ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「Love Event HIGHER in JAPAN」25日 感想その1

 まだ、昨日来の興奮が続いていて、しかも今朝はこれといって予定がなかったので、一気に下書きをしてました。書いているうちに、どんどん思い出していき、未曾有の長さだということに薄々気がついてきて(笑)こんなものをアップしたら読み手にとっても迷惑だ!ということに気がつきました。いくら自分用の記録とはいえ、人に迷惑を掛けてはいけません(笑)
 ということで、音楽部分、ペイントをはじめとするパフォーマンス、箭内さんとのお話、東儀さんとのご縁、ジョンレノンとオノヨーコさんとのご縁の話と、大きく5つくらいに分けて、ちょっとずつ小出しに感想を書こうと思います。
 さてその前に昨日の話をちょっと。昨日は開始前にチケットを譲っていただいた桜子さんと会って生ビールを一杯だけ乾杯してからライブへ。このチケットを譲っていただいたことは、感謝してもしきれません。(桜子さん、ホントにありがとね!)わたしは仕事柄趣味柄!?多分人の何倍も音楽会やらコンサートやらライブやらに参戦していると思うのですが、一生記憶に残るであろうベスト5に、きのうのが必ず入るのだろうなあと思わされる音楽イベントでした。桜子さんとお話した時間は1時間もなかったですが、久しぶりにおしゃべりができてうれしかったです。
 ちなみに今までに心に残った音楽関係のイベントの中で個人的な最上級の思い出はと言うと、ケリー関係、KinKi関係を除くと二十歳くらいの時のオフコースの伝説の武道館ライブ。それからイムジチのビバルディーの四季を最初に見た上野文化会館大ホール、そして貧乏学生だったくせに高いお金を出してキャサリンバトルの「Ombra mai fu」を聞いた音楽会なんかが思い出されます。多分かなり美化しまくっているであろう過去の思い出を越えたかも・・・と思えるものに、何年も前じゃなくて、まさしく昨日出会えたことがうれしいです。昨日のイベントを見て、シンガーとしての彼の前途に途方もない可能性を感じました。ケリーの将来が本気で楽しみです。
 席が最後列だったにも関わらず(前回が最前列で今回が最後列って最高におもしろいめぐり合わせじゃないですか!?楽しすぎ、笑)まわりの皆さんもとってもノリノリだったし、案外いっぱいいた男子群はそれはそれは元気だったし、徐々に客席が熱くうねっていくのが一望にできる素晴らしい席だったので、ステージ上の皆さんも客席も、誰もが一体になって心から楽しんでいることがバシバシに伝わってきて、とってもしあわせにライブを楽しむことができました。
 最も印象に残ったパフォーマンス、ラストのケリーのボディーペインティングの話や、東儀さんやジョンレノンとオノヨーコさんとのご縁の話などは、あちらこちらでいち早くレポが上がるでしょうから、後回しにして、わたしは自分らしく音楽の感想から書こうかな。というわけで、しょっぱなから十分に長いです。覚悟を決めてどうぞ!
★音楽に関する感想
 印象に残った部分を箇条書きにしてみました。記憶違い等ありましたら、ご遠慮なくお知らせいただければと思います。また、追記してくれる方も歓迎です。できれば参加できなかった方が、少しでも雰囲気を想像できたらいいなあと思い、精一杯記憶を辿ってみます。
これだけの日を跨いで来たのだから(斜幕バージョン)アカペラ
この曲は、ケリーが歌うスローバージョンの歌の中で1番好きです。ブルーべリーと並んでケリーのテーマソングという気がします。人の声ってやっぱり最高の楽器なんだといつも思います。アカペラでもリズムや音程が本当に安定しているし、安心して聞いていられます。
・「美しく在る為に」「空が泣くから」(東儀さんとのコラポレーションです)
すでにリハーサルでやった時から、「これはすごい!」と思ったそうで、録音しておけばよかったとケリー。「かなりいいからハンケチを用意して聞いて!」ですって(笑)
またまた〜と最初は思いましたが、聞いたら実際確かにそうでした(笑)目に涙があふれて来る感じじゃなくて、胸がいっぱいになって想いがこぼれ落ちそう。夕べの選曲はまるで、最初からふたりで演奏するために作られたかのようなはまりっぷりです。息をするのもためらわれるような、荘厳でなおかつハートフルな音、とても繊細に揺れる歌声。
 途中から、和楽器があんなにむせびなくような音を出せることを初めて知り、その音の虜になりました。まるでサックスの音みたいだと思った箇所さえあります。雅楽の楽器というと、どちらかと言うと神がかりで感情を超越したような乾いた音を想像していたので、ハートフルなその音に釘付けでした。なんせ後ろだったので、楽器がよく見えなかったのですが、東儀さんは、多分2種類以上の楽器を吹き分けていらしたと思います。どこで何の楽器を使われたのかはおっしゃったのでしたっけ?この辺り、イマイチ記憶が薄いです。どなたかフォローできる方がいらしたら、教えてください。(東儀さんにまつわるお話はまた、別の場所で)
追記:東儀さんが使われた楽器は、笙と篳篥(ひちりき)だったそうです。サックスの音みたいに聞こえたのが篳篥(ひちりき)だったそう。フォローありがとうございました!

・Imagine  (John Lennon曲のカバー) 十川さんのピアノ1本とENDLICHERI☆ENDLICHERIの歌で
イントロが始まった瞬間、すぐに「イマジンだ〜!」と気がつきドキドキが止まりませんでした。ENDLICHERI☆ENDLICHERIは基本自作曲を歌うので、人の歌を歌うというだけでもとても珍しくて、それだけでも感無量です。
 基本的には淡々と、とつとつと小細工なしに歌っている感じがしました。他のライブ曲のように歌い込んで洗練されてはいませんが、それがとっても素朴に誠実に聞こえ、かえって心に響く感じがしました。大声を張るのではなくて、胸の中にある想いをぽつりぽつりと伝えるような調子で。歌い方のイメージとしては「僕が言うやさしさとか」のそれみたいな感じでした。
 バンマスとはそれこそ「あうん」の呼吸で、そんなに何度もリハができたとは思えないスケジュールですがまったく危なげがありません。「Imagine all the people 」の部分を何度も繰り返して歌っていて、そのフレーズが今も頭の中をぐるぐるしています。
 原曲を壊さずに、でもケリー流のスパイスがちゃんと入っていて、遠くから聞こえるようにマイクを離した裏声のファルセット(綾戸さんとの僕音でのセッションの時みたいなの)が色っぽくて、ステキでした。歌い終わった後に、多分つぶやくように「サンキュージョンレノン!」と言ってました。

★また、あらたに聞き逃していた素敵な部分をいただきましたので、追記します。ここと、最後の色を替えた部分です(Kさま、ありがとうございました。)
「『Imagine』を歌い終わったあとジョンレノンと言った後に「ヨーコオノ」とも囁くように言ってましたよ。それもちょっと照れてる?ように言っていて、それはそれはいい顔してました。」

・ヘアショーにて
ヘアアレンジのショーを楽しんでいる間、ずっと生演奏ではないBGMが流れていたのですが、あるところからスティーブがたいこを持って来て、音楽にあわせ始めました。その後西川さんとケリーも加わり魅惑のセッションに。既成の音楽の上に乗っかった生の音が新鮮で楽しくてたまりませんでした。
Love is the key. Let it shine. (ゲストDrums 江口信夫氏)
江口氏の音には正直言って仰天しました。何の先入観もなく、最初は入っていらしたことすら気づかずに聞いたのですが、いきなり胸倉を掴まれる感じがしました。今まで聞いた誰のドラムスより重量感があって、下から強い力で音楽を支えているような感じがとっても心地よかったです。ドラマーとしてものすごい方だというのは後からネットで知ったのですが、「ただものじゃない」というのが、音で瞬時にして伝わりました。すごいです。しょうこさんとのツインドラムは鳥肌もので、ケリーとのツインドラムはまた違った味を出し、聞き比べたり違いがわかったりする自分にびっくり。ずいぶん勉強させてもらったらしいです(笑)
 ずっとどこかで書きたいと思っていたのですが、この曲はワンコードで作っているとケリーが言っていましたが、多分「Am」だと思います。(わたしの音感が正しければですけれど。多分そうだと思います。)Eから下がってAあたりのキーで歌っているのですが、後半へいくに従って声のトーンがどんどん上がり、最後の方の「Let it shine.」は「CGA(つまり、ドソ・ラっ!ドソ・ラ〜♪」と歌っていてとっても高いです。Cの音がファルセットではなくて地声でまさしくレーザー光線の歌声。同じキーで女性コーラスがムリなく歌っているのを聞いても、いかにキーが高いかがわかります。確か前回の時、「最高キーBまで出るようになった」とケリー本人がいっていた記憶があって、また1音上がり音域が広がったんだなあと思いました。高音も素晴らしいですが、低音もまたここ数年で抜群に安定した気がします。「ROSSO」の曲を今の歌唱力で歌ったら、もっと迫力満点になるに違いないと思ったり。

・「Sparkling 」「Blue Berry」「脳」
この辺りはいつものNARAライブの手順を踏襲しているのですが、とにかく静かにでもふつふつと興奮していた前半からのエネルギーがここへ来て爆発した感じで、客席がものすごい興奮状態に(笑)一番後ろの列から眺めていたら、客席全体がうねるように盛り上がっています。CHAKAさんやりんこさんも、テンションが上がりきって多少かすれたりしてましたが、細かいことを気にせず最大限にして最高ボリュームの歌声を出している感じでした。
 一方でケリーは、話声になると多少かすれたりするのに、歌うと全くかすれません。時々腹筋を上手に使って出している声がきれいに響いて、その切り替えが上手です。わたしはあまり声楽とか発声に詳しくはないのですが、昨年からの150公演でうまくコントロールをする術を学んだのかも。

・Rainbow wing
この曲は、この位置にあるのが新鮮でよかったです。「脳」までであれだけ客席を興奮状態にしたのに、最初のひと節(ふし)で一気に自分の歌声に引き込んで「しん!」とさせ、更にぐいぐい引っ張って心を強引に鷲掴みにしてしまうのがすごいです。モアイだミーアキャットだと言われようが(注:前にオット曰く、笑)固まって動けませんってば(笑)完全に歌の世界に閉じ込められて、どうかすると息をするのも忘れます。

・アンコール
「ケリー・チャ!チャ!チャ!」でかなり盛り上がった頃合いを見計らって、「もっと大きな声が聞きたいでおじゃる?」みたいな字幕がでて(残念ながら正確に覚えてません!)大喜びで大声を出し、次第に揃っていくオーディエンス。途中から「ハイヤー!」の大合唱へ導かれ、微妙に音程もついて歌ってる?風になったところで、ご本尊にバトンタッチ!

・Chance Comes Knocking.
今まで(多分声を守るために)押さえてものが爆発したかのような、ものすごい声量とシャウトに一緒になって大興奮。
席は最後列でそれはそれは遠かったのですが、ケリーのマイクを通さないシャウトまで聞こえたような気がします。いつもの指を差してセッションを指揮する姿にきゅん。特にホーン隊が次々前に出てきて結構長いソロを取ってました。CHAKAさんとりんこさんのバトルも最高です。TAMAさんとか優香さんとのやりとりも楽しそうだったのですが、残念ながら遠すぎてわからず仕舞い。ちょっと残念でした(笑)
 最後の最後にケリーがペイントして、とっても感動的できゅんとする展開になるのですが、ここは明日書こうかな。
 最後に、「東儀さんに拍手〜!」から始まって、 オノヨーコさん、ジョンレノン、福山さん、など「参加協力してくれた人たちそれぞれに拍手〜!」がありました。
「急な企画に休日を返上してくれたスタッフさんにも拍手!」というのもあって、実にそうだと思いました。本当に感謝です。そして、1箇所であったが故に行けなかった皆様には申し訳ないですが、tankという場所がケリー専用に「ここに」あったからこそ、こんなに急にでも成立したこの企画ですから、やっぱりこのtankという場所があったことも、ありがたいなあと思いました。多分数日以内には跡形もなく消えてしまうらしいですが。
 最後の方で、箭内さんが呼ばれたのですが、一番後ろのやぐらの上にいて、なかなか出て来ません。ファンの熱烈な箭内コールにて、やっとステージに上がる箭内さん。ケリーと温かくハグして自らもペンキだらけになってましたが(笑)おふたりの絆が伝わる素敵なシーンでした。
 ひととおりのパフォーマンスが終わった後、最後のペイントジャンプで締めた後「いやぁ」とか笑いながら定位置に戻ってきて観客の笑顔を見ながら体を折って「ちょーーー楽しかったぞーーー!!!」と言っていました。ちょっとダミ声?な感じが珍しくて、でも心から言っているのがわかりました。いままで聞いたことないくらいの超ハイテンションでした。最後まで声を大切にして歌声を守るために、最近MCなどで声を張り上げるところを聞いたことがなかったのですが、夕べが最後ということで多分やっと心置きなく声が出せたのかも。
 最後の方のどこでだったか「オレ、今MAX生きてる感じ!」と言っていて、ホントに生きててよかったね〜。としみじみ。その言葉を聞けたことが、ファンとしては最高にうれしかったかも。
 というわけで、なんだか恋わずらいのような状態で(殴らないで!、笑)、寝不足なのに眠くもなく、家事にも仕事にも妙にやる気満々で(笑)一日中ふわふわと過ごしてしまいましたが、まだまだ感想は続きます。長々つきあってくださった方、貴重なお時間を拝借して(あえてケリーっぽく言ってみました、笑)ごめんなさいでした!!
★追記部分について
色を替えた部分は、昨日「もっと詳しくわかる方は教えてください」と日記に書いた後で、早速いくつかメールでいただいた文章です。すぐに反応してくださって、本当にありがとうございました!!
なによりわたしが、聞き逃してしまったところがわかってうれしかったわけですが、感想を読んでくださった方からも思いのほかたくさん反響をいただきましたので、皆さんにもいただいた善意のお裾分けです。