ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 練習のたまもの!

 昨日レッスンに来たYちゃんは、オーラリーを練習していました。
 オーラリーは彼女のクラス、4年1組が音楽会で演奏する曲です。
 彼女は残念ながらピアノの伴奏のオーディションに落ちてしまったのですが、代わりに指揮者をすることになりました。音が小さいデジタルのメトロノームを貸してあげたら大喜びで持って帰り、いっぱい練習したのだそうです。
 YちゃんのうちにはFちゃんというおねえちゃんがいて、ピアノがとび抜けて上手です。
 一方のYちゃんは歌がとっても上手です。ピアノだってやれば上手に違いないのですが、おねえちゃんがあまりにも上手過ぎて一歩引き気味な上に、練習するのがあんまり好きではないので、何かと理由をつけてするするっといつの間にか逃げてしまいます。
 そんなYちゃんが「じつは〜ピアノの伴奏もちょっとやってみたんだよね〜」と言うのです!!
 え〜っ!?ホント!?ということで弾いてもらったら、これがびっくりするほどの出来ばえでした。いつもならつっかえつっかえなのに、今回は直した方がいいところがひとつもありません。
 最後までていねいだし強弱もちゃんとついてます。
 もうちょっと早くここまでできれば、音楽会のピアノも夢ではなかったのに、ちょっと残念とは思いましたが、そうそうタイミング良くいくわけじゃないですし、それは彼女のせいじゃないし…
 そこで思わずぎゅーぎゅー手をとって、「すっごく上手!サイコーに上手!」とほめちぎってしまいました。
 オーラリーはリコーダーの曲なので、わたしもリコーダーを持ってきて、彼女の伴奏でわたしがリコーダーを吹かせてもらいました。
 わたしの教室ではリコーダーを持ってきていいことになっていて、レッスンの時間があまると生徒と一緒にリコーダーで合奏をしたり、ピアノとリコーダーでセッションしたりするのです。
 いつもは彼女がリコーダーでわたしが伴奏というパターンですが、わたしの笛に伴奏をしてもらえる日が来るなんて@@@@…ほんとにほんとに感無量です。
 「それにしても、うまくなったね〜」と声を掛けたら
「あのね。先生のうちでおねえちゃんもYも、いつもリコーダーを吹いてるでしょ!?それでね。ちょっと前にね、うちのパパとママもお名前入りのリコーダーを買ったの。(わたしのリコーダーに名前が入っているのは生徒たちの間で有名なのです、笑)パフとかうち中みんなで吹くんだよ。」というのでびっくり。
 「じゃあ、オーラリーも家族みんなでやったの?」というと、「うん。だからYが指揮をしたりね。おねえちゃんがピアノを弾いたり。それでYもピアノ、弾いてみれば?っていわれてるうちに、弾けるようになっちゃってー。」ですって。
 すごいすごいすごい!!!
 ああ、きっかけって大切なのね!
 家族ぐるみで音楽会に乗っかってこうやって楽しんじゃった結果が、彼女のやる気を引き出した!と思うと、本当にすごいなあと思います。勉強になりました!
 とっても早婚だったという金髪ド派手パパとママのY家のみなさん。折り紙だったりカラオケだったり、なんでも家族で楽しんでしまう微笑ましいご家族なのですが、チームワークも抜群で本当にいいご一家だなあと思いました。