ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 仕方がない・・・のだけれど。

 家に帰ってから洗濯機を2度回し、明日の寝坊に備えて干し(笑)糖尿病猫のミントを預け先の病院から引き取りつつ、今日のレッスンをキャンセルしていた男の子のところに「間に合うように帰れたので、よかったらおいで!!」と電話を入れたら、彼はインフルエンザになったとか!!まだまだインフルエンザの猛威は続いています。中学校は卒業式当日に学年閉鎖ぎりぎりだった1年生から他の学年に爆発的にうつった気配で、オトートの友人がふたりも翌日からインフルエンザに倒れたし、あちらこちらからインフルエンザの噂が聞こえてきます。「卒業式、大丈夫なのかな?」という声があちこちから聞こえてましたが、危惧していたとおりの展開になってしまったようです。かといって、卒業式を延期や中止にはできないだろうし、仕方なかったのでしょうけれど。
 その後6時過ぎからのレッスンの終わりに、6年生の女の子の一人のおかあさまがやってきてついに「3月でやめさせてください。」と言われてしまいました。
 彼女が行く中学校はここからかなり遠いし、だいぶ前から通いきれるかどうか危ぶんでいたので、ちょっとだけ覚悟はしていたのですが、やっぱり何度経験しても「やめさせてください」と言われることには慣れず、さびしい思いや哀しい思いに捉われてしまいました。
 今の子どもたちはみんな忙しいし、学校に部活に塾に他の習い事にと大忙しで、息つく暇もないのもよく知っているのですが、せっかく小学校でソナチネまで弾けるようになったというのに、あっさりやめてしまうのは本当にもったいないなあと思います。だからといって、「やめないで〜!」と無理に引き止めるわけにも行かないし、結局は見守ることしかできないのです。
 せめてはなむけにと、来週の最後のレッスンには旅行中に完成したエンジェルのストラップとお別れのカードを用意しようと思っています。あと1回、いいレッスンができたらいいのですが。
 そういえば新しく知り合った方と「仕事はピアノの先生」という話になると、かなりの確率で相手の人が「わたしもずっと前にやめちゃいましたけど」とか、「続かなかったなぁ、ピアノ」と言われます。ただ教室に行くだけで上手になるものでもないし、案外続けるということがむずかしい習い事のひとつなのかもしれません。
 いずれにしても、始まりがあれば終わりもあるし、趣味で音楽を楽しんで行こうという子たちにとっては、レッスンからの卒業の日は必ず来るわけで・・・卒業の時期はわたしが決めるのではなくて、当然ながら当事者が決めるわけで、それは割り切るしかありません。
 結局とどのつまり、わたしにできることはいつでも送り出せるように、日々のレッスンの充実に努めるのみなのだなあと、そんなことを思いながら初心者用の教材をひっくり返しているところです。あさってには新しい子達のお試しレッスンをします。気持ちを切り替えて、どうしても習いたくなるようなレッスンの組み立てをしなければ(笑)
 生徒たちの誰にいつ「今日まででおしまいにさせてください!」と言われても胸を張って新しい世界へ送り出せるような、そんな先生を目ざして行きましょ!!