ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ヘンなことホイホイ!!

 きのうの話です。
 あまりにもヘンテコな話なので、続きは隠します。あまり中身のない話なので、お暇な時にでもどうぞ。
 いい加減肩こりも首こりも極限状態に来ていました。わたしの場合、あまりにひどくなると仰向けに寝ずらくなって、最初枕をはずします。枕をはずしても仰向けがツライ事態になり、一日中何度も頭痛薬を飲むようになると末期的。
 きのうの朝起きた時、まさしくその末期的な状態になった感じがしたので、いつも行く整体に電話したらいっぱいでした。
 前に行ったことがあるところ2つ3つにも電話してみたのですが、更にどこもいっぱいでした。
 多分久しぶりに天気がよかったからかもしれません。
 いつもならそこであきらめてしまうのですが、今回ばかりはどうしても行きたくなって、わが町のタウン情報誌を繰って探したら、中国式の整体にアロマを加えたプログラムが半額というお店を見つけたので行ってきました。
 そこは市内ですが、急行でふた駅のところにあります。
 予約した時になんだか日本語があやしげな女の人が出て、しかも後ろでギャンギャン赤ちゃんが泣いていて、「12時にお待ちしています。」とは言われたものの、思い出してみると名前も聞かれてません。
 もしかしてヘンなとこだったらどうしよう。ヘンな組織の中だったり?身ぐるみ剥がれたり!?なんて怖い発想が次々浮かんできて…やめちゃおうかな〜!?どうせ名前も言ってないんだし…とも思ったのですが、なぜか何かに誘われるようにふらふらと行ってしまいました。
 お店そのものはまだ新しくて小ぎれいで、さっきの外国人?と思われる女性が出てきて「予約の方ですね。」と。やっぱり覚えてたのね(笑)そこで観念してコースの説明を受けました。
 タウン誌を見せると「初回で半額コースの方ですね。4725円です。」と先に行ってもらったのでちょっと安心して「刮痧(かつさ)リンパデトックスコース」というのを選びました。
 清潔なベットのある個室に連れていかれたのでのですが、なぜかこの日に限ってタートルネックのシャツを着ていたことに気がついたので、気を利かせたつもりで「シャツを脱いで「Tシャツ一枚になった方がいいですかね〜」と聞いたら、首を横に振って、小さなビニールを渡され「この中に入ってるものだけつけて、あとは脱ぐよ。準備ができたら呼んで!」と言い残したまま、おねえさんはどこかに行ってしまいました。
 え〜っ!?
 袋を破ってみると、小さな頼りなげな紙パンツが一枚。
 bay FM界隈では、メンズブラだのOバックだのが話題を独占しておりますが(笑)わたしはこの小さな紙パンツいっちょうでまな板の上の紙パンツになるのか…とぼんやり思ったわけです。
 とはいえもう頼んじゃったし…というわけで、潔くまな板の上の紙パンツしてきました。
 刮痧(かつさ)の前に、漢方薬とアロマが入ったオイルで背中をマッサージしてくれるのですが、これがいつもの整体の先生と同じくらいすごい力で押してくれて、とっても気持ちがよかったです(あまりにも懲りすぎてて、撫でるくらいじゃ全然凝りに効いた感じがしないのですよね。)
 アロマオイルはその人に合わせたものを…と言って持ってきてくれたのが「カモミール」と「ラベンダー」だったのですが、それが前日にまさしくヨガの先生に勧められてわたしが買ったエッセンシャルオイルと一緒でびっくり。まさしく求めていた香りで充満した室内で施術を受けるのはとても気持ちよかったです。
 肝心な刮痧(かつさ)は、水牛の角でできているという「くし」みたいなもので、肩や背を力いっぱいシャッシャッとこすっていくのですが、これが想像していたよりもずっと気持よかったです。
 実はマレーシアに住んでいた時にフットマッサージのおじさんが服の上からですが(あたりまえじゃ、笑)これで肩をこすってくれたことがありました。やっぱりこれは中国のものなんだな〜と思いました。
 それで「失礼ですが、外国の方ですよね〜お国はどちらなんですか?」「もちろん中国ですよ。」から始まって徐々に会話がはずみ始めました。
 日本語はとても上手なのですが、どこか親しみがある特徴があって、なぜかしら?と思ったら思い出しました。もしやと思って「ご主人は日本人じゃないですか?」と聞いたらやっぱりそうでした。
 わたしはマレーシア時代に、ご主人が日本人の中国や韓国の奥さんたちといっぱいお友達になったのですが、彼女たちの共通点「ご主人から常に日本語の影響を受けている」があって、どことなく言葉の端々に男性的な匂いを感じるのです。
 そうしたらやっぱりそうで、一気にその話から仲良しムードになるわたしたち。
 さっき電話口で泣いていた赤ちゃんは彼女の赤ちゃんで保育園に連れていく直前だったこと、上のお譲さんもその赤ちゃんも早期教育ヤマハに通っていることなどを話してくれました。
 わたしの職業がピアノの先生だと知ると、「先生が手を見るなというから、手を見ないで弾く練習をしていたのに、ミスタッチが増えただけで、一向にうまくならないんだよ。なんでなんだかね〜!?」なんて言うので、思わず「それは一過性のもので、今後もっともっとピアノが上手になるためには、手を見ないて弾くという方法は正しいと思いますよ。先生を信頼してそのままがんばった方がいいと思います!」なんてついつい熱く語りつつ…そうは言っても、こんな紙パンツいっちょうの人にそんな熱く語られてもね〜(笑)説得力がないから…なんて思いつつ。
 更に「先生は何歳くらいまでの人を教えてる?」と聞くので「上は50代後半の方もいますよ」と言ったら、「わたしね、赤ちゃんもいるけど高校生の子もいて、結構年よ?!わたしでも始められる?」というので「もちろん!始めるのに早い遅いはないですよ。」みたいな話をしたら「先生、出張してくれる?月謝は月にいくら?」なんて話にもなってゲラゲラ。
 「まぁまぁ…しばらく考えてその気があるようなら電話でもください。」と言ったものの、紙パンツの人に言われてもね〜。
 そんなこんなしゃべりつつも、快調に左肩から右肩へ、腰へ。そして首へとどんどん施術は進んでいきました。
 櫛みたいなものが時々こりっとしたところに触れるとはっきりわかって、そこをほぐしていくのだそうです。
 血行がよくなるのはわかるでしょ?なんて言われましたがまさしくそんな感じ、ぽかぽかです。中国伝統療法でデトックス効果が高いのだそうですが、そんな感じがしました。
 時々蒸しタオルを背中いっぱいに広げてくれるのも、ほんと気持ちよかったです。
 途中「携帯貸して!」というので、不審に思いながら紙パンツ一枚で荷物をごそごそ探し、携帯を出したら「カメラの画面出して!」と言われ、言われるがままに出して渡したら裸の背中の写真を撮られました。びっくりです。
 背中の左側が一面ものすごく真っ赤で、右側も少々赤かったのですが断然左寄りなのです。同じ力でこすっても、悪いところだけ赤くなるのだそうです。そういえば、左側が痛かったのでした。恐るべし刮痧(かつさ)の力!!
 「これは3日間くらい消えないから注意してね!(何に?)」と彼女。「赤でよかったよ〜紫になる人いるけど紫は内臓に問題あるんだからね。赤は大丈夫。ただの凝りだから。ラッキーよ(ラッキーなのか?)」ですって。それにしても、裸の背中の写メなんて初体験なので、わざわざメガネをかけてまじまじと眺めてみたり。
 そんなこんなで怪しい1時間はあっという間に過ぎていきました(笑)
 その後、お会計を済ませてエレベーターの前まで見送られて帰途についたのですが、なんだか愉快な気持ちが勝ってしまい、へらへらしながら道を歩いておりました。
 すると後ろから大きな声で「せんせ〜い!!」と呼ぶ声が。どっかの先生呼ばれてるよ〜と思いながら歩いていると、まさしく呼ばれているのはわたしで、追いかけてきたのはさっきの刮痧(かつさ)のおねえさんでした。
 「先生、まだわたしにピアノ教室の電話番号教えてないよ!!」と息をきらしながら追いかけてきてくれたのです。
 そこで紙とペンを取り出して教えてあげたというわけです(笑)
 最後までなんてへんてこりんな体験だったのでしょう!?
 たぶんかかっては来ないと思うのですが、もし電話がかかってきて、彼女がわたしの生徒になったらちょっとおもしろいかも!?(笑)
 ただし…一番恥ずかしいことは?!…という話で以前「健康ランドで裸の時に生徒とか生徒のおかあさまに会うこと」という話をしたのですが、彼女には初対面から紙パンツ姿を見られてますから(笑)
 そもそも半額だから行けましたが、いくら刮痧(かつさ)が気持ちよかったからといって、9450円は出せないから、次の半額の時まで行くことはないと思うのですよね(笑)
 だって高いからそんなに来れないかも…と正直に言ったら「先生、わたしにピアノを教えたお金で来るといいよ」って…このせりふ、どっかで聴いたな〜と思ったらヨガの先生と同じこと言ってる(笑)
 それを言ったら「え〜っ!?ヨガも習ってるの?わたしもやりたい!やりたい!」というので、「だって中国の方でしょ?!ヨガはインドよ。」と思わず言ったら、「アナタだって日本人だけど中国の刮痧(かつさ)もインドのヨガもやってるじゃない!!」と反論されました。ごもっとも(笑)
 てなわけで、今書きながら思ったのですが、相当楽しかったらしいです(笑)
 ひとつだけ残念なおまけがついていて、それは帰り道に寄った無印良品でのこと。
 かねてからほしかったものを買ったのですが(その話は別途)、バックから財布を出そうとして一緒に掴んでしまったものがあって、よくみたら紙パンツ!!! 
 なんだかゴミ箱に捨てがたくて(笑)バックに入れて持って帰ってきちゃったのでした。
 うわ〜っ!!バックから紙パンツ!!呪いの紙パンツ事件でした(イヤイヤそんなものじゃないから、笑)