ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[日記] 信じられない話

 生協の仕分けをしているとき、「相談があるんだけど」とご近所の友人に声を掛けられました。
 彼女はこの春から少年野球の世話役になったのですが、そのチームに所属する子どもたちのお母さんの中に想像を絶する人たちがいるというのです。
 試合の時には、世話役のおかあさんたちと当番のおかあさんたちが引率して早朝から20人強の小学生を連れていくのだそうなのですが、この頃、ちゃんとその都度持ち物をお手紙にして出しているのに、何人もの子ども達が昼食のおにぎりを持って来ないのですって。わたしも以前ミニバスの役員をしていたことがあるので、「そういう時どうした?」と聞かれたのですが、「6年前にはそんな子はいなかったよ?!」とびっくり。土日で早起きとはいえ、わが子のおにぎりぐらい、どうやったって用意できそうなものです。
 はじめは、おにぎりを忘れたのはたまたまかなあと思って、コーチにお礼としてあげるために、全部の子どもたちに1こずつ多めに持って来てもらったおにぎりを渡したり、役員のおにぎりを半分あげたりしていたそうなのですが、あまりにいつも忘れるし、だんだん忘れる仲間が増えてゆくので(どうやら、持って行かなくてもなんとかなるとの噂が広がったらしいとのこと)思い切って、一番忘れる子のおかあさんに注意したのだそうです。「忘れてませんか?」とやんわり。
 そうしたら、「持ってこなければ食べさせなければいいじゃないですか。余計なお世話です!そもそも、今時親に作れなんて時代に逆行でしょ。弁当屋から取ればいいのに」と逆に言われてしまったというのです。
 それ以来、いつも持って来ない子の方は、おかあさんにこっぴどく言われたのか「おなかすいていません。」とか「いいです。いいです。」と断るようになって、どんなに食べていいよと勧めても一人で隅っこにいるそうで、かわいそうでならないと友達。
 ずっとずっと前は、当たり前のように普通のお弁当を家から持たせていました。それが、10年くらい前から、「休日の早朝からお弁当を作るのは働いているお母さんもいて大変だから、せめておにぎりだけにしよう。」という話になったという経緯があります。しかも、そのおにぎりは、わが子が食べるおにぎりなのに、哀しい思いをするのはわが子なのに、それでも知らん顔で持たせないというその感覚がわからないと嘆いていました。
 「もしかしたら、お金がないんじゃないの?」と聞いたら「だってベンツ持ってるし、携帯だって小学生の子ども3人、全部持ってるよ」と言います。お金をかける場所が違うのかもね・・・な〜んて笑っている場合ではありません。
「そういう人に限って権利だけは誰よりも主張するの。校長先生に怒鳴り込んでうちの子の扱いが悪すぎと土下座させたんですってよ」
井戸端で話している間に、どんどん今時の小学校事情が見えてきて、心底おどろきました。わが子たちが小学生だったのは、そんなに前でもないのですが、どうしてそんな風に変わってしまったのでしょう?!これじゃあ、給食費も滞納が多いはずだ・・・と哀しくなりました。