ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

アメイジング・グレイス (DVD付)

アメイジング・グレイス (DVD付)

 先週の水曜日のめざましTVで、このアルバムの紹介を見ました。朝の忙しい時間だったのですが、「アメイジング・グレイス」の歌声がとてもきれいだったので、思わず気になって注目したのです。最初、誰が歌っているのかちっともピンと来なかったので、これが本田美奈子さんの声だと聞いてびっくり。彼女がクラシックを勉強しているということは、どこかでチラッと聞いていたのですが、最近の歌声を聞いたのは初めてだったのです。
 それからというもの聞いてみたくて仕方なくて、あちこち探したのですが、見つからず。1度耳にしただけなのに、こんなに惹きつけられたのはどうしてだかわかりませんが、とにかく、どうしても聞きたかったのです。よく考えてみれば、JPOPのコーナーを見ていたのが失敗だったのでした。今日、たまたまタワーレコードに行ったので、もしやと思い、クラシックのコーナーに行ったら、そこにちゃんとありました。
 昔のアイドル時代の彼女の歌声は、もちろん何度も耳にしたことがあり、当時はパワフルな歌声だなあと思って聞いていました。ところが、このアルバムを聞くと、アイドル時代の声と全然違って、やわらかくてとても繊細な声、でもとてもまろやかな声で、とてもとてもびっくりしました。とても素敵です。めざましで見た「アメイジング・グレイス」もあらためて聞いてみるとすごくいいですが、「Time To Say Goodbye」レスピーギの「風のくちづけ」もすごくよかったです。
 今のところ一番気に入ったのは「この素晴らしき世界」で、この曲はこれまで、なんと言っても、ルイ・アームストロングの枯れたようなしゃがれた声で歌われているバージョンが一番好きだったのですが、彼女のはまた正反対。澄んだ歌声で、静かにでもとてもとても誠実に、でも母性を感じさせる愛情あふれる感じに歌っていて、なんだか心を打たれてしまいました。
 大変な闘病生活をされていることは、耳にしていました。こんなに素敵な歌の新しい世界を見出し、たくさん世に出して行こうというその時に・・とさぞかしつらかったことと思います。
 元気になったあかつきには、ぜひぜひたくさんの人に、このすばらしい歌声を生で届けていただきたいと思います。元気になられること、このCDをいっぱい聞きながら、心からお祈りしています。