ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[KinKi Kids] 捉われの身(笑)

 やりたいことがいっぱいあるし、そらちゃんからもらったbatonにも答えたいし(もうちょい待ってね!)、ドラマも見たいしビーズの続きもやりたいのですが、とりあえず「空が泣くから」のCDにとっ捕まって、全く動きが取れません。
 というか、i-Podもあるんだし、音楽を聴いているとはいえ、画面を見入っているわけではないので、何をしながらでも聞けるはずなのに、なんだかうわの空になってしまい、気がつけば手が止まるのはなぜでしょう?!とにかく心を持って行かれてしまい、気がつけばリピートしている毎日です。
 そしてとうとう、CDの前に、大好きな「正直しんどい」さえもまだ途中で止まっているという考えられない事態になっています。というわけで、楽しそうな「もんぺボーリング」はまだHDDの中。明日こそ見たいです。ああ、圧倒的に時間が足りません。
 そんなにどっぷりはまったのはなぜ?と考えるに、「とにかく音楽を楽しんでいるぞ〜っ!!」というのが音に、ボーカルに溢れていて、構成も楽器の音色もとにかく不思議で、今まで知っている何とも似ていなくて、面白くてならないから?!と、そんな風に分析しています。
 音楽と人の3月号で、編集長の金光氏が、「どこにも属さないオリジナリティーを携えた」とか「これはE☆Eが持つ音楽に対する雑食性と、ジャンルにとらわれない純粋な思いが生んだもの」などと表現されていますが、彼の作る音楽って、あらゆる制約から自由で、規則に縛られていない感じがして、いいなあと思います。
 わたし自身、一応クラシックが専門ですが、最初から音楽のジャンルにこだわる気持ちがまるでないし、こと音楽に関しては、「楽しむ」ということにとことん貪欲なので、もしかしたら自分のそういうところが、この音楽と波長がぴったり合ったのかもなんて思ったりしています。
 もちろんあのボーカルがあってこその、大好きなENDLICHERI☆ENDLICHERIの音楽ですが、聞けば聞くほど音の作り方とか、楽器のサウンドやアレンジにもとっても興味が沸いていて、一度録音からはずした「カラオケ」さえも、聞き始めると飛ばせなくなって、再びi-Podに落としなおしたりしています。アレンジにもこだわって立会ったり参加したりしているであろうケリー色が、随所に見え隠れしていて、彼のこだわりポイントを探すのも楽しいです。特にカラオケだと、細部の細部までとことんこだわって音を作っているのがよくわかって、ホントにおもしろいです。
 サウンドの面白さは2曲目の「sparkling」で特に顕著で、中間過ぎのガラッと雰囲気を一新するムーディーなギターソロ、これはケリーかな〜?と想像していますが、どうでしょう?!他にも独特で楽しいフレーズがいっぱい。音にもあちこち工夫が溢れている気がします。こんなにインストにはまる自分なんて数年前には想像すらできませんでした。その頃なら間違いなく「インストを入れるくらいなら、もう1曲ボーカルの曲を入れてほしかった」と思ったことでしょう。なのに今となっては、毎回この曲のたびに、気持ちが高揚して「もう1回聞こう!」と思うから不思議です。
 先日の日記では、初回版のボーナストラック「woman」にはまっていると書きましたが、今現在は「man」がお気に入りです。軽やかでペットや打楽器の音がとにかく楽しくてかわいらしいそのアレンジに、とってもはまっています。
 特にペットの音を聞くと、放課後の学校を思い出してキュンとします。中学校の部活のロングトーンの音。大学の構内でひとり練習する誰かさん。いろんなイメージが思い出とともに押し寄せてきて、個人的にちょっと郷愁を誘われます。
 ボーカルはひたすら真摯な「woman」と違ってお洒落で都会的、一見軽薄だけれど案外深くて、歌い方さえ自由自在で、これはかなり巧くないとできないこと。さすが〜!!っとうなってしまいます。
 してみると、どうやらこのボーナストラックはどっちもとても好きらしいです。並べて聞くと余計に楽しく、今はまだそこに至っておりませんが、歌詞カードをふたつ並べてみたり、細かい音の違いや韻の踏み方なんかもじっくり検証してみたい衝動にかられています。
 ただその前に、やっぱり音楽は頭じゃなくて思うがままに聞きたいという想いがあって、今のところはまだ、歌詞カードすらろくろく見ずにひたすらに聞き入っています。
 今日のところはあまり触れませんでしたが、「空が泣くから」はもちろん好き。ここのところいろいろありすぎて、なんだか疲れ果てた身体と心にとってはとってもカタルシス(浄化作用)を感じる1曲なので、頭がからっぽになるまで、ボ〜っとひたすら聞き入っています。
 実を言うと、昨日のピアノのレッスンでも(わたしが習った方のレッスンです)、とっても貴重な音楽体験をして、「うわ〜!!どうしよう!!」という大興奮の出来事があって、そのことについてもじっくり語りたいのですが、夜も更けてしまったので、続きはまた明日以降にでも。