ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

玉置さんと堂本兄弟 その2 つよしさんと玉置さん

この日記は昨日のその1の続きです。
ここからご覧になったという方で「KinKiさんと玉置さん」の日記の方が読みたいという方は、一日前に遡ってくださいね。
あっちも長かったですが、こっちも更に長いです。なんせ温めてふくらんでますから(笑)
あんまり興味がないという方は、遠慮なくすっ飛ばしてくださって大丈夫(笑)
これで一応玉置さん関係のエントリーはおしまいにして、次のエントリーは水声の続きと決めているので、そちらをお読みいただければと思います。
さて。
わたしは以前から玉置さんとつよしさんにはたくさんの共通点があると思ってました。
ギター一本あれば、誰とでもどこででも惜しみなく弾いたり歌ったりして音楽でコミュニケーションすることができる人たちです。
もうずいぶん前、たまたま家族で行った河口湖のペンションに玉置さんの写真が飾ってありました。
「以前このペンションにいらした時、ダメ元で『歌ってください』と言ってみたら宿のお客さんたちもいらっしゃる中、快く歌ってくださったんですよ〜」なんてスゴイ話が聞けて仰天しました。
つよしさんもまた、多分事情さえ許せば、どこででも誰とでも弾きたい、歌いたいと思っているフシがあります。
ふたりともものすごく直感力にたけたアーチストで、アドリブに強いので、即興的にどんどんその場で音楽を作りながら歌える人たちです。
そしてマイクを通そうが通すまいが、その声にメロディーが乗ると、その歌声でその場にいる人をたちまち圧倒します。
歌声に共通しているのは「色気」かな。
ふたりともその艶やかな歌声にはそこはかとない色気があると思います。
そしてもちろんですが、たぐいまれなる表現力。お芝居も上手な人たちだし、歌の中で朗読しちゃったりもし…そして何より音楽の表現力が半端ないです。
ギターさえ持っていれば、歌っている時は超フレンドリーな感じなのに、ふたりともとってもシャイで、一旦音楽を離れると意外に口ベタで、言いたいことを上手に伝えきれていない感じがします。
そんな人たちなのに、一旦音楽を始めるととたんに饒舌になって、作品がとっても多くのことを語ります。
そして理屈抜きでその音に魅了され心が楽しくなる。揺さぶられる。震える。痛む。高揚する。せつなくなる。そしてまた聴きたくなる。
ムーディーな歌謡曲からロックだってFUNKだって…多分演歌でも(笑)なんでも幅広く受け入れ歌えてしまう感じも似ているし、他の人がどうあれ誰がどう思おうが強烈な個性を放ち、我が道を行くところも似てるなあと思ってました。
そうそう。ふたりとも、実はソロでは「恋の歌」ではなく「普遍的な愛のうた」を歌いたいと思っているというところも共通点のひとつかも。
つよしさんについてはふぇるまーたをご覧の方なら十分にご存じでしょうけれど、玉置さんという人も本当は「安全地帯」という場所を本当の「安全地帯」にするべくデビュー当時は夢見ていたのだそうなのです。
ところが彼らの歌声を「売る」という段階になって「ワインレッド」方向へ走り出し、それが売れてしまったがために、ずいぶん長い間、自分の思っているような歌を歌うことができなかったのだそうです。
多分彼があの色気のある歌声を持っていることが更にその方向性に走るきっかけを作ったのだと思いますが、その後も安全地帯というグループに居ながら少し違うタイプの曲を歌いたいという気持ちもずっと温めていて、それがソロ活動のきっかけになったとか。
だから田園を始め、彼のソロ曲には色っぽい歌というよりもたとえば応援歌のようなものだったり「生きる」ということを念頭に置いた歌が多いのだそうです。
共通点だけじゃなくて全然違う一面もあって、たとえばそれは、玉置さんがわりといつもオープンマインドなのに対して、つよしさんにはいつも孤独の匂いが漂っているようにも見えるし、ものすごくストイックなつよしさんに対して、時として玉置さんはテンションが上がり過ぎてヒヤヒヤすることもあります。
玉置さんの人となりをよくあらわしているなぁと思う文章を今までわたしは何度か引用させてもらっているので、再度掲げてみます。
まずは先日も引用させていただいた音楽と人の金光さんの文章です。

彼が作る世界観は、生まれてきたからには誰もが幸せでなくてはならない、いや、幸せになるはずだ、と言う信念に基づいている。
そこが世間の概念とは微妙にズレている時があるのかもしれないが、そんな彼が産み出す音楽は純粋で美しい。そして素晴らしい。

さらに、安全地帯の最新アルバムに載っている「安全地帯」という名前にこめられた願い、そして最新のアルバムの副題でもあり、最後の曲でもある「清く正しく美しくについてライナーノーツで語っている部分がこちら。

自分の生涯をかけて安全地帯(平和)という名を背負い、その名のもとにいつか世界が一つになれることを心から信じ、そのためにメンバー・スタッフと共に愛のために戦っていきます。

「清く正しく美しく」という「日本」独特のすばらしい精神を伝えたく、これこそ究極の“ラブソング”アルバムと考えて製作いたしました。

そして、その「清く正しく美しく」のわたしが大好きな部分の歌詞。

「悲しい時は空を見て 誰も悪くないと言おう」

「さびしい時は海に来て もう自分を責めなくていいと言おう」

わたしがどれだけ言葉を尽くすよりも、これらの文章の中に、なんとなくふたりの共通点や違うところが見えたのではないかと思います。
ものすご〜く直感的なイメージだけで言うと、わたしは玉置さんは太陽のような人で、つよしさんは月のような人…というイメージを持っています。
さらに、一見だれの懐にも飛び込んで行きそうな玉置さんには実はそうでもない一面もあって、逆に自分でも弱いと言っているつよしさんは、本当に弱い人ではなくて何事においても本当に粘り強い人だなあと思います。
以前オットとお台場のtankに行った時に、オットはいつか玉置さんとつよしさんがセッションしたらおもしろそうだなぁと言いました。
この頃はtankにもいろいろなゲストがいらしてて、たとえば一風堂の土屋さんとギターでセッションしたことがあったと思うのですが、こんな感じで玉置さんと絡んだら、ギターあり歌ありフェイクあり、即興だらけでなんでもありのものすごくおもしろいことになりそうな予感がします。
そして堂本兄弟のオンエアーを見て、玉置さんがギターを持った短いコーナーの中で、やっぱり玉置さんの手元や創り出す音楽を食い入るように前のめりで見つめ、目をキラキラさせているつよしさんを見て、やっぱり〜と思いました。
田園のセッションの時もいつになくつよしさんがゲストに遠慮して声を抑えたりせず、ガンガン弾いて歌っているように見えたのは双方ファンの贔屓目かしら?(笑)
そしてその気持ちが伝わったのか、玉置さんも何度もつよしさんに視線を送りつつ、彼の反応を確かめるように歌っていたのが印象的でした。
いつかプライベートや番組などで、ふたりがそれぞれにギターを持ってせーので最小限の決めごとだけで弾いたり、歌ったりし始めたらスゴイことになるんじゃないかと…期待をこめてそう思います。
歌うも自由、弾くも自由、叩くも自由、踊るも自由…の掟破りの一大セッション、いつか見てみたいなぁ。
この堂本兄弟での共演がきっかけになってさらなる交流が生まれないかなぁなんて、そんなことを思いました。
つよしさんはもしや堂本兄弟をきっかけに最新アルバム「安全地帯XII」を聴いたりはしていないかしら?と思ったり。
もし聴いたら意外にもFUNKミュージックが多くて、大喜びしたりしていないかしら?とかそんなことを思ったり。
先日の東京フォーラムの安全地帯のライブではホーン隊は入っていなかったので、FUNK系の曲はお預けだったけれども、もしやつよしさんと彼のバンドのメンバーがそのまま乗りこんて、一緒にやったら楽しい曲がいっぱいあるのになぁ…とか(笑)
何にせよ玉置さんの大らかで夏の日差しのような表現と、つよしさんのより繊細で心の琴線に触れる表現がぶつかり合った時の化学反応を見たいです。
太陽の個性と月の個性がぶつかり合って影響しあってどんな音が生まれるのかとっても興味があります。
というわけで、ここまででいい加減長いですが、続きを読むからは、つよしさんソロファンにオススメする玉置さん曲です。
こちらは前にも貼ったことがありますが、ギターもセッションも超カッコイイ、わたしがつよしさんに混ざってほしい曲「JUNKLAND」

こちらは「Rookie」。この曲はつよしさんに歌ってほしいという気持ちと共に、この歌を聴くと玉置さんの曲なのになぜかつよしさんが思い出される曲。
KinKiさんはすでに十分にスターですが(笑)ソロワークでのつよしさんは実力はともかく世間的にはまだまだルーキーなイメージで、一生懸命今できることをやっているつよしさんを見ているとこの曲を思い出してキュンキュンします。
こういう明るくてキュンとする応援歌を作るのが玉置さんという人はほんとに上手です。

さらに、拍手コメントで玉置さんのCDのオススメを聞かれたので、レイン的オススメアルバムを書いておくと

カリント工場の煙突の上に

カリント工場の煙突の上に

JUNK LAND

JUNK LAND

そして安全地帯の最新アルバム
安全地帯??(DVD付)

安全地帯??(DVD付)

ついでに書いておきますが、11月16日のSONGSのゲストが安全地帯で、わたしがこの間から押している「清く正しく美しく」も演奏されるそうなので、ご興味を持たれた方はぜひぜひチェックしてみてくださいませませ。