ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 2009 7月10日 堂本剛薬師寺ライブ 感想その2

 たくさん拍手をいただいて恐縮しています。昨日は一日でちょうど24コ!!「わ〜いつよし!!」って一人で勝手に大喜びです(笑)
 はてなスターもうれしいです。いつもかまってくださるみなさまには心からの感謝を。
 とりあえずちょっとずつでも続きをと思い、家事の合間に書いてみます。
 最初に出て来られたのは、つよしさんと東儀さんのおふたりでした。
大講堂の奥からお二人が出て来られた先は、わかりやすく言うと、普通のおうちで言えば屋根がない縁側のような場所だと思います。
 つよしさんは、白いシャツにカラフルなE☆Eの時を思わせるようなベスト。パンツも黒でした。遠目だったのですが、彼の姿はちゃんと肉眼でも確認できました。
 一方の東儀さんは、イメージ通りの白いシャツを着ていらっしゃいました。
 改めて舞台やその近辺を見渡すと、クレーンのカメラが2台と、レール付きのカメラが確認できました。そのほかにも、大掛かりな照明の近くにも、雨に濡れてもいいようにカバーが掛けたままのカメラがあったし、ずいぶんあちこちにカメラがあるんだなあと思いました。
 MCで聞いた話については、正直どのタイミングで話されたのかとか全然覚えていないので、順不動です。後々思い出したことをメモにしたのですが、その瞬間は雨が絶対に降ると思っていたし、メモやペンは持ちませんでした。
 というわけで、(・)で始まる箇条書きでところどころにはさんでいきます。
 一方の曲についての項目は(☆)で始まる箇条書きです。

・雨が降らないようにと、事前に龍神さまにお願いしたそうです。

・つよしさんやバックの皆さんは、絶対に雨が降るだろうと思っていたそうですが(この日の降水確率は70%でした。)薬師寺の方々は「絶対に降らないです。」と言いきられていたそうです。(不思議ですよね、笑)
 そうは言っても…と半信半疑でいたそうですが、開演の少し前になって、つよしさん自身が「雨は降らない」と腹をくくって決心したのだそうです。
 そうしたら、薬師寺の方が「やっと決心されましたね。」とおっしゃったそうです。
 このあたりのときは、わたしたちもまだ降るんじゃないの!?と思っていて、半信半疑に空を見上げながら聞いてました(笑)
 その決心ののち、わたしたちが目撃した「センターのビニールのテントが取り外された」という光景につながったのだと思います。
 今になって思えば、テントがなくて本当によかったです。なかったおかげでちゃんとつよしさんや東儀さんのお顔も見えましたし…ビニール越しだったら多分音にも影響があったのでは!?
 ただ、演奏をなさるバックの方たちの方はしっかりとビニールのテントがあって、多分楽器が高価で、万が一濡れてしまった時の被害が大きいからだと思うのですが、見える範囲がとってもせまくて、それはとてもとても残念でした。

・お隣の雅楽師の東儀さんを紹介されたのですが、この方はこの日限りのスペシャルゲストだったそうです。なぜなら、彼は翌日は別のご自分のライブが入ってらして、たまたまこの日のみが空いていらしたのだとか。

・実は東儀さんは晴れ男で、「自分が出ている間は降らないから大丈夫」とおっしゃったのだそうです。
 「でも、自分が引っ込んだら降るかも!!」って(笑)この方も一見そんな風には見えないのですが、ユーモアのセンスがある方なのですよね(笑)
 しかし、結果的には彼が引っ込んでも雨は降らず、途中でにこにこと「東儀さんが引っ込んでも、雨は降りませんでしたよ」と報告する、かわいいつよしさんに逢えました(笑)


ソメイヨシノ
 1曲目はソメイヨシノで、東儀さんとふたりだけで演奏しました。
 この曲を突っ立って聴くのはイヤだなあと思っていたら、前の方から順番に座って行ったのですが、つよしさんが「座って」と指示されたのかしら!?この辺り、前の方に座っていた方々がいたら聞いてみたいです。
 とにかくこの曲を座ってしっとりと聴けたのはとてもうれしかったです。
 つよしさんは、キーボードの前に座り、鍵盤を叩きながら歌いました。東儀さんはまるで風景画の一部みたいに姿勢がよくて、確か笙を演奏されていたと思います。
 テンポはお台場の時の演奏に近いスローバージョンでしたが、おごそかなのに温かみのある笙の音と、繊細でやさしい歌声と誠実なピアノの音色がとってもうまく絡んで、独特の味がある曲に仕上がっていました。
 野外ということもあって、バラードになるとせみの声がしたり、お寺なのでふとお香の香りが漂ってきたり、ふと見上げると白や灰色の鷺が飛んでいたりもするのですが、それらがすべて演出の一部に見えるほど歌声にマッチしていたような気がします。
 最後「あなたを」のところは何度かリピートしてましたが、まだ明るくてお互いの顔がよく見えましたし、客席のひとりひとりに語りかけているかのようでした。


☆美我空
 ソメイヨシノは比較的冷静に楽しんでいたわたしですが、一回目のうるうるポイントが、まさかこの曲でやってくるとは(笑)
 この曲は今年のライブツアーであちらこちらで聴いてきたまだまだ耳に新しいお馴染みの大好きな曲ですが、ご存じのように暗がりの中で、つよしさんがたった一人舞台に立って、ベースを奏でていた曲です。
 その曲を、この日は明るい自然の光の中で聴けたのです。しかもバンドの皆さんと一緒に全部生演奏で奏でていらっしゃいました。東儀さんは篳篥(ひちりき)で参加され、自由奔放に音を鳴らされてました。
 つよしさんは、いつもどおりベースですが、内省的なイメージのベースではなくて、音といい演奏する時の表情といい、野外だということもあるかもですが、どこか開放的で楽しげに見えました。
 スティーヴさんが要所要所で力をこめて銅鑼(ドラ)を鳴らされるのですが、これがお寺の雰囲気にとってもマッチしていて、しかも音がずしーんとおなかにまで響いてなんてかっこいいんだろうと思いました。とっても音楽的でありながら、どこかお寺の儀式の一部みたい。それはそれは感動的でした。
 音しか聴けなかった屋敷さんの音は、今までソロのつよしさんとかかわって来られたドラマーが歴代女性だったせいか、いつも聴いている音と比べるとずっしり重たくて、自由度の高い音楽をしっかりと確かなリズムで支えているように聞こえました。
 「FUNKAFULL FUNKAFULL」の途方もなくむずかしくなってしまったリズムを、難なく弾きこなしたスゴ腕の方…とどこかでつよしさんが言っていたのを思い出したのですが、生で初めて聞いた屋敷さんの音に、なるほど〜と思いました。
 とにかくこの曲は、ひたすら「カッコイイ!」「カッコイイ!」とわくわくしながら聴いていたのですが、曲のタイトルのことを思い出して、ふと空を見上げると雲の流れがとても速くて、ひとところに留まっておらず、雲の切れ間から時々青い空がちらっと見えたりして「ああ美しい我の空だなぁ」なんて思ったら、反射的にうるっときて、「やだ、何!?わたしってば!」とあわてちゃいました(笑)
今でもあの時の音は強烈に耳に残っています。


・バンドのメンバーは今回、つよしさんがご自分のインスピレーションで「この人、あの人」と浮かんだ方を選んだのだそうです。
 そもそも薬師寺ライブそのものも上の方から急に「決まったよ!」と言われスタートしたのだそうですが、急きょ選んで声を掛けたにも関わらず、たまたまこの二日間だけ空いていたという方がいらしたり、ご縁がやっとつながった方もいらしたそうです。
 ちなみにこの日のメンバーは、雅楽師の東儀さん、ギターの名越さん、ベースに吉田建さん、キーボードは十川さん、ドラムは屋敷豪太さん、パーカッションはスティーヴさんでした。
 ただし、残念なことに、わたしの側(RIGHT)からだとスティーヴさんのプレイはかろうじて見えたのですが、十川さんや名越さんはお顔だけしか見えなかったし、建さんは時々ちらっと見えるくらい、屋敷さんに至っては本当に音だけしか聞けないというちょっとさびしいところもありましたが、贅沢は言ってられません。お姿が見えない分、全身を耳にして聴いてきましたよ。


☆Let's Get FUNKASY!!!
印象的なイントロが鳴った瞬間「わぁ!」とか「キャーっ!」とかあちらこちらで喜びの声(というか悲鳴というか)が上がりました。
 この曲だーっ!!と思った瞬間のしあわせな気持ちは忘れられません。E☆Eは終了と言われた時に、もしかして封印されちゃうのかな!?とさびしく思っていたので。
 なのに「美我空」の次がこの曲!などという日がくるなんて夢みたいな出来事です。
 気持ちが自然とアゲアゲになって、思わずみんな立ち上がって右手を上に!!
 この歌は歌詞を意識して聴くようになってから100倍くらい好きな歌になったのですが、今はとってもむずかしい状況に追い込まれたときとか、勇気を出したいここぞという時とかに自然に口をついて出てきたりします。
 いつの間にか「FUNK」大好き!な自分がいることに心底驚きながらも大喜びで薬指と小指を立ててました。
 左ななめ前に、おかあさんと小学生の男の子がいて、この子が結構ノリノリで、楽しい曲になるとはりきって身体ごとのっているその姿がかわいかったです。
 それとノリノリで楽しそうなのに、涙ぐんでミニタオルを探してらした前の20代前半という感じのお嬢さんふたり組。「なんでこんな楽しい曲でうるうるしてんの〜!?」「そっちこそじゃん」という声が聞えてきて「ちょっとわかる」と思ってしまいました(笑)


Love is the Key.
この曲も東儀さんが参加されて、自由度が高くなって気持ちよく聞きました。
この曲は出来上がってすぐくらいにtankで聴いた時は、混沌とした時代の中で必死に愛を叫ぶ曲!というイメージでしたが、薬師寺で聞いたこの曲はもうちょっとポジティブに聞こえました。野外効果もあるのかしら!?(笑)
そういえば、薬師寺で演奏された曲たちは全部「愛」をテーマにした曲なのだそうです。
なるほろ〜と思いながら心して(笑)聞かせていただきましたのことよ(笑)