんでした。
友達を誘ったらみんな忙しくて『ひとりで何時間も並んだんだけどさ〜待ってる間に待ってる人たちといっぱい友達になってメアドとか交換しちゃったし!楽しかったなぁ〜』と興奮気味に話してくれました。
彼が大好きな声優さんのひとりが来て、無料で会えるというイベントだったそうですが、めっちゃ盛り上がったそう(笑)
そんな家だから、たとえばキッチンのテーブルに全員が集合していても、たとえば巨大かぶと虫の交尾に夢中な人(オット、笑)DVD編集で目が三角になってる人(わたし)仕事にせっつかれつつ自分もゲームをやりたい人(アネ)スカイプの待ち合わせまでになんとか洗い物を済まそうとする人(オトート)とほんとバラバラなことをしています。
そういう感じがとても好きです。
だからと言ってみんな仲が悪いわけじゃなくてむしろ結構仲良し。
先週末、土曜日の夜は2時半ごろに子どもたちの声がして、何々?と思ったら、どうやらふたりで借りてきた映画のDVDを見ていたらしく、「アネ、おやすみ〜」「オトートおやすみ〜!」と二人が言い合っている声がして、半分夢のなかで聞こえた声が昔のままで、いいなぁと思いました。
二十歳と二十三歳の姉弟が仲良しで、土曜の夜に一緒に夜更かしなんかして…ちょっとhappyな光景です。
ああこの人たちは一人でも一緒にでも…家で全然楽しい休日を過ごしていると思うと安心します。
いやいや…ほんとは「何遅くまで遊んでんの、早く寝なさい!」と叱らなくっちゃな場面ですけど、この日はそんな気持ちには不思議とならずただただ「よかった」と思ったの(笑)
そしてタイトル。「すれ違っているくらいがちょうどいい」。
これはわたしの言葉じゃなくて、さきほども触れさせていただいた、大好きなブロガーさんりえさんがちょっと前の日記に書いてらした言葉です。
この日の日記の後半に書いてらっしゃる内容です。
あまりに共感したので、タイトルにさせていただいて日記を書きます。
りえさん、何度も貼り倒してすいません。ぺこぺこ。
(そして、更にまだまだ引用させていただいて日記を書くかもです。たとえばファンスタンスの話とか、共感し過ぎて何度も通ってしまいました。すみません。)
そもそもわたしは、超がつくほど楽天的で、何が起きても、わりとその時にいろんな感情がぐるぐるしても、感情を長続きさせることが苦手な気がします。
誰かと険悪なムードになっても、カチンと来ても長続きしないし、仕事場のドアをバタンと閉めるともう主婦モードに勝手に切り替わる調子がよくて都合がいい脳みそです。
夫婦関係もまたそうで、アネが小さい頃、オットが出かけるまでさびしいとワーワー泣いていて、玄関のドアがパタンと閉まったとたん、「さてと。」と言い「おかあさん、今日何して遊ぶ?」な〜んてニコニコ言ったりするようなところがあって、「そういうところは多分母親譲り」疑惑が持ち上がったことがあるのですが(笑)多分それは真実です(笑)
いずれにしても、オットもちゃ〜んと別世界を持っていて、一歩家の外へ出たら、ひとりの時間になったら、わたしのことなんて微塵も考えずに自分の世界を生き、楽しんでいてくれるといいなぁ〜なんて思ったりする方です。
一緒にしちゃいけませんが(笑)多分わたしのファンライフもそんな感じ。
四六時中彼ごと、彼らごとでいっぱいではないし、どうかすると忘れてる時もある。
違う音楽も聞くし、いつも全力で彼らのことばっかり考えてるわけじゃないけど、ふと「ああこの人が、この人たちがいてしあわせだ」と思う瞬間がある。
先日「わりとレインさんってなんでもありだし、文句言わないし〜怒り狂ったり、狂おしく思ったり、そういうことってほんとにないんですか?ってことは、実はファン濃度が薄かったりして?ほんとのところ、ふたりがさほど好きでもないってことなんじゃ?」と言われてちょっとそうなの?…と考え込んだことがありました(笑)
これってファンとしてはダメってこと?
そんな想いを微妙に抱えつつ迎えたイベントで、たまたま帰りに電車が一緒だった友人に、つよしさんの素直さに触れて珍しく本音モード全開になっていたわたしは、「ねえ、こういうのってヘンなのかなぁ?」なんてぶちまけてみたり。
穏やかな友人は、のんびりと「う〜ん。わたしもどっちかっていうとそっちかなぁ。恋っていうより愛。人間愛とも言えるスタンスだよね。でもさ、これってわたしたちの実生活の夫との関わりとも似てない!?多分こういうのって、性格なんじゃ?」なんて、理路整然と、納得な分析をしてくれたので、大きな悩みごとになる前にしゅわしゅわ〜っと疑念が氷解。やっぱりわたしはわたし…ということにしましたよ(笑)
結局のところ、多分これがわたしの「好き」のカタチなんだなぁと気がつきました。
そんなに濃密じゃなくてもいいの。
Gアルバムのサブタイトルにもあった「24/7」(24 hours/ 7 days a week)じゃなくても、全部が全部食べ尽くさなくても(笑)
意見をぴったり合わさなくても、とてつもなく好みの時も、さほどでもないかも?と思う時も(笑)
全然違う方向を向いている時があったって、なかなかタイミングが合わない時があったって。
逆にどんなに好きな相手だって「ずっとこっち向いてて」なんて言われたり、必要以上に距離を縮めて来られたら、逃げ出したくなっちゃうかも(笑)
そんなわたしなので、あんまり「こうであってほしい」とか「こうじゃなくっちゃイヤなの」もないのかも(笑)
いつもほどほどな距離感を守りつつ、新鮮な気持ちで、楽しい時、癒しの時、笑っている時間を共有できたらいいなぁって感じ。
そんなことを思いつつ暮らしているこの頃です。
江國香織さんの大好きな小説「きらきらひかる」の一節にこんなのがあります。

ふりむいて、お帰りなさい、と言うときの笑子の顔が、僕は心の底から好きだ。笑子は決して、うれしそうに出てきたりしない。僕が帰るなんて夢にも思わなかった、というようなびっくりした顔をして、それからゆっくり微笑むのだ。ああ、思い出した、とでもいうように。僕はとてもほっとする。僕がでかけているあいだ、この子は僕を待っいたわけじゃないのだ、と思う。

この小説の主人公笑子はアル中で情緒不安定、お医者さんの夫はホモで、彼女と知り合う前からの恋人いるというありえない設定。
でもこのお話はまぎれもなく夫婦の純愛ストーリーで、お互いがお互いのことが大切で。夫の恋人とも奇妙な友情のようなものが芽生えたり、お互いの気持ちがわかりすぎて自分の気持ちはひとまず横に置いて同じ人を好きな彼や彼女の不幸に胸を痛めたり。
物語の複雑な側面込みで、わたしはこの物語が何度読み返してもやっぱり好きです。
そして、うちのオットにも、毎晩初めて会うような新鮮さで出会いたいです。
彼にもまた、夢から覚めて現実を思い出したというくらいの軽さで「ああ、コイツもいたんだっけ!ただいま〜」と言われたい。
あるいは「おかえり〜」な感じで迎えられたらいいなぁ(笑)
だからと言って何もかも別々にしたいとか、できることなら離れていたいとはさらさら思っていなくて、先期はふたりで見ているドラマがいっぱいあって楽しかったし、どーでもいい会話をしている時に超楽しいと思ったり。
それぞれが勝手にしていら、下の部屋から突然呼ばれて「おーい!8チャンにつよしが出てるぞ〜」なんて教えてもらったり(笑)
政治のこととかテレビに出ている誰かさんのことで、意見が違って遠慮なくムキーっとなったり。
議論をふっかけて途中から負けがわかったのにムキになってうんざりしてさっさとふて寝したり…
そういう雑然とした日常もたまにあって、ちょうどいい…なんて思うこの頃です。