ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その9 洞川温泉街へ

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30分弱車で走って、洞川温泉街界隈までくると、あいにくぽつぽつと雨が降ってきました。

むしろここまでよく持ったなぁという感じなのですが。

とはいえ、天川と言えば豊富な水量を誇る川。

そしてどこからでも聞こえる水音。

ひとしずくが~♪からの水の循環を歌った「縁を結いて」の大サビを思い出します。

そしてやがて体へと舞い戻るボレロ・・・身体の成分も水分が60%だとか。

だからこの水の村を心のふるさとと感じるのかもしれないなんて思いつつ。

雨の天川も大好きなのでうれしい気持ちになって。

いい空気を吸って深呼吸。最初の画像はお宿の駐車場になっているところから少し遠景を撮りました。

山桜が点々ととても美しいです。

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いつもの川面の端から「ただいま~♪」な気持ちでパチリ。

ああ水が澄んでいて、綺麗だなぁ。しみじみとしあわせを感じました。

宿へ入ってお茶と葛湯をいただきひと心地。

夕食でオットがビールを頼んだら、令和ビールが出て来ました!!

 

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夕食の後は、せっかくなので外へ出てそぞろ歩き。

ラッキーなことに雨がやんでいて。

わたしたちは普通の服を着ていたけど、浴衣の方々もたくさん。

そういえば、そんなに寒くなかったです。

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あるお宿の前の桜がとても美しかったので夜桜見物。

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いつもわたしたちが行く時と違い、温泉街もとてもにぎやかで、小さい子ども連れのご家族や、若いグループ。熟年カップルなど、おみやげやさんも大賑わいでした。

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画像はこの晩、買ったおみやげです。

いつもお茶やお菓子をごちそうになる出張先の姉妹がこのキューピーが大好きで毎回話しかけちゃうくらいなので、今回おみやげにしました。

そしてついでにとうとうわたしのMY宝もの神棚もどきに置く用の、ビッグサイズの陀羅尼キューピーも(どうするっちゅーねん、笑)。

その下の森の木霊は、いろんな木が入っていて。

複雑に木々の匂いが混ざり合った森そのものの匂い。

天川を思い出したい時には、これを鼻に近づければ、いつだってあの場所へ戻れそうな気がします。

つよしさん、持ってるかなぁ。彼にもぜひぜひオススメしたいなぁ~きっと好きに違いない!なんて。

年の離れた弟か、はたまたご近所さんか。

親戚のおばちゃん?のように思ってしまいました(笑)(笑)

というわけで、諸々とても満足して。

翌朝は朝拝に行くのでとても早いのがわかっているので、とっととおふとんへ。

この日は平成最後の日で、何やらテレビでは大特集を組み、ネットでも改元でとても盛り上がっていたそうですが、ここ天川ではどこ吹く風。

そもそもがつよしさんじゃないけど、メディアに踊らされたり操られて、一斉に一方向を向かされたり。

喧騒に巻き込まれて、ぎゃーっと興奮状態になる感じはあまり得意ではないので。

この日であればこそ、天川にいてよかったなぁと思ったのでありました。

また雨が降り出して、雨音だけがリズムを奏でる中、少しだけ本を読んでいたら・・・

天川の夜はなぜかいつもよりさらに早く、10時前には眠くなりました。

きっとここにずっと住んでいたら、超早寝早起きになることと思われます。

翌日については、時系列では天河神社の続編なのですが、ちょっと入れ替えて、洞川関連を先に書きます。

この怒涛の旅日記もあと2回で終了予定です。

明日は仕事がたくさん入っているし、横浜アリーナのライブがある8日になる前には、完全に気持ちを切り替えて、しばらくそっち方面へと突っ走って行きたいと思っているので。

がんばって書けるところまで書きたいです。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その8 天河弁財天前編 

トンネルを抜けて天川村への入り口、川合まであとわずかというところまで来たところで、そろそろ16時?くらいでした。

さしたる渋滞にあうこともなく。

すいすいと山合いの道を車は走り、あっという間に見慣れた景色の中へ。

途中こいのぼりがあちこちで気持ちよさそうに泳いでいて。

最近埼玉の地元近くではこいのぼりをあまり見かけなくなったと残念に思っていたのですが、多分家が増え過ぎて、十分に広い場所がないからなんだなぁ・・・なんて思いつつ。

ナビの目的地には洞川温泉への道が入っていたのですが、オットがふと「思いつきなんだけどさ、まだ少し早いし、天河さんに行ってみる?」と言いました。

翌朝、朝拝で天河詣で・・・と思っていたのですが

「今日これから行けば、平成最後の日のご朱印ももらえるんじゃない?そうしたら、令和初日と二つ並べられるんじゃないの?」な~んて。ありがたい提案ではありませんか!!(実はわたくし、まったくそんなことに気づいてなかったことをここに告白します、笑)

そういえばそうだった!!

ということで、左折のところ急遽右折して天河神社方面へと寄り道することになりました。

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というわけで、これ、平成最後の日の弁財天さんの鳥居です。

駐車場に車を停めようとしたら、かつてないほどの混みようでびっくり。車が15台くらいは入っていたのではないかしら?

そもそもわたしたちは平日とか人気のすくない時に行くのが普通なので、その落差に驚きつつ。

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お焚き上げをする場所もこんな風に特別な感じになっていて。

あちらこちらで巫女さんや神職の方々が、夕方にもかかわらず、ものすごくていねいなお掃除の真っ最中でした。

あれっ?拝殿への階段の上がり口に、何やら看板が立っていて・・・
そこには

践祚改元奉告祭斎行」
新帝陛下践祚(せんそ)あらせられ、大御代の名を「令和」と定められました
天皇陛下御即位の御奉告、令和の御代の御皇室の御安泰を祈念し、践祚改元奉告祭を斎行致したく存じますと、書いてあり。

令和元年5月1日 午前10時、神殿に於いてとありました。

ちなみに天皇陛下が御位につかれることを「践祚(せんそ)」と言うのですって。
神社の方にお聞きしたら、その場にいればどなたでもご参列できますよ?とのこと。
翌日の朝拝を終えて、旅館で朝ご飯を食べて、チェックアウトを済ませてからでもゆっくり間に合います。
わたしたちは通りすがりの、特に信心深いというわけでもない普通の旅行者ですが。

たまたまこの日、この場所にいるのも何かのご縁だろうし、あまりない機会なので、翌日の朝拝および、この「践祚改元奉告祭」にも行ってみようと決めました。
ご朱印をお願いし、まずはその間に拝殿に登ります。

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階段の脇に咲いていた美しいシャクナゲ

神社のあちこちが、翌日に向けて清められていましたよ。
そしてまずは手を合わせ、また無事、ここに来ることができた感謝の気持ちを神さまに
お伝えして。

平成最後のご朱印をもらい。

その後、ゆっくりと神社の周りをお散歩しました。

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八重桜がとてもきれいに咲いていました。

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そして少し離れたところに桜が咲いているのが見えて、周り込んでみると・・・

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こんな立派なしだれ桜でした。

近づいてズームアップ!

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可憐でかわいらしかったです。
山の上の方まで来ると、まだまだ桜が残っているんだね!!と喜びつつ。

せっかくここまで来たんだから、天の川温泉に寄って行く?ということになり。

急遽宿に電話して、先に温泉に入ってから、少し遅めにチェックインさせてもらうことに。

天の川温泉は山の雄大な景色が見える大好きな場所なのですが、この日は超満員!!

そうだった、GW10連休!!

ということで、一時間くらいゆっくりお風呂でと思っていましたが、二人とも30分と持たずに退散(笑)

一路、今日の最後の目的地、洞川温泉街へと向かいます。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その7 長谷寺

大和八木駅からいつものレンタカーを借りて、ナビに入れてみたら、意外と長谷寺は近く、覚悟していた渋滞もそれほどではなかったので、近くまではわりとあっさりとたどり着きました。

ところが、ぼたんまつりのため、あちこち通りが車は通行止め。

さらに駐車場も遠いところにしかなくて、車を停めて15分くらい山道を歩きました。

さて。しつこいですが…

この日、ここへと導かれた元の元はこのポスター及びCMです↓

https://nara.jr-central.co.jp/index.html

のみならず、前日生オケで西本さんの指揮で、この曲を聴いてしまったものだから、いてもたってもいられなくなったというわけです。

「ら~ら~ららら~ららららら~♪ ら~ら~らら ら~ら~ ららら~ららららら~♪」(ダッタン人の踊りの節回しで)

本当にずっと頭の中で鳴り響く音に導かれるように、ここまで来てしまいました。

長谷寺は何度か行っていますが、ぼたんまつりの季節に行ったことがないので、とてもわくわくしていました。

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仁王門から登廊を登ってゆく道すがら、両側にたくさん咲き乱れるぼたんが華やかでいろどりもあざやか。とても美しかったです。

外国の方々もたくさんお参りに来られていて、登廊の階段の幅の狭さにとても苦戦してらっしゃいました。

そしてペットの犬を連れた方ともたくさんすれ違いました。

ここは犬連れOKのお寺なのですね。

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ぼたんも綺麗でしたが、シャクナゲも美しかったです。

集印所で平成最後の日のご朱印をいただく行列もかなり長かったですが、やはりせっかくなので、並んでいただくことにしました。

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その後、ちょうど十一面観音さまの特別拝観中だったので、本堂の前で、また長い長い行列に並びます。

並んでいるとお坊さんが一人ずつに塗香(ずこう)をくださり、これを手に塗って清めてくださいと言われました。とても品のいい香りでした。

その後、受付のところで血縁の五色線の念珠を左腕につけていただき、回廊をもう少し並びながら進むと、長谷観音さまの前に出ます。

「ここでひとりずつ順番に、どちらかの御身足に触れてご祈願することができます!」と繰り返される声に導かれつつ。わたしは左足になりました。

お願い事をしてください!!と言われたのですがとっさにまったく浮かばず・・・

「いつもありがとうございます!」とともに「世界平和」とか「みんなが健やかでありますように」とか、とてもぼんやりしたお願いをしてしまいました。

十一面観音さまの御身足はたくさんの人々が触れて祈ってきた証でしょうけれど、ぴかぴか、つるつるで、黒々と光っていて。

これまでどれだけの人々の心のよりどころになってここにいらっしゃるのだろうと思いました。

そしてこの場所から見上げてはじめて、身の丈10m18センチという観音さまの全貌が明らかになります。

普段は上半身しか見ることができないので、希少な体験をさせていただきました。

この一連の流れを辿り、はじめて観音さまと血縁(けちえん)が結ばれたことになるそうです。

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その後、本堂の中でお坊さまたちが集まって、般若心経が始まり、一緒に気持ちよさそうに唱えるオットったら。

最後までぴったり合ってたぞ!とたいそう自慢げでありました(笑)

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わたしは外舞台へ出て、遠景を心ゆくまで眺めて、やっぱり山の景色が好きだと思いました。
これからさらに山へ山へと行くのですけれども。

本当はもっとゆっくりじっくり隅々まで見て回りたかったのですが、夕暮れまでに山にたどり着きたい・・・ということで長谷寺をあとにして、いつものレンタカー、あえて山道を辿りやすい軽自動車で天川への道を行きます。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その6 元興寺

昨年たまたまオットが行ってみたい!と言い。

あれ行ったことないぞ?とびっくり。

なぜ今まで行ってなかったのかが不思議だった元興寺

今回も、朝食を兼ねた朝散歩で、チェックアウト前にひとつだけ行くとしたらどこがいい?という話になって、迷わず元興寺に行くことに決めました。

ちょっと遠回りして、ここは外せない!!というところを経由。

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薄曇りだけど、ありがたいことに雨は降っていませんでした。

昨夜のあの夕方から夜だけの雨は一体なんだったのでしょう??(笑)(笑)

まるで夢を見たみたい・・・

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興福寺は前回の旅で金堂をじっくり拝観したので、今回は遠景だけで失礼しました!

ならまちを歩いている途中で見かけた鬼瓦。

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そして元興寺さんへ。

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こんな風に、どこにもていねいに美しい花々がしつらえてあって。

お手入れも行き届いて、すごく気持ちのいいところです。

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元興寺と言えば!な日本最古の飛鳥時代の瓦。

この瓦はここまでの長きにわたり、どんな歴史を見守って来たのでしょう。

しばし見上げて感慨にふけったあと。

本堂でお参りして、大好きな仏像たちを心ゆくまで眺めます。

前回来た時に、こんなにたくさんいらっしゃるの?とびっくりしたのですが、どの仏像もとても美しく、時代もさまざま、保存状態もよくて、見て歩くだけでもとても楽しいです。

こんな場所がならまちに!!といっぺんで大好きになりました。

ここのサイトで画像を見ることができます。↓

gangoji-tera.or.jp

阿弥陀如来さま。如意輪観音さま。聖観音さま。地蔵菩薩さま。不動明王さま。

そして。ここの弁財天さまの表情がこれまた、大好きなのですよね~

というわけで、うっとりと見学。

二階では、元興寺地蔵会行燈絵名品展なるものをやっていて。

たくさんの行燈絵が展示されていたのですが、著名な作家の先生方や、日本画家、洋画家、漫画家の先生方。

伝統芸能の大家の方々や、映画監督、音楽家、彫刻家、書家など、そうそうたる方々の作品が並んでいて、目を奪われました。

どの方の作品も渾身のふたつとないその方らしいものばかり。

いかにこのお寺が人々に愛されてきたかが実感できる素敵なラインナップでした。

個人的にとても食いついたのが・・・

棟方志功氏の作品。せんとくんの薮内先生。絵本作家の長新太さん。

緒形拳さん。隈研吾さん。三波春夫さん。河瀨直美監督の作品など。

とても心に残りました。

外へ出て、今度はまだ朝の清々しいお庭をぐるっと一回り。

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南無神変大菩薩役行者さまだ!!これからゆかりの土地、天川さんへ参ります・・・と、手を合わせ。

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 こちらは弁財天さま。

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この石はかえる石と言って・・・元は大阪城のもので、ご縁があって、この寺に移され、極楽堂に向かって安置されたそうです。

福かえる、無事かえるの名石として毎年七夕の日に供養されるそうです。

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そしてこちらは鬼さん。天川さんに頻繁に行く身としては「鬼」はとても親しみ深い存在で。

この方の姿にほっこり。

ちなみにこのお寺でも節分の豆まきは「福は内」と共に「鬼は内」でもあるんですって。

とても清々しくてしあわせな時間でした。

気がつけばチェックアウトの時間が迫っていて。

この日は天川まで上がるので、そんなにのんびりもしていられません。

あっちに惹かれこっちに惹かれつつ、宿へ戻る道すがらも、ずっとずっと耳の奥で前日の「ダッタン人の踊り」が鳴っていて。

もうどうしようもなく長谷寺に呼ばれている気がしたので(笑)(笑)(笑)

ちょうどぼたん祭り中でもあることだし。レンタカーに乗ったらまず長谷寺ね!

そしてその後は天川へ・・・と自然とルートが決まりました。
まだまだ旅の記録は続きます。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その5 薬師寺ライブの追記&町家宿泊

前の日記に書き忘れましたが、薬師寺でのライブの後、夜間拝観があり。

ああ、かなり前にもライブ後の夜間拝観したなぁなんて懐かしく思い出しつつ。

びしょびしょ過ぎて心苦しかったのですが、久々に薬師如来さまと日光月光菩薩さまたちにお逢いしてきました。

そういえば薬師寺のコンサートでこんなにびしょぬれになったのは多分初めてだと思われます。

日比谷の野音とか、平安神宮では、何度か「あ~あ!」なくらい濡れてますけれども(笑)(笑)

というわけで、合羽のままでしたが、ちゃんと御真言を唱え、日ごろの感謝を伝えてきましたよ。

ただし、なんせ合羽越しでバックに手を入れられなかったので、本当にお祈りしただけ。

いつかまたちゃんと訪れたいと思いつつ・・・

(実は秋くらいに、別の某アーチスト、Tさんで、また行くのではないか?とひそかに思ってます、笑)。

ネット情報によると、今回玉置さんは黄色のお守りを選ばれたのだそう(売り切れてましたけど、笑)

つよしさんの時は紫でしたよね~

そんなところにもその人らしい性格が出るなぁと思いつつ・・・

わたしは紫も黄色も大好きなので、もーまんたい!!!

あまりにもびしょびしょで(わたしは個人的に着るものの選択を間違えたので人よりもさらに)がたがたと震えていたので、のんびりすることもなく駅へ。

驚いたのは反対側のホームに先ほどステージにいらしたオーケストラの方がすでにいらしたこと!!

撤収、早っ!!

楽器をしっかりと胸に抱えてらっしゃいました。

豪雨だったものね~わかるよ!わかるよ!

どうぞその後、楽器が湿気にやられず無事でありますように・・・早々簡単に買い替えられない楽器のヘビーユーザー仲間として、祈らずにはいられませんでした。

そして近鉄奈良まで戻り、そのまんま、いつも奈良市に泊まる時に行く居酒屋さん「八咫烏」さんへ。

時期が時期だからなのか、熱燗できるお酒は2種類しかなかったのですが、あまりに寒くて熱燗一択!!!

オットとふたり、日本酒を酌み交わしながら、玉置さんについて熱く語っていたら、何やら横のテーブルからも玉置愛が伝わるご夫婦の会話が!!

やっぱりか!!!

なぜか玉置さんのファンって夫婦率が高い気がするのですが、今回もまたそうでした。

あちこちに同世代かちょっと上くらいの世代のご夫婦がいて。

なんだかんだ言っても夫婦で一緒に楽しめる趣味ってなかなかないから、今回はさらに旅もできたし・・・ありがたいことだなぁと思ったのでありました。

蛇足ですが…

この間のシンフォニック、そしてこの薬師寺での世界遺産コンサートと、絶賛の声とともに「意外とストイックなのね~」とか。「歌声も表現もおとなしめでびっくりした!」とか。「声量は思ったほどでもなかった・・・」みたいな声も聞きました。

まっいろんな人がいてあたりまえなのですが…

このシンフォニック関連のコンサートだけを見て玉置浩二を知った気になるのはちょっと違うと思うのですよ~ということをファンとして一言付け加えておきたいと思います。

つよしファンのみなさまならおわかりになることと思いますが、平安神宮ライブだけを見て堂本剛のすべてを知ったと思われたら、違いますよね~

玉置さんもまた同じ。

たとえば安全地帯での玉置さん。

ソロ玉置浩二としてのバンド仕様のライブ。

どれもちゃんと考えて、時に自然に切り替わって!?・・・カラーがぜんぜん違うのです。

歌い方も全然違います。

特に誰かと一緒に音楽をやる時は、彼は相手が先輩であれ、後輩であれ、相手の出方を本当によく見ていて。

必ず一歩引いて相手が素敵に見えるようにという視点を決して忘れない人だと思っていて。

これはわたしが、もう一人、大好きなアーチスト、堂本剛さんにも言えることだけど。

誰かと一緒にやる時は相手の土俵に入って、相手の流儀に従う。

決して自分が自分がと、でしゃばってはいかない。

ファンとしては「この人はもっともっとほんとはスゴイのに!!」と、時として少し歯がゆいところもありますが。

一人よがりじゃないからこそ、音楽が調和するのだと思うし、一緒にやる相手も、安心してその人らしさを出せるのだとも思っていて。

本当に巧い人が、「どーだ!!」と相手をこてんぱんにするでもなく、ちゃんと冷静にそういう心遣いができる尊さ。

そういう音楽家がわたしはいつだって好きなんだなぁと思うのです。

(ハーモニーって元々「調和」という意味ですしね!)

だからと言って引っ込みっぱなしでもなく。

自分がメインとして立つ場では、思いっきり解放する。

そんなどこまで行っちゃうの?まだ行く?く~っ!!な場もあるので(笑)

「期待ほどではなかったかも?」という方には、ぜひぜひそちらも見てもらえたら!!と思ったりしたのでありました。

さて。

熱燗で乾杯して、思いきり温まったあとは、もう少し歩いてこの日の宿泊場所へ。

築120年の庄屋屋敷にお泊りしてきました。

あまりにも予約のタイミングが遅かったので、宿泊できるところを探すのがなかなかに大変だったのですが、見つけたここは、素泊まりできて、とてもリーズナブルな割にはとても快適でしたよ。

ただし他の部屋との間の壁が薄いのだそうで、あちこちに夜10時以降は静かにしてください!!と書いてあります。

そして、万が一うるさい時は(不可抗力の夜泣きの赤ちゃんとかね!)自分で対策してくださいと耳栓が置いてありました(笑)(笑)(笑)

赤ちゃん連れのご家族も、大家族風のみなさまも、グループ旅行で盛り上がっている方々もいっぱいいましたが、幸いにもそんなにうるさいこともなく。

びしょぬれ直後に熱燗をガンガン呑んだせいか、お風呂に入って部屋に戻ったら、夫婦で瞬時に寝落ち!

ノープロブレムだったことを記しておきます(笑)(笑)

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ちなみに、わたしが泊まった2階の吹き抜けから撮った、景色。

ね!ね!120年の歴史を誇る町家っぽいでしょ?

Wi-Fiも完備してて、お茶セットや湯沸かしセットなども2階と1階にそれぞれあって、お布団はふかふか。なかなかに快適でした。

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そして。

急な階段をとんとんと降りると、この方がいらっしゃいました。

ラブリーな誕生仏さま。

周りは普通に民家だらけ。

ならまちのはずれ、ちょっと歩くには遠目なところに位置していますが、翌朝は、お散歩がてらならまち方面へ行き、朝食も三条通りの「カフェ・ド・クリエ」でしっかり食べることができたし。

なんせとてもとてもリーズナブル。

こういう宿泊施設も全然ありだなぁと思ったので、そう記しておきたいと思います。

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その4 薬師寺世界遺産コンサート 

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平成最後のコンサートは、あいにくの雨。しかも小雨とかぱらぱらとかではなく。水行のような雨でした。
堂本剛さんのファンになってこのかた、神社仏閣ライブにも野外で行われるライブにもずいぶん慣れた気がしていましたが…
考えてみれば季節が違~う!!
GWとはいえ、まだまだ一日の寒暖差が激しいこの時期に、半端ない雨。
しかも日中が湿気高めで少し暑く感じていたので、あきらかに油断していつもより薄着だったのが大失敗。
寒くて凍えそうで、びしょぬれの手が、感覚がなくなるくらい冷たかったです(笑)

でも、そんな雨降りの中のライブだったおかげで、きっと一生涯忘れられない経験となりました。

玉置さんの歌声を、よもや大好きな奈良の薬師寺の大講堂の弥勒三尊像の前で聴くことになろうとは!!!
まったくもって人生ってやつはわからない。

プログラム(画像の大きい方)には「世界遺産コンサート in 薬師寺 玉置浩二×西本智美 premium symphonic concert in 薬師寺ーPROLOGUE OF THE SILK LOAD RENAISSANCEー」と銘打たれています。

管弦楽団はイルミナートフィルハーモニーオーケストラ。イルミナート合唱団もいて、合唱団の総勢は250名だとか。

まずは、そのスケールの大きさにびっくりです。

そして。

演目も最初にすでにプログラムに入って配られていたのですが、あまりの雨で事前にはまったく開くことができず。

濡れないようにリュックの奥深くにしまい込んだので、結果的にまったくネタバレなしでコンサートに臨むことになりました。

1週間前に見たシンフォニックコンサートでは、一部と二部にそれぞれオーケストラだけの演奏が1曲ずつだけでしたが、今回は歌とオーケストラが半々くらいという印象で。もともとの専門はクラシックなわたしにとっては、大ご馳走をこれでもか!!と並べられたとっても贅沢でハッピーなコンサートだったのでありました。

いつものパイプ椅子は横長に並べられていて。両側に大きなビジョンがあったので、これならどこからでも見えるかも?と安心しつつ、席についてみたら、ど真ん中の2列目!!!度肝を抜かれました!!
ビジョンを見るまでもなく。ステージの方々がものすご~くよく見えます。
ふと気づけば、わたしたちが入った開演15分くらい前、すでに西本さんがオーケストラの席に座って、団員さんたちと談笑しているのが見えました。
間近で拝見しても、なんて美しい方なのでしょう!!西本さんってば。
顔の造作がひとつひとつとても端正に美しくて、まずはその容姿の美しさにくぎ付けになりました。
そして、西本さんがいらして、オケのみなさまがいらして。その後ろにどっしりと、存在感抜群の弥勒如来さま。

ただし、フードを深く被っているために、ステージはものすご~くよく見えるものの、逆に視界が狭すぎてビジョンや西塔など、ライトアップされている歴史的建物は、ほとんど見ることができませんでした。
こはちょっと残念だったかも・・・贅沢な悩みですけれども(笑)

演目もすでに画像の中に入っているのでご興味がある方は拡大して見ていただくとして・・・

宿に帰ってからゆっくり反芻してみるに、オーケストラパートでは、エジプト、中央アジア、中国そして日本にいたるシルクロードを音楽で辿る旅だったのだなぁと気づきました。

さて。

時間になると、西本さんが至近距離から指揮台へ。

拍手が起こりましたが、この拍手の音だけで、この日の自然条件はかなり厳しくて。湿気と雨により、かなり音がかき消されてしまうことがわかります。
大丈夫かなぁと思ったのは一瞬で、深く音楽に入り込むことになるのですが…

始まる前はちょっとだけ不安を感じていたことを思い出します。

1曲目はヴェルディの歌劇『アイーダ』より「凱旋曲」でした。

歌詞がついている動画を見つけたので、今回のものとはまったく関係ないですが、この曲を演奏したことの意味が納得できたので、貼っておきます。

 


東急ジルベスターコンサート2018-2019 ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「凱旋行進曲」

途中まで聴いていくと、あまりクラシックをご存じない方でもこの曲だったか!!とわかることと思います。

サッカーの応援といえば!な、あのメロディーです。心躍ります。

予想よりも雨足が強かったのか、さらにそのうえに風も吹いて、譜面台から楽譜が落ちたりずれたり、勝手にページが進んだりしていて、ステージのみなさまはとても大変そう。

拾ったりページを繰ったりいろいろしている間に、スタッフさんが出て来られて、大きな傘を楽器に向けて差しかけて雨や風をしのいでくださっていて。
みなさまのご苦労がしのばれました。

音楽の旅のスタートはエジプトでした。

このオペラの舞台はエジプトとエチオピア。エジプトと言えば、中国から海路でつながる海のシルクロード上にあり。ああ、なるほどだからこの選曲なんだ!とうならされました。

西本さんは女性ですがダイナミックに指揮棒を振り、時にジャンプしたり、元々比較的大柄な方ですが、さらに大きく見えました。包容力があって、終始、素敵な指揮をされる方だなぁと惚れ惚れしながら見てましたよ。

1曲目が終わり、いよいよ玉置さんの登場です。

初っ端は「宙」(そら)でした。

ここでまた、わたしはひそかにわたしが好きな方たちの共通点を思いました。

堂本剛さんも「空」をテーマに奈良の空の下、何度も歌を歌っていますが、玉置さんもまた1曲目に「宙」を持ってきたのだなぁという感慨。

時々空を見上げるようにして歌ってらっしゃるその姿も、どこかデジャブな感じがしていて。

わたしも何度も奈良に行っていて、奈良と言えば「広い空」と常々思っているのですが、なんだか不思議なシンクロが起きているような気持ちで聴いていました。

玉置さんのこの曲は同じ「そら」と発音しても宇宙の「宙」と書きます。

つよしさんの空が昼間の空ならば、玉置さんの空は夜空のイメージ。

そういえば、星をテーマに歌う歌も玉置さんは多いなぁ。

この日、夜空にちりばめられた星は見ることが叶いませんでしたが、玉置さんのその瞳には、どんなそら(宙)が映っていたことでしょう。

愛より強いもの、この世にないことに

あなたを失くして気づいた 長く寒い冬に

藍より思いもの、この世にないことに

まだ気づかずに生きてたよ 熱い夏の宙(そら)に

 

あなたに逢えてよかった この宙(そら)の下で

遮るもののない、宙(そら)の下、この曲が聴けたしあわせを思いました。

以前はこの曲を聴くと、美しいけれどもどこかに別れへの「後悔」とか、哀しみが滲んでいるのを感じていたのですが、今回は聴いていて「感謝」という言葉が浮かびました。

前向きでとても温かな歌声。

続く「GOLD」には

黄金色に輝く天使に導かれて

という歌詞があるのですが、この日ばかりは玉置さんの頭上にたくさんの音楽を奏でる雲に乗った飛天たちが飛び交うのが見えたような気がしました。

この曲には

見知らぬ街 ぼくらは別々の場所に降り

はぐれそうになったら追いかけるのはやめて

 

という歌詞があって。

ずっと意味深だなぁと思っていたのですが、もしかしたらそれぞれ人は一人一人。

流されないで、ちゃんと自分の道を行こう!ということでもあるのかなぁと、この歌をこの場所で聴きながらそう思いました。

最後の最後は

だから

行こう星屑と地の果てへ

もう一度 もう一度 生きられるから

笑いながら 

いこう

で、締めくくられます。

孤独を選び、流されず我が道を行くことはとても勇気がいるけれども。

包容力に満ちたやさしい歌声が背中を押してくれて、まるで後ろの弥勒さまと共に玉置さんにも見守られているかのようで・・・

とてもとても温かで前向きな気持ちになって、明日への希望が湧きました。

さらに玉置さんの歌声は、ここ数年で円熟味を増して。

一緒に演奏しているオーケストラに。

濡れそぼっているお客さんに。

そしてかつてここ奈良で暮らした古代の人々に、心を寄せ、寄り添おうという気概が感じられました。

数日が過ぎた今日になっても、温かいものが胸に満ちて行くような感覚が続いていて、まるで母なる奈良の大地に抱かれたまま埼玉に戻ったかのような気持ちでいます。

持続する包容力!恐るべし!!

その後の曲たちも、今回は「包容力」「寄り添おうという気持ち」を感じさせられる表現が多々あって。

玉置さんは決して平坦ではない道を、時にぶつかり、時に転びながらここまで来たようなイメージがありますが。

そんな風に苦労して苦労して、やっとやっとたどり着いたからこその、今の境地で今の表現なんじゃないかな?と思いながら聴いていました。

何より今が幸せそうで、よかったなぁと思います。

玉置さんパートで一番心に残ったのは、やっぱり以前から大好きな「JUNK LAND」。

この曲はそもそもバンドでこそ映える曲だと思っていて、まさかオケとやるとはよもや思っておらず、前の週の上野文化会館でも本当に感動したのだけれど。

西本さんとはさらに好相性で。

玉置さんも西本さんも楽しそうだったこと!!!

オーケストラもみんな終始ノリノリで。

ここのところ、オケとやることが多い玉置さんは、思いっきりのびのびと声を出すというよりはオケに寄り添うこと、溶け込むことに終始尽力している気がしたのだけれど。

この辺りはとても、このびのびと楽しそうだった気がしました。

フェイクもシャウトも入って、生き生きとしてました。

田園もまた楽しそうなのですが、それよりもさらに自由度が高いのがこの曲な気がして。

玉置さん側がオーケストラによって新しく命を吹き込まれた表現もたくさんあると思うけれど、この曲をみると、ずっとクラシックをやってきたオーケストラの方にとっても、新しい世界への扉が開いたのではないかと思うのです。

予定調和じゃなくて、その場でグルーヴが自由に動く音楽。

全員が大きな船に乗っていて、行先は決めず舵は風まかせ。

でもみんなが心さえ合わせてひとつになりさえすれば、まだ見ぬゴールへとたどり着ける楽しさ。

音楽が自由に揺れ動き、大きな塊となって、ゴールへ飛び込んでいく瞬間はみんなの顔がきらきら輝いていて。とてもとても素敵でした。

この曲がここで聴けたのが、何より幸せだったのは、そんなイメージを持ったからかもしれません。

「待ってる人のその前で~」からのくだりで、なぜかわたしはいつも宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を思い出すのですが、この日は特に雨がざんざん降っていたので、ますますもって宮沢賢治がイメージされたのでありました(笑)

ちなみに・・・わたしは何度もこのブログでJUNKLANDのことに触れていて。

いつもちょっと熱く語りすぎているキライがあるのですが…

かつてこんな日記を書いています。

純粋に玉置さんだけのファンの方は飛ばしていただいても。

堂本剛さんのファンの方なら、ああ、そういう好きのカタチなのね!って理解してくださるかも???

わたしの好きな方々をいろいろと絡めつつ、わたくし事たっぷりの日記なのですが、再度掲げてみました。

どうしてこんなにわたしがこの曲に心惹かれるのか。

よかったらどうぞ!

fermata.hatenadiary.jp

 

夏の終わりのハーモニーでは、とんでもなく至近距離で生声が聴けたし。

田園では雨をもろともせずに、ステージの前、端っこの方まで出て来てくれて、きっと彼の精一杯のファンへの「ありがとう」の気持ちだったんだろうなぁと思いました。

この日、MCはまったくなかったのですが、心は十分に伝わりました。

一方で、西本さんとオーケストラパートの曲たちの中では『カヴァレリア・ルスティカーナ』が聴けたのが、一番幸せでした。

この曲は、わたしが中学の時吹奏楽部でクラリネットで演奏した思い出の1曲で。

懐かしさと郷愁と、曲そのものの持つ清らかな美しさに思わずウルウルしながら聴いていました。

まるで大人になってかなり汚れてしまった心を浄化してもらっているかのようで(笑)

「こんなオトナにしかなれなくてごめんなさい!!」という気持ちでいっぱいになりつつも(笑)

平成で溜まった澱のようなものを、令和に向けてあの雨に打たれたライブで浄化してもらったのかもしれない!

やっぱりあのライブは水垢離で、カタルシスだったかも?と、打ち上げの席で、オットと熱燗で乾杯しつつ思ったわけだったのでありました(笑)(笑)

オットが一番食いついた1曲は夜来香(イエライシャン)で、こちらは李香蘭が歌ったチャイナメロディーの代表曲。

ベルディーのナブッコの舞台はバビロニアだし、今回の選曲はとても意味がある選択だったのだなぁとわかります。

最後の演目は、ボロディンイーゴリ公』より「ダッタン人の踊り」でした。

総勢約260名の合唱隊の声の塊が飛んできて、おぉ!!となったのですが、ここばかりはお天気がいい時に聴きたかったかも。

雨にだいぶ吸われ、音が消されて少し残念でした。

この曲こそ、何それ?という方がいらしたら、ぜひぜひ下のリンク先を開いてみてくださいね。

絶対にみなさま、ご存じです(笑)


歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」東急ジルベスターコンサート2016-2017

例によって、歌詞つきのものを貼ってみました。

そうなのです。

この曲はJR東海のCMで流れているあの曲なのです。

初っ端が

わたしたちの祖国の歌よ 風に乗って故郷へ飛んでゆけ

ああ、そうだったのか!!となんとも言えない気持ちになります。

そしてここで最後にこの曲を生で聴いてしまったことで、そのあとずっとこの曲が脳裏をぐるぐるぐるぐるして。

どうしても『長谷寺』に行かなくては!!となるオットとわたしの単純脳(笑)


JR東海 奈良 長谷寺

これですね!!(笑)(笑)(笑)

こうして、次の行先は簡単に決まりました!!えへへ。

指揮棒でその情熱を音楽に乗せ、オケをひとつにまとめあげた西本さんの表現も。

包み込むようなやさしさを表現した玉置さんの歌声も。

きっと客席のみならず、一緒に聴いてらしたであろう弥勒さまたちにも、ストレートに届いたに違いないと思いました。

いろいろな国の曲、いろいろな時代の音楽、いろいろな楽器の音、数多くの歌声が、そぼ降る雨の中一つになって、壮大なメロディーを奏でました。

この日は決して条件がよかったとは言えなかったですが。

さらに多分、ほとんどの方々が、雨で滲んで五重塔やお堂のライティングなど、見やすかったとは決して言えないと思いますが…。

だからこそ、そこで行われている音楽に一点集中のとても純度の高い時間になったような気がします。

そんな素晴らしい時間に参加できて、とてもHAPPYでした。

玉置さん、西本さん、イルミナートフィルのみなさま、イルミナート合唱団のみなさま。本当にお疲れさまでした。

また、どこかで!!!

(お気づきでしょうが、あまりにも雨がひどかったので、画像が一枚たりともありません。残念過ぎる~くぅ~っ!!泣笑)

どの「好きルート」を進んでも、なぜか奈良にたどり着く不思議旅 その3 西大寺 

久々に、のんびりじっくりと西大寺さんを見て来ました。

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近年、このお寺に来るときは夕方になってしまうことが多く。

いつも急いでいて、本堂だけとか、愛染堂だけ・・・とか、そういうもったいない見方をすることが多かったのですが、今回は腰を据えて、一つ一つ、じっくりゆっくり見ることができました。

たまたま午後ゆっくり目の時間だったこともあって、人もまばらだったのもとてもラッキー。

お寺の方々は、どのお堂へ行ってもおだやかで、とても感じがよく。

ちょこちょこ教えを請いつつ、のんびり歩きじっくり眺める幸せよ。

画像には残さなかったですが、藤棚がとても美しく、桜も種類によってまだ若干残っていましたよ。

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この八重の桜は確か聚宝館の入り口に咲いていた花。

華やかで美しかったです。

桜の木と言えば、もちろんこの方々にもご挨拶。

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一時期片方の木がきっと病気なんだろうなぁという状況で心配していましたが、すっかり元気になっているようでした。

緑の若葉をいっぱいに広げ、美しかったです。

隣接する幼稚園は祝日でとても静か。

ここをかつて小さなつよし少年も通ったのだなぁと思うと不思議な気持ちになりつつ。

まずは本堂へ。

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ちょうどご朱印帳がいっぱいになったので、大好きな善財童子さまのご朱印帳を新調しました。もちろん色は紫です。

実物は「うましうるわし」のこのサイトに載っている、このお方です↓

https://nara.jr-central.co.jp/campaign/saidaiji/watch/zenzai.html

そして。

前にも日記に載せましたが、わたしの宝ものの一つ、西大寺展で手に入れたグッズの善財童子さまがこちら。

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どうしてこんなにこの仏さまに心惹かれるのかなぁ?と思うに、やっぱり灰谷健次郎さんも惹かれたという、この方の瞳だろうなぁと思うのです。

その瞳の澄んだ美しさは、どこかうちの小さな生徒たちとも似ているし。

蛇足ですけど、わたしの「推し」の皆さまもまた、揃って瞳がとても澄んでいて、とてもとても美しいのだ!!(どーでもいい情報でごめんなさい、げらげら)

善財童子さまに限らず、このお寺の仏像はどれも本当に美しく凛としていて。

静かにひとつひとつ手を合わせてはじっくりと見て回る、しあわせな時間を過ごしました。

愛染堂では、初めてここを訪れた時のことを思い出していました。

いつだったっけ?と自分の日記を検索したら2008年!!!

わぁお、10年以上前ではありませんか!!

愛染明王さまについては、この時の日記にものすごく詳しく書いたので、そちらをご覧いただくとして。

fermata.hatenadiary.jp

今回もじっくり見ていたら、お寺の方が「このお方のこのお顔は、本気で怒っている顔」なんだよ?と教えてくださいました。まさしく憤怒の表情です。それだけ半端ではなく、愛が深いということなのだろうなぁと思います。

お前立ちの仏様ではあまりよくわかりませんが、本物の愛染明王さまは、まだお顔の赤い塗料が残っていて。この時代のものとしては、とても稀有なことなんですって。

しばし眺めてはまた戻って眺め・・・大好きな愛染明王さまとの再会をじっくり噛みしめました。

本堂の佇まいは、少し離れてみると、どこか吉野の金峯山寺とも似ているね?なんてオットと言い合いました。

実は東大寺と同じくらい、かつては大きな大きなお寺だったという西大寺

その頃の西大寺も見てみたかったような気もしますが、今のこじんまりと手入れが行き届いた西大寺もとても好きです。

一度、平安時代に衰退、荒廃への道を進むことになった西大寺ですが、鎌倉時代になると「叡尊上人」と呼ばれる僧侶の活躍により復興を成し遂げたのだそうで。

叡尊上人の像に、あらためて心からの感謝を伝えてきました。

わたしがこのお寺を知ることになったのはここ10年くらい、決して長いとは言えないかもしれませんが、それでも思い出はいっぱいあって。

大茶盛の大きな茶碗を見ては、友人たちとあの茶碗の前で画像を撮った思い出が蘇り。

桜を見てはみんなでそぞろ歩きをした思い出が蘇り。

雨の日に傘を差して行った日のこと。

晴れの日に気持ちよく歩いた日のこと。

思わず歩きながら「これだけの日を跨いで来たのだから~♪」だなぁとしみじみしちゃいました。

この時、そんなに厚着していたわけでもないのに、暑いなぁと思っていて。

上着を脱いで回っていたのですが、その昼間の暑さにだまされて、後々ひどい目に遭うことになるわけですが(笑)

それをこの時はまだ知らない!!!