ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

東大寺大仏展 続き

今週の火曜日に東大寺大仏展に行った話の続きです。
一緒に行ったのはいつもの友人、あきこちゃんとショコラさん。
前回は「誕生釈迦仏立像」さまにお会いした話だけ書いたのでした。
11月2日は前日までのぐずぐずとしたお天気がウソのような、とてもいいお天気でした。

あらかじめお昼ごはんはお弁当的なものを買っておいて、外で食べる?という話になっていて、買ったのがゐざさ(IZASA)の柿の葉寿司です。
これと缶紅茶を買って、博物館入口へGO!
まずはゆっくり展示物を見るためにロッカーにお昼ごはんと荷物のほとんどを預けて、とりあえず音声ガイドを借りました。
これがあると展示物の詳細な説明が聴けるだけでなく、希少価値の音源が聞けたりもするのでオススメです。
今回のナレーションは、この間「大仏開眼」というNHKのテレビドラマで聖武天皇役をされた國村隼さん。
なので展示物を見て回っていると、ついついあのドラマのことが思い出されてなりませんでした。
更に、最近読んだ帚木蓬生氏の「国銅」という本が思い出されて、実際に大仏建立にあたった無数の人足たちの命をかけた大仕事のことにも想いを馳せたりしました。
これらの本を読んでおくと大仏建立時の時代背景や、当時の庶民の暮らしがイメージできて、よりリアルにこの時代の文化に触れられることと思いますので、再度わたしが書いた日記を紹介しておこう…と思って掘り返してみて、読みかけの時までしか感想を書いていなかったことに気がついてしまいました。ダメじゃん(笑)雰囲気はわかるからまっいっか。
このの日記の真ん中よりちょっと下の方です。
この間の日記で最も会えてうれしかった仏さまは「誕生釈迦仏立像」だと書きましたが、この仏さまのお話ももうちょい補足しておきます。
4月8日、お釈迦さまがお生まれになった日に、この方、誕生釈迦仏立像が立ってらっしゃる潅仏盤と呼ぶ水盤にその頭上から僧侶や参詣者が竹のひしゃくで甘茶をそそぐ仏生会(ぶっしょうえ)という行事が行われるのだそうです。
この仏さまがとっても小柄でにこにこふくふくとされているのは、お生まれになったばかりのお釈迦さまを現しているからなのだそうです。どうりでとっても神々しかったです。
他にも興味を持った展示物はたくさんありましたが、やはり絶対に触れておきたいのが、八角燈籠です。
これは東大寺の大仏殿の前に据えられている国宝だそうで、あんなに大きなものだし(高さが4.6mもあって、総重量はなんと3.3tもあるんですって!)絶対に見ているはずなのですが、実を言うとあまり記憶がありません。
きっとあの場所に立ってしまうと、どうしても先にいらっしゃる大仏さまに気を取られて気もそぞろになってしまうのだと思いますが、次回はぜひ「八角燈籠押し」で行きたいです!
あれをちゃんと見なかったとはなんてもったいないことをしたのでしょう。
これが展示されるのは初だそうですが、大仏殿は2度も火災にあっているのに、この燈籠は奇跡的にほぼ創建時のままなのだそうです。
ライトアップされていたので、火袋の羽目板に浮き彫りにされている四体の音声菩薩がとてもよく見えました。
横笛、尺八、笙、小さなシンバル状の楽器を持っていらっしゃる方、4人の菩薩さまたちのそのお顔はとってもふくよかで美しかったです。衣が風になびいていておおらかでやさしいお顔で…どんな音楽を奏でていらっしゃるのでしょう。
この燈籠の向こうにいらっしゃる大仏さまは、奈良のあの広い空の下、この菩薩さまたちの奏でられる音楽に耳を傾けられ、楽しまれるのかしら?なんていろいろと想像がふくらみました。
ちなみにこれらの音声菩薩をイメージして作られたという「天平の楽泉」という曲を音声ガイドを通して聴くことができたのですが、これがとてもよかったです。
同じく伎楽(大仏開眼会で披露された仮面劇で、その時のお面もたくさん展示されていました。)「呉女 急」という曲も聴くことができたのですが、この音楽は多分ドラマなどを通じて聴いていたのでしょうか?意外や意外。なぜかとても馴染みのあるメロディーに思えてなりませんでした。
その他にもうひとつ挙げるとすれば、やっぱりアフロが伸びに伸びた大きな頭の仏さま(笑)五劫思惟阿弥陀如来さまかな。
この方は公式サイトを開くと動画の中で最初に出ていらっしゃいます。
この方の印象的な風貌もガイドブックなどで見たことはありましたが、実物を拝ませていただくのは初めてでした。
なぜこんなに大きな頭になったのかというと、四十八の大願を成就するために永い間、剃髪をすることもなく、坐禅・思惟していたからだそう。
これらの貴重な展示物を見たあとは、お楽しみ、グッズおみやげ売り場へ。
わたしが買ったのはこれら。誕生釈迦仏さまの絵葉書や大小のクリアファイル、アニメちっくな絵がついているのはブロックメモです。

博物館の1階には、大仏さまの右手のレプリカが置いてありました。

これは近鉄奈良駅4階にあるなら奈良館で見た左側の手のひらのレプリカと対になっているわけですね。
博物館を出たわたしたちは、そのまま東京国立博物館の庭園へ。ここは春と秋の2回しか公開していないのだそうです。
茶室の間を通り抜けてぶらぶらしていたら、小さな五重塔がありました。

これは高さ570cm、銅製なのですって。最上部の相輪には龍が絡みついているのだそうですが、あいにく工事中とのことでそばまでは寄れませんでした。
少しだけお散歩をしたあとは、博物館のショップ側に出て入口からちょっと離れたところに座り、背におひさまを浴びてさっき買ってきたお昼を食べながら友人たちとのおしゃべりに花を咲かせました。
お昼ご飯用に買った柿の葉寿司の小さな箱を開けると、鯛、鮭、鯵など全種類別のネタが入った小さなお寿司が入ってました。
このお寿司はわたしが到着する前に友達が買っておいてくれたのですが、「奈良の奥吉野・大台ケ原の味って書いてあるから、きっとレインも喜ぶと思って!」と友人。
ひとつひとつお魚だけじゃなくてご飯にも細やかな味の違いがあって、たとえば青のりがふってあったり、ゴマがまぶされていたりしてとってもおいしかったです。欲を言えばもうちょっと量があったら…と思ったくらいですが、これと缶のミルクティーで腹6分くらいのささやかなお昼にしたのにはわけがあります。
上野駅のアトレの中の「みはし」というあんみつ屋さんに行きたかったのです。ここでクリームあんみつを食べました。

ちょっと溶けかけになっちゃってるのは例によって話に夢中になっていたから(笑)右側はあんずをトッピングしてもらったあきこちゃんのクリームあんみつ。このあんずもひとつだけ分けてもらったのですが、おいしかったです。